一人っ子の人生

長谷川 ゆう

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一人っ子、かまわれない

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  一人っ子だと何かと羨ましがられる。
ご兄弟、ご姉妹がいる方は何を勘違いしておられるのか、一人っ子だと親の愛情が全部くるなんて甚だしい。

  

   親ガチャと言う言葉が流行る中、一人っ子でもそれはある。


    軍隊並みの厳しい父親、普通に幼稚園の頃から思いどおりにならないと叩かれ、罵声をあびた。


    イギリス寮長並みの母親は、世間体といつも規律やレールから外れたらすでに私は出来損ないのレッテルをはられる。


     どうでしょうか?厳しく、愛情一人占めのはずの愛情がびた一文頂けない、一人っ子の現実は【どうでしょうか?って何だ】


    あははははは。もう笑うの通り越して軽い刑務所ですよ。


   閑話休題


    そんな環境で育った私は、感情を表に出さず幼稚園の頃から、同級生を子供だと思い、この世で自分を守ってくれるのは親から頂ける資金、生活費のみの考えで生きる寂しい大人になりました。


    
    父親も軍隊隊長のくせに、大家族で育った末っ子のため話すのは自分主体。娘には興味なし。私の友人、元カレ、推し、していた仕事、全て墓に入るまで知らない。


   母親は長女でありながら甘やかされて【祖父母に普通に育てられて】これまた自分中心でなければヒステリーをおこす女子。


   この2人は、子供にお金をかけ食べさせ教育を受けさせ世間で恥じない娘なら、その中身は興味なし。


   親ガチャでも、酷すぎね・・・。トイカプセルでも値段相応のおもちゃでるわ。


     一時期、母親が癌に罹患し病気のフルコースの地獄に突き落とされた時に、自分の存在価値すら分からなくなって人生を何度もやめようとした。


    だから、私は一緒に暮らす動物達には時間があるだけ愛情をかたむけ、かまう。


   なぜなら、人から、親からかまわれない淋しさを知っているから。



   忘れることも変える事も出来ない過去だが、どんなにおとなしい子供でも騒がしい子供でも、せめて親にはかまわれたいのだ。


   一人っ子で、私はそれをひっそり独りでしっている。


  
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