詩集

ジャッジ judge

  時々、私も含めみんな誰かの評論家になる


  その判断が正しかろうと間違っていようと


  特別な論文も引用せず、考察せず、議論せず、全ては感情と言うjudge(裁判官)


  その判断を相手に押しつけ、勝ったら無罪、負けたら居場所なし


  人の居場所を奪うほど、私は相手の重たい人生と言う名の論文を読み解いたのか


  人を責めるほど、私は相手の感情の深い部分を考察し想像したのか


  人を苦しめる前に、私は相手と周りの人間との議論を聞いていたのだろうか


  相手からの逆もあり、私も時々、judge(裁判官)に裁かれ、心の居場所を失い心がのたうちまわるほど、痛む


  そんな時、私はただの人になる


  誰にもジャッジされない私になる


 ただ、こののたうちまわるような痛みから自由になりたいと願う


 

  百年後、その判断は、どうせ大したことのない問題だ