21 / 45
第21話 国王様、私にお願いがあるんだって
しおりを挟む
使者トゥルディーヨに連れられ、私は遂に王都グランマルスへとやってきた。
国王が待っているとの事だけど、王城へ近づくにつれて嫌気がつのる。
魔戦王処刑に賛同した相手なのだから当然か。
なので景色を眺めて気分をまぎらわす事にしたのだけど。
国の活気はと言えば最悪。
夕暮れとはいえ、市場でさえまともに人が歩いていない。
露店商品も腐りかけの野菜とかそんなのばかりで。
魔物が襲ってくるようになって供給が安定しないからかな。
前世でも訪れた事はあるけれど、こんなじゃなかったから。
この街の人達がちゃんと食べられているのかさえ疑わしい。
そんな荒れた一般民街を抜け、さらには上級民街をも抜けて城門の前に。
ここでラギュース達とは別れ、トゥルディーヨと王国兵達に付き添われて登城を果たす。
「国王陛下に決して無礼なきよう」
「心より存じ上げておりますわ」
そしてとうとう謁見の間の前へ。
トゥルディーヨの後ろに付き、国王の前へと姿を晒した。
「よく使命を果たしたなトゥルディーヨ。下がって良いぞ」
「はっ!」
でもそのトゥルディーヨも入ってすぐに追い返されてしまった。
まるで彼を謁見の間に入れたくないと言わんばかりの速さで。
「そなたがミルカ=アイヴィーであるな。さぁこちらへ来るがよい」
しかたなく私一人で謁見の間を進む。
純白の鎧を着こむ二〇人の近衛騎士達が囲んだ赤絨毯を。
全員、女だった。
それも相応に美しくも凛々しい者達ばかり。
たまたま優秀な女性が揃ったのか、あるいは国王の趣味なのか。
そんな騎士達を抜け、王の前でお辞儀をしてみせる。
スカートを指でつまんで持ち上げて可愛らしく。
「ごきげん麗しゅうございます。お会いになられて光栄ですわ、国王陛下」
「うむうむ。儂も貴殿に会えてうれしい限りだ。ほほ、噂通りとても美しい娘ではないか。気品も兼ね添えていて実に良い!」
私が可愛いのは当然だが、噂での品定めはやはり嬉しい事じゃない。
そこまで言うならお前から会いに来い、とでも言いたいくらいね。
そう思えるくらい、国王はとても美しい存在とはいえない。
お腹は出ているし、見る目も何だかいやらしいし。
醜いのが嫌いという訳では無いのだけれど、なんだか嫌悪感を感じる顔付きだ。
「そんな畏れ多い。この気品に溢れた近衛騎士団の方々に比べれば、わたくしなどたかが小汚い一農民の小娘にございます」
「いいのぅ、そう謙遜する所がまたそそるというものよ」
でもここは抑えて国王の意図を引き出さないと。
なのでそっと両膝でひざまずき、両手を合わせて懇願するように尋ねてみる。
少し目も潤わせておけば大抵の男はイチコロだ。
「……ところで陛下、わたくしのような下賤な者をどうしてお呼びになられたのでしょうか? とても気になって仕方がありませんでしたの」
「ぐっふふ……実はのぉ、そなたに折り入って相談があったのだ。魔導人形を造れてダンジョンも攻略できる、そんなそなたならきっと成し得ると思うてのぉ!」
やはり思った通り、軽いな。
こんな私の姿を見たらもう口をすぼめてチュッチュさせてその気満々だ。
まったく、貴族王族というものはこんな変な奴ばかりしかいないのか。
ちょっと叔母上の気持ちがわかってきた気がする。
「もぉし儂の願いを叶えてくれたら望み通りの報酬を与えちゃう!」
「まぁステキ! 王様カッコイイ!」
「なんだったらそのまま儂の側室にして豪勢に暮らしてもいいぞよぉ!」
「やだもー王様ったらぁ! もうその気なのすっごぉ~い!」
「ンホホ! ミルカたんかわええのぉ~~~!! もっとやって~!」
反吐が出る。
調子に合わせてノリノリだけど今すぐここで吐き散らかしたい。
こんな奴に私自慢のにゃんにゃんポーズを見せる事になるなんて、もはや人生の汚点である。
しかしここは堪えろ私。
ここで逆らうのはNGだ。
「という訳でだ、そんな儂の可愛い天使ミルカたんにお願いしたい事というのはだのぉ」
「はぁい?」
「今すぐにシルス村の聖護防壁をこの王都グランマルスへ移して欲しいのじゃよ」
「――ッ!?」
ただ、その願いとやらを聞いた私は唖然とする他なかった。
まるで耳を疑ってしまうような内容だったのだから。
「お、お待ちください陛下、あの聖護防壁はわたくしが張った物では――」
「わかっておるわかっておる。しかしミルカたんの力ならばきっと遷移も可能であろう? そこで力を見込んで頼んでおるのじゃよ」
「そ、それは……」
聖護防壁を移せ、ですって!?
そんな事をしたらシルス村はどうなる!?
あの村は広いし警護もほとんどいないから魔物に蹂躙されかねない!!
「か、仮にできるとしても、それは推奨しかねます。シルス村は作物を安定供給できるからこそ価値があるのです。それなのに聖護防壁を失ってしまったら――」
「必要は無ぁい」
「えっ?」
「食料は輸入でまかなえると試算した。それよりもまずはこの国の象徴である王都の安全を確保する事が最優先なのだよ。賢いミルカたんならわかるであろう?」
それを輸入でまかなう!?
できる訳が無い!
現に今の状態でさえ国民は限界に近いのよ!?
なのにいったい何を考えているの、この男は!?
「……承服しかねます。わたくしにとっては故郷シルス村を守る事が何より第一優先にございますので」
「あんなちっぽけな村一つに何をこだわっているのか理解できんのぉ。そんなくだらん所よりもミルカたん、儂に仕えよ。さすればどのような地位も名誉も――」
「不要にございます、クソ陛下」
「「「ッ!?」」」
ダメだ、もう我慢できない。
ここまで村の事をないがしろにされれば、誉れの言葉も煽りにしか聴こえないわ。
何が王だ。
民の事も考えず、自分本位で物事を決めるなどとは。
その上でいばり散らすだけなど、害悪以外の何者でもない!
そんなもの、もはや玉座に居すわるだけのクソ同様だ!!
「「「貴様ァ!! 陛下を侮辱したな」」」
「えぇ、望まれるのでしたら何度でも罵倒しましょう? あれぇ、わたくし今の話からはまるで罵倒される事を望んでいるように聴こえたのですが……空耳でしたかぁ?」
「ミルカ=アイヴィー……貴様どういうつもりだ?」
「何一つとして賛同しかねます、という事ですわクソ陛下。そもそもどうとっても良い事なんて一つもありませんので。そんな低能をさらされたら頭に馬のフンでも詰まっているのかと勘違いしてしまうでしょう?」
「貴様ァ……!」
そんな相手と話す暇など私には無い。
大人しく従う義理もなければ、提示された地位や名誉にも興味無い。
私はシルス村と、あそこに住む村人達を守れればそれで充分なのだから。
「では政治もわからないクソと話す意味もありませんので、これにて失礼」
「何をしたかわかっているのか、ミルカ=アイヴィー……!」
「えぇわかっていますとも。事を起こすならお好きになさいませ」
だから私はクルッとするどく踵を返した。
近衛騎士団がにらみつける中に堂々と、靴音をカツカツ鳴り響かせながら。
ついでにフフンと笑ってみせ、煽る事も忘れない。
もちろん扉の前で立ち止まり、こう返す事も。
「もし戦うというのなら受けて立ちましょう? 言っておきますがわたくし、とてもお強いですから」
あとは大扉を蹴破り、エントランスまで残骸を吹き飛ばす。
で、煽るように腰をフリフリ振りながらの退場よ。
テンションに任せて「フゥー! イェーイ!」と指を高々と掲げたりなんかして。
そんな私を止めようとする者は誰一人としていなかった。
当然ね。歩みに合わせて地面を振動させたから、みな心が委縮していたし。
ぶ厚い城門さえ一瞬で焼き切ってやったから、誰も彼も恐れて手なんて出せやしないわ。
ゆえに私は凱旋のごとく帰還する事ができた。
困惑するラギュース達に付き添われつつ。
さぁて、これからすっごく楽しくなりそうね。
この事実上の宣戦布告に、王国は一体どう対応してくるのやら。
国王が待っているとの事だけど、王城へ近づくにつれて嫌気がつのる。
魔戦王処刑に賛同した相手なのだから当然か。
なので景色を眺めて気分をまぎらわす事にしたのだけど。
国の活気はと言えば最悪。
夕暮れとはいえ、市場でさえまともに人が歩いていない。
露店商品も腐りかけの野菜とかそんなのばかりで。
魔物が襲ってくるようになって供給が安定しないからかな。
前世でも訪れた事はあるけれど、こんなじゃなかったから。
この街の人達がちゃんと食べられているのかさえ疑わしい。
そんな荒れた一般民街を抜け、さらには上級民街をも抜けて城門の前に。
ここでラギュース達とは別れ、トゥルディーヨと王国兵達に付き添われて登城を果たす。
「国王陛下に決して無礼なきよう」
「心より存じ上げておりますわ」
そしてとうとう謁見の間の前へ。
トゥルディーヨの後ろに付き、国王の前へと姿を晒した。
「よく使命を果たしたなトゥルディーヨ。下がって良いぞ」
「はっ!」
でもそのトゥルディーヨも入ってすぐに追い返されてしまった。
まるで彼を謁見の間に入れたくないと言わんばかりの速さで。
「そなたがミルカ=アイヴィーであるな。さぁこちらへ来るがよい」
しかたなく私一人で謁見の間を進む。
純白の鎧を着こむ二〇人の近衛騎士達が囲んだ赤絨毯を。
全員、女だった。
それも相応に美しくも凛々しい者達ばかり。
たまたま優秀な女性が揃ったのか、あるいは国王の趣味なのか。
そんな騎士達を抜け、王の前でお辞儀をしてみせる。
スカートを指でつまんで持ち上げて可愛らしく。
「ごきげん麗しゅうございます。お会いになられて光栄ですわ、国王陛下」
「うむうむ。儂も貴殿に会えてうれしい限りだ。ほほ、噂通りとても美しい娘ではないか。気品も兼ね添えていて実に良い!」
私が可愛いのは当然だが、噂での品定めはやはり嬉しい事じゃない。
そこまで言うならお前から会いに来い、とでも言いたいくらいね。
そう思えるくらい、国王はとても美しい存在とはいえない。
お腹は出ているし、見る目も何だかいやらしいし。
醜いのが嫌いという訳では無いのだけれど、なんだか嫌悪感を感じる顔付きだ。
「そんな畏れ多い。この気品に溢れた近衛騎士団の方々に比べれば、わたくしなどたかが小汚い一農民の小娘にございます」
「いいのぅ、そう謙遜する所がまたそそるというものよ」
でもここは抑えて国王の意図を引き出さないと。
なのでそっと両膝でひざまずき、両手を合わせて懇願するように尋ねてみる。
少し目も潤わせておけば大抵の男はイチコロだ。
「……ところで陛下、わたくしのような下賤な者をどうしてお呼びになられたのでしょうか? とても気になって仕方がありませんでしたの」
「ぐっふふ……実はのぉ、そなたに折り入って相談があったのだ。魔導人形を造れてダンジョンも攻略できる、そんなそなたならきっと成し得ると思うてのぉ!」
やはり思った通り、軽いな。
こんな私の姿を見たらもう口をすぼめてチュッチュさせてその気満々だ。
まったく、貴族王族というものはこんな変な奴ばかりしかいないのか。
ちょっと叔母上の気持ちがわかってきた気がする。
「もぉし儂の願いを叶えてくれたら望み通りの報酬を与えちゃう!」
「まぁステキ! 王様カッコイイ!」
「なんだったらそのまま儂の側室にして豪勢に暮らしてもいいぞよぉ!」
「やだもー王様ったらぁ! もうその気なのすっごぉ~い!」
「ンホホ! ミルカたんかわええのぉ~~~!! もっとやって~!」
反吐が出る。
調子に合わせてノリノリだけど今すぐここで吐き散らかしたい。
こんな奴に私自慢のにゃんにゃんポーズを見せる事になるなんて、もはや人生の汚点である。
しかしここは堪えろ私。
ここで逆らうのはNGだ。
「という訳でだ、そんな儂の可愛い天使ミルカたんにお願いしたい事というのはだのぉ」
「はぁい?」
「今すぐにシルス村の聖護防壁をこの王都グランマルスへ移して欲しいのじゃよ」
「――ッ!?」
ただ、その願いとやらを聞いた私は唖然とする他なかった。
まるで耳を疑ってしまうような内容だったのだから。
「お、お待ちください陛下、あの聖護防壁はわたくしが張った物では――」
「わかっておるわかっておる。しかしミルカたんの力ならばきっと遷移も可能であろう? そこで力を見込んで頼んでおるのじゃよ」
「そ、それは……」
聖護防壁を移せ、ですって!?
そんな事をしたらシルス村はどうなる!?
あの村は広いし警護もほとんどいないから魔物に蹂躙されかねない!!
「か、仮にできるとしても、それは推奨しかねます。シルス村は作物を安定供給できるからこそ価値があるのです。それなのに聖護防壁を失ってしまったら――」
「必要は無ぁい」
「えっ?」
「食料は輸入でまかなえると試算した。それよりもまずはこの国の象徴である王都の安全を確保する事が最優先なのだよ。賢いミルカたんならわかるであろう?」
それを輸入でまかなう!?
できる訳が無い!
現に今の状態でさえ国民は限界に近いのよ!?
なのにいったい何を考えているの、この男は!?
「……承服しかねます。わたくしにとっては故郷シルス村を守る事が何より第一優先にございますので」
「あんなちっぽけな村一つに何をこだわっているのか理解できんのぉ。そんなくだらん所よりもミルカたん、儂に仕えよ。さすればどのような地位も名誉も――」
「不要にございます、クソ陛下」
「「「ッ!?」」」
ダメだ、もう我慢できない。
ここまで村の事をないがしろにされれば、誉れの言葉も煽りにしか聴こえないわ。
何が王だ。
民の事も考えず、自分本位で物事を決めるなどとは。
その上でいばり散らすだけなど、害悪以外の何者でもない!
そんなもの、もはや玉座に居すわるだけのクソ同様だ!!
「「「貴様ァ!! 陛下を侮辱したな」」」
「えぇ、望まれるのでしたら何度でも罵倒しましょう? あれぇ、わたくし今の話からはまるで罵倒される事を望んでいるように聴こえたのですが……空耳でしたかぁ?」
「ミルカ=アイヴィー……貴様どういうつもりだ?」
「何一つとして賛同しかねます、という事ですわクソ陛下。そもそもどうとっても良い事なんて一つもありませんので。そんな低能をさらされたら頭に馬のフンでも詰まっているのかと勘違いしてしまうでしょう?」
「貴様ァ……!」
そんな相手と話す暇など私には無い。
大人しく従う義理もなければ、提示された地位や名誉にも興味無い。
私はシルス村と、あそこに住む村人達を守れればそれで充分なのだから。
「では政治もわからないクソと話す意味もありませんので、これにて失礼」
「何をしたかわかっているのか、ミルカ=アイヴィー……!」
「えぇわかっていますとも。事を起こすならお好きになさいませ」
だから私はクルッとするどく踵を返した。
近衛騎士団がにらみつける中に堂々と、靴音をカツカツ鳴り響かせながら。
ついでにフフンと笑ってみせ、煽る事も忘れない。
もちろん扉の前で立ち止まり、こう返す事も。
「もし戦うというのなら受けて立ちましょう? 言っておきますがわたくし、とてもお強いですから」
あとは大扉を蹴破り、エントランスまで残骸を吹き飛ばす。
で、煽るように腰をフリフリ振りながらの退場よ。
テンションに任せて「フゥー! イェーイ!」と指を高々と掲げたりなんかして。
そんな私を止めようとする者は誰一人としていなかった。
当然ね。歩みに合わせて地面を振動させたから、みな心が委縮していたし。
ぶ厚い城門さえ一瞬で焼き切ってやったから、誰も彼も恐れて手なんて出せやしないわ。
ゆえに私は凱旋のごとく帰還する事ができた。
困惑するラギュース達に付き添われつつ。
さぁて、これからすっごく楽しくなりそうね。
この事実上の宣戦布告に、王国は一体どう対応してくるのやら。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる