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二人の部屋 R-18
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「ひっ、ィ……、あっ、ある、あるじッ……! おやめ」
「俺は、お前のために来た」
「えっ……ッ、ン」
「そのために、あの極寒の雪の中を歩き、狭い馬車に揺られ、従者を買い、まともに動かぬ足を弟と家臣に晒し、頭を下げ忠誠を誓った」
「も、申し訳……」
「病を治した褒美と合わせても、余るほどだと思わぬか」
アランのその言葉と共に、シャオの唇に柔らかい感触が当たる。
シャオは何が起きているのか分からなかった。だが、冷たい感覚で気がついた。
アランに、口付けされている。
なぜ、どうしてと混乱している間も、アランは角度を変え、強くシャオの唇に自身の唇を当て続けた。
触れるだけのキスではなく、徐々に深くなりだしていく口づけに頭が混乱するシャオに対し、アランは自分の服を脱いだのみならず、器用にシャオの服のボタンを外し、その身を露わにする。
体が冷気に晒され、シャオの体は思わず震えた。その隙にアランはシャオを抑えつけ首筋を舐めていく。
「ひ、ぁ、ある、じ……」
「俺の名を呼べ」
「そ、それは……」
「恨むなら、簡単に熱くなる自分の体を恨むのだな」
その言葉の後、シャオの首に鋭い痛みが走った。
吸われたのだ。おそらく、鏡を見れば赤い跡がついているに違いない。その姿を想像するだけでシャオの体は沸騰しそうな程に熱くなる。
「あ、ある……じ……ィ」
「名を」
熱に浮かされた頭ではもうまともな判断がつかない。シャオはただ、アランに言われるがままに、口を開いた。
「ァ……、ラン」
「なんだ?」
アランの柔らかな優しい声色を聞くだけでシャオの中は幸福感に溺れてしまう。アランが自分に触れている。
永遠にそれを感じたくて、シャオは抑えられなくなったことを良いことに、自分の首筋を口付けるアランの体をゆっくりと抱きしめた。
冷たい心地よいアランの体がシャオの熱い体と混ざり合い、シャオはようやく暑さから逃れることが出来た。ほっと息を吐いた
シャオの空いた口にすぐさまアランの口が塞ぐ。
「んッ……ッ、フッ……、ウッ……!」
アランの唾液とシャオの唾液が混ざり合う。
それが十分にシャオの口の中で混ざり合い、嚥下する音がシャオの中に響いた。
「お前は中も熱いな」
「ぅッ……、フッ、……、ア、ラン……様……」
そう言いながらアランが口を離した。
アランの吐息がシャオの顔にかかる。
それが欲が混ざった熱い息で、それを浴びるだけでシャオの体が熱く、腰が揺れる。
アランはそれを見逃さなかった。冷たい手でシャオの腰をなぞり、既に張り詰めているシャオのものを指先で撫でる。
「ひッ、ァ!!」
「ここも、火傷しそうなほどだ」
今まであまり触れてこなかった部位を突然触れられ、シャオは驚き腰を浮かせた。
「あ、あるじ……! おやめに!」
「名を呼べ」
「いィ……、ア、ラン……さ、ッ、あっ、んッ……!」
名を呼んだ褒美だと言う様な風にアランはシャオの昂りを手で強く握る。
それだけで、腰が抜けそうな感覚がシャオを襲った。思わず口を手の甲で押さえつけるが、アランはその手の甲を退かし、また口付けをする。
「声まで熱いな」
「そ、そんな、ことは……ッ! あ、ひァ……! い、んっ、や、あぁぁ!」
アランに擦られたシャオの昂りは我慢の限界とばかりに果てた。
シャオの中の熱が多少冷め、恐る恐る下腹部を見るとアランの掌に自分の白い液がついている。
「あ、あ、あ……」
シャオの熱が一気に下がる。
自分は、なんてことをしてしまったのだ。アランを、自分の主を汚してしまった。
その事実に震えが止まらなくなる。
「俺は、お前のために来た」
「えっ……ッ、ン」
「そのために、あの極寒の雪の中を歩き、狭い馬車に揺られ、従者を買い、まともに動かぬ足を弟と家臣に晒し、頭を下げ忠誠を誓った」
「も、申し訳……」
「病を治した褒美と合わせても、余るほどだと思わぬか」
アランのその言葉と共に、シャオの唇に柔らかい感触が当たる。
シャオは何が起きているのか分からなかった。だが、冷たい感覚で気がついた。
アランに、口付けされている。
なぜ、どうしてと混乱している間も、アランは角度を変え、強くシャオの唇に自身の唇を当て続けた。
触れるだけのキスではなく、徐々に深くなりだしていく口づけに頭が混乱するシャオに対し、アランは自分の服を脱いだのみならず、器用にシャオの服のボタンを外し、その身を露わにする。
体が冷気に晒され、シャオの体は思わず震えた。その隙にアランはシャオを抑えつけ首筋を舐めていく。
「ひ、ぁ、ある、じ……」
「俺の名を呼べ」
「そ、それは……」
「恨むなら、簡単に熱くなる自分の体を恨むのだな」
その言葉の後、シャオの首に鋭い痛みが走った。
吸われたのだ。おそらく、鏡を見れば赤い跡がついているに違いない。その姿を想像するだけでシャオの体は沸騰しそうな程に熱くなる。
「あ、ある……じ……ィ」
「名を」
熱に浮かされた頭ではもうまともな判断がつかない。シャオはただ、アランに言われるがままに、口を開いた。
「ァ……、ラン」
「なんだ?」
アランの柔らかな優しい声色を聞くだけでシャオの中は幸福感に溺れてしまう。アランが自分に触れている。
永遠にそれを感じたくて、シャオは抑えられなくなったことを良いことに、自分の首筋を口付けるアランの体をゆっくりと抱きしめた。
冷たい心地よいアランの体がシャオの熱い体と混ざり合い、シャオはようやく暑さから逃れることが出来た。ほっと息を吐いた
シャオの空いた口にすぐさまアランの口が塞ぐ。
「んッ……ッ、フッ……、ウッ……!」
アランの唾液とシャオの唾液が混ざり合う。
それが十分にシャオの口の中で混ざり合い、嚥下する音がシャオの中に響いた。
「お前は中も熱いな」
「ぅッ……、フッ、……、ア、ラン……様……」
そう言いながらアランが口を離した。
アランの吐息がシャオの顔にかかる。
それが欲が混ざった熱い息で、それを浴びるだけでシャオの体が熱く、腰が揺れる。
アランはそれを見逃さなかった。冷たい手でシャオの腰をなぞり、既に張り詰めているシャオのものを指先で撫でる。
「ひッ、ァ!!」
「ここも、火傷しそうなほどだ」
今まであまり触れてこなかった部位を突然触れられ、シャオは驚き腰を浮かせた。
「あ、あるじ……! おやめに!」
「名を呼べ」
「いィ……、ア、ラン……さ、ッ、あっ、んッ……!」
名を呼んだ褒美だと言う様な風にアランはシャオの昂りを手で強く握る。
それだけで、腰が抜けそうな感覚がシャオを襲った。思わず口を手の甲で押さえつけるが、アランはその手の甲を退かし、また口付けをする。
「声まで熱いな」
「そ、そんな、ことは……ッ! あ、ひァ……! い、んっ、や、あぁぁ!」
アランに擦られたシャオの昂りは我慢の限界とばかりに果てた。
シャオの中の熱が多少冷め、恐る恐る下腹部を見るとアランの掌に自分の白い液がついている。
「あ、あ、あ……」
シャオの熱が一気に下がる。
自分は、なんてことをしてしまったのだ。アランを、自分の主を汚してしまった。
その事実に震えが止まらなくなる。
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