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番外:もふもふ
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アリシアは久しぶりの休日に、木陰で読書をしている。
天気の良い日に大地と緑の香りを満喫し、心地良い風を体感し、のんびりした時間を過ごしている…が、その手に持っている本はマユ作体術の本だったりする。
向こうの世界では空手や柔道、合気道と言った体一つで出来る護身術のようなものがあり、対して知らないけど!と言って大体の事を書いてもらったのだ。
ここからは自分がこちらの世界風に変えて行ってみようと思い、楽しみながら読んでいた。
「アリシア~!一緒に休憩しよう!」
マユが腕に籠を下げて来た。中から甘い良い匂いが漂ってる。
「良い匂いね、向こうの世界のお菓子?」
「うん!プリン作ってきたんだ~!あ、ディル様もどうぞ……って邪魔しちゃったかな?」
私の後ろを見てマユが少し慌てた。
私はディル様がフェンリルの姿となって寝そべっているのを背もたれにしているのだ。
うん。この心地良い毛並みを堪能出来るほど幸せな事はない。
どれだけ高級なソファでも、ディル様の毛並みに敵う商品はないだろう。
「あとで貰っても良いか?」
「あ…はい!」
そう言うとマユは少し挙動不審になりながらも口を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返している。
「マユ?何か言いたい事があるの?どうしたの?」
「う……アリシアの隣に座りたい…けど……でも!でもね!」
あぁ、ディル様が居るからかな、と思ったし、ディル様もそれを感じたのか少し動いたのが分かったけれど、マユが意を決したように何かを言おうとした為、動きを止めた。
「私もそのもふもふ堪能して良いですか!!!???」
マユが顔を真っ赤に染めて、手を握り、身体を震わせて言い切った。
思わず私とディル様は呆気に取られてしまう。
「アリシアが良いなら良いが…?」
「え…?えぇ…ディル様が良いのであればどうぞ」
「嫉妬してくれたらしてくれたで嬉しかったけど、二人が仲良くしてる姿を見るのも嬉しいからな」
「し…嫉妬!?」
「何か目の前で凄く惚気られている気がしますが、堪能させて頂けるならば是非!」
「惚気!!!???」
私が焦っている間に、マユは私の隣に座ってもふもふを堪能しながら籠からプリンとなるものを取り出している。
「うわぁあ~何これ最高…こんなぬいぐるみが欲しい……」
「それ良いわ!毛皮ある魔獣か何かを狩ってきて試してみましょう!」
「お!作る気ですなアリシアさん!是非とも私にも協力させてください!」
そんなこんなで、ディル様の毛皮再現ぬいぐるみ制作が決定した。
ちなみに——
三人で居るところを見た竜王様が、自分も毛皮を堪能したい!とマユの隣に座ろうとしたが、ディル様の尻尾で飛ばされていきました。
どうやら、これを堪能出来る人は私くらいしか居ない…らしい?
天気の良い日に大地と緑の香りを満喫し、心地良い風を体感し、のんびりした時間を過ごしている…が、その手に持っている本はマユ作体術の本だったりする。
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ここからは自分がこちらの世界風に変えて行ってみようと思い、楽しみながら読んでいた。
「アリシア~!一緒に休憩しよう!」
マユが腕に籠を下げて来た。中から甘い良い匂いが漂ってる。
「良い匂いね、向こうの世界のお菓子?」
「うん!プリン作ってきたんだ~!あ、ディル様もどうぞ……って邪魔しちゃったかな?」
私の後ろを見てマユが少し慌てた。
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うん。この心地良い毛並みを堪能出来るほど幸せな事はない。
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「私もそのもふもふ堪能して良いですか!!!???」
マユが顔を真っ赤に染めて、手を握り、身体を震わせて言い切った。
思わず私とディル様は呆気に取られてしまう。
「アリシアが良いなら良いが…?」
「え…?えぇ…ディル様が良いのであればどうぞ」
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「し…嫉妬!?」
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「惚気!!!???」
私が焦っている間に、マユは私の隣に座ってもふもふを堪能しながら籠からプリンとなるものを取り出している。
「うわぁあ~何これ最高…こんなぬいぐるみが欲しい……」
「それ良いわ!毛皮ある魔獣か何かを狩ってきて試してみましょう!」
「お!作る気ですなアリシアさん!是非とも私にも協力させてください!」
そんなこんなで、ディル様の毛皮再現ぬいぐるみ制作が決定した。
ちなみに——
三人で居るところを見た竜王様が、自分も毛皮を堪能したい!とマユの隣に座ろうとしたが、ディル様の尻尾で飛ばされていきました。
どうやら、これを堪能出来る人は私くらいしか居ない…らしい?
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