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ベティーブルー
ベティーブルー3
しおりを挟むまぶたを透かして光が目に入る。
部屋の電気がついたのだろう
うららくんが来る前に言ってた人達が帰ってきたのだ。
うららくんを入れて4人でここを使っているらしい。
「うらら起きろ」
誰かにブランケットを捲られた。
知らない誰かはうららくんが寝ていると思ったらしい。
ぼんやりとした意識は突然の驚きによって澄み渡った。
「あ、ごめんなさい」
驚きは向こうも同じことでめくったブランケットを投げ捨て、「誰?ねえ誰?」
と騒いでいる。
「うららが言ってた子でしょ」
「あ、なんだっけ。あおちゃんだった?」
あおはブランケットから少しだけ顔を出し、様子を伺った。
うららくんと同い年くらい、あおの2つ3つ年上の男3人がさっきまでうららくんが寝ていたソファーに座っている。
うららくんは出かけたのか、ロフトにいるのか視界には入ってこない。
あおの思考は止まった。
昼間の残りでぼやっとする意識の中、横並びになる知らない3人をブランケットから少しだけ顔を出し、眺めていた。
「あおちゃん、知らない人ばっかで困っちゃうよね」
横並びの3人の真ん中があおに話しかけてきた。
ブランケットから少しだけ見えるあおの顔を見ている。
「うららはさっき注文入って○○にむかったよ。」
真ん中だけが話しかけてくる。
3人でテレビゲームをしているらしく、コントローラーを持っていた。
喋る真ん中の右隣がテレビから目を離さないまま、喋る。
「困ったお兄ちゃんだね」
あおは喉の乾きが言葉を邪魔して喋れなかった。
起き上がって置いてあったパックのジャスミン茶を口に含む。
自己紹介をしようとするも今度は何かが邪魔して言葉が出てこない。
身の置き場がなくなり、また横になってブランケットを被る。
今度はさっきよりも顔を出して、3人を見つめていた。
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