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宰相子息の独白
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昔から人よりも頭が良くて、人の考えが読めた。
良い事も...悪い事も...
父上はそれは宰相として必要な資質だから大切にしなさいと言っていた。
だから人を信じられなくなっても、家族の前で自分を見せられなくなっても、その資質だけは大切にしてきた。自分の切り札として...
同年代の子達と一緒に居る時も本心は決して明かさずにそれとなく相手を探り、一定の距離を保ち続けていた。
誰にも悟られる事なくずっとそういう生き方をしていくんだろうなー。とそう思ってた。
ナタリアに出会うまでは...
彼女と出会ったのは俺たちがまだ幼かった頃だ。
王家のお茶会で子供達だけの空間で俺達は出会った。
彼女はあの頃誰よりも大人びていて、周囲を観察しながら最善の行動をとる不思議な少女だった。
身分の高い子息にも媚びる事をせずに淡々と自分のすべき事をしていた。
何だかちょっと自分を見ているようだった。
だけどそれは違った。
よく観察してると彼女は顔に色んな表情が表れるし、ちょっとお転婆な普通の女の子だった。
仲良くなると、俺の前では言葉を崩して話してくれるようになった。
多分あれが素だったのだろう。
婚約者の前でも、幼馴染みの前でも、令嬢としての自分を崩さなかったのに俺の前ではただのナタリアでいてくれた。
いつだって本心で話していてくれた。
だから俺も彼女の前では安心して素に近い状態で居られた。
....知っていたかい、ナタリア。
俺が君の婚約者になりたいとずっと言い続けていた事を。
両親だけでなく、ナタリアの親御さんにまで話をしていた事を...
まあ、あの頃はルーベンスの奴が居たし、俺が婚約者になれる可能性なんて皆無だったけど。
カンデリーナ侯爵家にはナタリアに気づかれないように密かに断られた。
両親からは別の婚約者の打診をされるし...
あの頃は本当に散々だった。
そして思ったんだ。
ただ婚約したいってだけじゃ誰も認めてくれないって事を...
この国の一番偉い人を味方につけた上で、婚約を断れない状況に持ち込めば良いと...
それからは時間をかけて計画を練った。
非の打ち所のない立派な公爵子息を目指し、人の弱みを握れる情報を探した。
そしてナタリアの側にはなるべく居るようにして、ナタリアの心の中に居座ってやろうとした。
ルーベンスなんかより俺の方がずっとナタリアとは会ってたからね。
侯爵家や使用人達が引いてるのはわかってたが、それでも良かった。
俺が諦めてないとわからせる為にも...
そして学園に入学して使える女を見つけた。
ルーベンスに興味を持った、俺と同じ狂った考えを持った女を...
俺は女の情報を集めた。
そして気になる事ができ、嫌々だったが僕とナタリアとの将来の為にと一年間離れる事を決心した。
隣国での留学期間に色んな情報や噂を集めた。
そして偶然にも隣国の国王陛下を夜会で見かける事ができた。
そして全てが繋がった。
あの女の秘密。二つの国の秘密に辿り着いた。
それからは実行に移すだけだけだった。
留学中の俺は密かに帰国して宰相である父に会った。
そしてあの女の出生の秘密を知ってる事を話し俺がこれまで集めてきた王家の秘密も言葉にした。
王家が長年隠していた事を...
「何を考えているんだ。そんな事を話して...これは脅しか?何が望みだ。」
「父上....俺の望みは以前からずっと変わっていないよ。ナタリアが欲しい。ナタリアを俺の婚約者にして婚姻を結びたい。それだけだよ。」
「................。」
「皆がその邪魔をしないでくれるのなら俺も余計な事をせずに済む。父上の後を継いで宰相でも、公爵でもなんでもやるよ。」
「............ナタリア嬢には婚約者がいる。それはどうする気だ。どちらもお前の大切な者達だろう。下手に手を出せば皆が傷つくぞ。」
「......皆が傷つく?......それって俺に関係ある?...さっきから言ってるよね。ナタリアだけだって。....ナタリア以外に望みもなければ気にかける必要もないでしょ。」
本気でそう思った。
ルーベンスが傷つこうが、周囲に迷惑がかかろうがナタリアさえ手に入るのならどうだっていいと本気で思ったんだ。
そんな息子の本心を聞かされて父上は顔を強ばらせていた。
非の打ち所のない完璧だと思っていた息子にこんな隠された感情があったなんて...
「父上はこの話を国王に持っていくだけでいいよ。王はこの件にユリシア・アルティスが関わってると知れば手を貸してくれるさ。何も誰かを害そうって話じゃない。ただ貴族の婚約破棄をちょっと手伝うだけなんだから...」
「.......................。」
歪んだ笑顔で微笑む息子が怖かったのだろう。
恐怖で顔が青ざめていた。
そして事は思いの外上手くいった。
ユリシア・アルティスの秘密を知られたくない王家。
そして俺の知った秘密を隠匿する事を条件にナタリアとルーベンスの婚約破棄の手助けをすると誓ってくれた。
まあ交渉の際、若干脅しが入ってたのは仕方ない。
こんな若造の話に耳を傾ける価値などない。
邪魔な者は密かに始末してしまえばいいだけだ。
そう表情に出ていた国王陛下。
だから親切に教えてあげたんだ。
もし俺やナタリアの身に何かがあればユリシア・アルティスの秘密や王家の秘密が周辺諸国へ流れる準備がしてあるとね...
だって一国の王相手に交渉しに行くのに何の切り札もないなんてありえないでしょ。
まさか本気で国王陛下を脅すとは思っていなかった父は卒倒しかけていたけどね...
皆、甘いよ...。
俺言ったよね、本気だって...
俺がナタリアと一緒に居る為に何年費やしてきたと思ってるの。一時の感情なんかじゃないんだよ。
そしてルーベンスや幼馴染み達の協力を得てあの婚約破棄を行った。
勘の良いナタリアに気がつかれないように前日に全て準備したんだよ?
卒業パーティーに出席する全員にあの茶番劇を演じるようにお願いしたんだ。
ナタリアが婚約破棄された現場で一緒にいてあげられなかった事は残念だった。一人で辛い思いをさせてしまった。
でも...その後にたった一人だけ自分を信じて案じてくれる存在がいるとわかった時は嬉しかったでしょ?
あれは中々良い演出だったと思うんだよね...
ナタリアも俺が現れて嬉しさや安堵が表情に現れてたから。
それからはただ逃がさないように囲い込んで愛すればいいだけだった。
ルーベンスの義務的な愛情や親愛しか知らなかったナタリアは俺の深く甘い愛情に心を揺れ動かしていった。
ナタリアの兄もこの一件が俺が手を回して引き起こしたと知っていた。真面目で義務的にしかナタリアを愛せないルーベンスより、盲目的にナタリアを愛し守ろうとする俺の方がいざ何かあった時に安心する。と言ってくれた。
まあ、あの人も軽く歪んだ人だからなぁー。
侯爵夫妻も青ざめながら祝福してくれた。
恐らく気付かれてたかもしれないが確かめる訳にもいかないだろう。あの人達は静観を決め込む筈だ。
俺の両親がそうすると決めたように...
...俺はとっても幸せなんだ。
ナタリアと婚姻できて、全てを手に入れられて...
ナタリアが俺を愛していると言ってくれた...
俺達の間に三人の可愛い子供達も生まれた...
もうこれでナタリアは俺から逃げ出せない...
離れられなくなった...
だからこのまま何も気付かないで...
頭の良いナタリアは疑問が頭に残っているんだと思う。
ナタリアは優しい女性だ。
周囲を巻き込んで俺達が婚姻したと知ってしまったら今と同じ生活は送れないだろう?
俺がこういう男だと知ったらもう愛せなくなるだろう?
だから何も見ないで、聞かないで、知らんふりしていて...
じゃないと...
今度こそ逃がさないように閉じ込めなきゃいけなくなっちゃうよ...
こんな優しくて甘い檻じゃなくて、本物の檻の中にしまい込んで俺以外に会えないようにしなきゃいけなくなるよ。
俺はそれでも全然いいよ?
むしろ二人きりの世界で過ごすなんて最高の幸せだと思う。
だけど普通の人はそれじゃ嫌なんでしょ?
なら自分の幸せの為にも何も気付かないで知らないふりをし続けていて...
俺達の幸せの為に....
良い事も...悪い事も...
父上はそれは宰相として必要な資質だから大切にしなさいと言っていた。
だから人を信じられなくなっても、家族の前で自分を見せられなくなっても、その資質だけは大切にしてきた。自分の切り札として...
同年代の子達と一緒に居る時も本心は決して明かさずにそれとなく相手を探り、一定の距離を保ち続けていた。
誰にも悟られる事なくずっとそういう生き方をしていくんだろうなー。とそう思ってた。
ナタリアに出会うまでは...
彼女と出会ったのは俺たちがまだ幼かった頃だ。
王家のお茶会で子供達だけの空間で俺達は出会った。
彼女はあの頃誰よりも大人びていて、周囲を観察しながら最善の行動をとる不思議な少女だった。
身分の高い子息にも媚びる事をせずに淡々と自分のすべき事をしていた。
何だかちょっと自分を見ているようだった。
だけどそれは違った。
よく観察してると彼女は顔に色んな表情が表れるし、ちょっとお転婆な普通の女の子だった。
仲良くなると、俺の前では言葉を崩して話してくれるようになった。
多分あれが素だったのだろう。
婚約者の前でも、幼馴染みの前でも、令嬢としての自分を崩さなかったのに俺の前ではただのナタリアでいてくれた。
いつだって本心で話していてくれた。
だから俺も彼女の前では安心して素に近い状態で居られた。
....知っていたかい、ナタリア。
俺が君の婚約者になりたいとずっと言い続けていた事を。
両親だけでなく、ナタリアの親御さんにまで話をしていた事を...
まあ、あの頃はルーベンスの奴が居たし、俺が婚約者になれる可能性なんて皆無だったけど。
カンデリーナ侯爵家にはナタリアに気づかれないように密かに断られた。
両親からは別の婚約者の打診をされるし...
あの頃は本当に散々だった。
そして思ったんだ。
ただ婚約したいってだけじゃ誰も認めてくれないって事を...
この国の一番偉い人を味方につけた上で、婚約を断れない状況に持ち込めば良いと...
それからは時間をかけて計画を練った。
非の打ち所のない立派な公爵子息を目指し、人の弱みを握れる情報を探した。
そしてナタリアの側にはなるべく居るようにして、ナタリアの心の中に居座ってやろうとした。
ルーベンスなんかより俺の方がずっとナタリアとは会ってたからね。
侯爵家や使用人達が引いてるのはわかってたが、それでも良かった。
俺が諦めてないとわからせる為にも...
そして学園に入学して使える女を見つけた。
ルーベンスに興味を持った、俺と同じ狂った考えを持った女を...
俺は女の情報を集めた。
そして気になる事ができ、嫌々だったが僕とナタリアとの将来の為にと一年間離れる事を決心した。
隣国での留学期間に色んな情報や噂を集めた。
そして偶然にも隣国の国王陛下を夜会で見かける事ができた。
そして全てが繋がった。
あの女の秘密。二つの国の秘密に辿り着いた。
それからは実行に移すだけだけだった。
留学中の俺は密かに帰国して宰相である父に会った。
そしてあの女の出生の秘密を知ってる事を話し俺がこれまで集めてきた王家の秘密も言葉にした。
王家が長年隠していた事を...
「何を考えているんだ。そんな事を話して...これは脅しか?何が望みだ。」
「父上....俺の望みは以前からずっと変わっていないよ。ナタリアが欲しい。ナタリアを俺の婚約者にして婚姻を結びたい。それだけだよ。」
「................。」
「皆がその邪魔をしないでくれるのなら俺も余計な事をせずに済む。父上の後を継いで宰相でも、公爵でもなんでもやるよ。」
「............ナタリア嬢には婚約者がいる。それはどうする気だ。どちらもお前の大切な者達だろう。下手に手を出せば皆が傷つくぞ。」
「......皆が傷つく?......それって俺に関係ある?...さっきから言ってるよね。ナタリアだけだって。....ナタリア以外に望みもなければ気にかける必要もないでしょ。」
本気でそう思った。
ルーベンスが傷つこうが、周囲に迷惑がかかろうがナタリアさえ手に入るのならどうだっていいと本気で思ったんだ。
そんな息子の本心を聞かされて父上は顔を強ばらせていた。
非の打ち所のない完璧だと思っていた息子にこんな隠された感情があったなんて...
「父上はこの話を国王に持っていくだけでいいよ。王はこの件にユリシア・アルティスが関わってると知れば手を貸してくれるさ。何も誰かを害そうって話じゃない。ただ貴族の婚約破棄をちょっと手伝うだけなんだから...」
「.......................。」
歪んだ笑顔で微笑む息子が怖かったのだろう。
恐怖で顔が青ざめていた。
そして事は思いの外上手くいった。
ユリシア・アルティスの秘密を知られたくない王家。
そして俺の知った秘密を隠匿する事を条件にナタリアとルーベンスの婚約破棄の手助けをすると誓ってくれた。
まあ交渉の際、若干脅しが入ってたのは仕方ない。
こんな若造の話に耳を傾ける価値などない。
邪魔な者は密かに始末してしまえばいいだけだ。
そう表情に出ていた国王陛下。
だから親切に教えてあげたんだ。
もし俺やナタリアの身に何かがあればユリシア・アルティスの秘密や王家の秘密が周辺諸国へ流れる準備がしてあるとね...
だって一国の王相手に交渉しに行くのに何の切り札もないなんてありえないでしょ。
まさか本気で国王陛下を脅すとは思っていなかった父は卒倒しかけていたけどね...
皆、甘いよ...。
俺言ったよね、本気だって...
俺がナタリアと一緒に居る為に何年費やしてきたと思ってるの。一時の感情なんかじゃないんだよ。
そしてルーベンスや幼馴染み達の協力を得てあの婚約破棄を行った。
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でも...その後にたった一人だけ自分を信じて案じてくれる存在がいるとわかった時は嬉しかったでしょ?
あれは中々良い演出だったと思うんだよね...
ナタリアも俺が現れて嬉しさや安堵が表情に現れてたから。
それからはただ逃がさないように囲い込んで愛すればいいだけだった。
ルーベンスの義務的な愛情や親愛しか知らなかったナタリアは俺の深く甘い愛情に心を揺れ動かしていった。
ナタリアの兄もこの一件が俺が手を回して引き起こしたと知っていた。真面目で義務的にしかナタリアを愛せないルーベンスより、盲目的にナタリアを愛し守ろうとする俺の方がいざ何かあった時に安心する。と言ってくれた。
まあ、あの人も軽く歪んだ人だからなぁー。
侯爵夫妻も青ざめながら祝福してくれた。
恐らく気付かれてたかもしれないが確かめる訳にもいかないだろう。あの人達は静観を決め込む筈だ。
俺の両親がそうすると決めたように...
...俺はとっても幸せなんだ。
ナタリアと婚姻できて、全てを手に入れられて...
ナタリアが俺を愛していると言ってくれた...
俺達の間に三人の可愛い子供達も生まれた...
もうこれでナタリアは俺から逃げ出せない...
離れられなくなった...
だからこのまま何も気付かないで...
頭の良いナタリアは疑問が頭に残っているんだと思う。
ナタリアは優しい女性だ。
周囲を巻き込んで俺達が婚姻したと知ってしまったら今と同じ生活は送れないだろう?
俺がこういう男だと知ったらもう愛せなくなるだろう?
だから何も見ないで、聞かないで、知らんふりしていて...
じゃないと...
今度こそ逃がさないように閉じ込めなきゃいけなくなっちゃうよ...
こんな優しくて甘い檻じゃなくて、本物の檻の中にしまい込んで俺以外に会えないようにしなきゃいけなくなるよ。
俺はそれでも全然いいよ?
むしろ二人きりの世界で過ごすなんて最高の幸せだと思う。
だけど普通の人はそれじゃ嫌なんでしょ?
なら自分の幸せの為にも何も気付かないで知らないふりをし続けていて...
俺達の幸せの為に....
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