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第三部~台頭 穏やかな日々
6.食糧難
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「なるほど、ボーハルトに生き残った住民がいたのだな」
「ああ、千人くらいでかなり食料に困っているみたいなんだ。なんとかならないかな?」
「うーむ…それなのだが…」
俺の言葉にリンネ姫が眉をしかめた。
俺たちは通信水晶球で会話をしていて、水晶球から発する光がリンネ姫の立体像を結んでいる。
向こうにも俺の姿がそういう風に見えているはずだ。
「カドモイン、いやワンドはここ数年この領内で相当無茶な税徴収を行っていたようでな。旧カドモイン領の他の場所にもほとんど食料は残っていないようなのだ」
「そうなのか…」
「ああ、食べられるものはほぼ食べ尽くし、残っているのは家畜の餌だけというところばかりらしい」
ため息まじりのリンネ姫の言葉に俺の身体が鉛を飲んだように重くなる。
ここの住民は飼い葉を食べざるを得ないほどに飢えているのか…
「…それで、残った家畜の餌というのはなんなんだ?」
「それなのだがな…」
リンネ姫がため息とともに答えた。
「トウモロコシだ」
…は?今なんて?
「だからトウモロコシだ。もはやこの領内にはそれしか残っていないのだ。このようなものでも飢え死によりはましだと思うしかない」
「いやいやいや、トウモロコシだろ?十分じゃないか」
「何を言っている?トウモロコシは牛や豚、鶏が食べるもので人が食べるものではないぞ」
頭がクラクラしてきた。
地球で栽培量三位の穀物がこっちだと家畜の餌用なのか。
「いや、大丈夫だ。トウモロコシの実は人でも全然食べられる。というか美味いぞ」
「本当か~?」
リンネ姫が疑わしそうな顔をしている。
「本当だって。なんだったら作ってやってもいいぞ。トウモロコシは色んな料理に使えるんだ」
「面白い!では今すぐ作ってみよ!」
言うなり俺の部屋のドアが開いた。
「うわあ!びっくりしたあ!」
「はっはっは、びっくりしたであろう」
そこにはリンネ姫が立っていた。
手には通信水晶球を持っている。
「な、なんだよ、こっちに来てたのかよ」
「ふっふっふ、お主を驚かせようと思って秘密にしていたのだ」
そう言ってリンネ姫が両腕を肩の高さに上げて開いた。
「……?何をしてるんだ?」
「何って、久しぶりの再会なのだぞ!ハグぐらいせんか!」
あ、ああ、そういうことか。
久しぶりと言ってもまだ一か月も経ってないんだけど。
ともあれ俺はリンネ姫を優しく抱きしめた。
リンネ姫も嬉しそうに抱きしめ返してくる。
「ではさっそくそのトウモロコシ料理とやらを作ってもらおうか」
「そうだなあ…まずはわかりやすいのが良いか」
俺はフライパンを火にかけて油を敷き、その中に干したトウモロコシを一握り程投げ入れて蓋をした。
しばらくするとフライパンの中からパンパンと乾いた音が響いてきた。
「な、なんなのだ?この音は?」
「まあ楽しみにしてなって」
驚くリンネ姫に俺はウインクした。
しばらくして音がしなくなったのを確認して火から離して蓋を開けるとそこにはこんもりと白い塊が山になっていた。
「こ、これは一体なんなのだ?」
「これはポップコーンというんだ」
できあがったポップコーンに溶けたバターを垂らして再び蓋をして軽く揺すり、全体に馴染ませる。
「ほらできたぞ」
「うむむ、確かに食べられそうだが…」
できあがったポップコーンを前に、それでもリンネ姫は躊躇している。
今まで家畜の餌だったものをさあ食べろと言っているのだからそれも無理はないか。
「大丈夫だって、ほら」
俺はそう言ってポップコーンを一掴み取ると口の中に運んだ。
うん、地球のポップコーンよりも少し味は薄いけど十分美味しい。
何よりバターの味が濃いからむしろこっちの方が美味いかもしれないぞ。
「うぬぬ…テツヤが大丈夫だと言うなら…」
しばしの逡巡のあとでリンネ姫は意を決したようにポップコーンを二、三個摘まみ、目をつぶって可愛らしい口の中にポップコーンを放り込んだ。
一口、二口と口を動かしていたリンネ姫の眼が大きく開かれた。
「どうだ、美味いだろ?」
驚いたようにこっちを見るリンネ姫に俺は得意げに聞いてみた。
「う、うむ、まあ食べられないことはないな、うん」
悔しいのかリンネ姫はそっぽを向きながら口を尖らせた。
「だが、正確に判断するためにはもう少し食べてみる必要があるな」
そう言って更にポップコーンを口の中に放り込む。
「これはもう少し調査が必要だ」
今度は手のひらでポップコーンを掴み取っている。
「姫様、私にもご相伴させてください」
同行していたセレンたちが羨ましそうに見ている。
「お主たちは後だ。テツヤ、こいつらのために作ってやってくれないか」
「もちろんだ」
俺は更にポップコーンを作り、俄かに屋敷内でポップコーンパーティーが始まった。
「これは…驚いた。まさかトウモロコシにこんな使い道があったとはな」
ひとしきりポップコーンを食べた後でリンネ姫が驚いたように嘆息した。
「俺の方こそまさかトウモロコシが家畜の餌にしか使われてなかったことが驚きだよ」
「ああ、今まで当たり前のように思っていたものでも試してみれば意外な使い道があるものなのだな」
「これだけじゃないぞ。トウモロコシは挽いたのを煮てお粥にできるし粉にしたらパンだって焼けるんだ」
「ふーむ」
俺の言葉を聞いてリンネ姫はしばらく考え込み、やがて意を決したように立ち上がった。
「決めた!旧カドモイン領の救荒食料としてトウモロコシを採用する!テツヤ、トウモロコシのレシピを部下たちに教えてやってくれ!それをもって各地に教えて回らせよう」
「もちろんだ!」
俺も立ち上がった。
「まずはお粥、ポレンタからだな。それにトルティーヤという薄いパンやコーンブレッドだって作れるぞ…」
「ああ、千人くらいでかなり食料に困っているみたいなんだ。なんとかならないかな?」
「うーむ…それなのだが…」
俺の言葉にリンネ姫が眉をしかめた。
俺たちは通信水晶球で会話をしていて、水晶球から発する光がリンネ姫の立体像を結んでいる。
向こうにも俺の姿がそういう風に見えているはずだ。
「カドモイン、いやワンドはここ数年この領内で相当無茶な税徴収を行っていたようでな。旧カドモイン領の他の場所にもほとんど食料は残っていないようなのだ」
「そうなのか…」
「ああ、食べられるものはほぼ食べ尽くし、残っているのは家畜の餌だけというところばかりらしい」
ため息まじりのリンネ姫の言葉に俺の身体が鉛を飲んだように重くなる。
ここの住民は飼い葉を食べざるを得ないほどに飢えているのか…
「…それで、残った家畜の餌というのはなんなんだ?」
「それなのだがな…」
リンネ姫がため息とともに答えた。
「トウモロコシだ」
…は?今なんて?
「だからトウモロコシだ。もはやこの領内にはそれしか残っていないのだ。このようなものでも飢え死によりはましだと思うしかない」
「いやいやいや、トウモロコシだろ?十分じゃないか」
「何を言っている?トウモロコシは牛や豚、鶏が食べるもので人が食べるものではないぞ」
頭がクラクラしてきた。
地球で栽培量三位の穀物がこっちだと家畜の餌用なのか。
「いや、大丈夫だ。トウモロコシの実は人でも全然食べられる。というか美味いぞ」
「本当か~?」
リンネ姫が疑わしそうな顔をしている。
「本当だって。なんだったら作ってやってもいいぞ。トウモロコシは色んな料理に使えるんだ」
「面白い!では今すぐ作ってみよ!」
言うなり俺の部屋のドアが開いた。
「うわあ!びっくりしたあ!」
「はっはっは、びっくりしたであろう」
そこにはリンネ姫が立っていた。
手には通信水晶球を持っている。
「な、なんだよ、こっちに来てたのかよ」
「ふっふっふ、お主を驚かせようと思って秘密にしていたのだ」
そう言ってリンネ姫が両腕を肩の高さに上げて開いた。
「……?何をしてるんだ?」
「何って、久しぶりの再会なのだぞ!ハグぐらいせんか!」
あ、ああ、そういうことか。
久しぶりと言ってもまだ一か月も経ってないんだけど。
ともあれ俺はリンネ姫を優しく抱きしめた。
リンネ姫も嬉しそうに抱きしめ返してくる。
「ではさっそくそのトウモロコシ料理とやらを作ってもらおうか」
「そうだなあ…まずはわかりやすいのが良いか」
俺はフライパンを火にかけて油を敷き、その中に干したトウモロコシを一握り程投げ入れて蓋をした。
しばらくするとフライパンの中からパンパンと乾いた音が響いてきた。
「な、なんなのだ?この音は?」
「まあ楽しみにしてなって」
驚くリンネ姫に俺はウインクした。
しばらくして音がしなくなったのを確認して火から離して蓋を開けるとそこにはこんもりと白い塊が山になっていた。
「こ、これは一体なんなのだ?」
「これはポップコーンというんだ」
できあがったポップコーンに溶けたバターを垂らして再び蓋をして軽く揺すり、全体に馴染ませる。
「ほらできたぞ」
「うむむ、確かに食べられそうだが…」
できあがったポップコーンを前に、それでもリンネ姫は躊躇している。
今まで家畜の餌だったものをさあ食べろと言っているのだからそれも無理はないか。
「大丈夫だって、ほら」
俺はそう言ってポップコーンを一掴み取ると口の中に運んだ。
うん、地球のポップコーンよりも少し味は薄いけど十分美味しい。
何よりバターの味が濃いからむしろこっちの方が美味いかもしれないぞ。
「うぬぬ…テツヤが大丈夫だと言うなら…」
しばしの逡巡のあとでリンネ姫は意を決したようにポップコーンを二、三個摘まみ、目をつぶって可愛らしい口の中にポップコーンを放り込んだ。
一口、二口と口を動かしていたリンネ姫の眼が大きく開かれた。
「どうだ、美味いだろ?」
驚いたようにこっちを見るリンネ姫に俺は得意げに聞いてみた。
「う、うむ、まあ食べられないことはないな、うん」
悔しいのかリンネ姫はそっぽを向きながら口を尖らせた。
「だが、正確に判断するためにはもう少し食べてみる必要があるな」
そう言って更にポップコーンを口の中に放り込む。
「これはもう少し調査が必要だ」
今度は手のひらでポップコーンを掴み取っている。
「姫様、私にもご相伴させてください」
同行していたセレンたちが羨ましそうに見ている。
「お主たちは後だ。テツヤ、こいつらのために作ってやってくれないか」
「もちろんだ」
俺は更にポップコーンを作り、俄かに屋敷内でポップコーンパーティーが始まった。
「これは…驚いた。まさかトウモロコシにこんな使い道があったとはな」
ひとしきりポップコーンを食べた後でリンネ姫が驚いたように嘆息した。
「俺の方こそまさかトウモロコシが家畜の餌にしか使われてなかったことが驚きだよ」
「ああ、今まで当たり前のように思っていたものでも試してみれば意外な使い道があるものなのだな」
「これだけじゃないぞ。トウモロコシは挽いたのを煮てお粥にできるし粉にしたらパンだって焼けるんだ」
「ふーむ」
俺の言葉を聞いてリンネ姫はしばらく考え込み、やがて意を決したように立ち上がった。
「決めた!旧カドモイン領の救荒食料としてトウモロコシを採用する!テツヤ、トウモロコシのレシピを部下たちに教えてやってくれ!それをもって各地に教えて回らせよう」
「もちろんだ!」
俺も立ち上がった。
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