詩集

嫌いな真夏に好かれてる

  夏がきらいだ


  幼少のこれから大病をしては入院して


  中学生までろくな夏を過ごした事はない



  今でも虚弱体質な私を夏は苦しめる



   と言うより


   
   ここまでくると夏に好かれている


    夏には毎年、胃腸炎になり１週間は寝込む


    全力疾走の私を夏が気遣い休ませてくれているのかも


   外を歩けば体力のない私はすでに軽い熱中症になる



   体力のない私の体温を上げて鍛えてくれているのかもしれない



  幼い時は親子で遊びに行く場所では汚い話、バスに酔い独りもどしては母親と地獄のバスツアーになる


   人生は同世代の多数の人間と合わない事を厳しく教えてくれていたのかもしれない


     夏が嫌いなのに夏に好かれている気しかしない



    何も起こらず寒い冬が、私は好きだ
平凡で穏やかで静かな冬と両思いになりたいところだが


   いまだに夏は私を好きでつきまとっては人生をまなばせようとしてくれる



   ちょっと、分かれたい気分になる夏だ