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二人の部屋 R-18
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「俺もだ」
「あっ……」
アランからの肯定はシャオにとってずっと待ち望んでいた言葉のように思えた。それを聞いた途端、強張った体が、ゆっくりと力が抜けていく。
内側の熱さと相まってこのまま溶けてしまうのではと思うほどだった。
アランはそれを待っていたかのようさらに最奥まで進んでいく。
アランの指でも届かなかった場所、アランの太く熱いものがそこを押し広げている。
そうすると視界が点滅するほどの快楽の波が押し寄せた。暴力的な快楽にシャオは喘ぐことしか出来ない。
「ア、ランっ……! こわい……ッ! や、だ……!」
「怖くない」
アランの手が優しくシャオの頭を撫でる。それに縋る様にシャオはアランの腰に足を絡ませて抱き着いた。
「ひゥ……ッ! あァ、あーーーー!!」
最奥まで入ったアランの陰茎がシャオの中で暴れる。
脳天を殴られるような快楽だ。シャオは喘ぐことしか出来ない。
だが、アランはそんなシャオの事などお構いなく、激しい動きでシャオの中に自身の熱をぶつける。
「ぁッ! あ、あァ! や、やめ……!」
「俺を見ろ」
命令するような強い口調だった。おかしい。従属魔法を使っていないはずなのに、シャオの目は自然にアランの目を見た。
「ヒィ、あっ……!! やッ、あ、あ……!」
アランの銀の瞳が、赤い髪がシャオを捕らえる。
もう逃げられない。アランが終わるまで、シャオは解放されずただ翻弄される。
快楽の波は何度もシャオを昂らせる。もう限界だと言うのに、アランから与えられ続ける快楽がシャオに更なる快楽を植え付けた。
もう元の体に戻れないのでは、そんなことも頭の隅でかんがえる。
「ア、ランッ! アッ、やっ……! ひ、ィィ! あ、ァァ――!」
「ッ、」
一際高い快楽の波がシャオを襲った。
アランの陰茎を強く締め、シャオの中に何かが勢いよく広がった感覚がした。
それがさらにシャオを快楽に溺れさせる。
「アーー! アッ……! ァ、ア……!」
震えが止まらない。シャオの身体は完全に壊れてしまったのだろうか。
「ァ……、ァ、ラ……、ン。んっ……!」
自分に口付けをしているアランは、大丈夫なのだろうか。寒く、ないのだろうか。足も、シャオを押し倒したままなので限界が来ているかもしれない。
マッサージをせねば。そう思い足を触ろうと伸ばしたシャオの手をアランが掴む。
「足りないのか?」
からかうように笑うアランをシャオは朦朧とした頭でなんと声をかけるべきか頭をぐるぐると回転させる。
王宮といえどもこんな寒い冬の夜にアランは裸になってしまった。先程のマッサージが意味がないくらいに冷えてしまっているであろう。
だから、少しでもマッサージをせねば。そう言いたいのに、シャオは上手く声が出せない。
「ア、ラン……ま、私が……」
「足りぬのか?」
「しなければ……」
「そうか」
「んっ……、へ」
気がつけば、シャオはアランの上に乗っていた。
下半身から伝わるアランの熱は思いのほか熱く、それだけは安心したが、なぜ自分はアランの上に乗っているのか。これでは血流が滞ってしまう。
「ア、ラン……様?」
「もう拡がっているだろうから、そのまま挿れるぞ」
「え……、ひ、あッ! あ、あーー!」
先程と同じ、いや、下手すればさらに大きい物量が中に入ってくる。その圧迫感と熱にシャオは悲鳴にも似た声を上げた。
「ア、ラン……さま……ッ、ひゥ……、とが、違い……!」
「シャオ」
2度目の快楽の波は直ぐにきた。耐えきれず、アランの身体に被さるように倒れ込むが、そうすると耳元で囁かれる名に体が震える。
そのまま唇を奪われ、頭が溶けていった。もう何も考えられない。
「ンっ! あッ! あァ……!」
またゆっくりと動き出すアランの動き。それをやめて欲しいと必死で首を振った。
「ちが、ッ! ちがい、違います!」
「何が違う」
「か、身体を、足がッ!!」
快楽に染まった思考で必死にシャオはアランにマッサージをせねば、身体を休めねばと言葉を紡いでいた。
シャオの必死な言葉にアランは少しだけ笑い声をあげ、そして強くシャオを抱きしめた。
「心配するな。今、ものすごく熱いんだ」
そう言ってされた口付けは、熱かった。
シャオ以上に熱い。口付けだけで火傷などするのだろうか。
「ア、ラン……」
「なんだ?」
優しい、アランの声色。願わくばそれを永遠に聞いていたい欲求に駆られた。空いている手でアランの首に手を回し、強く抱きしめる。
「す、き……」
「……あぁ」
アランの熱い手がシャオを包み込む。その言葉では形容しがたい幸福感に、シャオは溺れていた。
「あっ……」
アランからの肯定はシャオにとってずっと待ち望んでいた言葉のように思えた。それを聞いた途端、強張った体が、ゆっくりと力が抜けていく。
内側の熱さと相まってこのまま溶けてしまうのではと思うほどだった。
アランはそれを待っていたかのようさらに最奥まで進んでいく。
アランの指でも届かなかった場所、アランの太く熱いものがそこを押し広げている。
そうすると視界が点滅するほどの快楽の波が押し寄せた。暴力的な快楽にシャオは喘ぐことしか出来ない。
「ア、ランっ……! こわい……ッ! や、だ……!」
「怖くない」
アランの手が優しくシャオの頭を撫でる。それに縋る様にシャオはアランの腰に足を絡ませて抱き着いた。
「ひゥ……ッ! あァ、あーーーー!!」
最奥まで入ったアランの陰茎がシャオの中で暴れる。
脳天を殴られるような快楽だ。シャオは喘ぐことしか出来ない。
だが、アランはそんなシャオの事などお構いなく、激しい動きでシャオの中に自身の熱をぶつける。
「ぁッ! あ、あァ! や、やめ……!」
「俺を見ろ」
命令するような強い口調だった。おかしい。従属魔法を使っていないはずなのに、シャオの目は自然にアランの目を見た。
「ヒィ、あっ……!! やッ、あ、あ……!」
アランの銀の瞳が、赤い髪がシャオを捕らえる。
もう逃げられない。アランが終わるまで、シャオは解放されずただ翻弄される。
快楽の波は何度もシャオを昂らせる。もう限界だと言うのに、アランから与えられ続ける快楽がシャオに更なる快楽を植え付けた。
もう元の体に戻れないのでは、そんなことも頭の隅でかんがえる。
「ア、ランッ! アッ、やっ……! ひ、ィィ! あ、ァァ――!」
「ッ、」
一際高い快楽の波がシャオを襲った。
アランの陰茎を強く締め、シャオの中に何かが勢いよく広がった感覚がした。
それがさらにシャオを快楽に溺れさせる。
「アーー! アッ……! ァ、ア……!」
震えが止まらない。シャオの身体は完全に壊れてしまったのだろうか。
「ァ……、ァ、ラ……、ン。んっ……!」
自分に口付けをしているアランは、大丈夫なのだろうか。寒く、ないのだろうか。足も、シャオを押し倒したままなので限界が来ているかもしれない。
マッサージをせねば。そう思い足を触ろうと伸ばしたシャオの手をアランが掴む。
「足りないのか?」
からかうように笑うアランをシャオは朦朧とした頭でなんと声をかけるべきか頭をぐるぐると回転させる。
王宮といえどもこんな寒い冬の夜にアランは裸になってしまった。先程のマッサージが意味がないくらいに冷えてしまっているであろう。
だから、少しでもマッサージをせねば。そう言いたいのに、シャオは上手く声が出せない。
「ア、ラン……ま、私が……」
「足りぬのか?」
「しなければ……」
「そうか」
「んっ……、へ」
気がつけば、シャオはアランの上に乗っていた。
下半身から伝わるアランの熱は思いのほか熱く、それだけは安心したが、なぜ自分はアランの上に乗っているのか。これでは血流が滞ってしまう。
「ア、ラン……様?」
「もう拡がっているだろうから、そのまま挿れるぞ」
「え……、ひ、あッ! あ、あーー!」
先程と同じ、いや、下手すればさらに大きい物量が中に入ってくる。その圧迫感と熱にシャオは悲鳴にも似た声を上げた。
「ア、ラン……さま……ッ、ひゥ……、とが、違い……!」
「シャオ」
2度目の快楽の波は直ぐにきた。耐えきれず、アランの身体に被さるように倒れ込むが、そうすると耳元で囁かれる名に体が震える。
そのまま唇を奪われ、頭が溶けていった。もう何も考えられない。
「ンっ! あッ! あァ……!」
またゆっくりと動き出すアランの動き。それをやめて欲しいと必死で首を振った。
「ちが、ッ! ちがい、違います!」
「何が違う」
「か、身体を、足がッ!!」
快楽に染まった思考で必死にシャオはアランにマッサージをせねば、身体を休めねばと言葉を紡いでいた。
シャオの必死な言葉にアランは少しだけ笑い声をあげ、そして強くシャオを抱きしめた。
「心配するな。今、ものすごく熱いんだ」
そう言ってされた口付けは、熱かった。
シャオ以上に熱い。口付けだけで火傷などするのだろうか。
「ア、ラン……」
「なんだ?」
優しい、アランの声色。願わくばそれを永遠に聞いていたい欲求に駆られた。空いている手でアランの首に手を回し、強く抱きしめる。
「す、き……」
「……あぁ」
アランの熱い手がシャオを包み込む。その言葉では形容しがたい幸福感に、シャオは溺れていた。
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