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第19話 丸呑みだなんてらめぇ!
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油断した。
まさか頭上からワームが迫っていたなんて。
ジーナルス達に気を取られて気付けなかったんだ……!
ワームの体内は非常に肉厚。
すさまじい筋力で全身が押し潰されてしまいそうだ。
加えて粘度の高い粘液が全身に絡みつき、とても身体を動かせそうにない。
並の人間ならこの時点で圧死してもおかしくないだろう。
そんな中で更に肉壁が波打ち、私の身体を歪ませる。
これはきついな、まるで肺の中の空気を絞り出してくるかのよう。
ただでさえ呼吸できないのに、息苦しさは増すばかりだ。
しかも確かこのワームの内臓は相当な魔法吸収力を誇っているはず。
生半可な魔法使いでは逆に魔力を吸収され、そのまま衰弱死してしまう。
現に魔力コーティングしていた特注ドレスがもう溶けてしまった。
一方で両脚の感覚が無い。
おそらく飲み込まれた時に食いちぎられたのだ。
まったく、魔物というものは相変わらず容赦無い奴等ね。
さらには強酸性の消化液が私の身体をも溶かし始める。
まずいな、さっそく全身から焼ける痛みがじわじわと走ってきた。
この消化速度は正直、冗談にならない速度できつい。
こうなったら、余計な魔力は使いたくなかったが仕方がない。
内なる魔力を開放して内部から破壊してやる。
魔法防御が高かろうが関係無い、それ以上の力で吹き飛ばすだけだ!
「うんォォォ……!!!」
魔戦王の魔力を再び解き放つ。
全身に意思を巡らせ――
「ッ!?」
だがその時だった。
突如、私の目前で何かが突き抜ける。
槍である。
しかもその槍が肉を引き裂き、半身をちぎる。
さらには腕が伸びてきて、私の身体をずるりと引き抜いた。
なんとエルエイスが助けてくれたのだ。
己の左腕を犠牲しようとも意に介する事無く。
「ご主人殿、大丈夫?」
「だずがっだ、えるえいず」
そうして私をどちゃりと地面へ転がし、更には一歩前へ。
目の前のワームの死骸を切り落とし、奥からやって来た魔物集団をも迎え撃つ。
奴らめ、どうやらどこかに潜んでいたのが一斉に飛び出してきたようだ。
きっとこのタイミングを虎視眈々と狙っていたのだろう。
「えるえいず、あどなんびょうもづ?」
「三〇秒。それ以上はさすがに厳しい」
「わがっだ、だえろ」
「――御意」
けどエルエイスがいてくれて正直助かった。
いなければ少し厄介な事になっていたかもしれない。
今回ばかりは心から感謝したいな。
さて、一方の私だが、正直もう全身が痛くてかなわない。
もう皮膚は溶けきり、肉さえただれてしまって身体の痙攣が止まらん。
目も既に見えないし、ろくにしゃべる事だってできなくなってきた。
けど問題は無い――〝極大回癒魔術式〟!
心の中で最大級の回復魔術を唱える。
するとみるみる内に全身の痛みが引き、意識もはっきりしてきた。
そしてあっという間にプリップリでチュルッチュルな私、復活!
「ボロボロだったミルカ殿の身体が再生した!?」
「な、何が起きたってんだ!?」
すこし身体が粘液でジュルッジュルだけどこの際仕方がない。
今受けた屈辱を晴らす為にも、本気を出させてもらう。
この調子だと物量に押されて魔導人形もやられてそうだし。
「エルエイス!」
「ッ!?」
「……ありがとう、がんばったね」
その前にかるくお礼を。
エルエイスだけは私に付いて来てくれたから。
例え才能に蓋をしても、私が一度は認めた戦士である事に相違なかったから。
なら、そのエルエイスを見殺しにする訳にはいかない……!
「〝第一魔門〟、解放――」
ゆえに今、私は心の封印を一つ解放する。
魔戦王の力を意図的に閉じ込めたセーフティを。
こうする事で段階的に、強制的に極限の力を引き出す事ができるのだ。
ただし相応のリスクも存在するがな……!
「一体何をして――」
「うるせェだまぁってろ!! このクソザコどもがあッ!!!」
「「「ッ!?」」」
それは魔戦王の感情がダイレクトに表へ出て来る事。
ミルカの魂ではまだ俺の心を抑えきれないからな。
だが今はそれでもかまわない。
両腕を伸ばして真正面へ構える。
紫光を灯した掌を開かせながら。
溢れんばかりの力を全身からも露光させて。
「よくもやってくれたなァ……まとめて消え去りやがれェェェーーーッッッ!!!!!」
そして、三〇秒……!
「〝星訣脈篭式・破霊疾光〟……ッ!」
叫びと共に、紫の輝きが解き放たれる。
洞窟一杯を貫く巨大な光の柱として。
エルエイスが射線上にいようともかまう事無く。
直後光に巻き込まれるエルエイス。
魔物の集団と共にまとめて。
さらには全てを貫いた後、光が無数に分かれて散っていった。
まるで壁へと吸い込まれるようにして。
しかしエルエイスは無事だ。
俺の方に振り返り、ニッコリと微笑みを向けている。
その背後にて魔物達がドチャドチャと倒れる中で。
今の力はいわゆる霊的攻撃。
物理や魔力を無視して魂だけを撃ち貫く光である。
それも俺への敵意を自動検知・追尾して必ず殺す、というな。
その証拠に、俺の裏から光が三本伸びて救助者までを貫いた。
「がっ!?」
「ギッ!?」
「おげッ!?」
「アイーダッ!? どうしたッ!?」
「……寄生型魔物だよ。その三人、もうすでに苗床にされてやがったのさ」
「なんだと……!?」
そう、今助けた救助者はすでに無事ではなかったのだ。
寄生型の魔物に憑りつかれ、自分自身を失っていた可能性がある。
だから魔物達はあえて彼女達を送り出そうと抑えていた。
寄生型魔物ごと外に出し、繁殖させ、寄生対象を増やそうとして。
この手の魔物は一度増えたらもうキリが無いからな、今浄化しなかったら街で大変な事になっていただろう。
「寄生された奴は自分が寄生された事に気付けない。さらには徐々に肉体を侵食され、気付かずに心も死ぬ。そして死んだ後も魔物に操られて動き続ける――不死者と呼ばれる類の半分はそいつらの仕業だ」
「な、なんて事だ……」
いわゆる、自然界にもいる冬虫夏草と同じようなもの。
ただし増える事に熱心で、人間に敵意を向ける厄介な相手だがな。
「それじゃあアイーダはもう……」
「う、うう……ジーナルス?」
「えっ? アイーダ……お前、生きて?」
「当然だ。今貫いたのは寄生虫のゴミカスどもだけだからな。まだ魂までは浸食されきっていなかったんだろうよ」
そんな奴等だけをすべてブチ抜いた。
つまり今、このダンジョンにいるすべての魔物が死んだという事だ。
あとは核と言える〝モンスターシード〟を潰せばもう魔物は産まれてこない。
「じゃあもうさっさと行け。足手まといどもが」
「す、すまない!」
そこで俺は奥へと一歩を踏み出す。
右手に緑の輝きを灯らせ、エルエイスの左腕へと飛ばしながら。
これでエルエイスの腕も元通りとなるだろう。
「エルエイス、服」
「御意!」
あとは換えの服を纏えば一応は元通りだ。
これでひとまず落ち着いた、かな……。
「ご主人殿!?」
ただ、力を再び封印した事で脱力してしまった。
エルエイスが支えてくれて助かったが、しばらくは自分で歩けそうにない。
「エルエイスお願い、奥まで私を連れて行って欲しいのだけど」
「了解。貴女の為なら、なんでもする」
まぁ奥までに治ればそれでいい。
その点はエルエイスを信用しているから心配いらないし。
さて、もう一仕事済ませましょうか。
こうして私達は二人だけで奥へと進み、無事モンスターシードを破壊した。
事実上、二人だけでのダンジョン制圧成功である。
ただこの一件は記録に残さない事にした。
魔戦王の力の一端も映ってしまっていたから、妙な不信感を生まないためにと。
まだまだ魔戦王の力に頼らないといけない、その事実への自戒も込めて。
まさか頭上からワームが迫っていたなんて。
ジーナルス達に気を取られて気付けなかったんだ……!
ワームの体内は非常に肉厚。
すさまじい筋力で全身が押し潰されてしまいそうだ。
加えて粘度の高い粘液が全身に絡みつき、とても身体を動かせそうにない。
並の人間ならこの時点で圧死してもおかしくないだろう。
そんな中で更に肉壁が波打ち、私の身体を歪ませる。
これはきついな、まるで肺の中の空気を絞り出してくるかのよう。
ただでさえ呼吸できないのに、息苦しさは増すばかりだ。
しかも確かこのワームの内臓は相当な魔法吸収力を誇っているはず。
生半可な魔法使いでは逆に魔力を吸収され、そのまま衰弱死してしまう。
現に魔力コーティングしていた特注ドレスがもう溶けてしまった。
一方で両脚の感覚が無い。
おそらく飲み込まれた時に食いちぎられたのだ。
まったく、魔物というものは相変わらず容赦無い奴等ね。
さらには強酸性の消化液が私の身体をも溶かし始める。
まずいな、さっそく全身から焼ける痛みがじわじわと走ってきた。
この消化速度は正直、冗談にならない速度できつい。
こうなったら、余計な魔力は使いたくなかったが仕方がない。
内なる魔力を開放して内部から破壊してやる。
魔法防御が高かろうが関係無い、それ以上の力で吹き飛ばすだけだ!
「うんォォォ……!!!」
魔戦王の魔力を再び解き放つ。
全身に意思を巡らせ――
「ッ!?」
だがその時だった。
突如、私の目前で何かが突き抜ける。
槍である。
しかもその槍が肉を引き裂き、半身をちぎる。
さらには腕が伸びてきて、私の身体をずるりと引き抜いた。
なんとエルエイスが助けてくれたのだ。
己の左腕を犠牲しようとも意に介する事無く。
「ご主人殿、大丈夫?」
「だずがっだ、えるえいず」
そうして私をどちゃりと地面へ転がし、更には一歩前へ。
目の前のワームの死骸を切り落とし、奥からやって来た魔物集団をも迎え撃つ。
奴らめ、どうやらどこかに潜んでいたのが一斉に飛び出してきたようだ。
きっとこのタイミングを虎視眈々と狙っていたのだろう。
「えるえいず、あどなんびょうもづ?」
「三〇秒。それ以上はさすがに厳しい」
「わがっだ、だえろ」
「――御意」
けどエルエイスがいてくれて正直助かった。
いなければ少し厄介な事になっていたかもしれない。
今回ばかりは心から感謝したいな。
さて、一方の私だが、正直もう全身が痛くてかなわない。
もう皮膚は溶けきり、肉さえただれてしまって身体の痙攣が止まらん。
目も既に見えないし、ろくにしゃべる事だってできなくなってきた。
けど問題は無い――〝極大回癒魔術式〟!
心の中で最大級の回復魔術を唱える。
するとみるみる内に全身の痛みが引き、意識もはっきりしてきた。
そしてあっという間にプリップリでチュルッチュルな私、復活!
「ボロボロだったミルカ殿の身体が再生した!?」
「な、何が起きたってんだ!?」
すこし身体が粘液でジュルッジュルだけどこの際仕方がない。
今受けた屈辱を晴らす為にも、本気を出させてもらう。
この調子だと物量に押されて魔導人形もやられてそうだし。
「エルエイス!」
「ッ!?」
「……ありがとう、がんばったね」
その前にかるくお礼を。
エルエイスだけは私に付いて来てくれたから。
例え才能に蓋をしても、私が一度は認めた戦士である事に相違なかったから。
なら、そのエルエイスを見殺しにする訳にはいかない……!
「〝第一魔門〟、解放――」
ゆえに今、私は心の封印を一つ解放する。
魔戦王の力を意図的に閉じ込めたセーフティを。
こうする事で段階的に、強制的に極限の力を引き出す事ができるのだ。
ただし相応のリスクも存在するがな……!
「一体何をして――」
「うるせェだまぁってろ!! このクソザコどもがあッ!!!」
「「「ッ!?」」」
それは魔戦王の感情がダイレクトに表へ出て来る事。
ミルカの魂ではまだ俺の心を抑えきれないからな。
だが今はそれでもかまわない。
両腕を伸ばして真正面へ構える。
紫光を灯した掌を開かせながら。
溢れんばかりの力を全身からも露光させて。
「よくもやってくれたなァ……まとめて消え去りやがれェェェーーーッッッ!!!!!」
そして、三〇秒……!
「〝星訣脈篭式・破霊疾光〟……ッ!」
叫びと共に、紫の輝きが解き放たれる。
洞窟一杯を貫く巨大な光の柱として。
エルエイスが射線上にいようともかまう事無く。
直後光に巻き込まれるエルエイス。
魔物の集団と共にまとめて。
さらには全てを貫いた後、光が無数に分かれて散っていった。
まるで壁へと吸い込まれるようにして。
しかしエルエイスは無事だ。
俺の方に振り返り、ニッコリと微笑みを向けている。
その背後にて魔物達がドチャドチャと倒れる中で。
今の力はいわゆる霊的攻撃。
物理や魔力を無視して魂だけを撃ち貫く光である。
それも俺への敵意を自動検知・追尾して必ず殺す、というな。
その証拠に、俺の裏から光が三本伸びて救助者までを貫いた。
「がっ!?」
「ギッ!?」
「おげッ!?」
「アイーダッ!? どうしたッ!?」
「……寄生型魔物だよ。その三人、もうすでに苗床にされてやがったのさ」
「なんだと……!?」
そう、今助けた救助者はすでに無事ではなかったのだ。
寄生型の魔物に憑りつかれ、自分自身を失っていた可能性がある。
だから魔物達はあえて彼女達を送り出そうと抑えていた。
寄生型魔物ごと外に出し、繁殖させ、寄生対象を増やそうとして。
この手の魔物は一度増えたらもうキリが無いからな、今浄化しなかったら街で大変な事になっていただろう。
「寄生された奴は自分が寄生された事に気付けない。さらには徐々に肉体を侵食され、気付かずに心も死ぬ。そして死んだ後も魔物に操られて動き続ける――不死者と呼ばれる類の半分はそいつらの仕業だ」
「な、なんて事だ……」
いわゆる、自然界にもいる冬虫夏草と同じようなもの。
ただし増える事に熱心で、人間に敵意を向ける厄介な相手だがな。
「それじゃあアイーダはもう……」
「う、うう……ジーナルス?」
「えっ? アイーダ……お前、生きて?」
「当然だ。今貫いたのは寄生虫のゴミカスどもだけだからな。まだ魂までは浸食されきっていなかったんだろうよ」
そんな奴等だけをすべてブチ抜いた。
つまり今、このダンジョンにいるすべての魔物が死んだという事だ。
あとは核と言える〝モンスターシード〟を潰せばもう魔物は産まれてこない。
「じゃあもうさっさと行け。足手まといどもが」
「す、すまない!」
そこで俺は奥へと一歩を踏み出す。
右手に緑の輝きを灯らせ、エルエイスの左腕へと飛ばしながら。
これでエルエイスの腕も元通りとなるだろう。
「エルエイス、服」
「御意!」
あとは換えの服を纏えば一応は元通りだ。
これでひとまず落ち着いた、かな……。
「ご主人殿!?」
ただ、力を再び封印した事で脱力してしまった。
エルエイスが支えてくれて助かったが、しばらくは自分で歩けそうにない。
「エルエイスお願い、奥まで私を連れて行って欲しいのだけど」
「了解。貴女の為なら、なんでもする」
まぁ奥までに治ればそれでいい。
その点はエルエイスを信用しているから心配いらないし。
さて、もう一仕事済ませましょうか。
こうして私達は二人だけで奥へと進み、無事モンスターシードを破壊した。
事実上、二人だけでのダンジョン制圧成功である。
ただこの一件は記録に残さない事にした。
魔戦王の力の一端も映ってしまっていたから、妙な不信感を生まないためにと。
まだまだ魔戦王の力に頼らないといけない、その事実への自戒も込めて。
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