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「私お茶のおかわりをいただきますが、『お義姉さま』もいかがですか」
「え?いやわたしはその」
お義姉さま、私は一緒にお茶をいただいている『お義姉さま』に尋ねたのであってあなたにではありませんよ。
「あら、『お義姉さま』はまだ手をつけておられませんでしたね。すっかり冷めてしまったでしょう。入れ直しましょう。『ミラ夫人』もごいっしょに入れ直しましょう」
召使いに、お代わりと『お義姉さまとミラ夫人』の分の入れ替えを指示する。
私の召使いは優秀です。
すくなくとも、ほぇだかしぇだか聞き取れないような声を出してこちらに来ようとするお義姉さまを止めようとしてまたこけている家庭教師よりも。
いえ、ミラ夫人にだっていいところはたくさんあるのですよ。
たとえば、そうですねこの状況で自分一人逃げ出したり保身に走ったりしない人の良さ、とか。
召使いは私とお茶する『お義姉さまとミラ夫人』と、ドレスを汚したお義姉さまとミラ夫人を見ても何も言いませんし、態度にも出しません。
それに引き換え、お義姉さまとミラ夫人の表情のコロコロと変わること。
内心はどうあれ、貴族はあから様な感情の発露を好まれないのですよ。
召使いは気が利きます。
すぐに新しいカップとお茶の入ったポットを持ってきました。
心地よい風が吹いています。
美味しい焼き菓子は、お母様のご実家から頂いたものです。
お茶からはリンゴの香りがします。
私の婚約者のおうちのお茶です。
お茶をいただいたお礼に、ちょっとした贈り物と手紙を書こうと思うのです。
風が心地よくて、天気が良くて、多くはありませんが咲いている花を眺めながらいただくお茶は格別。
女3人でいただいたら楽しいでしょう。
「え?いやわたしはその」
お義姉さま、私は一緒にお茶をいただいている『お義姉さま』に尋ねたのであってあなたにではありませんよ。
「あら、『お義姉さま』はまだ手をつけておられませんでしたね。すっかり冷めてしまったでしょう。入れ直しましょう。『ミラ夫人』もごいっしょに入れ直しましょう」
召使いに、お代わりと『お義姉さまとミラ夫人』の分の入れ替えを指示する。
私の召使いは優秀です。
すくなくとも、ほぇだかしぇだか聞き取れないような声を出してこちらに来ようとするお義姉さまを止めようとしてまたこけている家庭教師よりも。
いえ、ミラ夫人にだっていいところはたくさんあるのですよ。
たとえば、そうですねこの状況で自分一人逃げ出したり保身に走ったりしない人の良さ、とか。
召使いは私とお茶する『お義姉さまとミラ夫人』と、ドレスを汚したお義姉さまとミラ夫人を見ても何も言いませんし、態度にも出しません。
それに引き換え、お義姉さまとミラ夫人の表情のコロコロと変わること。
内心はどうあれ、貴族はあから様な感情の発露を好まれないのですよ。
召使いは気が利きます。
すぐに新しいカップとお茶の入ったポットを持ってきました。
心地よい風が吹いています。
美味しい焼き菓子は、お母様のご実家から頂いたものです。
お茶からはリンゴの香りがします。
私の婚約者のおうちのお茶です。
お茶をいただいたお礼に、ちょっとした贈り物と手紙を書こうと思うのです。
風が心地よくて、天気が良くて、多くはありませんが咲いている花を眺めながらいただくお茶は格別。
女3人でいただいたら楽しいでしょう。
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