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おまけにと、シェフからもう一つデザートを供されたエルシリアは頬を緩めた。
甘いものが得意でないシアノスはシェフの言葉を断り、代わりに新たなワインを開けてエルシリアの食べる様子を見ていた。
エルシリアのためにと用意されたデザートは1つ目の苦みの強いチョコレートケーキとは違い、甘いベリーソースとクリームが挟まれたマカロンが載せられたパフェだった。
シャンパングラスに6層で構成されたパフェは層一つ一つがいちごやラズベリー、ブルーベリーといった違う種類のベリーで構成されていて、間に挟まれたナッツや、カカオニブの触感が飽きさせない工夫がされていた。
マカロンは3つも乗っていて、初めて食べたマカロンの触感にエルシリアは驚いた。
見た目がとてもかわいいとシェフに喜んだエルシリアは、マカロンが可愛いだけの食べものでないと口にしてから思った。
サクッと歯に当たったマカロンの間に挟まれたクリームが噛むたびに混ざり合いベリーソースの酸味といい甘いものが殊の外好きなエルシリアの好みにぴったりと合ったマカロンはすぐにエルシリアの胃に収まった。
サブレやキャラメルとも違う、独特の歯ごたえと強い甘みの感想をシェフに告げると、本当はスイーツを作る事が一番好きだとひっそりと教えられた。
確かにこの甘いものをシアノスは食べられないだろうと、これまで奮われることのなかったシェフのスイーツの腕前を残念に思ったエルシリアにシェフは今後はエルシリアの為に毎日スイーツを作れると喜んでくれていた。
エルシリアもここに来てやっとイシュレイ国に来た意味があったと自分を慰めた。
人質として暮らす事を受け入れたとはいえ、くらい未来だけを想像していたエルシリアにとって、シェフの言葉は救いにも似た希望だった。
「アンジェラ嬢、明日からは食事は共にとれないと思う。気に入ったものはシェフに言っておくといい彼なら毎日飽きない料理を供してくれる」
シェフと話を続けていたアンジェラに、シアノスはそう告げると先に退出していった。
「シアノス様はお忙しい方です、アンジェラ様が気に入らないというわけではありませんよきっと」
「そうです、アンジェラ様は気にせずゆっくり過ごされてください」
何か粗相をしてしまったかと慌てたエルシリアにシェフと、エルシリアを部屋に案内しようと近づいてきた侍女はそういってエルシリアを慰めた。
甘いものが得意でないシアノスはシェフの言葉を断り、代わりに新たなワインを開けてエルシリアの食べる様子を見ていた。
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マカロンは3つも乗っていて、初めて食べたマカロンの触感にエルシリアは驚いた。
見た目がとてもかわいいとシェフに喜んだエルシリアは、マカロンが可愛いだけの食べものでないと口にしてから思った。
サクッと歯に当たったマカロンの間に挟まれたクリームが噛むたびに混ざり合いベリーソースの酸味といい甘いものが殊の外好きなエルシリアの好みにぴったりと合ったマカロンはすぐにエルシリアの胃に収まった。
サブレやキャラメルとも違う、独特の歯ごたえと強い甘みの感想をシェフに告げると、本当はスイーツを作る事が一番好きだとひっそりと教えられた。
確かにこの甘いものをシアノスは食べられないだろうと、これまで奮われることのなかったシェフのスイーツの腕前を残念に思ったエルシリアにシェフは今後はエルシリアの為に毎日スイーツを作れると喜んでくれていた。
エルシリアもここに来てやっとイシュレイ国に来た意味があったと自分を慰めた。
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「そうです、アンジェラ様は気にせずゆっくり過ごされてください」
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