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ある朝突然に

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朝、6時に起きる。
予約しておいたご飯が炊けているのを確認して、水筒用のお茶をやかんに沸かし、お弁当用の茹で卵を茹でて、朝食用の卵焼きを焼く。
同時進行できる三口コンロは、主婦の強い味方だ。
卵焼きができたら味噌汁を作ってと、コンロを切れ目なく使うのは主婦歴17年の経験からくる技だ。
6時50分までの50分間で、家族全員の朝食と三つのお弁当を完成させた。
ここまでが自分一人の、忙しいけどある意味平和な時間だった。
娘の部屋に入る。
引き戸(娘はすごくご不満)を開けても気が付かない。
好都合。
毎朝一呼吸分だけ、寝ている娘の顔を見る。
生意気に育ってるけど静かに寝ている姿を見ていると、まだ幼かった頃の全力でわたしを必要としてくれていた頃の面影があって、自分の娘だと実感できる。
一呼吸だけ娘を眺めて、まず声をかける。
「おはよう、時間だよ」
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