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闇夜に揺れる木々
しおりを挟む今はもうイナイ祖母の家には木が数本、家を護るようにある
幼い頃はは目が覚めると、夜は1階に行くのが怖くて祖母についてきてもらった
それでも闇夜にガラス越しに闇の中で揺れる木々がやたら大きく、騒いで揺れる
小さな私には、見えない何かがうごめいているようで怖かった
祖母の顔を何度も見上げた
祖母がいなくなった世界で眠れぬ夜に同じ場所に立つ
ガラス越しにうごめき、風に揺られて騒ぐ闇夜の木々をじっと見る
大人になった私は怖くない
朝になれば太陽に照らされて光る緑だ
でも大人になった私は寂しい
見上げる祖母がイナイ
幼くていいから
怖くていいから
怯えてもいいから
私はこの闇夜に揺れる木々を祖母と観たい
暗闇の部屋でガラス越しにうごめき、さわぐ木々を私は今日も独り静かに見つめてる
独りで
ヒトリデ
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