6人の勇者の中にチーター勇者がいるけどそれ私です

みさにゃんにゃん

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2話 先輩勇者 池田美晴

元勇者 ミハル・イケダ

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「ねえ、メルちゃん 私達ミハルさんって人に逢いに行くんだよね?
なんで酒場に到着してんの?」
「話をちゃんと聞いてください! ここが元勇者ミハル・イケダの経営してる遊郭酒場です!」

なるほどキャバクラか。

「それはいいんだけど未成年で16歳の私を酒場に連れてくなんて神経どうなってんの…」
「え? 16歳って未成年なんですか?」
「逆にこっちはいくつで酒飲めるわけ?」
「15ですね」

早っ! さすが異世界…なんでもありか。

「でも私は20歳までは酒は飲まないのでそのつもりで」
「はいはいわかりましたよ では早速入りましょうか。」

ちょっと不服になりながらも中に入るとやっぱり中はキャバクラだった。

「ミハルさんって元勇者だった人なんだよね?」
「はい、そうですけど…? どうかしましたか?」
「いや、元勇者が経営してる割にはすごい派手派手しいというかけばけばしいというか…」
「げば? 」


「騒がしいわね~ まだ開店時間じゃないわよ?」

艶っぽい声と共に現れたのは高そうなドレスを着た綺麗なお姉さんだった。
わあ、そりゃモテない男もキャバクラにハマるはずだわ……関係ねぇか。

「ミハルさん!」
「え! この人が!?」
「メルちゃん久しぶりね~元気してた?」

ミハルさんはメルちゃんとなんか楽しそうに会話してる

「(私置いてけぼり…)」

……それにしても…普段からこんな派手なドレスを着て過ごしてんのか… キャバ嬢すげぇ。

「それでこの子が2代目?」
「はい! ヒトハ・ササキさんです」
「は…初めましてミハルさん 私佐々木瞳羽って言います……あの?」

私の挨拶を無視してミハルさんは私の周りをグルグルと回って「うーん」っと唸っていた。

「瞳羽ちゃんって言ったっけ?」
「は、はい」

「話をする前にその服どうにかしましょうか」

そしてミハルさんは私の有無を言わさず私を店の奥まで連れて行った。

お店の奥はなんか服屋みたいな内装だった

「あの…」
「待って! 今インスピレーションが降りてくるから」
「…は、はあ…」
「ミハルさんは酒場を経営してる他にブティックのお店を経営してるんですよ」

社長やん

「よし! 来たわ!最高のインスピレーションが!」

ミハルさんは奥から服を何着か持ってきた。

「この組み合わせが似合うと思うの! さ、着てみて!」
「はあ…」

言われるがまま私はミハルさんに渡された服を着た。



「うん!やっぱり私の目に狂いはなかった!
よく似合ってるわよ瞳羽ちゃん」
「ありがとうございます…」

マフラーにロングコートそれにへそ出しで短パン…組み合わせはオシャレだけど勇者っぽくないかなー

「ミハルさん…その装備って…」
「そ! 私が召喚されて間もない時に来てた最初の勇者服よ」
「え、そんなすごいの受け取れませんけど…」
「子供が遠慮するんじゃないわよ、まともな服きてないと気分が出ないでしょ?」

なんだろう最初の服装の私がまるでまともじゃない服装だと言ってるな…。
まあ、ぶっちゃけそうだが


「武器はメルちゃんから貰ったのよね?」
「はい 一応は…」

するとミハルさんはニヤリと笑った

「じゃあ、始めましょうか私の修行は甘くないわよ! 10分で私を超えなさい!」

「……はい?」
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