6人の勇者の中にチーター勇者がいるけどそれ私です

みさにゃんにゃん

文字の大きさ
上 下
14 / 53
4話 何かと忙しい

秘湯で痛みを受けてからギルドへ

しおりを挟む
レティ湖から5キロくらい離れたところにどんな傷もたちどころに治る治癒の温泉 秘湯があるらしい。

その効果は天下一品だ ん? 効果抜群の方が説得力あるか



「で なんで怪我してない私がこの秘湯とやらに来てんの?」
「ヒトハさんの古傷を癒すためですよ」
「古傷? そんなもん……」
「小さい時に出来てしまった怪我でもこの温泉で回復できるんですよ」
「マジか」

さすが異世界なんでもありか

「私の古傷と言えばこのナイフで刺された後ぐらいかな」
「大変! さあ! 早速入ってください」
「いや、入るのはいいけど……誰も見てないよね?」
「ここはある限られた者でないと知らない本当に幻の秘湯と呼ばれている温泉地なので大丈夫ですよ 来るとしても傷を癒しに来る動物だけですけど」

本当だ猿や鹿が温泉に浸かってる…
その光景はある意味シュール。

それに限られた者って…勇者知っちゃっていいの? 
こんなとこ知っちゃったら怪我するたんびにいくよ?

ドラ○エで言う所の世界樹の葉が落ちてる場所的な? …いやそれは違うか

「さあさあ、ヒトハさん早く入ってくださいね 勇者はやることがい~~~~~~~っぱいあるんですから」
「わかったわかった」

メルちゃんにグイグイっと背中を押され私は衣服を脱いで温泉に浸かった………

「ギャァァァ! って! なんか痛い!」
「そりゃあそうですよ古傷を癒しているので痛いのは当然です古傷が重なれば重なるほど激痛が走ります」
「なんじゃそら! 痛くないやつにしろよ!」
「街の温泉は確かに傷は治るんですがここの温泉の方が確実なんですよ」

そりゃそうかもしれねぇけどけど! 
ていうかこの動物たち絶対ただ浸かりに来ただけだろ 猿なんて気持ちよさそうに湯に浸かってるもんなんか腹立つ!



「……って、あれ? 痛みが消えた?」
「ヒトハさんの傷は完全に消えたみたいですね これでヒトハさんの体は新品同然です!」
「…それなんか別の意味に聞こえるからやめて(ていうか処女じゃない奴がこの温泉に浸かったらやっぱりあれかなあそこに激痛が……)処女じゃなくて良かった」
「え? ヒトハさん何か言いました?」
「いや、なんでも  で?次はどこ行くの?」
「次はギルドへと向かいます。
そこで身分証を発行してもらうんですよ」
「それお城でやってくれるんじゃないの?」
「身分証明書はギルド、役所でないと発行は出来ません」


なかなか持ってめんどくせぇなこの世界のシステム…て、そりゃそうか身分証は確かにギルドで発行ってイメージがあるからな~
城で発行してもらってもテンションがな~



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


~お役所ギルド・エッケンハイム~

「ここですよ」
「[お役所ギルド エッケンハイム]…」

名前クソだせぇ…

「ヒトハさん! さあ!入りましょう!」

グイグイと背中を押され自動ドア仕掛けのドアから中に入った。
ていうか異世界だろここ、てか絶対日本人の何人かがこの技術に携わってんだろ。

とか思いながらカウンター受付へと進む

「いらっしゃいませ~ 本日のご要件はなんでございますか?」
「あ、えっと…ここで自分の証明書が作れると聞いたので来ました…」
「はい できますよ。
では手形などがあればご提出してください」

「手形…(あ、そう言えば…)」


『勇者ヒトハよ ギルドに登録に行くのであればこの手形と勇者の証を持っていくといい
これがあれば手続きが楽だ』


「(━━━━って、言ってたっけ… どう楽なのか出してみよ) じゃあこの2つでお願いします」

私は何気なく王様から貰った手形と勇者の証を受付嬢さんの前に突き出すとお姉さんは目を丸くした後に泡を吹き出し倒れた。

そのあと私は責任者…つまりここのギルドマスターに特別室まで案内された。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

原産地が同じでも結果が違ったお話

よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。 視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

蒼穹のエターナルブレイク-side イクトス-

星里有乃
ファンタジー
 旧タイトル『美少女ハーレムRPGの勇者に異世界転生したけど俺、女アレルギーなんだよね。』『アースプラネットクロニクル』  高校生の結崎イクトは、人気スマホRPG『蒼穹のエターナルブレイク-side イクトス-』のハーレム勇者として異世界転生してしまう。だが、イクトは女アレルギーという呪われし体質だ。しかも、与えられたチートスキルは女にモテまくる『モテチート』だった。 * 挿絵も作者本人が描いております。 * 2019年12月15日、作品完結しました。ありがとうございました。2019年12月22日時点で完結後のシークレットストーリーも更新済みです。 * 2019年12月22日投稿の同シリーズ後日談短編『元ハーレム勇者のおっさんですがSSランクなのにギルドから追放されました〜運命はオレを美少女ハーレムから解放してくれないようです〜』が最終話後の話とも取れますが、双方独立作品になるようにしたいと思っています。興味のある方は、投稿済みのそちらの作品もご覧になってください。最終話の展開でこのシリーズはラストと捉えていただいてもいいですし、読者様の好みで判断していただだけるようにする予定です。  この作品は小説家になろうにも投稿しております。カクヨムには第一部のみ投稿済みです。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

処理中です...