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第1部

その34 まさかの年齢

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「わたしを利用…ですって!?」

「ええ、利用しますわよ私のバッドエンドが回避されるなら」

「ふっざけんな! 自分だけ助かりたいとか言ってんじゃねぇぞ! 私だって自分のバッドエンド回避のためにここまで頑張ってんだから自分だけが頑張ってるとか思ってんじゃねぇーぞ!!」

「マーブルさん」
「うるさい! 話しかけんな! このブス!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイキモイィィィィィ!! キメェーんだよ!」

ええー、喋らせてくれないやん…

「それは何に対する「キモイ」ですか?ちゃんとご自身でわかってての発言ですわよね」

「うるさい!うるさい!うるさい!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!私に説教するな!命令するな!このくそドブスがー!」

何言ってんのコイツ、ついに頭パッパラパーになった? あ、元からか。

「いい加減にしてよ! あなたも私同じでヒロインでしょ!? なんで悪役令嬢のリリアナ様にそうちょっかい出したりや見下せるの!? おかしいでしょ!」

立場的には一番不利なのは平民だしね。

「はぁ? ドブス2号が何言ってんのよキッショ その悪役令嬢と仲良しごっこしてるつもり? おぇぇ~私にはむり~! あんたとも仲良くする気も無理だわ~」

「子供みたいなこと言って言い逃れする気?」

「は?正論言ってるだけだしぃ~ なぁに行ってんの?」

え?どこが正論? マジでいじめっ子か嫌いな相手に言いそうな子供の戯言なんだけど…こいつもしかして小学生? いや、それは無いな我ながら酷い解釈。

「そんな正論あるわけないでしょ、貴女いくつ? 何歳で死んだわけ?」

「は? 9歳だけど? それと今なんか関係あんの?
どーせあんた達もそのくらいでしょ」

マジでガキやん小4で極悪な性格とか生前のこの子はかなりクソガキのマセガキだったに違いない。
ていうか「あんた達もその位でしょ?」って言ったが我々はお前より遥かに歳上だわ馬鹿。

「………中身が小学生で体が高校生ってかなりきついわよね」

「ええ、ていうか何故コゼット・マーブルが最低クラスなのかが理解出来ました。」

「勉強を怠ったりしたからねきっと。」

これには哀れみを向けるしかないがだからと言って私たちに対する罵詈雑言を許すわけはない今はまだ、コイツがルッソにした事を聞き出すまでは報復やざまぁは出来ない。

「マーブルさん少しお聞きしても宜しくて?」

「何よドブス1号」


嗚呼、キレそう…。
ふざけんなよこの糞ガキが…優しく話しかけた途端にドブスと来たか、どこがドブスじゃリリアナちゃん美少女やんお前の目は節穴か?おうこらこの糞ガキが、と言いたいがここはグッと我慢我慢。


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