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起きれば、目の前にはロイさんの寝顔があるという、幸せすぎる朝。その近さに心臓が音を立てるけれど、それすらも今は幸せに思う。
それと同時に、手慣れた感じがあるロイさんに、他の人ともしているのかなという不安にも駆られる。
恋人同士ではない、最低限のセックスである事なんて頭の片隅で理解しているのだ。だって、愛撫や前戯なんて、そこまで時間をかけているわけでもないのだから。
これで良かったのだろうか。都合良い女になっただけではないのだろうか。
そう思うものの、本音は嬉しさに溢れているというのも事実だ。
ロイさんの顔をまじまじと見て、大好きだな、なんて再確認をしていれば、ロイさんの目が開かれる。
「あっ」
「おはよ」
驚きで声を漏らせば、ロイさんの挨拶と共に唇が塞がれ、そのまま下腹部をまさぐられた。
「えっ」
「しよ」
声で少し抵抗するものの、そんな事を言われたら、流されるままで。身を守るべき服が一切ない状態で、私はそのまま再度快楽へ沈んでいく。
すぐに濡れてしまった私は、またも最低限のセックスになったけれど、私の中にしっかりロイさんは刻まれた。
結局、時間いっぱいまで恋人同士のようにくっついていた私達だけれど、その関係はネットでの知り合いという以外ない。未だに本名だって知らないのだ。
「ロイさん、手慣れすぎ! 他の人ともしてるんじゃないの~」
「まぁ三十五ですからね? 手慣れていてもおかしくないかと」
揶揄い口調で言えば、同じように返ってきた。言われてから、年齢だって本当じゃないかもしれないと思い至る。だって、身分証明書なんて見ていないのだから。
「そういや、べびぃどぉるにも会おうって言われてるけど、会いたくないかな」
まさかの言葉に、頭を鈍器で殴られたかのような衝撃が走った。
「なんでー?」
何ともないという風に返す。聞きたい、けど聞きたくない。だけど知りたい。そんな矛盾ばかりが立ち込める。
「会ったらHしよって言われてるし、したら責任取って付き合ってとか言われてるしな~」
そんな事をコメントでやり取りする筈もないし、そこまで突っ込んだ事を言える自信があるとするのは、それだけの仲だという事ではないのか。
「スマホの連絡先、知ってるの?」
「ああ、うん。この前交換した」
勇気を出して振り絞った言葉に、サラッと返される。
そんな簡単に、スマホの連絡先を教えるの?
しかも、相手は私が不快感を示した、べびぃどぉるだ。
「いつの間に、そんな仲良くなってるの~? 驚きだよ」
それと同時に、手慣れた感じがあるロイさんに、他の人ともしているのかなという不安にも駆られる。
恋人同士ではない、最低限のセックスである事なんて頭の片隅で理解しているのだ。だって、愛撫や前戯なんて、そこまで時間をかけているわけでもないのだから。
これで良かったのだろうか。都合良い女になっただけではないのだろうか。
そう思うものの、本音は嬉しさに溢れているというのも事実だ。
ロイさんの顔をまじまじと見て、大好きだな、なんて再確認をしていれば、ロイさんの目が開かれる。
「あっ」
「おはよ」
驚きで声を漏らせば、ロイさんの挨拶と共に唇が塞がれ、そのまま下腹部をまさぐられた。
「えっ」
「しよ」
声で少し抵抗するものの、そんな事を言われたら、流されるままで。身を守るべき服が一切ない状態で、私はそのまま再度快楽へ沈んでいく。
すぐに濡れてしまった私は、またも最低限のセックスになったけれど、私の中にしっかりロイさんは刻まれた。
結局、時間いっぱいまで恋人同士のようにくっついていた私達だけれど、その関係はネットでの知り合いという以外ない。未だに本名だって知らないのだ。
「ロイさん、手慣れすぎ! 他の人ともしてるんじゃないの~」
「まぁ三十五ですからね? 手慣れていてもおかしくないかと」
揶揄い口調で言えば、同じように返ってきた。言われてから、年齢だって本当じゃないかもしれないと思い至る。だって、身分証明書なんて見ていないのだから。
「そういや、べびぃどぉるにも会おうって言われてるけど、会いたくないかな」
まさかの言葉に、頭を鈍器で殴られたかのような衝撃が走った。
「なんでー?」
何ともないという風に返す。聞きたい、けど聞きたくない。だけど知りたい。そんな矛盾ばかりが立ち込める。
「会ったらHしよって言われてるし、したら責任取って付き合ってとか言われてるしな~」
そんな事をコメントでやり取りする筈もないし、そこまで突っ込んだ事を言える自信があるとするのは、それだけの仲だという事ではないのか。
「スマホの連絡先、知ってるの?」
「ああ、うん。この前交換した」
勇気を出して振り絞った言葉に、サラッと返される。
そんな簡単に、スマホの連絡先を教えるの?
しかも、相手は私が不快感を示した、べびぃどぉるだ。
「いつの間に、そんな仲良くなってるの~? 驚きだよ」
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