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4話 ちょ待てよ
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勇者召喚で異世界転移してから翌日。
堀部さんが新スキルをいつの間にか取得していた。
その名も【大陸マップ】脳内でその大陸の地図がポンッと思い浮かんで目的地までが分かるらしい。
けどそれと似たようなスキルを雛森君が持ってたっけ?【ナビゲーション】って言ってた。
そして私たちの目指す魔物の国はずっと北にある辺境の地に有るらしいくて徒歩で歩くにしてもまる1年はかかる。
1年もロールプレイングしろってか。
「なんか一気にやる気失くしたー、もう勇者辞めて3人まとめて引きニートになろ?」
「なるわけないでしょ、とっとと魔物倒してあの王様に日本に帰してもらわないとこっちが困るんだから」
「斉藤氏は真面目だぬー。」
「とにかく堀部さんが地図で近場の街を見つけてくれたからそこを一旦目指してギルドに登録しに行くわよ」
「えー、ギルドー? 別にこのままのんびりスローライフ楽しもうよ別に困ったりしない─────────…はっ!?…」
その時私の脳裏に1つの問題が浮かび上がった。
それは人間にとって大事なものの一つである言わばそう!お金である!
このままだとあの王様から貰った金貨ちゃんもそこを着いてしまうし何よりぶっちゃけママゾンでビーズクッション買っちゃったから金貨がもうそんなにない!
「さ…左京山さん?」
「その落ち込み具合で何となく察したわ」
「そうだね斉藤氏!ギルドに行こう! そんで、一攫千金の夢を叶えようか」
「そんな夢見た覚えないけど? まあ、行く気になったんならとっとと行きましょ他のみんなも多分どんどん先に進んでると思うし私たちだけよここでのんびりしてたのって」
「いや~こういうお泊まり会的なノリも案外楽しくてつい」
「ったく、状況わかってんのかしら…」
斉藤氏が玄関のドアを開けたと思ったら勢いよくドアを閉めて鍵を閉めた。
「んお? どったの斉藤氏ゴキちゃんでも居た?」
「それならどんなに良かったことか………ちょっと覗き穴から見てみなさいよ。」
「? 一体何が見え─────────…っ!?な、え!?え?えええ?マ?マ?!」
「テンパリすぎよ」
「いやだって、見てはいけないものを見てしまったような気がして」
「そこまでじゃないでしょ…」
「いや…だって…」
私は覗き穴からもう一度覗き込むとそこには何故かスクールカースト下位と呼ばれている加羽君と関越君がキョロキョロと何かを探していた。
「斉藤氏、あの二人に一瞬見つかったんじゃ…?」
「いや、背後だったから見つかってはないわ……ていうかあの二人なんでここにいんのよ! 私たちと同じ道行って先に進んだはずでしょ!?」
「合流して事情聞いてみる?」
「……気は進まないけど、そうね。」
私から先導して先に外に出ると2人は気づいてこちらに振り返った。
「あ、どうも今日も推し事お疲れ様です加羽君に関越君ご機嫌麗しゅう…」
「左京山さんそれに斉藤さんに堀部さんも……丁度いいや僕らと一緒に来てくれる?」
「ねえ、その前に私のボケにツッコミ無しなの?」
「アンタ達と一緒に行動することで私たちの身に安全は?」
「あっ!無視だ! 酷い!とらちゃん拗ねるよ!」
「とら、黙ってくれる?話が進まないから」
斉藤氏はそう言いながら私の頭をゲンコツした。
うん、痛い。
「ぶったね! 親父にもぶたれたことないのに!」
「いいから黙れガン〇ムネタすんな」
「だって斉藤氏がグーで殴るから……」
「話を戻してもいいかな?」
戻すほど進展してないのに何を進めるんだか。
一緒に行くか行かないかの取り引きでしょ?
正直私達女子グループで固まることに決めたから男子のはいるスキマなんて微塵も……
「君たち3人は僕らの国に来て国作りに協力して欲しいんだ」
「What did you say??」
堀部さんが新スキルをいつの間にか取得していた。
その名も【大陸マップ】脳内でその大陸の地図がポンッと思い浮かんで目的地までが分かるらしい。
けどそれと似たようなスキルを雛森君が持ってたっけ?【ナビゲーション】って言ってた。
そして私たちの目指す魔物の国はずっと北にある辺境の地に有るらしいくて徒歩で歩くにしてもまる1年はかかる。
1年もロールプレイングしろってか。
「なんか一気にやる気失くしたー、もう勇者辞めて3人まとめて引きニートになろ?」
「なるわけないでしょ、とっとと魔物倒してあの王様に日本に帰してもらわないとこっちが困るんだから」
「斉藤氏は真面目だぬー。」
「とにかく堀部さんが地図で近場の街を見つけてくれたからそこを一旦目指してギルドに登録しに行くわよ」
「えー、ギルドー? 別にこのままのんびりスローライフ楽しもうよ別に困ったりしない─────────…はっ!?…」
その時私の脳裏に1つの問題が浮かび上がった。
それは人間にとって大事なものの一つである言わばそう!お金である!
このままだとあの王様から貰った金貨ちゃんもそこを着いてしまうし何よりぶっちゃけママゾンでビーズクッション買っちゃったから金貨がもうそんなにない!
「さ…左京山さん?」
「その落ち込み具合で何となく察したわ」
「そうだね斉藤氏!ギルドに行こう! そんで、一攫千金の夢を叶えようか」
「そんな夢見た覚えないけど? まあ、行く気になったんならとっとと行きましょ他のみんなも多分どんどん先に進んでると思うし私たちだけよここでのんびりしてたのって」
「いや~こういうお泊まり会的なノリも案外楽しくてつい」
「ったく、状況わかってんのかしら…」
斉藤氏が玄関のドアを開けたと思ったら勢いよくドアを閉めて鍵を閉めた。
「んお? どったの斉藤氏ゴキちゃんでも居た?」
「それならどんなに良かったことか………ちょっと覗き穴から見てみなさいよ。」
「? 一体何が見え─────────…っ!?な、え!?え?えええ?マ?マ?!」
「テンパリすぎよ」
「いやだって、見てはいけないものを見てしまったような気がして」
「そこまでじゃないでしょ…」
「いや…だって…」
私は覗き穴からもう一度覗き込むとそこには何故かスクールカースト下位と呼ばれている加羽君と関越君がキョロキョロと何かを探していた。
「斉藤氏、あの二人に一瞬見つかったんじゃ…?」
「いや、背後だったから見つかってはないわ……ていうかあの二人なんでここにいんのよ! 私たちと同じ道行って先に進んだはずでしょ!?」
「合流して事情聞いてみる?」
「……気は進まないけど、そうね。」
私から先導して先に外に出ると2人は気づいてこちらに振り返った。
「あ、どうも今日も推し事お疲れ様です加羽君に関越君ご機嫌麗しゅう…」
「左京山さんそれに斉藤さんに堀部さんも……丁度いいや僕らと一緒に来てくれる?」
「ねえ、その前に私のボケにツッコミ無しなの?」
「アンタ達と一緒に行動することで私たちの身に安全は?」
「あっ!無視だ! 酷い!とらちゃん拗ねるよ!」
「とら、黙ってくれる?話が進まないから」
斉藤氏はそう言いながら私の頭をゲンコツした。
うん、痛い。
「ぶったね! 親父にもぶたれたことないのに!」
「いいから黙れガン〇ムネタすんな」
「だって斉藤氏がグーで殴るから……」
「話を戻してもいいかな?」
戻すほど進展してないのに何を進めるんだか。
一緒に行くか行かないかの取り引きでしょ?
正直私達女子グループで固まることに決めたから男子のはいるスキマなんて微塵も……
「君たち3人は僕らの国に来て国作りに協力して欲しいんだ」
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