詩集

自分の答え

  うんざりする程のSNS

  うんざりする程の情報

  うんざりする程の感情

   うんざりする程の嘘

   うんざりする程の憎しみ

    その混沌とした中でも

    うんざりする程の

    こうしたら、ああなる


    見たことも会話をかわしたこともない


   そんな人々がまるで正義の正論で語る


  こうしたら、健康になる


  こうしたら、不幸になる


  こうしたら、上手くいく


  こうしたら、良くなる


  でも、この全ては自分の「こうしたら」でもなければ「ああなる」でもない


  唯一、信じられるのは

  痛みの伴った過去と自分の経験が

  他の誰でもない自分に教えてくれる


  「こうしたら、ああなる」


  結局、自分でしか自分の答えはだせない


  だって、毎日、毎日、嫌でも会える人は


  SNSで正しい教科書を伝える人でも  


  友人でも恋人でも家族でもない


   鏡に毎日うつる自分しかいないのだから