28 / 34
幼少期編
緊急事態・・・?
しおりを挟む
私・・・最高ランクの金色なの?
魔力があるなら治癒魔法も使えるようになる?
自分達の身に起こった事に動揺していると、ユーゴが私達を諭すように言った・・・
『あのな・・・魔力は増えたかもしれないが、そのままじゃ使い物にならないからな!
わかっていると思うが鍛練を積まない事にはその魔力は宝の持ち腐れだぞ。
・・・まぁやる気があるなら、俺がルカの特訓のついでに鍛えてやってもいいけどな・・・』
そうだよね・・・魔力が増えた事を喜んでいる場合じゃないよね。
鍛練を積む事によって魔法の使える幅が広がるってフィン先生も授業で言っていたし・・・
私はレクスの婚約者、いずれはシュゼット伯爵家に嫁ぐ身だけど、ジーベンダー辺境伯家の娘でもあるのだから、辺境伯家の娘としてこれから戦闘訓練も始まる・・・
この世界は地球ほど安全じゃないし、便利な世界でもない・・・守りたい者がいるのなら覚悟と力が必要なんだよね・・・
「僕はせっかく魔力が増えたなら無駄にはしたくない・・・力をつける為に努力をしたいです。僕を鍛えて下さい!!!」
「私も・・・力を得たなら使いこなせるようになりたい、大切な人達を守る力が欲しいです。特訓よろしくお願いします!」
ユーゴは私達の気持ちを確認すると・・・
『わかった。詳しくは後でだな・・・とりあえず、早く戻らないとまずいだろう。あの男怒ったら怖そうだったぞ・・・』
私達は一瞬何を言ってるのかわからなくて顔を見合わせた・・・
『あのモーガンって男だよ!
・・・俺が無理矢理ここに連れて来たからあっちは、パニックになってるはずだぞ・・・』
も、モーガン隊長!!!!
忘れてたー!ま、まずい!絶対騒ぎになってるはずだ!
私が冷や汗をかいて、オロオロしていると、
「落ち着いて・・・きっと冷静に対処してくれているよ。」
とレクスがカタカタと震えながら言った・・・
そして、ドラゴン親子が別れを済ませて、私達は不安を抱えながら元居た場所に戻る事になった。
『では、行くからな・・・』
ユーゴが声をかけると、またキーーーンという音が聞こえ始めて頭が痛くなってきた・・・
『あ!ユーゴ!!!先程伝えた!祝いの件、そこの娘と小僧にちゃんと説明しておくんじゃぞー!』
え?何か言った?!
『最後まで勝手な奴だな!お前はーーーー!』
・・・・・・・キーーーーーンッ・・・・・
地面に降り立った感触がして瞳を開けると、森の中に戻って来ていた・・・
ここは元いた所なんだよね?!
森の中だから、いまいち自信がないな・・・
「場所はさっきの場所だと思うよ?・・・他の皆は僕達を探しに行ったんだよ」
・・・そうだよね。
ずっと同じ場所で待ってなんかいないよね。
私達がこれからどうやって合流するか考えていると・・・
「・・・キャロリーナ様?
キャロリーナ様!!!御無事でしたか!!!」
一人の辺境兵が駆け寄ってきた・・・
「どこか、お怪我はされていませんか?
アレクシス様も御無事でなによりです!今すぐに隊長に連絡をとりますね・・・」
そう言うと小さな笛を取り出して吹いた。
・・・ピーーーーーー・・・・・・
え?これでわかるの?
ま、魔法がある世界でちょっと原始的だね。
「これで、すぐに隊長達は戻ってくると思いますので、しばらくお待ち下さい・・・」
へぇ・・・これで本当に来るのか~
私達は待ってる間にどうやって説明するのか話し合った・・・
(その間にルカは体の変形方法を学ぶみたい)
モーガン隊長達にはどの程度説明したらいいのかな?全部はまずいだろうし・・・
「とりあえず、ユーゴとルカの事は連れて帰る事だけ説明して、あとは父上達の判断を仰ごう。どんなに小さくなってもドラゴンの姿は見られてしまうだろうし・・・噂は王都まですぐに広がるよ・・」
噂か・・・それは止めようがないか・・・
王家には報告義務があるからルカ達の事とかは言わないいけないし・・・そうしたら貴族達は黙っていないだろうなー。
「大丈夫だよ・・・リーナ。
王家や貴族対策は考えてあるから父上達に提案して、上手いこと乗り気ってもらうつもりだよ。だから後は・・・今どうやってモーガン隊長に謝るかだよ。・・・ほら・・・」
レクスが青ざめながら私の後ろを見つめている
え?!居るの?そこに・・・モーガン隊長が?
「御無事で何よりです。お二人とも・・・」
恐る恐る振り返ってみると、モーガン隊長は硬い笑みで私達を見ていた・・・
「・・・ヒッ!・・・心配かけてごめんなさい。あ、あの怪我はしていません。
問題も全て解決しました・・・。」
「モーガン隊長・・・心配をおかけして、申し訳ありません。状況を全てお伝えしたいのですが、僕達では判断出来かねますので、とりあえず家に帰宅したいと思います」
私達が謝罪と共に家に帰りたい事を伝えると、
「こちらも状況が変わりました・・・緊急事態です。キャロリーナ様、アレクシス様」
え?緊急事態?!何で敬語なの?
それに、そんな呼び方するくらいヤバい事態なの??
モーガン隊長の説明を聞くとそれは・・・思っていた以上の緊急事態だった。
今の現状はというと・・・金色のドラゴンが迷いの森にいる事は王家にもう伝わっているみたいで、現在迷いの森入り口で状況説明を求める者が来ていて私達の帰還を待っているとの事
どういう事・・・何でこんなに早くに動かれてるの?
レクスが予想外の状況に・・・
「ありえません!
何故こんなにも早く動けるのですか?
誰かが情報を漏らしたか、見張られていたかのどちらかですよね・・・」
モーガン隊長は何も言わずにニコリと微笑んだ
え?どういう事?今は言えないって事?!
なら見張られてるって事?・・・
私が加護持ちだから?
「とりあえず、参りましょう。・・・皆様お待ちです。」
そう言うと私とレクスの背中を押しながら小さな声で・・・
「ジーベンダー辺境伯様とシュゼット伯爵様には連絡を入れた。すぐに迷いの森まで来てくれるそうだ・・・」と教えてくれた・・・。
ルカとユーゴを呼ぶと・・・二人は小さな緑色のドラゴンと小さな銀色のヴォルフに姿を変えてやって来た・・・
ルカは金色が目立つから色を変えたけど、ユーゴはずっと銀色で過ごしてきたから、このままで行くみたい・・・
私達は見張られている事に不安と緊張を感じながら迷いの森の入り口を目指した・・・
大丈夫かな・・・お兄様とサマンサ・・・。
魔力があるなら治癒魔法も使えるようになる?
自分達の身に起こった事に動揺していると、ユーゴが私達を諭すように言った・・・
『あのな・・・魔力は増えたかもしれないが、そのままじゃ使い物にならないからな!
わかっていると思うが鍛練を積まない事にはその魔力は宝の持ち腐れだぞ。
・・・まぁやる気があるなら、俺がルカの特訓のついでに鍛えてやってもいいけどな・・・』
そうだよね・・・魔力が増えた事を喜んでいる場合じゃないよね。
鍛練を積む事によって魔法の使える幅が広がるってフィン先生も授業で言っていたし・・・
私はレクスの婚約者、いずれはシュゼット伯爵家に嫁ぐ身だけど、ジーベンダー辺境伯家の娘でもあるのだから、辺境伯家の娘としてこれから戦闘訓練も始まる・・・
この世界は地球ほど安全じゃないし、便利な世界でもない・・・守りたい者がいるのなら覚悟と力が必要なんだよね・・・
「僕はせっかく魔力が増えたなら無駄にはしたくない・・・力をつける為に努力をしたいです。僕を鍛えて下さい!!!」
「私も・・・力を得たなら使いこなせるようになりたい、大切な人達を守る力が欲しいです。特訓よろしくお願いします!」
ユーゴは私達の気持ちを確認すると・・・
『わかった。詳しくは後でだな・・・とりあえず、早く戻らないとまずいだろう。あの男怒ったら怖そうだったぞ・・・』
私達は一瞬何を言ってるのかわからなくて顔を見合わせた・・・
『あのモーガンって男だよ!
・・・俺が無理矢理ここに連れて来たからあっちは、パニックになってるはずだぞ・・・』
も、モーガン隊長!!!!
忘れてたー!ま、まずい!絶対騒ぎになってるはずだ!
私が冷や汗をかいて、オロオロしていると、
「落ち着いて・・・きっと冷静に対処してくれているよ。」
とレクスがカタカタと震えながら言った・・・
そして、ドラゴン親子が別れを済ませて、私達は不安を抱えながら元居た場所に戻る事になった。
『では、行くからな・・・』
ユーゴが声をかけると、またキーーーンという音が聞こえ始めて頭が痛くなってきた・・・
『あ!ユーゴ!!!先程伝えた!祝いの件、そこの娘と小僧にちゃんと説明しておくんじゃぞー!』
え?何か言った?!
『最後まで勝手な奴だな!お前はーーーー!』
・・・・・・・キーーーーーンッ・・・・・
地面に降り立った感触がして瞳を開けると、森の中に戻って来ていた・・・
ここは元いた所なんだよね?!
森の中だから、いまいち自信がないな・・・
「場所はさっきの場所だと思うよ?・・・他の皆は僕達を探しに行ったんだよ」
・・・そうだよね。
ずっと同じ場所で待ってなんかいないよね。
私達がこれからどうやって合流するか考えていると・・・
「・・・キャロリーナ様?
キャロリーナ様!!!御無事でしたか!!!」
一人の辺境兵が駆け寄ってきた・・・
「どこか、お怪我はされていませんか?
アレクシス様も御無事でなによりです!今すぐに隊長に連絡をとりますね・・・」
そう言うと小さな笛を取り出して吹いた。
・・・ピーーーーーー・・・・・・
え?これでわかるの?
ま、魔法がある世界でちょっと原始的だね。
「これで、すぐに隊長達は戻ってくると思いますので、しばらくお待ち下さい・・・」
へぇ・・・これで本当に来るのか~
私達は待ってる間にどうやって説明するのか話し合った・・・
(その間にルカは体の変形方法を学ぶみたい)
モーガン隊長達にはどの程度説明したらいいのかな?全部はまずいだろうし・・・
「とりあえず、ユーゴとルカの事は連れて帰る事だけ説明して、あとは父上達の判断を仰ごう。どんなに小さくなってもドラゴンの姿は見られてしまうだろうし・・・噂は王都まですぐに広がるよ・・」
噂か・・・それは止めようがないか・・・
王家には報告義務があるからルカ達の事とかは言わないいけないし・・・そうしたら貴族達は黙っていないだろうなー。
「大丈夫だよ・・・リーナ。
王家や貴族対策は考えてあるから父上達に提案して、上手いこと乗り気ってもらうつもりだよ。だから後は・・・今どうやってモーガン隊長に謝るかだよ。・・・ほら・・・」
レクスが青ざめながら私の後ろを見つめている
え?!居るの?そこに・・・モーガン隊長が?
「御無事で何よりです。お二人とも・・・」
恐る恐る振り返ってみると、モーガン隊長は硬い笑みで私達を見ていた・・・
「・・・ヒッ!・・・心配かけてごめんなさい。あ、あの怪我はしていません。
問題も全て解決しました・・・。」
「モーガン隊長・・・心配をおかけして、申し訳ありません。状況を全てお伝えしたいのですが、僕達では判断出来かねますので、とりあえず家に帰宅したいと思います」
私達が謝罪と共に家に帰りたい事を伝えると、
「こちらも状況が変わりました・・・緊急事態です。キャロリーナ様、アレクシス様」
え?緊急事態?!何で敬語なの?
それに、そんな呼び方するくらいヤバい事態なの??
モーガン隊長の説明を聞くとそれは・・・思っていた以上の緊急事態だった。
今の現状はというと・・・金色のドラゴンが迷いの森にいる事は王家にもう伝わっているみたいで、現在迷いの森入り口で状況説明を求める者が来ていて私達の帰還を待っているとの事
どういう事・・・何でこんなに早くに動かれてるの?
レクスが予想外の状況に・・・
「ありえません!
何故こんなにも早く動けるのですか?
誰かが情報を漏らしたか、見張られていたかのどちらかですよね・・・」
モーガン隊長は何も言わずにニコリと微笑んだ
え?どういう事?今は言えないって事?!
なら見張られてるって事?・・・
私が加護持ちだから?
「とりあえず、参りましょう。・・・皆様お待ちです。」
そう言うと私とレクスの背中を押しながら小さな声で・・・
「ジーベンダー辺境伯様とシュゼット伯爵様には連絡を入れた。すぐに迷いの森まで来てくれるそうだ・・・」と教えてくれた・・・。
ルカとユーゴを呼ぶと・・・二人は小さな緑色のドラゴンと小さな銀色のヴォルフに姿を変えてやって来た・・・
ルカは金色が目立つから色を変えたけど、ユーゴはずっと銀色で過ごしてきたから、このままで行くみたい・・・
私達は見張られている事に不安と緊張を感じながら迷いの森の入り口を目指した・・・
大丈夫かな・・・お兄様とサマンサ・・・。
0
お気に入りに追加
2,219
あなたにおすすめの小説
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?
真理亜
恋愛
「アリン! 貴様! サーシャを階段から突き落としたと言うのは本当か!?」王太子である婚約者のカインからそう詰問された公爵令嬢のアリンは「えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?」とサラッと答えた。その答えにカインは呆然とするが、やがてカインの取り巻き連中の婚約者達も揃ってサーシャを糾弾し始めたことにより、サーシャの本性が暴かれるのだった。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる