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第2部
その73 偽物だった
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「オリジナルコゼットが現れたってどういう事?」
イマイチ理解できない発言に私はメイリンちゃんに聞き返す。
「実はコゼットには双子の姉がいてその姉の名前はコレットと言うんです」
「つまり?」
なんか嫌な予感がしてくる…。
「つまりあのコゼットと名乗っている女は姉のコレットで本物のコゼットは7月…つまり来週に入学してくるんですよ」
確かにこりゃ増殖だわ同じ顔が2人も増えたら忙しな………でも待って? コゼットに双子の姉はいないはず…もしかして何らかの不具合で双子として生まれたの?
なんかありえない話ではなさそう…。
あの意地汚い女の事だからきっと妹のコゼットの振りをしてハーレムを築くつもりだったのだろうが……でも来週に入学というか編入してくるのにこれバレるぞ?
「! もしかしたら 奴は自分が断罪される保険としてコゼットの振りをしていたってこと!?」
「はい その可能性は捨てきれないでしょう…。」
「ええええ…あの脳天クルクルパーの鶏頭でお花畑脳のコゼット…いやコレット?が?」
そっかアイツは妹のコゼット振りをしてしたから名前コレットか…まったく性格の悪い高学年の小学生でもそんなことしねぇぞ?
やっぱ、あれかな? ゲームの世界だから自分がヒロインのコゼットになって好き放題やっても誰にも文句言われない的な考え方してたわけ?
「…でもどうして妹の…本物のコゼットが入学してくることになったの?」
「ああ、それはあの極悪女が3ヶ月~4ヶ月も高熱で寝込むキノコをコゼットに無理やり食べさせたって言ってました。」
「食べたら高熱で寝込むキノコってコールド・マッシュルーム…!下手をしたら命だって!」
「はい、きっとあの女は殺すつもりであの毒キノコを…」
「同じ転生者でもどうしてこうも人を陥れることしか考えられないのかしら…」
「頭のネジ1億個外れてるんですよ。」
その言葉に納得せざるを得ない、じゃなきゃ奇っ怪な行動は出来ないはずだ。
もしかしたら前世でも人を陥れることを何回何十回何百回ともやっていたかもしれないと思うともうあの女には呆れるばかりだ。
「どうします? もうここであの女潰します?」
「いや、まだまだ先よ 確かにむかつきはするけどあの女が卒業してその次の日に断罪しましょう」
「随分先ですね」
「まあね、ほら復讐だのなんだのの準備で時間がかかるかもしれないでしょ? だから時間は多めにかけた後であの女に最後は地獄を見せたあげるのよ」
「リリアナ様ってば悪女ですね~」
「あの子が何もしてこなければ私だって断罪準備する必要はなかったのよ? ……それに。」
「それに?」
「誰に喧嘩売ったのか後悔させてあげましょうか」
私は下卑たる笑を浮かべミルクティーを飲み干す。
イマイチ理解できない発言に私はメイリンちゃんに聞き返す。
「実はコゼットには双子の姉がいてその姉の名前はコレットと言うんです」
「つまり?」
なんか嫌な予感がしてくる…。
「つまりあのコゼットと名乗っている女は姉のコレットで本物のコゼットは7月…つまり来週に入学してくるんですよ」
確かにこりゃ増殖だわ同じ顔が2人も増えたら忙しな………でも待って? コゼットに双子の姉はいないはず…もしかして何らかの不具合で双子として生まれたの?
なんかありえない話ではなさそう…。
あの意地汚い女の事だからきっと妹のコゼットの振りをしてハーレムを築くつもりだったのだろうが……でも来週に入学というか編入してくるのにこれバレるぞ?
「! もしかしたら 奴は自分が断罪される保険としてコゼットの振りをしていたってこと!?」
「はい その可能性は捨てきれないでしょう…。」
「ええええ…あの脳天クルクルパーの鶏頭でお花畑脳のコゼット…いやコレット?が?」
そっかアイツは妹のコゼット振りをしてしたから名前コレットか…まったく性格の悪い高学年の小学生でもそんなことしねぇぞ?
やっぱ、あれかな? ゲームの世界だから自分がヒロインのコゼットになって好き放題やっても誰にも文句言われない的な考え方してたわけ?
「…でもどうして妹の…本物のコゼットが入学してくることになったの?」
「ああ、それはあの極悪女が3ヶ月~4ヶ月も高熱で寝込むキノコをコゼットに無理やり食べさせたって言ってました。」
「食べたら高熱で寝込むキノコってコールド・マッシュルーム…!下手をしたら命だって!」
「はい、きっとあの女は殺すつもりであの毒キノコを…」
「同じ転生者でもどうしてこうも人を陥れることしか考えられないのかしら…」
「頭のネジ1億個外れてるんですよ。」
その言葉に納得せざるを得ない、じゃなきゃ奇っ怪な行動は出来ないはずだ。
もしかしたら前世でも人を陥れることを何回何十回何百回ともやっていたかもしれないと思うともうあの女には呆れるばかりだ。
「どうします? もうここであの女潰します?」
「いや、まだまだ先よ 確かにむかつきはするけどあの女が卒業してその次の日に断罪しましょう」
「随分先ですね」
「まあね、ほら復讐だのなんだのの準備で時間がかかるかもしれないでしょ? だから時間は多めにかけた後であの女に最後は地獄を見せたあげるのよ」
「リリアナ様ってば悪女ですね~」
「あの子が何もしてこなければ私だって断罪準備する必要はなかったのよ? ……それに。」
「それに?」
「誰に喧嘩売ったのか後悔させてあげましょうか」
私は下卑たる笑を浮かべミルクティーを飲み干す。
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