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8話 炎の勇者

テッテレー!は定番でしょ!?

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黒煙を纏った刀……なんかのアニメで見たことあるな…

「行くよ【黒炎竜乱舞】」

名前も厨2っぽい!

やつの放った攻撃はヒダルマに完全にクリンヒットし、そしてヒダルマは黒焦げとなって灰になった。

「一瞬で灰に…」
「(コイツ…もしかして…)」

男は刀を鞘に収めニコッと笑いながら振り返った

「フェリムの集落の皆さんこれで大丈夫ですよ ヒダルマは僕達6勇者のうち4人の勇者が倒しましたから」
「アンタも勇者だったんだ…」
「もしかしてお前がじーさんの言っていた"炎の勇者"か?」

イケメンはニコリとさわやかに笑った。

「チアルタ京都市みやことし 第2勇者旭川拓哉 炎の勇者名乗らせてもらってるんだ、よろしくね」
「これ私らも名乗らなきゃいけないパティーン?」
「状況的にな」

まじかまあいいけど。

「俺はティグリティアって国の第1勇者やってる 常磐 翼だ」
「私はレディアンの第2?勇者の佐々木 瞳羽」
「僕は━━━…」
「変態で非常食」
「違うでしょ! 僕は獣人のおんにゃの子だらけのハーレム王的な感じで召喚された勇者霧島 勝斗だよ!」
「自分でハーレム王とか…」
「「引くわー…」」

私とツバサでハモリながらドン引く。

「あはは…よ、よろしくね」

引き笑いしてんぞ

などと会話をしているとフェリムのジーさんが出てきた

「おお! 貴方様はもしかして炎の勇者! 
いやはや…助かりました なんとお礼をして良いやら… 」
「いえいえ、勇者として当然のことをしたまでですよ長老様」
「あなた方も我々フェリムの他身の安全面を考慮していただきありがとうございます。
これはお礼ですが」

じーさんは宝石を渡してきた。

「うぇへい! え!こんなに!? マ!?」
「落ち着け…」
「長老様…受け取れません 僕らは宝石目当てで戦った訳では…」
「分かっております ですがこれはあなたがたにとっては役に立つ代物です」

金にしろってか?

「この魔力結晶はあなた方の属性に合わせてくれる宝石です。 お役に立てるでしょう。」
「…ありがとうございます長老様」
「ジーちゃんありがとう」
「ありがたく貰う」
「ありがとう!」
「テッテレー! 勇者は魔力結晶を貰った」
「うるせえ」

我々が宝石を受け取った瞬間に宝石が光輝いた。
私は水の加護があるから魔力結晶はサファイアみたいな綺麗な色になった。

ツバサはなんでか2つに分裂したけどあ、そういえば光と闇とか言ってたな。
白黒とは……

「お前今思ってること口に言ったらぶっ飛ばすからな」
「いや!なんも思ってねぇよ!」

オセロと思っただけだけど。

タクヤはルビーだ炎だから ていうか私らってわかりやすい色だなおい。

デブ…もといマサトは……なんか…あれ…名前なんだっけ…トパーズ? なんかそれっぽい綺麗な黄色い色だ。

「お前加護受けてないって言ってなかったか?」
「な、なんでだろう…」

知るか

「多分おそらくフォルファナは召喚と同時に加護を投与されているかと」
「メルちゃんお疲れ それってその国だけなん?」
「はい フォルファナの召喚の祭壇は地龍ダンデ様の祠もありますので」
「なるほどこいつは初めから加護持ち勇者ってことだったか。」

「つーかこれからどうすんだよ?」
「それならチアルタがここから近いからしばらくの間休んでいきなよ。」
「まじか じゃあお言葉に甘えよう」

私たちはフェリムの集落をあとにした。

「てってれ~! タクヤが仲間になった」
「それもういいわ!」
「あはは…ありがとう」
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