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3人の相手 R-18

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 この日は、暴力はなかった。
 シュウがアリユキに殴る回数を言う前に、リクがトオルをベッドに連れ込み、そのまま制服を脱ぐ暇もなくトオルを押し倒したからだ。

「……ッ!」

 ベッドと言えども強く押し倒される痛みに顔が歪んだ。
 見上げると、感情のないリクの顔の向こうにはシュウとアリユキが少しだけ驚いた表情でリクの後姿を見ている。
 トオルの知る限り、手始めにシュウがアリユキにトオルを暴力をふるう回数を決めてから行為を行うのがいつものパターンだ。だが、今回はシュウが命令する前にリクが行動に移したのだ。
 3人のなかでリーダーであるシュウも戸惑いの表情を浮かべている。

「おい、リク」

 リクの後ろでアリユキが呆れたように声を投げる。
 それをリクは聞こえないふりをして、トオルの身に着けていたシャツを手で無理やり脱がしていく。

「落ち着けって」
「コイツ最近、殴られるよりもこっちのほうが嫌いそうだ。言っただろう? こいつの、嫌がることをしようって」

 リクはトオルの髪を掴み、グラグラと揺らす。
 髪の抜ける痛みにトオルの顔に苦痛が広がる。

「最初はなんでもするから殴らないでくださいって言ってた癖に。最近じゃ殴られるのが好きみたいだ」
「最初はそうだったけどさぁ。なあ、シュウ、どうするよ?」

 話にならない気配を察知してか、アリユキはシュウに助けを求める。
 そこにユウヤ、もといトオルの意見を言える場所がないことはもとより分かっていた。
 トオルは髪が抜ける痛みを忘れ、薄ぼんやりの意識の中、シュウの意見に耳を傾ける。

「……今回だけだ」

 シュウからの許しを得たリクは掴んでいたトオルの髪を離し、先程よりも乱暴にトオルの身につけているシャツをぬがしていく。
 そのまま、裸体になったトオルの体をリクは的確に攻めていく。

「うっ……」

 リクの手によって簡単に息が漏れるこの身体。
 様子を見ていたシュウもアリユキもトオルの周りに集まってくる。
 これはユウヤの身体だ。この快楽は、トオルのものじゃない。
 そう頭の中でいい聞かせ、トオルは目をぎゅっと瞑る。

自分はトオルだ。これをやられているのは自分ではなく、ユウヤだ。だから、トオル自身は何も傷ついていない。夢だ。これは夢だ。

「ユウヤ」
「ッ……! アッ……!」

トオルを眺めていたアリユキに乳首をつねられる。
その瞬間、トオルの体中に電撃が走ったような衝撃が走り、思わず目を開く。
シュウ、リク、アリユキの悪魔のような笑み。トオルは現実に引き戻される。

「痛いか? いや、ここもう、開発済みだもんな」
「……ンッ、アッ……! ヒ……ヤァ」
「女みてー」

見ていたアリユキの軽薄な声がトオルを笑う。
リクはトオルの孔を指で広げ、シュウはその様子を眺めて、自分がトオルを犯すタイミングを探っているのだ。トオルは目を瞑り、ただ早くこの悪夢が終わることだけを願った。

「……ヒィ、アッ……! ンッ……ハッ、フッ……」

リクの陰茎がゆっくりと入っていく。
トオルは息を整えながら少しでも楽になるように、リクを無理やり受け入れる。
広げてもまだ十分にきついトオルの中にリクは眉根を歪ませた。

「……息、しろ」
「ハア……ヒッ……ッウゥ……!」

 リクは容赦なく腰を動かしながらトオルを揺さぶる。
 トオルはリクの言う通り、息を吸うと吐き出した息にトオルの喘ぎ声が混ざりあい、トオルの頭は更におかしくなる。
 視界が点滅し、頭のなかが真っ白になる。
 快楽なんてものじゃない。ただ、苦しくて、痛い。
 それでもリクはお構いなしにトオルを責め立てる。
 それは永遠よりも長いように感じられる。

「ッ―――!!!!」
「ッ……!」

リクが果てると同時にトオルも体を弓なりにして達する。
リクはそのままトオルの上に覆いかぶさるようにして倒れ込んだ。
荒い呼吸だけが部屋のなかに響く。
 リクは萎えた陰茎をを抜くとある程度解消されたのか、トオルの上からどくのを少し伸びた前髪越しに見つめた。 

「シュウ、リク終わったぜ。やるか?」
「……」

 シュウは何も言わずに、トオルの上に跨り、トオルの孔に陰茎を入れた。
リクのものと少し違うシュウの陰茎にトオルは顔をしかめたのをシュウはニヤリと笑い、腰を動かす。

「アッ……!」
「気持ちいいか?」
「うっ……ん、アッ……イイッ……ンッ」
「ほら、こっちも」
「ンッ……! フッ、アッ……!」

口元にアリユキの陰茎を押し付けられて、そのまま喉の奥まで押し込まれる。
既に雫垂れているアリユキのものをトオルは必死に舐める。それを下にいれられているシュウの陰茎が邪魔するように突いていく。

「ウッ……ンッ……!」
「もっと舌使えって」

アリユキの言う通りにすると、アリユキはトオルの頭を優しく撫でた。
暴力の中での少しの優しさは、トオルの心に深く染み込んでいく。
それに溺れまいと、トオルは意識を保つ。

「そろそろ出すぞ」
「俺も」
「うっ……ふぅ……!」

シュウとアリユキの精液が同時に吐き出され、トオルは体を大きく震わせた。
一度に3人相手をしたせいで、トオルの体は汚れ着たままのシャツは取り返しがつかないくらいに汚れている。
明日も学校だ。シャツの替えはもう家にはない。どうすればよいのかと頭のまだ冷静な部分が考えている。

「まだ寝るなよ」
「……ッ」

リクの鋭い平手がトオルに伸び、頬に鋭い痛みが走る。
もう嫌だ、辞めたいと心が叫んでも、3人から与えられる暴力を思い出し、体が硬直する。
 トオルは目を固くつぶり、再度行われる暴力を耐えた。
 
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