39 / 54
第39話 フェロちゃん、未知との遭遇
しおりを挟む
ちょんとした角に薄緑の髪。
堅部を覆う艶やかで柔軟な黒い鱗。
そして足よりも長くて太い鱗尻尾に、鋭い爪を有した薄膜翼。
そんな身体的特徴を持つ龍少女フェロちゃん、遂に地球へ初進出!
――いや待って待って待って!
これはまずい、まずいでしょ!?
だって異世界人だよ!? まず環境が合わないでしょ!?
最悪、彼女が僕の家で死んじゃうかもしれないんだよ!?
嫌すぎるでしょそんなの!!?
「イョヴェ? ユメジイーヨユージェダ」
「ごめん、何言ってるのかさっぱりわからない」
「ユメジ! ユメジ! ユメージィ!」
「フェロ! フェロ!」
「「ガッ!」」
「困りましたね、言葉も通じないし」
「なんとか意思は通じたよ!」
ただ、今のところは一応異常無し。
言葉が通じないのと、すぐに帰れないという問題以外は。
『本日の業務は終了しました。翌日の出勤をお待ちしております』
「やっぱりだめだ、勤務可能時間を過ぎていると従業員章が役に立たない! っていうかどうなの、この録音音声!?」
「仕方ありませんね、こうなったらエルプリヤさんに連絡を入れるしか」
しかしこのままでいる訳にはいかない。
どうやら姉さんはエルプリヤさんの電話番号を知っているらしい。
という訳でさっそくかけてもらう事に。ちょっと桁数のおかしい番号が見えたけど。
『現在、この電話番号は電波の届かない所にあるか、エルプリヤに少し手の離せない事情があるため使用できません』
「ダメですね。この案内の場合、エルプリヤさんはきっとオ――」
「オ……?」
「……いいですか夢君、人は時に、何事にも譲れない選択を迫られる事があるんです。エルプリヤさんにとっての今がそれなんです」
「そ、そうなんだ……なら仕方ないか」
けどどうやら頼みの綱も今回ばかりはダメみたいだ。
となると、今日だけはフェロちゃんをうちでかくまうしかない。
まぁきっと家にいる分には今のところ平気だろう。
大気とか気圧、病気とかそういうのにさえ気を付ければそれで。
あとは料理も、かな?
なにせここは旅館と違って加護が無い。
言葉の翻訳、あらゆる成分、大気の質などを各人に適応させる力が。
だから何をするにも気を付けないと、些細な事でフェロちゃんの命にかかわってしまうんだ。
その事はフェロちゃんも重々承知のはずなのに、一体どうして付いてきてしまったのか……。
でも事情を聞こうにも、言葉がわからなければ話にならない。
「ユメジ? ジョアンイーテェ。テョッチテョッチ」
「ん、お腹をさすっている所を見るに『お腹が空いた』かな?」
「ッ!? いえ、違います。これは……『今、お腹であなたの子が』――はぶんッ!?」
ついでに姉さんも話にならないので引っぱたいておく。
安心してください、これも一種の大事な家族コミュニケーションです。
「参ったな、ほんとどうしよう……!」
頼りの人も今は手が離せないし、身近な人も半分ポンコツだし。
フェロちゃんもあの性格だから、ほっとけば何をしでかすかわかったもんじゃない。
あまりにも頭の痛い問題が多過ぎて、思わず頭を抱える。
せめて明日まで無事に過ごせればいいんだけど……。
「――あれ、お兄ちゃん、お姉ちゃん……?」
「「えッ!?」」
だが世界は、時にいくらでも残酷になれる。
そう、特に僕達のような不運まみれな一家には、ホンット容赦なく!
なんか二階への階段前に、妹がいた。
それも僕達を前にキョトンと立ち尽くして。
でも僕達には寝耳に水状態だ。
だって妹――幻花が今日帰ってくるだなんて一言も聞いていなかったのだから。
けどだからって、よりによって今日じゃなくてもいいじゃないか!?
フェロちゃんがうっかり来ちゃった今日じゃなくてもォ!?
「あ、あー幻ちゃんオカエリー」
「う、うん、ただいま……それで二人とも、その――」
「あー幻ちゃん! 大学卒業おめでとう! お兄ちゃんは嬉しいよ!」
「それはもういいとしてその――」
「ユメジ? イトパァ、ウェイオ?」
「しゃ、しゃべったあ!? 動いたあ!?」
そして速攻で見つかった。
もう隠すも何も、隠しようがないよね等身大の龍人なんて。
「……ダメだ、もう幻ちゃんがいた時点でムリゲーじゃないか」
「仕方ないですね。もうこうなったら……消すしかありません。記憶を」
「え、ちょ、お姉ちゃん一体何を言って……!?」
「夢君、ちょっとピカッてやってください。従業員らしく」
「ありませんよそんなの。一体どこの諜報部の従業員ですか」
「え、だってフェロちゃんの秘部を探ってますよね、毎日」
「なんで知ってるんですか。エロ諜報員なんです? あとあれは不可抗力です」
「見紛う事無きお兄ちゃんとお姉ちゃんだわ! それでこそ幻花のお兄ちゃんとお姉ちゃんよ! ううん間違い無い!」
それはともかくとして、僕達の事はしっかり認識してくれたらしい。
さすが幻ちゃん、僕らと違ってとても賢い可愛い。
伊達にがんばって一流大学を卒業した訳じゃないね。
「それでは二人とも、幻花はその謎生物の正体についての説明を求めます」
という訳で幻ちゃんが僕達の対面に座ってから話が再開する事に。
なんだかこのシチュエーション、とてもデジャヴを感じる。
「フェロちゃんは異世界の女の子です」
「何を馬鹿な事を。そんな嘘を付いてもダメです。いくらお兄ちゃんがロリ獣人娘との異種姦LOVEでも、そんないたいけな異国少女にコスプレさせて遊ぶなんてそんな」
「違うんですよ幻ちゃん。ほら見てみなさい。この立派な鱗や翼、あと尻尾。とても美味しそうに見えませんか?」
「だからお兄ちゃんはその子の秘部を探っているんですね。そんなに鱗娘が好きなんですか? ツヤツヤな所がいいんですか?」
「姉さんンンン! 話をややこしくしないでェェェ!」
まずい、これはとてもまずい。
本来味方なはずの姉さんがとても足を引っ張っている!
幻ちゃんはちょっと妄想癖が強いから、下手な事を言うと話が余計こじれるんだ!
理系出身なのに妄想癖が強いって、それはもうサイエンス・ファンタジーなんよ……!
「いいですか二人とも。異世界なんてものはまず存在しません。先に平行世界の論理から簡単に説明すると四次元ベクトルとの相関性を基軸に――」
「ごめん幻ちゃん、僕達文系なんだ。だから論理よりもまず事実を見て欲しい」
「ではサンプルを得るためにもまず解剖から始めましょう」
「始まりから怖いわ! それとできるの!? このいたいけな少女を解剖って!」
「必要なら」
「どこから取り出したのそのゴム手袋!?」
「いけないわ、幻ちゃんが大学を乗り越えた事でさらに強大な力を得たんだわ!」
「そ、そんな……高卒の僕らでは届かない領域に幻ちゃんは、いる……!?」
だが僕らの幻ちゃんは想像以上にサイエンス・ファンタジーとなっていた。
いつの間にかメスまで取り出しているし、冷酷そうな半目で見下しているし。
言葉が通じないフェロちゃんでも、その恐ろしさを前には震えるしかなかったんだ。
「では異世界を証明するために犠牲となってもらいましょうか。フヒ、フヒヒヒッ!」
ゆえにこの時、僕らは大学というものに恐怖を抱かざるを得なかった。
あの優しくて賢い可愛い幻花ちゃんをこんなマッドサイエンティストに変貌させるなんて、まるで人格改造じゃないかって。知らないけど。
堅部を覆う艶やかで柔軟な黒い鱗。
そして足よりも長くて太い鱗尻尾に、鋭い爪を有した薄膜翼。
そんな身体的特徴を持つ龍少女フェロちゃん、遂に地球へ初進出!
――いや待って待って待って!
これはまずい、まずいでしょ!?
だって異世界人だよ!? まず環境が合わないでしょ!?
最悪、彼女が僕の家で死んじゃうかもしれないんだよ!?
嫌すぎるでしょそんなの!!?
「イョヴェ? ユメジイーヨユージェダ」
「ごめん、何言ってるのかさっぱりわからない」
「ユメジ! ユメジ! ユメージィ!」
「フェロ! フェロ!」
「「ガッ!」」
「困りましたね、言葉も通じないし」
「なんとか意思は通じたよ!」
ただ、今のところは一応異常無し。
言葉が通じないのと、すぐに帰れないという問題以外は。
『本日の業務は終了しました。翌日の出勤をお待ちしております』
「やっぱりだめだ、勤務可能時間を過ぎていると従業員章が役に立たない! っていうかどうなの、この録音音声!?」
「仕方ありませんね、こうなったらエルプリヤさんに連絡を入れるしか」
しかしこのままでいる訳にはいかない。
どうやら姉さんはエルプリヤさんの電話番号を知っているらしい。
という訳でさっそくかけてもらう事に。ちょっと桁数のおかしい番号が見えたけど。
『現在、この電話番号は電波の届かない所にあるか、エルプリヤに少し手の離せない事情があるため使用できません』
「ダメですね。この案内の場合、エルプリヤさんはきっとオ――」
「オ……?」
「……いいですか夢君、人は時に、何事にも譲れない選択を迫られる事があるんです。エルプリヤさんにとっての今がそれなんです」
「そ、そうなんだ……なら仕方ないか」
けどどうやら頼みの綱も今回ばかりはダメみたいだ。
となると、今日だけはフェロちゃんをうちでかくまうしかない。
まぁきっと家にいる分には今のところ平気だろう。
大気とか気圧、病気とかそういうのにさえ気を付ければそれで。
あとは料理も、かな?
なにせここは旅館と違って加護が無い。
言葉の翻訳、あらゆる成分、大気の質などを各人に適応させる力が。
だから何をするにも気を付けないと、些細な事でフェロちゃんの命にかかわってしまうんだ。
その事はフェロちゃんも重々承知のはずなのに、一体どうして付いてきてしまったのか……。
でも事情を聞こうにも、言葉がわからなければ話にならない。
「ユメジ? ジョアンイーテェ。テョッチテョッチ」
「ん、お腹をさすっている所を見るに『お腹が空いた』かな?」
「ッ!? いえ、違います。これは……『今、お腹であなたの子が』――はぶんッ!?」
ついでに姉さんも話にならないので引っぱたいておく。
安心してください、これも一種の大事な家族コミュニケーションです。
「参ったな、ほんとどうしよう……!」
頼りの人も今は手が離せないし、身近な人も半分ポンコツだし。
フェロちゃんもあの性格だから、ほっとけば何をしでかすかわかったもんじゃない。
あまりにも頭の痛い問題が多過ぎて、思わず頭を抱える。
せめて明日まで無事に過ごせればいいんだけど……。
「――あれ、お兄ちゃん、お姉ちゃん……?」
「「えッ!?」」
だが世界は、時にいくらでも残酷になれる。
そう、特に僕達のような不運まみれな一家には、ホンット容赦なく!
なんか二階への階段前に、妹がいた。
それも僕達を前にキョトンと立ち尽くして。
でも僕達には寝耳に水状態だ。
だって妹――幻花が今日帰ってくるだなんて一言も聞いていなかったのだから。
けどだからって、よりによって今日じゃなくてもいいじゃないか!?
フェロちゃんがうっかり来ちゃった今日じゃなくてもォ!?
「あ、あー幻ちゃんオカエリー」
「う、うん、ただいま……それで二人とも、その――」
「あー幻ちゃん! 大学卒業おめでとう! お兄ちゃんは嬉しいよ!」
「それはもういいとしてその――」
「ユメジ? イトパァ、ウェイオ?」
「しゃ、しゃべったあ!? 動いたあ!?」
そして速攻で見つかった。
もう隠すも何も、隠しようがないよね等身大の龍人なんて。
「……ダメだ、もう幻ちゃんがいた時点でムリゲーじゃないか」
「仕方ないですね。もうこうなったら……消すしかありません。記憶を」
「え、ちょ、お姉ちゃん一体何を言って……!?」
「夢君、ちょっとピカッてやってください。従業員らしく」
「ありませんよそんなの。一体どこの諜報部の従業員ですか」
「え、だってフェロちゃんの秘部を探ってますよね、毎日」
「なんで知ってるんですか。エロ諜報員なんです? あとあれは不可抗力です」
「見紛う事無きお兄ちゃんとお姉ちゃんだわ! それでこそ幻花のお兄ちゃんとお姉ちゃんよ! ううん間違い無い!」
それはともかくとして、僕達の事はしっかり認識してくれたらしい。
さすが幻ちゃん、僕らと違ってとても賢い可愛い。
伊達にがんばって一流大学を卒業した訳じゃないね。
「それでは二人とも、幻花はその謎生物の正体についての説明を求めます」
という訳で幻ちゃんが僕達の対面に座ってから話が再開する事に。
なんだかこのシチュエーション、とてもデジャヴを感じる。
「フェロちゃんは異世界の女の子です」
「何を馬鹿な事を。そんな嘘を付いてもダメです。いくらお兄ちゃんがロリ獣人娘との異種姦LOVEでも、そんないたいけな異国少女にコスプレさせて遊ぶなんてそんな」
「違うんですよ幻ちゃん。ほら見てみなさい。この立派な鱗や翼、あと尻尾。とても美味しそうに見えませんか?」
「だからお兄ちゃんはその子の秘部を探っているんですね。そんなに鱗娘が好きなんですか? ツヤツヤな所がいいんですか?」
「姉さんンンン! 話をややこしくしないでェェェ!」
まずい、これはとてもまずい。
本来味方なはずの姉さんがとても足を引っ張っている!
幻ちゃんはちょっと妄想癖が強いから、下手な事を言うと話が余計こじれるんだ!
理系出身なのに妄想癖が強いって、それはもうサイエンス・ファンタジーなんよ……!
「いいですか二人とも。異世界なんてものはまず存在しません。先に平行世界の論理から簡単に説明すると四次元ベクトルとの相関性を基軸に――」
「ごめん幻ちゃん、僕達文系なんだ。だから論理よりもまず事実を見て欲しい」
「ではサンプルを得るためにもまず解剖から始めましょう」
「始まりから怖いわ! それとできるの!? このいたいけな少女を解剖って!」
「必要なら」
「どこから取り出したのそのゴム手袋!?」
「いけないわ、幻ちゃんが大学を乗り越えた事でさらに強大な力を得たんだわ!」
「そ、そんな……高卒の僕らでは届かない領域に幻ちゃんは、いる……!?」
だが僕らの幻ちゃんは想像以上にサイエンス・ファンタジーとなっていた。
いつの間にかメスまで取り出しているし、冷酷そうな半目で見下しているし。
言葉が通じないフェロちゃんでも、その恐ろしさを前には震えるしかなかったんだ。
「では異世界を証明するために犠牲となってもらいましょうか。フヒ、フヒヒヒッ!」
ゆえにこの時、僕らは大学というものに恐怖を抱かざるを得なかった。
あの優しくて賢い可愛い幻花ちゃんをこんなマッドサイエンティストに変貌させるなんて、まるで人格改造じゃないかって。知らないけど。
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる