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7話 パーティ結成と旅立ち?

フェリムの集落

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━━━━フェリムの集落━━━━━


軽い林を抜けるとそこには本当に集落というより村に近い場所があった。

「ここが…」
「はい! 前来た時は本当に小さな集落だったのに いつの間にか大きくなってますね」

大きくなるもんなのか?集落って 知らんけど。


「誰もいない…?」
「いえ、いますよ みなさんシャイなのでどこかに隠れていたりしています」

シャイなのか


「もしかしてあれか?」

ツバサが何かに気づきその何かに指を指す

その指の先を見るとひょっこりとなにかが遠くでこちらの様子を伺っている。

「あれがフェリムです」
「いや、そのまえにフェリムってなんだ」
「激しく同意」

するとロッテとメルちゃんは目を丸くしてすごく驚いた表情をした。

「ツバサ君フェリムを知らないの!?」
「ああ、てかどんな生き物だ?」
「フェリムというのは…」
「待って!ロッテが説明するから黙ってて魔法少女!」
「ま…魔法少女!?酷い!」

メルちゃんは酷く落ち込んだ
どうやら魔術師にとって魔法少女は侮辱言葉らしい。


「ツバサ君 フェリムっていうのはねぇ 幸せを運んでくれる妖精なんだよぉ?」
「幸せを運ぶ?」
「うん! そのフェリムにロッテたちが気に入られればロッテ達はず~っとラブラブに過ごせられるんだよ」
「それは遠慮する」
「なぁんでぇぇ!?」


なんて色欲に満ちた願い事だろうと思っていると向こうから仙人みたいな格好のおじんがやってきた。

「これはこれは旅の方々…ようこそフェリムの大集落へ」
「これはこれは長老様 お身体の具合は大丈夫ですか?」
「ふおっふぉっふぉっ まだまだ若いもんには負けんぞ」

おじんは元気よく大ジャンプをした。
このあとの展開といえばぎっくり腰になるのが落ちなんだよな…

私の予想は見事に当たりおじんはグキっと音を立てて地面に倒れた 言わんこっちゃねぇ。

建物の影に隠れていた住民たちは慌てておじんに集まって来た。

「長老!」
「大丈夫ですか! 長老!」
「うう、はしゃぎすぎたわい…」

「この爺さんが長で本当に大丈夫かここ?」
「ん?おおー、お前さん方はもしや"六人"の勇者のその三人かえ?」

 六人の勇者?

その言葉にメルちゃんや私…いやマサト以外ここにいるメンバーが驚いているだろう。


「あの… 六人ってどういうことですか? 
勇者はそれぞれ[レティアン][フォルファナ][ティグティリア][チアルタ][グレーフィス]の 五つの国が同時召喚で 五人の勇者達を召喚させたのですが…」

「なんじゃしらんのか?
ここから北…グレーフィスよりもはるか北の王国フェイネルも勇者召喚をしたぞ?」

「フェイネル…!もしかして空国フェイネルですか?」

フェイネルという国を聞いたメルちゃん 
なにかを慌ててるみたいだが一体何なのか私たちには皆目検討もつかない


「……まあそんな話は後にしよう疲れたじゃろ? 今日はゆっくりわしの家で休んでいきなさい」

私たちはおじんの言う通りにおじんの家で1晩休んだ。
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