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リヴィとしての第一歩・・・そして現れた者
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師匠へと御礼を告げて家を出た・・・
本当は母上や叔父上に手紙を残そうかと考えた。でも逃亡者となった私から手紙を受け取ったとバレたらどんな目にあうかわからない。だから感謝の言葉や私が無事だという事は師匠から伝えて貰う事にした。
森を抜けて町へと下りていく。
町の中は店が沢山建ち並び人々が楽しそうな声をあげながら行き交っている・・・
護衛も無しに町に来れる日が来るなんて・・・
・・・不謹慎だけどちょっと感動だな・・・
町中を見てみたかったけど、ここはまだ王都で王城からもかなり近い。まずは逃げる事が先決だと思い、食料と生活必需品だけ買って王都を出る馬車へと飛び乗った。
初めて乗った乗合馬車はまず狭くて暑苦しかった。私が乗り込んだ馬車には多くの乗客が馬車に乗り込んでいて、隣の人との間に少しの隙間もないくらいの距離で長椅子へと座った。
馬車の中男の人ばっかりだな・・・
やっぱ男装続けておいて良かったぁ~
私の席の向かい側には剣や弓などを背負っている男達が座っていた・・・服装や態度から恐らく冒険者なのだろう。
会話の内容もランク上げやダンジョンの話をしているようだった・・・
冒険者か・・・
んー。母上が金品を用意してくれたけど、宝石は売ったらそこから足が付きそうだから売却はやらない方がいいよね。
だからなるべく節約して辺境の森で落ちついたらちゃんとお金を稼ごう!
とりあえず身分証もないし、冒険者登録して稼ぐのが1番だよね・・・身分証も手に入るし。
私はそんな事を考えながら馬車に揺られて王都から離れていった・・・
母上・・・いつかきちんと話せる日来る事を祈っています。それまで私は絶対に死にません。だから・・・母上もどうかご無事で・・・
森林の道を馬車が進む・・・ボロい馬車のせいか、舗装されていない道のせいか、かなり馬車が揺れてお尻が痛い。
うっ・・・何でこんなに揺れるのッ・・・
皆平然としてるけど大丈夫なの?
私以外の乗客は馬車の揺れにつられて身体を揺らす事も、身体を浮かす事もなく平然と座り続けている。むしろ私の不甲斐ない様子を見て、「あらあの子こんな道で参ってるようじゃ、この先キツいわね・・・」と少し呆れられていた。
この先って何ッ?!
・・・キツいのまだあるの?!
うぉッ・・・何で何処にも掴まる所ないのよ!
私は今まで自分が乗っていた王家の馬車の乗り心地を思い出して、平民との違いを実感していた。これまで王族としてどれだけ良い待遇を受けてきたのか・・・。
これはある意味この世界の民の暮らしを知る良い機会なのかも・・・
王城から追い出されて幽閉された身にも関わらず、未だに王族としての考えが抜けない・・・
まあとりあえず、あまり周囲から浮かないようにしなきゃ・・・
でも身なりや立ち振舞いで普通の奴とは違うって思われそう。わざとらしく平民の振りをしても可笑しいだろうから、せめて母上の用意したイヤリングやネックレスは髪や服の中に隠しておこう。
はあ・・・初っぱなからダメな所ばっかりだな
そして長い事馬車に揺られ休憩なしで次の町へと着いた・・・
お、お尻が・・身体が・・・こ、壊れる・・
座っていただけなのにかなり疲労していた私はヘロヘロになりながら宿で部屋を借りて眠りについた・・・
夜が更けて辺りが闇に染まった頃・・・リヴィの泊まっていた宿を見つめる者がいた。フードを深く被って姿を隠している姿はかなり怪しく不審な様子である。
その者は音を立てずにリヴィの眠る部屋の窓に向かった。
「・・・・・・・・・。」
静か物音を立てずに窓の扉を開き室内に侵入する。そして眠っているリヴィを確認すると・・・目にも止まらぬ速さで黒い針のような物を飛ばしてきた。
「・・・ッ、あ、危なッ。」
間一髪といった所でリヴィは身体を起こし、攻撃を避けた。だが襲ってきた者はそんな事には気にも止めず、無言で二の手三の手を放ってくる。
シュッ・・・シュッ・・・・・・
えッ・・・に、避けるので精一杯だよ・・・こ、こいつ早すぎッ
室内で攻撃を仕掛けてくる者と逃げ惑う私・・
こいつ父が送ってきた暗殺者か何か?だよね。
って事はもうバレたのッ?!
それに折角姿変えたのに・・・
とりあえず宿から離れよう。・・・此処に居たらまともに反撃すら出来ない。
私は心の中で焦りながら状況把握に努め、床に置いていた鞄を掴んで窓から外へ飛び出て行った・・・尋常じゃないスピードで背後から追ってくる者。
な、何なの・・・
そいつはちょっと奇妙だった。
私を襲ってくる辺り恐らく暗殺者の筈なのに殺気は出さず、本気で殺しに来ているのかもわからない謎の行動だった。
だけどいたぶって楽しんでるとか、何処かに追い込んでいるとかそういった様子も見られない。ただやらなくてはいけない事を淡々とこなしているだけ・・・そんな感じだ。
全速力で町中を駆け抜け、少し開けた場所へと出る事が出来た。
はあ、はあ、・・・ちょ、私はこんなに息荒れてるのに何で少しも息、乱れてないのよッ!
私は剣を取り出して構えた。
そして相手の様子を伺いながら果敢に攻め込む・・・
キンッ、キンッ・・・
だが私の剣は軽々と避けられ、更には私の動きを封じる為に足に何か黒い物体が巻きついてきた
「えっ・・・・・」
両足を纏め上げられた私は立っている事も困難だった。そして足以外も拘束しようとしているのか黒い物体が私の周囲を取り囲んだ。
ッ・・・これ多分闇魔法だよね・・・・・・見た事ないから予想だけど・・・。
それならッ・・・
私は光魔力を剣に込めて黒い物体を薙ぎ払っていっていった。すると思った通り光と闇で力の相殺がおき、黒い物体は跡形もなく消え足の拘束も解かれた。
「・・・ッ・・・・・・」
自由になった私は瞬時に攻撃を仕掛けにいった。相手の周囲に光の結界で拘束しようと魔力を込めていると・・・少し離れた位置にいた筈の襲撃者が気がついたら私の前に立ち、首を素早く掴んで地面へと押し倒してきた。
「グハッ!!!・・・」
襲撃者は私の身体の上に馬乗りになりながら首を掴んでいる手に力を入れ始めた。
「や、・・は・・・な・・し・・・・て・・」
苦しい・・・何て力なのッ・・・い、息が・・・
苦し紛れに魔力を打ち込んだりしてみたが、集中がかけているせいか、上手く威力が込められない。首を絞めている手を外そうと、もがきながら暴れた・・・すると暴れている腕と無我夢中で放っていた魔力が相手の顔面付近へと向かった。そして、放たれた魔力は相手のフードへとかすり、隠れていた姿が現れた。
「・・・・・え・・・・・・・」
何それ・・・真っ黒だ・・・・・・
フードから現れた姿は真っ黒のモヤが人形になっている姿だった・・・
本当は母上や叔父上に手紙を残そうかと考えた。でも逃亡者となった私から手紙を受け取ったとバレたらどんな目にあうかわからない。だから感謝の言葉や私が無事だという事は師匠から伝えて貰う事にした。
森を抜けて町へと下りていく。
町の中は店が沢山建ち並び人々が楽しそうな声をあげながら行き交っている・・・
護衛も無しに町に来れる日が来るなんて・・・
・・・不謹慎だけどちょっと感動だな・・・
町中を見てみたかったけど、ここはまだ王都で王城からもかなり近い。まずは逃げる事が先決だと思い、食料と生活必需品だけ買って王都を出る馬車へと飛び乗った。
初めて乗った乗合馬車はまず狭くて暑苦しかった。私が乗り込んだ馬車には多くの乗客が馬車に乗り込んでいて、隣の人との間に少しの隙間もないくらいの距離で長椅子へと座った。
馬車の中男の人ばっかりだな・・・
やっぱ男装続けておいて良かったぁ~
私の席の向かい側には剣や弓などを背負っている男達が座っていた・・・服装や態度から恐らく冒険者なのだろう。
会話の内容もランク上げやダンジョンの話をしているようだった・・・
冒険者か・・・
んー。母上が金品を用意してくれたけど、宝石は売ったらそこから足が付きそうだから売却はやらない方がいいよね。
だからなるべく節約して辺境の森で落ちついたらちゃんとお金を稼ごう!
とりあえず身分証もないし、冒険者登録して稼ぐのが1番だよね・・・身分証も手に入るし。
私はそんな事を考えながら馬車に揺られて王都から離れていった・・・
母上・・・いつかきちんと話せる日来る事を祈っています。それまで私は絶対に死にません。だから・・・母上もどうかご無事で・・・
森林の道を馬車が進む・・・ボロい馬車のせいか、舗装されていない道のせいか、かなり馬車が揺れてお尻が痛い。
うっ・・・何でこんなに揺れるのッ・・・
皆平然としてるけど大丈夫なの?
私以外の乗客は馬車の揺れにつられて身体を揺らす事も、身体を浮かす事もなく平然と座り続けている。むしろ私の不甲斐ない様子を見て、「あらあの子こんな道で参ってるようじゃ、この先キツいわね・・・」と少し呆れられていた。
この先って何ッ?!
・・・キツいのまだあるの?!
うぉッ・・・何で何処にも掴まる所ないのよ!
私は今まで自分が乗っていた王家の馬車の乗り心地を思い出して、平民との違いを実感していた。これまで王族としてどれだけ良い待遇を受けてきたのか・・・。
これはある意味この世界の民の暮らしを知る良い機会なのかも・・・
王城から追い出されて幽閉された身にも関わらず、未だに王族としての考えが抜けない・・・
まあとりあえず、あまり周囲から浮かないようにしなきゃ・・・
でも身なりや立ち振舞いで普通の奴とは違うって思われそう。わざとらしく平民の振りをしても可笑しいだろうから、せめて母上の用意したイヤリングやネックレスは髪や服の中に隠しておこう。
はあ・・・初っぱなからダメな所ばっかりだな
そして長い事馬車に揺られ休憩なしで次の町へと着いた・・・
お、お尻が・・身体が・・・こ、壊れる・・
座っていただけなのにかなり疲労していた私はヘロヘロになりながら宿で部屋を借りて眠りについた・・・
夜が更けて辺りが闇に染まった頃・・・リヴィの泊まっていた宿を見つめる者がいた。フードを深く被って姿を隠している姿はかなり怪しく不審な様子である。
その者は音を立てずにリヴィの眠る部屋の窓に向かった。
「・・・・・・・・・。」
静か物音を立てずに窓の扉を開き室内に侵入する。そして眠っているリヴィを確認すると・・・目にも止まらぬ速さで黒い針のような物を飛ばしてきた。
「・・・ッ、あ、危なッ。」
間一髪といった所でリヴィは身体を起こし、攻撃を避けた。だが襲ってきた者はそんな事には気にも止めず、無言で二の手三の手を放ってくる。
シュッ・・・シュッ・・・・・・
えッ・・・に、避けるので精一杯だよ・・・こ、こいつ早すぎッ
室内で攻撃を仕掛けてくる者と逃げ惑う私・・
こいつ父が送ってきた暗殺者か何か?だよね。
って事はもうバレたのッ?!
それに折角姿変えたのに・・・
とりあえず宿から離れよう。・・・此処に居たらまともに反撃すら出来ない。
私は心の中で焦りながら状況把握に努め、床に置いていた鞄を掴んで窓から外へ飛び出て行った・・・尋常じゃないスピードで背後から追ってくる者。
な、何なの・・・
そいつはちょっと奇妙だった。
私を襲ってくる辺り恐らく暗殺者の筈なのに殺気は出さず、本気で殺しに来ているのかもわからない謎の行動だった。
だけどいたぶって楽しんでるとか、何処かに追い込んでいるとかそういった様子も見られない。ただやらなくてはいけない事を淡々とこなしているだけ・・・そんな感じだ。
全速力で町中を駆け抜け、少し開けた場所へと出る事が出来た。
はあ、はあ、・・・ちょ、私はこんなに息荒れてるのに何で少しも息、乱れてないのよッ!
私は剣を取り出して構えた。
そして相手の様子を伺いながら果敢に攻め込む・・・
キンッ、キンッ・・・
だが私の剣は軽々と避けられ、更には私の動きを封じる為に足に何か黒い物体が巻きついてきた
「えっ・・・・・」
両足を纏め上げられた私は立っている事も困難だった。そして足以外も拘束しようとしているのか黒い物体が私の周囲を取り囲んだ。
ッ・・・これ多分闇魔法だよね・・・・・・見た事ないから予想だけど・・・。
それならッ・・・
私は光魔力を剣に込めて黒い物体を薙ぎ払っていっていった。すると思った通り光と闇で力の相殺がおき、黒い物体は跡形もなく消え足の拘束も解かれた。
「・・・ッ・・・・・・」
自由になった私は瞬時に攻撃を仕掛けにいった。相手の周囲に光の結界で拘束しようと魔力を込めていると・・・少し離れた位置にいた筈の襲撃者が気がついたら私の前に立ち、首を素早く掴んで地面へと押し倒してきた。
「グハッ!!!・・・」
襲撃者は私の身体の上に馬乗りになりながら首を掴んでいる手に力を入れ始めた。
「や、・・は・・・な・・し・・・・て・・」
苦しい・・・何て力なのッ・・・い、息が・・・
苦し紛れに魔力を打ち込んだりしてみたが、集中がかけているせいか、上手く威力が込められない。首を絞めている手を外そうと、もがきながら暴れた・・・すると暴れている腕と無我夢中で放っていた魔力が相手の顔面付近へと向かった。そして、放たれた魔力は相手のフードへとかすり、隠れていた姿が現れた。
「・・・・・え・・・・・・・」
何それ・・・真っ黒だ・・・・・・
フードから現れた姿は真っ黒のモヤが人形になっている姿だった・・・
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