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~第一章~
愛の冷める時
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「嫌よ! 嫌っ! 無理に決まってるじゃない!」
恥ずかしげもなく王城の廊下で騒ぎたてるサマンサは柱の影にしゃがみこみ隠れて出てこようとしなかった。
それもその筈だ。
豚と化け物の融合体になった自分の姿を知り、婚約者に会いたくないと駄々をこね、今日の式典に参加したくないと拒否しているのだからーー。
式典の時間が差し迫り、どうしようもなくなった侍女が無理矢理部屋から連れ出したまでは良かったのだが、途中で怖じ気づいたサマンサが「やっぱり無理!」と言って逃げ出そうとしていた。
侍女達はそれぞれ、サマンサを説得する者、侍女長と執事に相談しに行く者、最終手段として護衛騎士に運んでもらおうと呼びに行った者達がいた。
柱の影から憎しみのこもった視線を向けてくるサマンサの姿に溜め息をついた侍女。
ジャンケンで負けたとはいえ、何で私が説得しなきゃいけないのよ。こんな我が儘姫なんか、無理矢理連れていけばいいのよ! そんな姿になったのは全部自業自得じゃない!
侍女は内心不満だらけではあったが顔には出さず、自分に与えられた仕事だけをこなした。
「サマンサ様 先程も言いましたが、本日の式典には大勢の方々がいらっしゃいます。忙しい陛下や王妃様、そしてサマンサ様の婚約者様はこの日の為に無理をしてスケジュールを開けられました。ですからサマンサ様の都合では式典の中止はありえません。」
「な、なら! せめてヴェールをちょうだい! 顔を隠すわ!」
柱の影からむちむちとした手が伸ばされているのが見えた。
「はぁ……サマンサ様。本日の式典はサマンサ様のお披露目と隣国への出立式なのですよ? それなのに顔を隠すなんて許されませんわ。もう少し御自身の立場を理解して下さいませ。」
そんな事もわからないの?と馬鹿にするような侍女の視線。
見下したような物言いと視線にカチンときたサマンサだったが、此所で大声を出して人が集まってきても困ると思い、グっと堪える事にした。
そして執事が護衛騎士達と共に現れ、サマンサの抵抗虚しく陛下達や婚約者様が居る客間へ連れて行かれた。
「ちょ、触んないでよ! 私を誰だと思っているの!? この国の王女様よ! そんな荷物みたいな運び方が許されると思っているの!?」
暴れ狂い、文句ばかり騒ぎ立てているサマンサを無理矢理肩に担いでいた護衛騎士達は聞いていた話と違う! 心の中で叫んでいた。
本物の第二王女は優しくて庇護欲を誘う可愛らしい容姿の美人だと聞いていた。
だから出世や名誉よりも第二王女に会える事を楽しみにして護衛騎士の任を引き受けたのに何でこんな化け物の豚を相手にしなきゃいけない!
騎士は怒りを内に隠しながら無言で城内を歩き続けた。
すれ違う使用人や貴族、同僚の騎士からの視線に耐えながら未だに騒ぎ立てるサマンサに冷ややかな視線を送った。
こんな礼儀一つない癇癪持ちを相手にするくらいなら、あの色なしの平民女の方がマシだったな。
そして騒ぎ立てるサマンサの声を聞きつけたのか、婚約者のクリスディークが客間から飛び出してやって来た。
「おい! 何の騒ぎだ! サマンサの泣き叫ぶような声が聞こえてきたぞ!」
又も他国の王城内で我が物顔で権力を振るおうとするクリスディークは声のする方へと顔を向けた。
「…………は? ……こ、これは……一体何の冗談だ?」
震えながら王子は目の前に居た存在を指差した。
「い、いやっ……!」
サマンサは信じられないものを見るように困惑していたクリスディークと目が合い、思わず顔を騎士の肩に隠した。
「は……? サ、サマンサ……な、なのか?」
声はサマンサだと思うが姿が数ヶ月前とはあきらかに違う。一致しない。というか別人過ぎる。
誰かに呪われたと説明を受けたのなら、それを確実に信じてしまうだろう。
それほどまでにサマンサの美しさは失われていた。
クリスディークは小さな声で「ば、化け物じゃないか。」と言った。
その発言にサマンサは肩をビクリと揺らした。
「王子様、申し訳ございませんが此所は王城の廊下ですので、客間の中へ移動してもよろしいでしょうか?」
「あ、ああ……すまない。そ、そうしよう。」
人が集まる前に部屋に入ろうと騎士が勧めると、クリスディークはかなり狼狽えながらも必死に冷静さを装った。
客間に入ると、室内にはソファーで寛いでいる陛下や王妃様、王子に王女。そして数名の貴族達がいた。
「一体何の騒ぎだ。」
陛下から鋭い視線と、問いただすような厳しい声が聞こえた。
「ぁ……」
「……っ……」
「騒ぎを起こしていまい申し訳ございませんでした。第二王女 サマンサ様をお連れ致しました。」
蛇に睨まれた蛙の如く、体を強張らせるサマンサと王子。そして騎士は肩に担いでいたサマンサをそっと地面に降ろして陛下の前で跪き頭を下げた。
貴族達は騎士の報告を聞いて驚いた。
あ、あれが第二王女 サマンサ様だと!?
何を言っているんだ? そんなわけがない!
貴族達は陛下の御前だというのも忘れ、騒々しく騒ぎ立てた。
「あ、あの化け物が第二王女様だと?」
「そ、そんなわけがなかろう。あれからまだ数ヶ月しか経っていないのだぞ? 一体どんな生活を送ればそんな姿になると言うんだ!」
「冗談は止してくれっ! そのような者を我が国の王族としてお披露目するのか?」
「なんて姿なんだ! 見るに耐えないぞ!」
混乱しているせいか自分達の声量の大きさに気がつく事もなくサマンサへの罵倒が飛び交った。
徐々にヒートアップしていくその言動を聞いていく内にクリスディークの声も少しずつ溢れていった。
「そうだ。あのような女、私は知らない。」
「あんなのは私の愛したサマンサではない。」
「化け物だ。あれではただの化け物だ。」
「私の伴侶には相応しくない。あんな化け物を連れて国には帰れない。……その通りだ。あんなのを連れて帰ったら王子としての品格を疑われる。そうだ。その通りだ。……私の決断は間違っていない。仕方のない事だ。変わってしまったサマンサが悪い。私は悪くない。……あの女は化け物になったんだ!」
顔を伏せ壊れたようにブツブツと呟いていたクリスディークは意思が固まったのか、勢いよく顔を上げて俯いて震えているサマンサを怒鳴りつけた。
「サマンサっ! お前は私の信頼を裏切り、そのような姿に身を落とした!」
「……ク、クリス様っ……」
「お前のような化け物を私は婚約者になど出来ない! 婚約破棄だ! 婚約破棄っ!」
「なっ……ど、どうして……」
「どうしてだと? 鏡を見て来なかったのか!? お前の今の姿で誰が王族だと思う! 美しくもない化け物女を我が国の王妃に出来ると思っているのか!? お前みたいに顔と体しか取り柄のなかった人間が何故それを捨てた! 理解に苦しむ。贅沢に溺れたのか? 醜い。所詮、平民として育った女はその程度という事だな!」
蔑む言葉がスルスルと口から溢れてくるクリスディークは馬鹿にしたような蔑む視線をサマンサに向け、サマンサの全身を上から下までジーーっと眺め、そして鼻で嘲笑った。
「醜い性根にはお似合いの姿だ。」
恥ずかしげもなく王城の廊下で騒ぎたてるサマンサは柱の影にしゃがみこみ隠れて出てこようとしなかった。
それもその筈だ。
豚と化け物の融合体になった自分の姿を知り、婚約者に会いたくないと駄々をこね、今日の式典に参加したくないと拒否しているのだからーー。
式典の時間が差し迫り、どうしようもなくなった侍女が無理矢理部屋から連れ出したまでは良かったのだが、途中で怖じ気づいたサマンサが「やっぱり無理!」と言って逃げ出そうとしていた。
侍女達はそれぞれ、サマンサを説得する者、侍女長と執事に相談しに行く者、最終手段として護衛騎士に運んでもらおうと呼びに行った者達がいた。
柱の影から憎しみのこもった視線を向けてくるサマンサの姿に溜め息をついた侍女。
ジャンケンで負けたとはいえ、何で私が説得しなきゃいけないのよ。こんな我が儘姫なんか、無理矢理連れていけばいいのよ! そんな姿になったのは全部自業自得じゃない!
侍女は内心不満だらけではあったが顔には出さず、自分に与えられた仕事だけをこなした。
「サマンサ様 先程も言いましたが、本日の式典には大勢の方々がいらっしゃいます。忙しい陛下や王妃様、そしてサマンサ様の婚約者様はこの日の為に無理をしてスケジュールを開けられました。ですからサマンサ様の都合では式典の中止はありえません。」
「な、なら! せめてヴェールをちょうだい! 顔を隠すわ!」
柱の影からむちむちとした手が伸ばされているのが見えた。
「はぁ……サマンサ様。本日の式典はサマンサ様のお披露目と隣国への出立式なのですよ? それなのに顔を隠すなんて許されませんわ。もう少し御自身の立場を理解して下さいませ。」
そんな事もわからないの?と馬鹿にするような侍女の視線。
見下したような物言いと視線にカチンときたサマンサだったが、此所で大声を出して人が集まってきても困ると思い、グっと堪える事にした。
そして執事が護衛騎士達と共に現れ、サマンサの抵抗虚しく陛下達や婚約者様が居る客間へ連れて行かれた。
「ちょ、触んないでよ! 私を誰だと思っているの!? この国の王女様よ! そんな荷物みたいな運び方が許されると思っているの!?」
暴れ狂い、文句ばかり騒ぎ立てているサマンサを無理矢理肩に担いでいた護衛騎士達は聞いていた話と違う! 心の中で叫んでいた。
本物の第二王女は優しくて庇護欲を誘う可愛らしい容姿の美人だと聞いていた。
だから出世や名誉よりも第二王女に会える事を楽しみにして護衛騎士の任を引き受けたのに何でこんな化け物の豚を相手にしなきゃいけない!
騎士は怒りを内に隠しながら無言で城内を歩き続けた。
すれ違う使用人や貴族、同僚の騎士からの視線に耐えながら未だに騒ぎ立てるサマンサに冷ややかな視線を送った。
こんな礼儀一つない癇癪持ちを相手にするくらいなら、あの色なしの平民女の方がマシだったな。
そして騒ぎ立てるサマンサの声を聞きつけたのか、婚約者のクリスディークが客間から飛び出してやって来た。
「おい! 何の騒ぎだ! サマンサの泣き叫ぶような声が聞こえてきたぞ!」
又も他国の王城内で我が物顔で権力を振るおうとするクリスディークは声のする方へと顔を向けた。
「…………は? ……こ、これは……一体何の冗談だ?」
震えながら王子は目の前に居た存在を指差した。
「い、いやっ……!」
サマンサは信じられないものを見るように困惑していたクリスディークと目が合い、思わず顔を騎士の肩に隠した。
「は……? サ、サマンサ……な、なのか?」
声はサマンサだと思うが姿が数ヶ月前とはあきらかに違う。一致しない。というか別人過ぎる。
誰かに呪われたと説明を受けたのなら、それを確実に信じてしまうだろう。
それほどまでにサマンサの美しさは失われていた。
クリスディークは小さな声で「ば、化け物じゃないか。」と言った。
その発言にサマンサは肩をビクリと揺らした。
「王子様、申し訳ございませんが此所は王城の廊下ですので、客間の中へ移動してもよろしいでしょうか?」
「あ、ああ……すまない。そ、そうしよう。」
人が集まる前に部屋に入ろうと騎士が勧めると、クリスディークはかなり狼狽えながらも必死に冷静さを装った。
客間に入ると、室内にはソファーで寛いでいる陛下や王妃様、王子に王女。そして数名の貴族達がいた。
「一体何の騒ぎだ。」
陛下から鋭い視線と、問いただすような厳しい声が聞こえた。
「ぁ……」
「……っ……」
「騒ぎを起こしていまい申し訳ございませんでした。第二王女 サマンサ様をお連れ致しました。」
蛇に睨まれた蛙の如く、体を強張らせるサマンサと王子。そして騎士は肩に担いでいたサマンサをそっと地面に降ろして陛下の前で跪き頭を下げた。
貴族達は騎士の報告を聞いて驚いた。
あ、あれが第二王女 サマンサ様だと!?
何を言っているんだ? そんなわけがない!
貴族達は陛下の御前だというのも忘れ、騒々しく騒ぎ立てた。
「あ、あの化け物が第二王女様だと?」
「そ、そんなわけがなかろう。あれからまだ数ヶ月しか経っていないのだぞ? 一体どんな生活を送ればそんな姿になると言うんだ!」
「冗談は止してくれっ! そのような者を我が国の王族としてお披露目するのか?」
「なんて姿なんだ! 見るに耐えないぞ!」
混乱しているせいか自分達の声量の大きさに気がつく事もなくサマンサへの罵倒が飛び交った。
徐々にヒートアップしていくその言動を聞いていく内にクリスディークの声も少しずつ溢れていった。
「そうだ。あのような女、私は知らない。」
「あんなのは私の愛したサマンサではない。」
「化け物だ。あれではただの化け物だ。」
「私の伴侶には相応しくない。あんな化け物を連れて国には帰れない。……その通りだ。あんなのを連れて帰ったら王子としての品格を疑われる。そうだ。その通りだ。……私の決断は間違っていない。仕方のない事だ。変わってしまったサマンサが悪い。私は悪くない。……あの女は化け物になったんだ!」
顔を伏せ壊れたようにブツブツと呟いていたクリスディークは意思が固まったのか、勢いよく顔を上げて俯いて震えているサマンサを怒鳴りつけた。
「サマンサっ! お前は私の信頼を裏切り、そのような姿に身を落とした!」
「……ク、クリス様っ……」
「お前のような化け物を私は婚約者になど出来ない! 婚約破棄だ! 婚約破棄っ!」
「なっ……ど、どうして……」
「どうしてだと? 鏡を見て来なかったのか!? お前の今の姿で誰が王族だと思う! 美しくもない化け物女を我が国の王妃に出来ると思っているのか!? お前みたいに顔と体しか取り柄のなかった人間が何故それを捨てた! 理解に苦しむ。贅沢に溺れたのか? 醜い。所詮、平民として育った女はその程度という事だな!」
蔑む言葉がスルスルと口から溢れてくるクリスディークは馬鹿にしたような蔑む視線をサマンサに向け、サマンサの全身を上から下までジーーっと眺め、そして鼻で嘲笑った。
「醜い性根にはお似合いの姿だ。」
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