上 下
2 / 53
1話 召喚されたら即バトル

さくさくと進む

しおりを挟む
異世界イドラ草原始まりの遺跡最深部

「【世界が闇に包まれる時異世界から勇者現る 空が暁に燃える時始まりの遺跡にて勇者を召喚すれば世界救われる】

勇者を召喚すればこの世界は……」

ローブを被っている謎の少女は呟き本を片手にブツブツと呪文を唱え始めた

「来たれ…来たれ……いでよ!勇者!」

すると少女の目の前の魔法陣が光り輝きそこから人間が召喚された。

「………」

「(この人が勇者…) あ、あのぅ~…」

少女は恐る恐る召喚した人間話しかける。

「…うん?」

すると目が覚めた

「うひゃあ!」

「驚きすぎでしょ…」

「す、すみません! 何しろ異世界人を召喚したのは初めてのことですから… 」
「(初めてなんだ…)」

「えっと…私召喚術士と魔術師をやってます。
メル・アンジュって言います。
あなたのお名前は?」

「佐々木瞳羽」

「ササキ・ヒトハさんですね 珍しい名前ですねササキさん」
「(やっぱり勘違いしたか…)いやいや、違くて佐々木が苗字で瞳羽が名前」
「はあ、異世界人は名前と家名が逆になるんですね 」
「まあ、それは私の居た国だけだけど…」

「とにかく貴方は私が召喚したこの国の勇者ですから 私の魔力をあなたの右目に注ぎますね」

「右目? なんで右目…」

「はい! 右手や右目は昔から魔力の通り道として伝わってきています」

そう言ってメルは瞳羽の右目にメルの右手をそっと添えて魔力を注いだ。

「(そう言えば神も右手がどうのこうの言ってたけどまた右側が出番となるとはな…)」

瞳羽がそんなことを思っている間にメルの魔力注入はいつの間にか終わっていていた。

「はい、ヒトハさん終わりましたよ」
「…なにか…変わった?」
「はい、右目に魔力を注いだのでヒトハさん右目は黄金色に変わっています」

「はい?」

メルちゃんが何を言ったか分からなかった
と言うより意味が……。

「ちょっともう一回…ワンモアタイム…」
「えっと…ヒトハさんの右目に魔力を注ぎましたよね? 
それで色が変わっているのはヒトハさんあなた自身の魔力の色ですよ」

ちょっと何言ってるか分からない

「え? 」
「いや、ですから───────…」


ドーン!!


メルちゃんがまた言おうとした時バカでかい音が聞こえた

「な! なんじゃぁ!?」
「もうここまで来ちゃった…」
「え?何? なんのイベントが今発生してんの!?
私置いてけぼり! ちょっと説明してくんない!?」

「実はこの世界は魔王軍によって支配が進行されているんです だから私は貴女を……ヒトハさんを勇者として召喚したんです。
この世界を救ってもらうために」

だろうね、そうだろうと思ったよ

「ヒトハさん貴女にしか扱えない武器を授けます。
それを使って魔王軍を一掃してください!」


「……はい?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...