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5回目 Will of the heroine (ヒロインの意思)①
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「椎名たんぽぽか?」
「は、はい…そうですけど…私に何か御用…ですか?」
「我が生徒会に入れ」
いや、直球すぎやしませんか?殿下。
「え!?」
ほらこんな反応してるよ主語を話さないからヒロインは困惑してるから。
「ごめんなさい、私から説明させてちょうだい。
実は貴女の力のことを目をつけたのは私なの、そしてそのことをで……生徒会長へ相談したら是非貴女を生徒会のメンバーにしたいと…「ちょっと待ってください!」(このタイミングで来るか…)」
私は嫌な予感がし振り返るとそこには偽ヒロイン花形撫子が立っていた。
「生徒会なら私が入ります! 私なら殿下…いえ!生徒会長のお役に立ちます!」
と、ヒロインと私を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべるがそもそもヒロインとお前とじゃ月とすっぽんだし、見た目でも負けてるからな? 中の中ぐらいだし。
「へぇ、じゃああなたに何が出来るの? とりあえずフラワースキルを聞きましょうか」
「聞かなくても先輩なら撫子の花言葉くらい知ってるんじゃないんですか?」
と、憎たらしく言う、確かにフラワースキルは花言葉をベースとした魔法でそう言われているが撫子の花言葉なんて恋する乙女という感じのが多い
「貴女のフラワースキルは【大胆】【純愛】【貞操】でしょ書類で拝見させてもらったけど生徒会で要らないスキルね、まだ【器用】や【才能】などのスキルがあれば入れるかは考えたわ、それに、【大胆】や【貞操】なんて、まるで男を捕まえるために入れたように思うけど? ああ、違ったのならごめんなさい、私がそう思っただけだから。」
すると撫子はわっと両手で顔を隠すように泣き出した。
「酷いです!まるで私を娼婦みたいに! 先輩は私をそんな風に見ていたんですね!最低です!」
私にそんな嘘泣きが通じるとでも思っているのか?
私はそんなに甘くはねぇし、お前に陥れられる筋合いもない。
「……椎名さんここでは時間を取られます場所を変えましょう」
「え、あ…はい」
すると偽ヒロインも慌ててあとを追いかけようとするが書記会計のセコムによって阻まれるのであった、流石護衛騎士なだけはある。
グッジョブ2人共! 私は心の中で親指を立てた。
そして我々は応接室に移動し、ヒロインの返事を聞くだけであった。
「もし、貴女が生徒会へ入ってくれるなら観察委員長という役職について貰うことになるけ構わない?
無理にとは言わないあなたの意見を尊重するわ。」
さあ、ヒロインどう出る?
「あの…その前にお聞きしたいのですが……観察委員長とは?」
「ああ、ごめんなさいちゃんと説明していなかったわね」
と言い、私は観察委員長の仕事と役割をたんぽぽに伝えた。
「なるほど…分かりました……ですが そうなるとリスクが…」
「確かに今の説明だと観察対象者に気づかれるとあなたにも危険が及ぶことは十分にわかっているわ
ただ肩書きは【観察委員長】で生徒会でのあなたの役割はうちの会長の手伝いをして欲しいの。」
「手伝い」と言う単語に目を丸くするたんぽぽ、可愛いな。
「いつもは私や他のメンバーが会長をフォローするのだけれどたまに無茶をする時があるから…」
チラリとわざとらしくリョウクに視線を向ける
「おい、なんだその目は? 俺がいつそんなことした?」
「まあ、貴女の役目は会長のフォローや愚痴などに付き合えばいいから、それに私達も貴女になにか仕事を頼む時もあるからその時はよろしくね………あっ!まだ入ると決まっていないのにごめんなさいね…?」
「い、いえ…その……私精一杯頑張ります! よろしくお願いします!」
と、90度くらいまで頭を下げた。
「入会ということでいいのね?」
「はい! 椎名たんぽぽ 会長のために誠心誠意を込めて頑張ります!」
「ようこそ我が生徒会へ 我々は椎名たんぽぽを歓迎するよ」
そう言ってリョウクはたんぽぽに手を差し出すとそれに応えるかのようにたんぽぽは嬉しそうに手を握る。
「(あ…この場面は……場所は違うけどリョウクがヒロインを、生徒会へ迎れた時のイベントスチルだ…)」
スチル画面はなんか妙にキラキラした作りだったんだが今こうして第三者がその現場を目の当たりにするとただの握手会にしか見えないな。
「あの…すみません……副会長さん」
「ん? ああ、お邪魔だったわね ごゆっくり…」
私は2人に気を使い応接室から出ようとした瞬間なぜだかヒロインに残って欲しいと言われ、代わりにリョウクが応接室から出ていく形になり、私とヒロインの1体1状態になった。
いや、待って?シナリオでもこの後会長から仕事の話とか色々あるはずなのになんで私を残らせる必要が?
それとも何?まさかこの子も転生者で「副会長の座を渡しなさい!」とかなんとか言ってくるのか?
そうなると色々面倒になる…!
「副会長さん…おひとつ聞いてもよろしいです?」
「答えられる範囲内なら。」
たんぽぽは深呼吸をした後息を吐くようにこんなことを言ってきた。
「フラワーエデンというゲームを知っていますか?」
「は、はい…そうですけど…私に何か御用…ですか?」
「我が生徒会に入れ」
いや、直球すぎやしませんか?殿下。
「え!?」
ほらこんな反応してるよ主語を話さないからヒロインは困惑してるから。
「ごめんなさい、私から説明させてちょうだい。
実は貴女の力のことを目をつけたのは私なの、そしてそのことをで……生徒会長へ相談したら是非貴女を生徒会のメンバーにしたいと…「ちょっと待ってください!」(このタイミングで来るか…)」
私は嫌な予感がし振り返るとそこには偽ヒロイン花形撫子が立っていた。
「生徒会なら私が入ります! 私なら殿下…いえ!生徒会長のお役に立ちます!」
と、ヒロインと私を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべるがそもそもヒロインとお前とじゃ月とすっぽんだし、見た目でも負けてるからな? 中の中ぐらいだし。
「へぇ、じゃああなたに何が出来るの? とりあえずフラワースキルを聞きましょうか」
「聞かなくても先輩なら撫子の花言葉くらい知ってるんじゃないんですか?」
と、憎たらしく言う、確かにフラワースキルは花言葉をベースとした魔法でそう言われているが撫子の花言葉なんて恋する乙女という感じのが多い
「貴女のフラワースキルは【大胆】【純愛】【貞操】でしょ書類で拝見させてもらったけど生徒会で要らないスキルね、まだ【器用】や【才能】などのスキルがあれば入れるかは考えたわ、それに、【大胆】や【貞操】なんて、まるで男を捕まえるために入れたように思うけど? ああ、違ったのならごめんなさい、私がそう思っただけだから。」
すると撫子はわっと両手で顔を隠すように泣き出した。
「酷いです!まるで私を娼婦みたいに! 先輩は私をそんな風に見ていたんですね!最低です!」
私にそんな嘘泣きが通じるとでも思っているのか?
私はそんなに甘くはねぇし、お前に陥れられる筋合いもない。
「……椎名さんここでは時間を取られます場所を変えましょう」
「え、あ…はい」
すると偽ヒロインも慌ててあとを追いかけようとするが書記会計のセコムによって阻まれるのであった、流石護衛騎士なだけはある。
グッジョブ2人共! 私は心の中で親指を立てた。
そして我々は応接室に移動し、ヒロインの返事を聞くだけであった。
「もし、貴女が生徒会へ入ってくれるなら観察委員長という役職について貰うことになるけ構わない?
無理にとは言わないあなたの意見を尊重するわ。」
さあ、ヒロインどう出る?
「あの…その前にお聞きしたいのですが……観察委員長とは?」
「ああ、ごめんなさいちゃんと説明していなかったわね」
と言い、私は観察委員長の仕事と役割をたんぽぽに伝えた。
「なるほど…分かりました……ですが そうなるとリスクが…」
「確かに今の説明だと観察対象者に気づかれるとあなたにも危険が及ぶことは十分にわかっているわ
ただ肩書きは【観察委員長】で生徒会でのあなたの役割はうちの会長の手伝いをして欲しいの。」
「手伝い」と言う単語に目を丸くするたんぽぽ、可愛いな。
「いつもは私や他のメンバーが会長をフォローするのだけれどたまに無茶をする時があるから…」
チラリとわざとらしくリョウクに視線を向ける
「おい、なんだその目は? 俺がいつそんなことした?」
「まあ、貴女の役目は会長のフォローや愚痴などに付き合えばいいから、それに私達も貴女になにか仕事を頼む時もあるからその時はよろしくね………あっ!まだ入ると決まっていないのにごめんなさいね…?」
「い、いえ…その……私精一杯頑張ります! よろしくお願いします!」
と、90度くらいまで頭を下げた。
「入会ということでいいのね?」
「はい! 椎名たんぽぽ 会長のために誠心誠意を込めて頑張ります!」
「ようこそ我が生徒会へ 我々は椎名たんぽぽを歓迎するよ」
そう言ってリョウクはたんぽぽに手を差し出すとそれに応えるかのようにたんぽぽは嬉しそうに手を握る。
「(あ…この場面は……場所は違うけどリョウクがヒロインを、生徒会へ迎れた時のイベントスチルだ…)」
スチル画面はなんか妙にキラキラした作りだったんだが今こうして第三者がその現場を目の当たりにするとただの握手会にしか見えないな。
「あの…すみません……副会長さん」
「ん? ああ、お邪魔だったわね ごゆっくり…」
私は2人に気を使い応接室から出ようとした瞬間なぜだかヒロインに残って欲しいと言われ、代わりにリョウクが応接室から出ていく形になり、私とヒロインの1体1状態になった。
いや、待って?シナリオでもこの後会長から仕事の話とか色々あるはずなのになんで私を残らせる必要が?
それとも何?まさかこの子も転生者で「副会長の座を渡しなさい!」とかなんとか言ってくるのか?
そうなると色々面倒になる…!
「副会長さん…おひとつ聞いてもよろしいです?」
「答えられる範囲内なら。」
たんぽぽは深呼吸をした後息を吐くようにこんなことを言ってきた。
「フラワーエデンというゲームを知っていますか?」
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