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3章
告白
しおりを挟む「フッ…」
何度目かの挿入の後、コウはアリスの中から萎えた物を抜く。
それすらもとろけたアリスには感じてしまう物になったようだった。
「ンアッ…」
コウはアリスの唇、首、耳、肩にそれぞれ口をつける。
コウの倍以上気を遣ったというのに、アリスはまだしたりないのは身を捩らせた。
「ンッ…アッ…」
捩りつつ漏れ出た声はもう止められなくなったようで、声に合わせてアリスは腰を揺らす。
それがまた愛おしくなって、コウは再度アリスの胸の突起に口づけた。
「コウ……」
瑠璃色の瞳から涙が出た。
それすら愛おしくて、コウはそれを舐めとり、再度深い口づけをする。
「アリス…」
「ヤッ…アッ…」
アリスの屹立は何度か達し、芯が無くなりかけてはいたが、何度かこすれば気持ちよさそうにアリスが啼く。
「アリス、アリス」
コウは何度もアリスの名を呼んだ。
アリスはとろけた瞳でコウを見つめる。
「愛している」
「コウ」
アリスはコウの顔に手を触れた。
アリスのやわらかな手がコウの頬を優しくさする。
汗ばんだ頬を撫ぜられるのが恥ずかしくなり、コウは優しくアリスの手を握った。
「アリス、愛している…」
「アイシ…?」
「愛している」
「あいして、いる…」
「そう」
コウは握った手に力を込めた。
「どこにも…、いかないでくれ」
コウはアリスとつないだ手にさらに力を込めた。
「ウサギや…、カイラスが居ても…、俺だけに」
「コウ、」
「ここに…、いてくれ」
そう言って何度目かの口づけをした。
アリスはそれに応じ、コウとアリスは互いに口づけをしあった。
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