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2回目 Welcome party (新入生歓迎会)
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午後 14時12分 新入生歓迎会が始まって約12分例の事件が起こった。
「酷いです…那莉愛様 私は何もしていないのに後ろから突き飛ばすなんて…あんまりです!」
そう言って悲劇のヒロインのように悲しげな表情を浮かべ地べたに蹲る花形撫子。
「は? 何を言っているんですの? 貴女が急に転んだんじゃありませんこと? それに、そんなヒールを履いていたら転ぶのは分かってたはずではなくて?」
それに負けじと反論する公爵令嬢華僑那莉愛様。
「(やはり始まってしまったか、自己中事件…。
さて、このままでは女子高生に冤罪をかけられたサラリーマン的な感じになってしまうので)ちょっと止めてくるわね。」
近くにいた友人にそう伝え七華は人混みをかけながら諸悪の根源の元へと進む
「先に転んだなんて人聞きが悪いですぅ! 私が目障りで仕方がな…」
「はい、そこまでアンタ達2年のいる所まで聞こえていたわよ歓迎会中に喧嘩はよしな。」
「……は? 誰コイツ」
撫子は七華を見た瞬間小声でぼそっと呟いたあと猫なで声を出す。
「せんぱ~い 聞いていらしたのであったらお分かりですよね~? 高貴な公爵家の華僑那莉愛様が~ 私が「目障り」とかで~、いきなり足を踏みつけその後私の背中を…」
足を踏みつけたと明らかな嘘というのは誰の目にも明白であった足を踏むにはとても踏めるような高さではなく、仮に踏んだとしてもヒールのピンが折れているはずである、というのは一目瞭然。
「どうやってピンヒールで踏み付けるのよ?」
「え、だからこうして…ダンって……きゃっ!?」
撫子が実演してみると細いピンは簡単に折れてしまい撫子は膝から落ちた。
「それでもし彼女が本当にあなたを足で踏んでた場合ピンは折れてたかもね、それ以前に踏むことが出来ないって分からない? 馬鹿でも頭は回るはずよ?」
皮肉にニヤッと少し笑うと撫子はバツが悪くなったのか勢いよく立ち上がりドレスの裾をつかみパーティー会場から逃げるように去った。
「大丈夫?」
「貴女は…」
那莉愛は七華を見て目を丸くし何かを言いかける前に七華に人差し指で阻止される。
「入学早々から揉め事に逢うなんて災難だったわね、もう大丈夫だと思うからパーティーを楽しんでって。」
七華はみんなや那莉愛にそう伝え元の場所へと戻っていった。
「(ミッションクリア、 でもこれは序章に過ぎないまたあの女が那莉愛になにかしかけてくるかもしれないし、多少ながらヒロインのたんぽぽにもあいつは迷惑をかけるから私の手で守ってあげないと!)ごめんお待たせ、もう問題は解決したと思うから。」
ニコニコと友人の元へと戻る七華を友人は心配そうに待って安堵の表情を浮かべる。
「全く…心配したではありませんか…」
「ごめんなさい、それでなんだったかしら?」
「ああ、そうでした。
もう時期殿下達が来られる頃です」
「そんな時間か…じゃあ私もそろそろ行くわね」
グラスをボーイに預け七華は会場から出ていった。
「(3回目のリセットで確信した、撫子は転生者で私のことを知らない、知っていたら「誰コイツ」なんて言わないはずだから、なんせ私は
続編第2ヒロイン 秋明菊珠華なんだから。
だけど学園での私は… )」
七華が廊下を歩いていると後ろから七華の聞きなれた声がし、そこには攻略キャラの1人紅牡丹亮玖と護衛で生徒会書記と会計の3人が立っていた。
「これはこれは殿下、遅いご到着ですね」
「すまない、それと殿下と呼ぶのやめてくれここではお互いに身分を下げているのだからな学園では身分は関係ないのだから気軽に名前で呼んでくれたまえ」
「呼んでいるでしょ? 」
「呼んでいるのは「殿下」とだけだが? 珠華皇女」
「お互い様ですね、それにここでの私は雨宮七華です」
「そうだったな」
このやり取りも計3回目なので七華自身も少し疲れつつある。
「ところで先程顔を真っ赤にして廊下を走っていた生徒…彼女どうしたんだ?」
「(あらま、撫子ったら大好きな殿下に目もくれず走り去るなんて余程余裕がなかったと見えるわ、まあそんな彼女をそうしたのは私だけど)それより迎えに来たのでそろそろ会場へ入ってください みんなお待ちかねだから。」
七華はリョウクに手を差し伸べるとそれに答えるかのように手を取る
「…逆じゃないのか?」
「会長が女性にエスコートされる姿はなかなか見れないので私はこれはこれでありだと思いますが?」
「ゴホン……からかうのはここまでだ副会長」
「はい すみません 会長はとてもいじりがいがあるので」
「それが皇女の言うことか?」
「良いではないですか」
そう笑いながら七華はと一緒に会場へ入りその後は何事もなく無事にパーティーは済んだ。
・・・・・・
「なんなのよ!あの女! モブのくせにこの私の邪魔をするなんて!意味わかんない!
ヒロインの前にあのモブを潰してやる! 」
「酷いです…那莉愛様 私は何もしていないのに後ろから突き飛ばすなんて…あんまりです!」
そう言って悲劇のヒロインのように悲しげな表情を浮かべ地べたに蹲る花形撫子。
「は? 何を言っているんですの? 貴女が急に転んだんじゃありませんこと? それに、そんなヒールを履いていたら転ぶのは分かってたはずではなくて?」
それに負けじと反論する公爵令嬢華僑那莉愛様。
「(やはり始まってしまったか、自己中事件…。
さて、このままでは女子高生に冤罪をかけられたサラリーマン的な感じになってしまうので)ちょっと止めてくるわね。」
近くにいた友人にそう伝え七華は人混みをかけながら諸悪の根源の元へと進む
「先に転んだなんて人聞きが悪いですぅ! 私が目障りで仕方がな…」
「はい、そこまでアンタ達2年のいる所まで聞こえていたわよ歓迎会中に喧嘩はよしな。」
「……は? 誰コイツ」
撫子は七華を見た瞬間小声でぼそっと呟いたあと猫なで声を出す。
「せんぱ~い 聞いていらしたのであったらお分かりですよね~? 高貴な公爵家の華僑那莉愛様が~ 私が「目障り」とかで~、いきなり足を踏みつけその後私の背中を…」
足を踏みつけたと明らかな嘘というのは誰の目にも明白であった足を踏むにはとても踏めるような高さではなく、仮に踏んだとしてもヒールのピンが折れているはずである、というのは一目瞭然。
「どうやってピンヒールで踏み付けるのよ?」
「え、だからこうして…ダンって……きゃっ!?」
撫子が実演してみると細いピンは簡単に折れてしまい撫子は膝から落ちた。
「それでもし彼女が本当にあなたを足で踏んでた場合ピンは折れてたかもね、それ以前に踏むことが出来ないって分からない? 馬鹿でも頭は回るはずよ?」
皮肉にニヤッと少し笑うと撫子はバツが悪くなったのか勢いよく立ち上がりドレスの裾をつかみパーティー会場から逃げるように去った。
「大丈夫?」
「貴女は…」
那莉愛は七華を見て目を丸くし何かを言いかける前に七華に人差し指で阻止される。
「入学早々から揉め事に逢うなんて災難だったわね、もう大丈夫だと思うからパーティーを楽しんでって。」
七華はみんなや那莉愛にそう伝え元の場所へと戻っていった。
「(ミッションクリア、 でもこれは序章に過ぎないまたあの女が那莉愛になにかしかけてくるかもしれないし、多少ながらヒロインのたんぽぽにもあいつは迷惑をかけるから私の手で守ってあげないと!)ごめんお待たせ、もう問題は解決したと思うから。」
ニコニコと友人の元へと戻る七華を友人は心配そうに待って安堵の表情を浮かべる。
「全く…心配したではありませんか…」
「ごめんなさい、それでなんだったかしら?」
「ああ、そうでした。
もう時期殿下達が来られる頃です」
「そんな時間か…じゃあ私もそろそろ行くわね」
グラスをボーイに預け七華は会場から出ていった。
「(3回目のリセットで確信した、撫子は転生者で私のことを知らない、知っていたら「誰コイツ」なんて言わないはずだから、なんせ私は
続編第2ヒロイン 秋明菊珠華なんだから。
だけど学園での私は… )」
七華が廊下を歩いていると後ろから七華の聞きなれた声がし、そこには攻略キャラの1人紅牡丹亮玖と護衛で生徒会書記と会計の3人が立っていた。
「これはこれは殿下、遅いご到着ですね」
「すまない、それと殿下と呼ぶのやめてくれここではお互いに身分を下げているのだからな学園では身分は関係ないのだから気軽に名前で呼んでくれたまえ」
「呼んでいるでしょ? 」
「呼んでいるのは「殿下」とだけだが? 珠華皇女」
「お互い様ですね、それにここでの私は雨宮七華です」
「そうだったな」
このやり取りも計3回目なので七華自身も少し疲れつつある。
「ところで先程顔を真っ赤にして廊下を走っていた生徒…彼女どうしたんだ?」
「(あらま、撫子ったら大好きな殿下に目もくれず走り去るなんて余程余裕がなかったと見えるわ、まあそんな彼女をそうしたのは私だけど)それより迎えに来たのでそろそろ会場へ入ってください みんなお待ちかねだから。」
七華はリョウクに手を差し伸べるとそれに答えるかのように手を取る
「…逆じゃないのか?」
「会長が女性にエスコートされる姿はなかなか見れないので私はこれはこれでありだと思いますが?」
「ゴホン……からかうのはここまでだ副会長」
「はい すみません 会長はとてもいじりがいがあるので」
「それが皇女の言うことか?」
「良いではないですか」
そう笑いながら七華はと一緒に会場へ入りその後は何事もなく無事にパーティーは済んだ。
・・・・・・
「なんなのよ!あの女! モブのくせにこの私の邪魔をするなんて!意味わかんない!
ヒロインの前にあのモブを潰してやる! 」
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