6人の勇者の中にチーター勇者がいるけどそれ私です

みさにゃんにゃん

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3話 酒場街グレモースからレティ湖へ

サクサクイベントが進む

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「えええええええええええ!?」

うん、もうその反応はいいかな?

「あっ、ゆ…勇者様でしたか! 先程は無礼な態度をとってしまい申し訳ありませんでした!
気が済むまでお殴りになって結構ですので!」
「いや、そこまでしねぇよ私悪人かよ、勇者って言ってもなりたてだからまだ新米だから」
「そ、そうよね! 新米勇者ってこれから5年修行入るのよね! 
頑張んなさいよね!」

「え?そんなもんやらんけど?」

その言葉にミハルさん以外は目を丸くして口をポカンと開けて驚いていた、いや そんなに?


「どういうことよ! 貴女新米なんでしょ!? 
新米なら新米らしく修行してきなさいよ! 
ウチのおばちゃんだってやってたんだから!」

よそはよそ自分は自分と言いたいところだがこの人はちょっとめんどくさい人種なのかもしれない。

ていうかなんで初対面の人に「新米新米」と言われにゃあならんのだ。
まあ、新米っちゃ新米だけどミハルさんからは修行しなくていいって言われたし、何よりミハルさん超えたから修行はパスというかなしになったしな。


「おばあちゃん!どういう事!?」

「あ~、それはね ヒトハは私を遥かに超える力を持っていたから修行はなしということにしたの しても時間の無駄というか、この子もこの世界見て回りたいと思うし」

ごもっともである。

「おばあちゃんがそう言うのだったらいいけど…」

いいんかい

「それよりヒトハ 今からレティアン城に行くわよ」

「それって私が最初に連れてこられた国?」
「そうよ 国王が貴女に2代目勇者引き継ぎの儀式をしたいそうなの」
「私が2代目…ということはミハルさんもしたということですか? 」

「んー、まあ、私の場合はそんな面倒なことしなかったわよ、アレじゃない?
2代目からそういうことをするってことじゃないかしら?」

なるほどめんどくせぇ


…………



まためんどくさい距離を歩いてレティアンへと戻ってきた。

「ミハルさん 移動手段とかないんですか?」

するとミハルさんは一瞬固まった後にポンっと手を叩いた。

「ごめん! 転移結晶私もってた~ ごめんごめ~ん☆ でもいい運動になったでしょ?」
「うるせぇ! 時間の無駄だったわ!」
「ほらほら怒らないの 国王が待ってるんだから」

ほとんどお前のせいだわ。

    


◇◆◇◆◇◆

「おお、戻ったか勇者よ 元勇者ミハルもよく来たな」

なんだろうさっき会ったばかりの王様がなんか何週間ぶりに会うそんな感じに思えた一瞬…

「魔王軍の話はメル・アンジュから聞いたな?」
「まあ、一応は…」
「そこでだ わしの娘をお主の勇者パーティに加えようと思っているのじゃがどうかね?」

どうかね? なんて言われても、まだパーティすら結成してねぇのにいきなりかよ。
しかも姫をパーティに加える気か!?

「ウララ、来なさい」

ウララと呼ばれてやってきたのはかなりの…いや超絶可愛い美少女が出てきた。

「お義父さま お呼びですか?」
「ああ、 ウララ今日からお前も勇者と共に魔王軍討伐勇者パーティに加えることにしたから 勇者が魔王討伐に行く時について行きなさい それ以外はダメだからな」

「はい かしこまりました。」

魔王討伐以外に着いてったらダメって…そもそも魔王退治に着いてくる姫なんてそうそういねぇ…

「初めまして勇者様 私は ウララと申します。
以後お見知り置きを。」
「あ、はいご丁寧に…こちらこそよろしく」


「さて、勇者ヒトハ お主には勇者装備を与えようと思うのだが既にミハルの装備を着ておったか、だが念のためにこれをさずける」

そう言って渡されたのは青くて小さな水晶の着いた腕輪だった。

「あの、これは?」
「装衣の腕輪じゃ これは各戦闘用に装備が変わる仕組みじゃ 念じるだけで違う装備になる」

魔法少女か。



「それともう1つ お主にはしなければならないことがあと2つ…いや、3つか
引継ぎの儀が終わったら急いでレティ湖に向かいうのじゃ」
「国王…それはもしや」
「うむ」

え?なに? なんなん?何イベ発生なん?
ちょっと困惑する私を他所に私はメルと共にレティ湖へと向かった。

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