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~第一章~
第二王女の人生
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「なぁ、アクアの悪足掻きって何したんだ?」
調理場に立っていた私の背後からジェイクが声をかけてきた。
「あんたはこの17年間どんな人生だったんだ……?俺達の17年間はさっき話したんだから少しぐらい教えてくれよ。」
振り返るとそこには真剣な表情で私を見つめるジェイクがいた。その後ろには気難しそうに顔を歪めたオリヴァーの姿もあった。
「そんなに面白い話じゃありませんよ? 王城内の事ですから当たり障りのない話しかできませんし……」
「それでもいい。……それでもアクアの事を知りたいんだ。」
私はそれでいいのならと了承して、私の17年間の生活を少しだけ話す事にした。
「皆さんもお気づきだと思いますが、王家は代々金髪青目を継承していっていました。そこに王家の色を持たない私が生まれたのです。兄姉とは出来もかなりの差がありましたから、家族はともかく周囲はそんな私を王族とは認めたがらなかった。」
「王族なのに認められないなんて事があるのか?」
理解できないのか、ジェイクは眉を寄せながら「それって不敬ってやつじゃないのか?」と聞いてきた。
「王族だと言っても臣下が居なければ成り立ちません。ある程度の事は見逃さなければ。それに噂や陰口、嫌みなどはあっても彼等は私以外の王族の前では取り繕ってましたから……」
貴族達や使用人達の行いは目の前で見なければ、例え王族とはいえ罰は与えられない。
本来なら王族の目として生きる影の者にも私は認められてなかったから、私がどんな仕打ちを受けてもお父様達に報告は上がっていなかったと思う。
何度直接危害を加えられたか……
私が何も言わない子供だと思って好き勝手に動いていた者達。
毎朝侍女に身支度をしてもらうのがどんなに嫌だったか、食事に変な物が混ざっていた事は一度や二度ではない。勉強中に叩かれるなんて事は毎日だった。
貴族と会えば嫌み、嫌み、嫌み。
毎回、私なんて生きてる価値がないという視線で見られていた。
お前なんか認めない。決して従わないし、頭も下げん。そう態度が物語っていた。
あんな生活でよく精神崩壊を起こさないでいられたと思う。本当に前世の記憶様々だよね。
「家族は守ってくれなかったのか?」
「いえ、あの方達は不甲斐ない私にもとても優しくしてくださいましたし、家族として出来る限り守ってくれました。ですが、王城内全員を罰する事はいくらなんでも無理ですから……」
「なっ! そこまで……」
「だから私は自分の力で王族として認めてもらうしかなかった。貴族にも民にも認めてもらえる王族になろうと決めたんです。」
「…………。」
「それからは必死でした。もう毎日寝る間も惜しんで必死に礼儀作法を体に叩き込み、本を読み、魔法の特訓をして、体を鍛え、ありとあらゆる事を学びました。」
あの頃の私は体が壊れそうになっても、命を落としかけても努力する事をやめなかった。
かなり狂った毎日だったと思う。
「それが今の私です。毎日失態しないように、誰にも弱みを見せないように神経を張りつめながら生きてきたのが私です。……まぁそんなに頑張ったとしても最後には本物の王女様が現れて何もかも無くしてしまったんですけどね……」
無様ですよね……私の17年間なんて無駄でした。
そう溢しながら自分を蔑むように笑った。
あーあ、私ったら初対面の人に何話してるんだろう。
自分の恥を晒すような真似して馬鹿みたい。
情けなくて恥ずかしくて私は俯いた顔を上げられなかった。
すると今まで沈黙していたオリヴァーが重い口を開いた。
「……アクアの苦労がどれ程の物だったのか、違う世界で生きてきた俺達には想像すら出来ない。だがそんな中で耐えた努力し続けた事は決して無駄じゃない。」
「え……」
「さっき見た魔法は凄かった。平民じゃ絶対に使えない魔法だ。あれだけの魔法を得たんだから血反吐の吐く努力だったんだろう?」
「…………。」
「その凄まじい努力の結晶でもある魔法はアクアだけの物だ。それさえあれば何処でだって生きていける筈だ。だからアクアの苦労した17年間が全て無駄だった訳じゃない。」
「そう……そうですか……ありがとうございます。」
あんな事があった後だからかな。
優しいオリヴァーさんの言葉が胸に染みる。
誰かに肯定して欲しかった。
私の努力は……17年間の人生は……無駄じゃないと。
色んな感情がごちゃごちゃになってしまい鼻の奥がツーンとして痛かったし、大声で泣き出したかった。
だが初対面のオリヴァーさん達にそこまで素を見せられる訳じゃなかったので、目にぐっと力を入れて涙を堪えた。
二、三時間前に会ったばかりの女に大泣きされるなんて迷惑以外の何物でもない。
庭で醜態を晒してしまったがそれぐらいの理性はきちんとある。
そして料理に戻って、味付けの最終段階に入っていた。
本日のメニューは固くてカピカピになっていたパンを見つけたので、トマトで作ったミネストローネ擬きに浸して食べようと思う。
トマトスープ系なら大した調味料は使わなくて済むから失敗の心配は……ないだろう。
家に肉や魚が無かったので他には作れず、ジェイクが屋台でおかずを買ってきてくれる事になった。
この世界って冷蔵庫がないから不便だよね。魚や野菜は保存が効かないし、この世界で氷は貴重だ。
いくらファンタジーな世界とはいえ魔法でも出来ない事はある。
だから自炊をする平民はその都度新鮮な食材を求めて市場へ行き、出来合い物を買う場合は屋台へ行ったり、定食屋に食器を持ち込んで持ち帰り料理を作ってもらう。
「……あれ? 薄いかな。」
ミネストローネ擬きを一口味見してみた。
赤いスープに小さな野菜がコロコロ入っていた。匂いはトマトや野菜の優しい香りがして悪くない。だが、味はトマト風味の薄い水? といった感じだった。
「どうして? こないだ作った時はこんな感じで出来てたのに……」
私は失念していた。
同じ分量を使った所で、王城の野菜を使って作ったスープと城下町のそれも数日間放置されていた萎びれた野菜で作ったスープでは同じ味には決してならないこと気がつかなかった。
ガサガサで皺が凄かったトマトは恐らく味がかなり落ちていたのだろう。玉ねぎもブニブニになっていて、傷んだ部分が多くあった。
目の前にある完成間近の薄いミネストローネ。
改善したいけど、これよりも悪くなったらと思うと手が進まない。
「……うーーん、どうしよう。」
どうするべきか唸りながら思案していると、背後からスッと手が伸びてきた。
「……ッ……!」
気を抜いていた私は、いつの間にか後ろに立っていたリエラさんに気がつかなかった。
手には木で作られたスプーンがあり、何も言わず無言でミネストローネ擬きを味見した。
一口食べて、眉をグググッと寄せたリエラさんは小さな声で「薄ッ……」と呟いた。
そして私には何も指示を出さずに自ら追加でトマトを刻んで鍋へ放り込み、庭からハーブのような葉っぱを摘んで鍋へと入れていた。その後も何やら塩や色んな調味料を入れて蓋をした。
そしてスプーンでまた一口味見するとほんの少しだけ頬を緩ませて、また二階へと戻って行った。
素早い動きに呆然としていた私は慌ててリエラさんに向かってお礼を告げた。
「あ、ありがとうございました!」
私の声に振り返ってはくれなかったけど、嫌みも悪口も舌打ちも暴力もなかった。
……リエラさんって良い人だなぁ~。
「お、美味しいっ! ……え!? これがあのミネストローネ?」
リエラさんが手直ししてくれたミネストローネを食べてみると、さっきの薄味ミネストローネとは全く格が違う美味しさであった。
その夜はジェイクの買ってきた屋台ご飯と共にミネストローネを味わった。
リエラさんは部屋から出て来なくて一緒に食べる事は出来なかったが、次の日にミネストローネが無くなっていたから恐らく食べてはくれたのだろう。
調理場に立っていた私の背後からジェイクが声をかけてきた。
「あんたはこの17年間どんな人生だったんだ……?俺達の17年間はさっき話したんだから少しぐらい教えてくれよ。」
振り返るとそこには真剣な表情で私を見つめるジェイクがいた。その後ろには気難しそうに顔を歪めたオリヴァーの姿もあった。
「そんなに面白い話じゃありませんよ? 王城内の事ですから当たり障りのない話しかできませんし……」
「それでもいい。……それでもアクアの事を知りたいんだ。」
私はそれでいいのならと了承して、私の17年間の生活を少しだけ話す事にした。
「皆さんもお気づきだと思いますが、王家は代々金髪青目を継承していっていました。そこに王家の色を持たない私が生まれたのです。兄姉とは出来もかなりの差がありましたから、家族はともかく周囲はそんな私を王族とは認めたがらなかった。」
「王族なのに認められないなんて事があるのか?」
理解できないのか、ジェイクは眉を寄せながら「それって不敬ってやつじゃないのか?」と聞いてきた。
「王族だと言っても臣下が居なければ成り立ちません。ある程度の事は見逃さなければ。それに噂や陰口、嫌みなどはあっても彼等は私以外の王族の前では取り繕ってましたから……」
貴族達や使用人達の行いは目の前で見なければ、例え王族とはいえ罰は与えられない。
本来なら王族の目として生きる影の者にも私は認められてなかったから、私がどんな仕打ちを受けてもお父様達に報告は上がっていなかったと思う。
何度直接危害を加えられたか……
私が何も言わない子供だと思って好き勝手に動いていた者達。
毎朝侍女に身支度をしてもらうのがどんなに嫌だったか、食事に変な物が混ざっていた事は一度や二度ではない。勉強中に叩かれるなんて事は毎日だった。
貴族と会えば嫌み、嫌み、嫌み。
毎回、私なんて生きてる価値がないという視線で見られていた。
お前なんか認めない。決して従わないし、頭も下げん。そう態度が物語っていた。
あんな生活でよく精神崩壊を起こさないでいられたと思う。本当に前世の記憶様々だよね。
「家族は守ってくれなかったのか?」
「いえ、あの方達は不甲斐ない私にもとても優しくしてくださいましたし、家族として出来る限り守ってくれました。ですが、王城内全員を罰する事はいくらなんでも無理ですから……」
「なっ! そこまで……」
「だから私は自分の力で王族として認めてもらうしかなかった。貴族にも民にも認めてもらえる王族になろうと決めたんです。」
「…………。」
「それからは必死でした。もう毎日寝る間も惜しんで必死に礼儀作法を体に叩き込み、本を読み、魔法の特訓をして、体を鍛え、ありとあらゆる事を学びました。」
あの頃の私は体が壊れそうになっても、命を落としかけても努力する事をやめなかった。
かなり狂った毎日だったと思う。
「それが今の私です。毎日失態しないように、誰にも弱みを見せないように神経を張りつめながら生きてきたのが私です。……まぁそんなに頑張ったとしても最後には本物の王女様が現れて何もかも無くしてしまったんですけどね……」
無様ですよね……私の17年間なんて無駄でした。
そう溢しながら自分を蔑むように笑った。
あーあ、私ったら初対面の人に何話してるんだろう。
自分の恥を晒すような真似して馬鹿みたい。
情けなくて恥ずかしくて私は俯いた顔を上げられなかった。
すると今まで沈黙していたオリヴァーが重い口を開いた。
「……アクアの苦労がどれ程の物だったのか、違う世界で生きてきた俺達には想像すら出来ない。だがそんな中で耐えた努力し続けた事は決して無駄じゃない。」
「え……」
「さっき見た魔法は凄かった。平民じゃ絶対に使えない魔法だ。あれだけの魔法を得たんだから血反吐の吐く努力だったんだろう?」
「…………。」
「その凄まじい努力の結晶でもある魔法はアクアだけの物だ。それさえあれば何処でだって生きていける筈だ。だからアクアの苦労した17年間が全て無駄だった訳じゃない。」
「そう……そうですか……ありがとうございます。」
あんな事があった後だからかな。
優しいオリヴァーさんの言葉が胸に染みる。
誰かに肯定して欲しかった。
私の努力は……17年間の人生は……無駄じゃないと。
色んな感情がごちゃごちゃになってしまい鼻の奥がツーンとして痛かったし、大声で泣き出したかった。
だが初対面のオリヴァーさん達にそこまで素を見せられる訳じゃなかったので、目にぐっと力を入れて涙を堪えた。
二、三時間前に会ったばかりの女に大泣きされるなんて迷惑以外の何物でもない。
庭で醜態を晒してしまったがそれぐらいの理性はきちんとある。
そして料理に戻って、味付けの最終段階に入っていた。
本日のメニューは固くてカピカピになっていたパンを見つけたので、トマトで作ったミネストローネ擬きに浸して食べようと思う。
トマトスープ系なら大した調味料は使わなくて済むから失敗の心配は……ないだろう。
家に肉や魚が無かったので他には作れず、ジェイクが屋台でおかずを買ってきてくれる事になった。
この世界って冷蔵庫がないから不便だよね。魚や野菜は保存が効かないし、この世界で氷は貴重だ。
いくらファンタジーな世界とはいえ魔法でも出来ない事はある。
だから自炊をする平民はその都度新鮮な食材を求めて市場へ行き、出来合い物を買う場合は屋台へ行ったり、定食屋に食器を持ち込んで持ち帰り料理を作ってもらう。
「……あれ? 薄いかな。」
ミネストローネ擬きを一口味見してみた。
赤いスープに小さな野菜がコロコロ入っていた。匂いはトマトや野菜の優しい香りがして悪くない。だが、味はトマト風味の薄い水? といった感じだった。
「どうして? こないだ作った時はこんな感じで出来てたのに……」
私は失念していた。
同じ分量を使った所で、王城の野菜を使って作ったスープと城下町のそれも数日間放置されていた萎びれた野菜で作ったスープでは同じ味には決してならないこと気がつかなかった。
ガサガサで皺が凄かったトマトは恐らく味がかなり落ちていたのだろう。玉ねぎもブニブニになっていて、傷んだ部分が多くあった。
目の前にある完成間近の薄いミネストローネ。
改善したいけど、これよりも悪くなったらと思うと手が進まない。
「……うーーん、どうしよう。」
どうするべきか唸りながら思案していると、背後からスッと手が伸びてきた。
「……ッ……!」
気を抜いていた私は、いつの間にか後ろに立っていたリエラさんに気がつかなかった。
手には木で作られたスプーンがあり、何も言わず無言でミネストローネ擬きを味見した。
一口食べて、眉をグググッと寄せたリエラさんは小さな声で「薄ッ……」と呟いた。
そして私には何も指示を出さずに自ら追加でトマトを刻んで鍋へ放り込み、庭からハーブのような葉っぱを摘んで鍋へと入れていた。その後も何やら塩や色んな調味料を入れて蓋をした。
そしてスプーンでまた一口味見するとほんの少しだけ頬を緩ませて、また二階へと戻って行った。
素早い動きに呆然としていた私は慌ててリエラさんに向かってお礼を告げた。
「あ、ありがとうございました!」
私の声に振り返ってはくれなかったけど、嫌みも悪口も舌打ちも暴力もなかった。
……リエラさんって良い人だなぁ~。
「お、美味しいっ! ……え!? これがあのミネストローネ?」
リエラさんが手直ししてくれたミネストローネを食べてみると、さっきの薄味ミネストローネとは全く格が違う美味しさであった。
その夜はジェイクの買ってきた屋台ご飯と共にミネストローネを味わった。
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