詩集

長谷川 ゆう

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憧れたSTAR

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  子供の頃に


   闇が怖くて、天井に貼り付けた偽物の星のステッカー


   怖くなるたびに


   天井を見上げていた


   でも


    大人になり孤独の闇の中で彼らに会った


    本物の星に手が届いた時の怖さは


    子供の頃の闇の比ではなかった


    ステッカーの星は紙になって

   
     枯れ葉のように落ちてしまったけれど


     本物のホクトシチセイのSTARは


     まだ私のなかで痛く甘く輝いている


     
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