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7話 イケメンだ…

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「だから君たちに国作りに協力してほしんだ」 
 
以下省略。
私は加羽君の話の途中、気づかれないようにそっと部屋から出ていき、玄関に置いてある工具箱を手に取り音を立てずに家から出て新スキル発動のために少し時間はかかるけどなにか小屋を作るか

「工作なんて中学の本棚作り以来だな~ 腕が鳴るぜ!さて、建築スキル獲得頑張るぞ~!」

………とは意気込んだもの、チェーンソーで木を切って丸太にしたは良いけども…あいにく私はか弱い乙女、斉藤氏みたく筋肉ゴリラじゃないしな……とか言っちゃったら斉藤氏に絞め技かけられる。

「ていうか、この辺りで運良く西グループの御島君と萩原さんが通り掛かってくれな……」

なんて、思って何かが来た気配がしてそっちに目線を送ると誰か来たなーとか思って見て見たけど思惑通りの奴らじゃなくかわりに、なんかイケメンみたいなやつが現れた。
なんだコイツイケメンだな、なんか服装的に盗賊っぽいな……って、まさか盗賊か!?
いやいや、さすがにアグレッシブかつ盗賊っぽい服装だからって偏見はいくないいくない。

「小娘、そこで一体何をしている。」
「なんだかんだと聞かれt……これは違うわ、何をしてるかだよね?」

私は一旦工具道具を地面においてよいしょと立ち上がる。


「そこの丸太見てわかんない? ちょっとした小屋を作ろうと思って。」
「馬鹿なのか?」
「初対面相手に馬鹿ってアンタ……いやまあ、分かるよ?もし私がアンタだったら同じこと言……わないな! むしろ黙って傍観するわ! というわけで見守り下さいイケメンく……」

私が最後まで言い切る前にイケメン君はサバイバルナイフ的なものを私の首元に突きつけていた。

おおう……これが命の危険と言うやつか。

「ペラペラとよく動く口だそんなにおしゃべりしたいなら………あの世でピーチクパーチク騒ぐといい!」


あっ、これ私死んだ─────…。


サヨナラ斉藤氏お元気で堀部さんバイバイ加羽君関越君。

ロクにスキル覚えられなかったけど、せめて建築スキルは覚えて死にたか……ん?スキルを覚える?
その手があった!ここは某ゲームにあやかって!
上手く神回避をしてやる!


私はイケメン君のナイフが首に刺さる寸前ギリギリのところで上手く回避することが出来て案の定、【スキル 危機回避を習得しました】

「(危機回避か~ まあ、でも神回避も似たようなもんだし無問題!)まさに首の皮一枚って所かな!」
「ほう、今のを避けたか、大した動体視力だ、殺すには惜しい娘だな。」
「あ、どうも」


とりあえずこの流れはRPG中の定番中の定番、バトルですねはい、今の私はステータス的に魔力が高い、ということは……

魔法ジョブ行けんじゃね!?  
………でも魔法ってどうやって使うもんなん? ちちんぷいぷいとか言うの?嫌だなそんな呪文ダサいわ。

「ええい!ままよ!やってやる!」


ラノベとか漫画とかの異世界魔法はイメージで魔法が使えるという事。
つまり私の溢れ出すイマジネーションが火を噴くというわけですね!

初めての魔法使う実験台が盗賊のイケメンだなんてちょっと気が引けるな、どうせならモンスター的な怪物かなんかで試したかったな。


「じゃあいっちょ試しに魔法を使………っがあっ!」


今一瞬何が起こったか分からなかった気づけば目の前にイケメン君がいて気づけばイケメンに首を掴まえられ上に持ち上げられる。

な、なるほど……よく漫画とかでこういうシーン結構見るけど案外……というよりめっちゃ苦しかったんだ……あ、やばい意識が遠のく………


最後の抵抗で何とかしようとしたけど私は力つきてしまった。




次に転生するなら美少女になりたい、切実に。
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