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ナイフとフォークなんて滅多に使わないから、食器が当たって音が鳴る。少し不器用さが目立って恥ずかしく思うけれど、それはロイさんも同じようだ。ロイさんの方から、食器の当たる音が聞こえる度に、心で安堵する。
私だけ出来ないなんて、置いていかれているようで。距離が離れるようで、何となく寂しいのだ。
こんな贅沢、自分では絶対しない。もうこの先ないだろうと思い、美味しい! 最高! と言いながら、肉料理・フロマージュとゆっくり味わいながら食べ進めて行く。
最後のデザートを食べ終わった時、ロイさんがスッとテーブルの上にカードらしきものを出した。
「上に部屋を取ってある」
この人は、どれだけ私の鼓動を跳ね上げさせるのだろう。拒むか、それとも心のままに付いて行くか。
チラリとロイさんの表情を盗み見れば、不安げに視線を彷徨わせていたが、口元は何とか微笑んでいた。
「行こうか」
私が拒否をするとは思ってもいないと言った言葉使いだけれど、その手が少し震えているのが見て分かった。
ロイさんでも緊張するのかと、戸惑いながら後を付いていけば、ロイさんから安堵のような息の漏れる音が聞こえた。
エレベーターの中では、お互い無言の空気が流れる。
こんな高そうな所を予約してくれたのかと思えば、気持ちが落ち着かない。一体、どういう事なのだろうと思う反面、ここまでしてもらえる事に喜びもある。
降りて、ロイさんの後をついて行くと、とある一室の前で立ち止まった。
「どうぞ」
開けられた部屋に覚悟を決めて入れば、そこは広々とした空間で、窓からは夜景が一望できる。ラブホテルとは全く違う空間。
「ロイさ……」
名前を呼ぼうとした唇を、いきなり塞がれ、そのままベッドへと移動させられ、押し倒される。
「付き合おうか」
サラリと発せられた言葉に、私はこれが夢かと疑ってしまった。
でも、温もりがあって、ロイさんの重みが身体にのしかかっている事で、かろうじて現実だと理解できる。
「しぃ。好き」
欲しかった言葉。
例えこれが夢だろうと、嘘だろうと、今はただ喜びを噛みしめたくて小さく頷くと、ロイさんは私の唇を貪るように重ねて来た。
その後は、激しく優しく口内を犯され、舌と舌が絡み合う。
「んっ」
漏れ出る声に興奮したのか、ロイさんは私の胸をまさぐりだし、突起を探し当てる。思わず背をのけぞらせると、その隙にブラのホックまで外されてしまう。
「あぁっ」
優しく突起を舐めたかと思えば、強く吸われ、その強弱で私は声を我慢する事も出来ずに、ただロイさんにしがみつく。
私だけ出来ないなんて、置いていかれているようで。距離が離れるようで、何となく寂しいのだ。
こんな贅沢、自分では絶対しない。もうこの先ないだろうと思い、美味しい! 最高! と言いながら、肉料理・フロマージュとゆっくり味わいながら食べ進めて行く。
最後のデザートを食べ終わった時、ロイさんがスッとテーブルの上にカードらしきものを出した。
「上に部屋を取ってある」
この人は、どれだけ私の鼓動を跳ね上げさせるのだろう。拒むか、それとも心のままに付いて行くか。
チラリとロイさんの表情を盗み見れば、不安げに視線を彷徨わせていたが、口元は何とか微笑んでいた。
「行こうか」
私が拒否をするとは思ってもいないと言った言葉使いだけれど、その手が少し震えているのが見て分かった。
ロイさんでも緊張するのかと、戸惑いながら後を付いていけば、ロイさんから安堵のような息の漏れる音が聞こえた。
エレベーターの中では、お互い無言の空気が流れる。
こんな高そうな所を予約してくれたのかと思えば、気持ちが落ち着かない。一体、どういう事なのだろうと思う反面、ここまでしてもらえる事に喜びもある。
降りて、ロイさんの後をついて行くと、とある一室の前で立ち止まった。
「どうぞ」
開けられた部屋に覚悟を決めて入れば、そこは広々とした空間で、窓からは夜景が一望できる。ラブホテルとは全く違う空間。
「ロイさ……」
名前を呼ぼうとした唇を、いきなり塞がれ、そのままベッドへと移動させられ、押し倒される。
「付き合おうか」
サラリと発せられた言葉に、私はこれが夢かと疑ってしまった。
でも、温もりがあって、ロイさんの重みが身体にのしかかっている事で、かろうじて現実だと理解できる。
「しぃ。好き」
欲しかった言葉。
例えこれが夢だろうと、嘘だろうと、今はただ喜びを噛みしめたくて小さく頷くと、ロイさんは私の唇を貪るように重ねて来た。
その後は、激しく優しく口内を犯され、舌と舌が絡み合う。
「んっ」
漏れ出る声に興奮したのか、ロイさんは私の胸をまさぐりだし、突起を探し当てる。思わず背をのけぞらせると、その隙にブラのホックまで外されてしまう。
「あぁっ」
優しく突起を舐めたかと思えば、強く吸われ、その強弱で私は声を我慢する事も出来ずに、ただロイさんにしがみつく。
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