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4話 何かと忙しい
バスジャック
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バスに揺られること約30分 この世界でもこういうことは起きるのだと悟った
「静かにしろ! このバスはたった今俺たちギンラギ団が占拠した! 命が惜しければさっさと金目のものを出すんだな!」
バスジャックに慌てふためき悲鳴をあげる乗客泣き出す子供 こんな状況でも私は何事にも動じない神経の図太さ…いや、まあ 魔王とかいる世界だからいちいちバスジャックなんぞで驚いてても拉致あかんだろ
そして団の名前クソだっさっ
「おい そこのマフラーをしたお前」
え? ああ、私のことか
「お前結構いい身体してんなァ お前だけは特別に殺さないでヤってやるよ」
「うわ、それ堂々と言う?気持ち悪っ」
「なんだと? てめぇ俺にそんな口の利き方してどうなるか分かってんのかおい?」
おっと、つい口に出してしまった
自分の弱さをしみじみ感じてる人は「言うんじゃなかった」と後悔するだろう。
だが私には神に貰ったチートな力があるからこんな変態バスジャック集団をねじ伏せるなんて造作もない。
ちなみに私の隣に座ってるメルちゃんはこんな状況でも寝こけているのだ
この子こそ神経どうかしてると思うけどなハッハッハ!
「じゃあ逆に聞くけどどうなるんだよおっさん」
「黙れ! 俺はまだ19だ!」
まじかよ見た目30歳くらいのなりなのに?
「ええい! もういい! てめぇは即刻殺してやる! 野郎共殺るぞ!!」
そいつの掛け声と同時に私目掛けて盗賊刀(?)を振り回す
「おいおいこんな狭いバスの中でそんなもん振り回すなよさては馬鹿だろ」
「なん、だとぉぉぉ~?」
バスジャックの親玉が顔を真っ赤にして起こった。
こんな安い挑発乗るとか案外チョロいな。
でもこんなバスの中で暴れられると乗客に危害が及ぶ、軽くぶっ飛ばしてそのあとは警察?でいいのか この世界のそういう役周りの人をなんてうのか知らんから警察と呼ぶとして、とりあえずこのバスジャックを引き渡してフォルファナへと向かおう、うんそれがいい。
「避けるので精一杯のようだな! 俺たちに喧嘩売ったことを後悔しやがれ!」
「あ?」
その言葉に私はちょっとムッときた。
そして次の攻撃で私はそいつのみぞおちに蹴りを折れた後に柔道基本技背負い落としをかましてやった。
「なんだよこの程度の基本技食らってんじゃねぇよ最強の盗賊団団長なら避けるくらいできただろ」
「この…やろぅ…」
「親分!」
「この女!」
「親分をコケにしやがって!」
あー、雑魚のほざくセリフだー
と思いながら私は鞭で雑魚を一掃した。
「すいませーん お客様の中で誰かロープを持ってる人いませんか? こいつらつぎの停留所に下ろして警察に突き出すので」
「あ、それならワシが持っております捕獲用の網ですけど…大丈夫でしょうか…」
何故に漁業用の捕獲網なのか突っ込みたいところだが意外と役に立つと思いツッコミはしなかった。
「あれ? ヒトハさんどうして捕獲網を持っているのですか?」
こいつ今頃起きやがった…後でデコピンだな
◇◆◇◆◇◆◇◆
フォルファナ王国前 停留所
「あなたのおかげで無事ギンラギ団を捕まえることが出来ました!
ありがとうございます。」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「あなたのおかげで乗客の方も怪我ひとつありませんでした。
お礼を兼ねて聞かせてください貴方は一体…」
「いえ、どうってことの無いただの旅…」
「このお方は我がレティアン王国2代目召喚勇者ヒトハ・ササキ様です!」
うおおおい…メルちゃーん 余計な事だ言うんじゃねぇー…
勇者という単語を聞いたほかの乗客や運転手や、警察、そして案の定盗賊団もさぞ目を見開いて驚いてたそうな。
そしてそのあとはみんな私にひれ伏して崇め祟られた…
「(私は神か…)」
「静かにしろ! このバスはたった今俺たちギンラギ団が占拠した! 命が惜しければさっさと金目のものを出すんだな!」
バスジャックに慌てふためき悲鳴をあげる乗客泣き出す子供 こんな状況でも私は何事にも動じない神経の図太さ…いや、まあ 魔王とかいる世界だからいちいちバスジャックなんぞで驚いてても拉致あかんだろ
そして団の名前クソだっさっ
「おい そこのマフラーをしたお前」
え? ああ、私のことか
「お前結構いい身体してんなァ お前だけは特別に殺さないでヤってやるよ」
「うわ、それ堂々と言う?気持ち悪っ」
「なんだと? てめぇ俺にそんな口の利き方してどうなるか分かってんのかおい?」
おっと、つい口に出してしまった
自分の弱さをしみじみ感じてる人は「言うんじゃなかった」と後悔するだろう。
だが私には神に貰ったチートな力があるからこんな変態バスジャック集団をねじ伏せるなんて造作もない。
ちなみに私の隣に座ってるメルちゃんはこんな状況でも寝こけているのだ
この子こそ神経どうかしてると思うけどなハッハッハ!
「じゃあ逆に聞くけどどうなるんだよおっさん」
「黙れ! 俺はまだ19だ!」
まじかよ見た目30歳くらいのなりなのに?
「ええい! もういい! てめぇは即刻殺してやる! 野郎共殺るぞ!!」
そいつの掛け声と同時に私目掛けて盗賊刀(?)を振り回す
「おいおいこんな狭いバスの中でそんなもん振り回すなよさては馬鹿だろ」
「なん、だとぉぉぉ~?」
バスジャックの親玉が顔を真っ赤にして起こった。
こんな安い挑発乗るとか案外チョロいな。
でもこんなバスの中で暴れられると乗客に危害が及ぶ、軽くぶっ飛ばしてそのあとは警察?でいいのか この世界のそういう役周りの人をなんてうのか知らんから警察と呼ぶとして、とりあえずこのバスジャックを引き渡してフォルファナへと向かおう、うんそれがいい。
「避けるので精一杯のようだな! 俺たちに喧嘩売ったことを後悔しやがれ!」
「あ?」
その言葉に私はちょっとムッときた。
そして次の攻撃で私はそいつのみぞおちに蹴りを折れた後に柔道基本技背負い落としをかましてやった。
「なんだよこの程度の基本技食らってんじゃねぇよ最強の盗賊団団長なら避けるくらいできただろ」
「この…やろぅ…」
「親分!」
「この女!」
「親分をコケにしやがって!」
あー、雑魚のほざくセリフだー
と思いながら私は鞭で雑魚を一掃した。
「すいませーん お客様の中で誰かロープを持ってる人いませんか? こいつらつぎの停留所に下ろして警察に突き出すので」
「あ、それならワシが持っております捕獲用の網ですけど…大丈夫でしょうか…」
何故に漁業用の捕獲網なのか突っ込みたいところだが意外と役に立つと思いツッコミはしなかった。
「あれ? ヒトハさんどうして捕獲網を持っているのですか?」
こいつ今頃起きやがった…後でデコピンだな
◇◆◇◆◇◆◇◆
フォルファナ王国前 停留所
「あなたのおかげで無事ギンラギ団を捕まえることが出来ました!
ありがとうございます。」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「あなたのおかげで乗客の方も怪我ひとつありませんでした。
お礼を兼ねて聞かせてください貴方は一体…」
「いえ、どうってことの無いただの旅…」
「このお方は我がレティアン王国2代目召喚勇者ヒトハ・ササキ様です!」
うおおおい…メルちゃーん 余計な事だ言うんじゃねぇー…
勇者という単語を聞いたほかの乗客や運転手や、警察、そして案の定盗賊団もさぞ目を見開いて驚いてたそうな。
そしてそのあとはみんな私にひれ伏して崇め祟られた…
「(私は神か…)」
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