【完結】愛していたのに処刑されました。今度は関わりません。

かずきりり

文字の大きさ
上 下
18 / 23

18

しおりを挟む
「はぁっはっ…ぅっ…はっ…はっ…ぁ…」


俺はまともに呼吸ができず喋れなくなっていた…。


「はぁっ…ひぃっ…」


…苦しいっ…



「……。」


母親はそのままずっと電話をつないだまま…

「はぁっはぁっ…ぁっ…」


そのまま数分が経過した--


「……幸子…?」


「はぁっ…はぁっ…」


お母さんに今まで言えなかった事……



今ここで言ってしまったら楽になるだろうか---?



「はぁ…はぁ…」


「…大丈夫?」


俺は少し呼吸が落ち着いてから喋りだした…


「…ぉ…お母さん…はぁ…はぁ…」


「何?

…言いたい事…言っていいのよ?」


「はぁ…はぁ…

…う゛…ぁ…あのさ…」


「…うん?」


「…はぁ…ぉ…俺

幼稚園の時…はぁ…

…う゛…独りで帰ったどき…


…はぁ…知らないおじさんに…れ…レイプされて…

…はぁっ…はぁ…


…ぅ…ほ…ほんとは言いたかったけど

言っだらお母さんにおごられると思っで言えながっだ…ぁあ…ぅう…ぅっ…



…ほ…ン…ぅ…ほんとはいつも"おばけの夢みた"なんてウソだったんだ…

ぅうっ…うっ…う゛ぅっ…」



ほんとは学校が楽しいなんてウソだったんだ…


仲良しな友達がいるなんてウソだったんだ……


「ぅうっ…うーっ…

…ぉ…ほんどは…

学校いっでなぐで…


ずっと独りで公園にいて……


ぁ…ぁあ…うーっ…ぁ…」



学校なんて大嫌いで…

毎日つまらなくて…



生きてる事が苦痛で……


「…ぅっ…ほんとは

ぅーっ…ぁ…あっ



…ぅ…ほ……ほんとは…





全部ウソだったんだよっっ!!」










……あぁ



…言っちゃった……。



「…ぅうっ…うーっ…うっうっ…えっ…ぁ…ぁああああああ…」



この時…



俺の中で今まで築き上げた"何か"が

音をたてて崩れ去っていくのが分かったんだ----。
しおりを挟む
ツギクルバナー

あなたにおすすめの小説

【完結】私は側妃ですか? だったら婚約破棄します

hikari
恋愛
レガローグ王国の王太子、アンドリューに突如として「側妃にする」と言われたキャサリン。一緒にいたのはアトキンス男爵令嬢のイザベラだった。 キャサリンは婚約破棄を告げ、護衛のエドワードと侍女のエスターと共に実家へと帰る。そして、魔法使いに弟子入りする。 その後、モナール帝国がレガローグに侵攻する話が上がる。実はエドワードはモナール帝国のスパイだった。後に、エドワードはモナール帝国の第一皇子ヴァレンティンを紹介する。 ※ざまあの回には★がついています。

幼馴染の親友のために婚約破棄になりました。裏切り者同士お幸せに

hikari
恋愛
侯爵令嬢アントニーナは王太子ジョルジョ7世に婚約破棄される。王太子の新しい婚約相手はなんと幼馴染の親友だった公爵令嬢のマルタだった。 二人は幼い時から王立学校で仲良しだった。アントニーナがいじめられていた時は身を張って守ってくれた。しかし、そんな友情にある日亀裂が入る。

従姉妹に婚約者を奪われました。どうやら玉の輿婚がゆるせないようです

hikari
恋愛
公爵ご令息アルフレッドに婚約破棄を言い渡された男爵令嬢カトリーヌ。なんと、アルフレッドは従姉のルイーズと婚約していたのだ。 ルイーズは伯爵家。 「お前に侯爵夫人なんて分不相応だわ。お前なんか平民と結婚すればいいんだ!」 と言われてしまう。 その出来事に学園時代の同級生でラーマ王国の第五王子オスカルが心を痛める。 そしてオスカルはカトリーヌに惚れていく。

婚約破棄ですか? 理由は魔法のできない義妹の方が素直で可愛いから♡だそうです。

hikari
恋愛
わたくしリンダはスミス公爵ご令息エイブラハムに婚約破棄を告げられました。何でも魔法ができるわたくしより、魔法のできない義理の妹の方が素直で可愛いみたいです。 義理の妹は義理の母の連れ子。実父は愛する妻の子だから……と義理の妹の味方をします。わたくしは侍女と共に家を追い出されてしまいました。追い出された先は漁師町でした。 そして出会ったのが漁師一家でした。漁師一家はパーシヴァルとポリー夫婦と一人息子のクリス。しかし、クリスはただの漁師ではありませんでした。 そんな中、隣国からパーシヴァル一家へ突如兵士が訪問してきました。 一方、婚約破棄を迫ってきたエイブラハムは実はねずみ講をやっていて……そして、ざまあ。 ざまあの回には★がついています。

もう、今更です

ねむたん
恋愛
伯爵令嬢セリーヌ・ド・リヴィエールは、公爵家長男アラン・ド・モントレイユと婚約していたが、成長するにつれて彼の態度は冷たくなり、次第に孤独を感じるようになる。学園生活ではアランが王子フェリクスに付き従い、王子の「真実の愛」とされるリリア・エヴァレットを囲む騒動が広がり、セリーヌはさらに心を痛める。 やがて、リヴィエール伯爵家はアランの態度に業を煮やし、婚約解消を申し出る。

もう、愛はいりませんから

さくたろう
恋愛
 ローザリア王国公爵令嬢ルクレティア・フォルセティに、ある日突然、未来の記憶が蘇った。  王子リーヴァイの愛する人を殺害しようとした罪により投獄され、兄に差し出された毒を煽り死んだ記憶だ。それが未来の出来事だと確信したルクレティアは、そんな未来に怯えるが、その記憶のおかしさに気がつき、謎を探ることにする。そうしてやがて、ある人のひたむきな愛を知ることになる。

【完結】私の婚約者はもう死んだので

miniko
恋愛
「私の事は死んだものと思ってくれ」 結婚式が約一ヵ月後に迫った、ある日の事。 そう書き置きを残して、幼い頃からの婚約者は私の前から姿を消した。 彼の弟の婚約者を連れて・・・・・・。 これは、身勝手な駆け落ちに振り回されて婚姻を結ばざるを得なかった男女が、すれ違いながらも心を繋いでいく物語。 ※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしていません。本編より先に読む場合はご注意下さい。

最初からここに私の居場所はなかった

kana
恋愛
死なないために媚びても駄目だった。 死なないために努力しても認められなかった。 死なないためにどんなに辛くても笑顔でいても無駄だった。 死なないために何をされても怒らなかったのに⋯⋯ だったら⋯⋯もう誰にも媚びる必要も、気を使う必要もないでしょう? だから虚しい希望は捨てて生きるための準備を始めた。 二度目は、自分らしく生きると決めた。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ いつも稚拙な小説を読んでいただきありがとうございます。 私ごとですが、この度レジーナブックス様より『後悔している言われても⋯⋯ねえ?今さらですよ?』が1月31日頃に書籍化されることになりました~ これも読んでくださった皆様のおかげです。m(_ _)m これからも皆様に楽しんでいただける作品をお届けできるように頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします(>人<;)

処理中です...