16 / 53
4話 何かと忙しい
バスジャック
しおりを挟む
バスに揺られること約30分 この世界でもこういうことは起きるのだと悟った
「静かにしろ! このバスはたった今俺たちギンラギ団が占拠した! 命が惜しければさっさと金目のものを出すんだな!」
バスジャックに慌てふためき悲鳴をあげる乗客泣き出す子供 こんな状況でも私は何事にも動じない神経の図太さ…いや、まあ 魔王とかいる世界だからいちいちバスジャックなんぞで驚いてても拉致あかんだろ
そして団の名前クソだっさっ
「おい そこのマフラーをしたお前」
え? ああ、私のことか
「お前結構いい身体してんなァ お前だけは特別に殺さないでヤってやるよ」
「うわ、それ堂々と言う?気持ち悪っ」
「なんだと? てめぇ俺にそんな口の利き方してどうなるか分かってんのかおい?」
おっと、つい口に出してしまった
自分の弱さをしみじみ感じてる人は「言うんじゃなかった」と後悔するだろう。
だが私には神に貰ったチートな力があるからこんな変態バスジャック集団をねじ伏せるなんて造作もない。
ちなみに私の隣に座ってるメルちゃんはこんな状況でも寝こけているのだ
この子こそ神経どうかしてると思うけどなハッハッハ!
「じゃあ逆に聞くけどどうなるんだよおっさん」
「黙れ! 俺はまだ19だ!」
まじかよ見た目30歳くらいのなりなのに?
「ええい! もういい! てめぇは即刻殺してやる! 野郎共殺るぞ!!」
そいつの掛け声と同時に私目掛けて盗賊刀(?)を振り回す
「おいおいこんな狭いバスの中でそんなもん振り回すなよさては馬鹿だろ」
「なん、だとぉぉぉ~?」
バスジャックの親玉が顔を真っ赤にして起こった。
こんな安い挑発乗るとか案外チョロいな。
でもこんなバスの中で暴れられると乗客に危害が及ぶ、軽くぶっ飛ばしてそのあとは警察?でいいのか この世界のそういう役周りの人をなんてうのか知らんから警察と呼ぶとして、とりあえずこのバスジャックを引き渡してフォルファナへと向かおう、うんそれがいい。
「避けるので精一杯のようだな! 俺たちに喧嘩売ったことを後悔しやがれ!」
「あ?」
その言葉に私はちょっとムッときた。
そして次の攻撃で私はそいつのみぞおちに蹴りを折れた後に柔道基本技背負い落としをかましてやった。
「なんだよこの程度の基本技食らってんじゃねぇよ最強の盗賊団団長なら避けるくらいできただろ」
「この…やろぅ…」
「親分!」
「この女!」
「親分をコケにしやがって!」
あー、雑魚のほざくセリフだー
と思いながら私は鞭で雑魚を一掃した。
「すいませーん お客様の中で誰かロープを持ってる人いませんか? こいつらつぎの停留所に下ろして警察に突き出すので」
「あ、それならワシが持っております捕獲用の網ですけど…大丈夫でしょうか…」
何故に漁業用の捕獲網なのか突っ込みたいところだが意外と役に立つと思いツッコミはしなかった。
「あれ? ヒトハさんどうして捕獲網を持っているのですか?」
こいつ今頃起きやがった…後でデコピンだな
◇◆◇◆◇◆◇◆
フォルファナ王国前 停留所
「あなたのおかげで無事ギンラギ団を捕まえることが出来ました!
ありがとうございます。」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「あなたのおかげで乗客の方も怪我ひとつありませんでした。
お礼を兼ねて聞かせてください貴方は一体…」
「いえ、どうってことの無いただの旅…」
「このお方は我がレティアン王国2代目召喚勇者ヒトハ・ササキ様です!」
うおおおい…メルちゃーん 余計な事だ言うんじゃねぇー…
勇者という単語を聞いたほかの乗客や運転手や、警察、そして案の定盗賊団もさぞ目を見開いて驚いてたそうな。
そしてそのあとはみんな私にひれ伏して崇め祟られた…
「(私は神か…)」
「静かにしろ! このバスはたった今俺たちギンラギ団が占拠した! 命が惜しければさっさと金目のものを出すんだな!」
バスジャックに慌てふためき悲鳴をあげる乗客泣き出す子供 こんな状況でも私は何事にも動じない神経の図太さ…いや、まあ 魔王とかいる世界だからいちいちバスジャックなんぞで驚いてても拉致あかんだろ
そして団の名前クソだっさっ
「おい そこのマフラーをしたお前」
え? ああ、私のことか
「お前結構いい身体してんなァ お前だけは特別に殺さないでヤってやるよ」
「うわ、それ堂々と言う?気持ち悪っ」
「なんだと? てめぇ俺にそんな口の利き方してどうなるか分かってんのかおい?」
おっと、つい口に出してしまった
自分の弱さをしみじみ感じてる人は「言うんじゃなかった」と後悔するだろう。
だが私には神に貰ったチートな力があるからこんな変態バスジャック集団をねじ伏せるなんて造作もない。
ちなみに私の隣に座ってるメルちゃんはこんな状況でも寝こけているのだ
この子こそ神経どうかしてると思うけどなハッハッハ!
「じゃあ逆に聞くけどどうなるんだよおっさん」
「黙れ! 俺はまだ19だ!」
まじかよ見た目30歳くらいのなりなのに?
「ええい! もういい! てめぇは即刻殺してやる! 野郎共殺るぞ!!」
そいつの掛け声と同時に私目掛けて盗賊刀(?)を振り回す
「おいおいこんな狭いバスの中でそんなもん振り回すなよさては馬鹿だろ」
「なん、だとぉぉぉ~?」
バスジャックの親玉が顔を真っ赤にして起こった。
こんな安い挑発乗るとか案外チョロいな。
でもこんなバスの中で暴れられると乗客に危害が及ぶ、軽くぶっ飛ばしてそのあとは警察?でいいのか この世界のそういう役周りの人をなんてうのか知らんから警察と呼ぶとして、とりあえずこのバスジャックを引き渡してフォルファナへと向かおう、うんそれがいい。
「避けるので精一杯のようだな! 俺たちに喧嘩売ったことを後悔しやがれ!」
「あ?」
その言葉に私はちょっとムッときた。
そして次の攻撃で私はそいつのみぞおちに蹴りを折れた後に柔道基本技背負い落としをかましてやった。
「なんだよこの程度の基本技食らってんじゃねぇよ最強の盗賊団団長なら避けるくらいできただろ」
「この…やろぅ…」
「親分!」
「この女!」
「親分をコケにしやがって!」
あー、雑魚のほざくセリフだー
と思いながら私は鞭で雑魚を一掃した。
「すいませーん お客様の中で誰かロープを持ってる人いませんか? こいつらつぎの停留所に下ろして警察に突き出すので」
「あ、それならワシが持っております捕獲用の網ですけど…大丈夫でしょうか…」
何故に漁業用の捕獲網なのか突っ込みたいところだが意外と役に立つと思いツッコミはしなかった。
「あれ? ヒトハさんどうして捕獲網を持っているのですか?」
こいつ今頃起きやがった…後でデコピンだな
◇◆◇◆◇◆◇◆
フォルファナ王国前 停留所
「あなたのおかげで無事ギンラギ団を捕まえることが出来ました!
ありがとうございます。」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「あなたのおかげで乗客の方も怪我ひとつありませんでした。
お礼を兼ねて聞かせてください貴方は一体…」
「いえ、どうってことの無いただの旅…」
「このお方は我がレティアン王国2代目召喚勇者ヒトハ・ササキ様です!」
うおおおい…メルちゃーん 余計な事だ言うんじゃねぇー…
勇者という単語を聞いたほかの乗客や運転手や、警察、そして案の定盗賊団もさぞ目を見開いて驚いてたそうな。
そしてそのあとはみんな私にひれ伏して崇め祟られた…
「(私は神か…)」
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
蒼穹のエターナルブレイク-side イクトス-
星里有乃
ファンタジー
旧タイトル『美少女ハーレムRPGの勇者に異世界転生したけど俺、女アレルギーなんだよね。』『アースプラネットクロニクル』
高校生の結崎イクトは、人気スマホRPG『蒼穹のエターナルブレイク-side イクトス-』のハーレム勇者として異世界転生してしまう。だが、イクトは女アレルギーという呪われし体質だ。しかも、与えられたチートスキルは女にモテまくる『モテチート』だった。
* 挿絵も作者本人が描いております。
* 2019年12月15日、作品完結しました。ありがとうございました。2019年12月22日時点で完結後のシークレットストーリーも更新済みです。
* 2019年12月22日投稿の同シリーズ後日談短編『元ハーレム勇者のおっさんですがSSランクなのにギルドから追放されました〜運命はオレを美少女ハーレムから解放してくれないようです〜』が最終話後の話とも取れますが、双方独立作品になるようにしたいと思っています。興味のある方は、投稿済みのそちらの作品もご覧になってください。最終話の展開でこのシリーズはラストと捉えていただいてもいいですし、読者様の好みで判断していただだけるようにする予定です。
この作品は小説家になろうにも投稿しております。カクヨムには第一部のみ投稿済みです。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる