134 / 148
第十一章 最終決戦編
第134話 最終決戦の地へ
しおりを挟む
最終拠点に訪れて二日が経った。
そして今、俺達は拠点にこしらえられた大型ポータルの上に立っている。
全員が万全に、装備一式をそろえた上で。
そう、最終決戦がまもなく始まろうとしているのだ。
「見ての通り、神域に出撃するのは我を始め、ダンジョンブレイク工業の面々にエリクス、クリン、オプライエン、フーラ、ベゼール、ディオットの総勢十三人だ」
「なるほど。これが世界を救う十三人衆、という訳ですか」
「だからといって気負うなよエリクス? お前の気持ちもわかるが」
「卿はそこで復讐に囚われるほど若いつもりはありませんよ。目的は果たしましょう、たとえそれで卿の命が失われようとも。結果が伴えばそれで満足です」
商会側の面々はいずれもゲールトに対して並々ならぬ因縁があるらしい。
だからこそ誰しもが思い思いに意気揚々としているものだ。
あの普段が軽いエリクスでさえ、今は異様なまでに落ち着いているし。
「ラング達も準備はいいな?」
「ええ、ダンタネルヴが鍛えてくれた装備もいい感じですぜ」
「私に至っては新しい剣まで造ってくれたしね」
「装備を一新して頂けたのが幸いです。これでまた主様の力になれる」
一方の俺達はそんな因縁が薄いからか、気が軽い。
思いつめたって仕方ないしな、こういう時こそ落ち着いていかなければ。
しかしダンタネルヴの鍛えた装備は本当にすごい。
一つ一時間程度で仕上げた簡易改造なのに力が何倍にも感じられるのだ。
武器じゃないマトックでこれなんだからな、チェルトのように新造武具となればその力は比較にもならないだろうよ。
「キスティに何もないなんて信じらんなーい!」
「だってキスティはその顕現武装の方がずっと強いって言われたじゃない……」
「あちしだって新しいもの欲しいー! ミラ、その耳飾りよこしなさいのよさ!」
「ええーっ!? これは駄目だってぇーっ!」
防具、道具面も充実している。
ミラも魔力制御をより精密に行えるようになる装飾品を作ってもらっていた。
有り余る魔力の制御には相応の負荷がかかるらしく、その助けがあればもっと強い力が発揮できるらしいというのだ。
今以上の力ってのがいまいちわからんがな。
今でさえ相当なのだから超級くらいは超えてしまうかもしれん。
「人類の未来を賭けた最終決戦だというのに気軽なものだ」
「そう言うなディオット殿、彼らもまたそれなりには理解しているだろうからな」
ただ、そんな力も知らないであろう二人の小言も聴こえてくる。
このベゼールとディオットという男達は俺もあまり絡んだ事がない。
しかしディマーユさんが選んだのだから、これでもきっと頼りにはなるのだろうよ。
曲がりなりにも仲間なのだから今はそう信じるしかない。
「……さて、では乗り込む前に一つだけ我から言わせてもらおう」
そうして周りを見ていたら、ディマーユさんがみんなを制するように声を上げる。
すると誰しもが押し黙り、彼女へと視線を向けた。
「おそらく現地に到達した直後より、激しい反撃に見舞われる事となるだろう」
「「「ゴクリ……」」」
「しかしそれを全員が力を合わせて阻止、突破してもらいたい。貴殿らにはそれが成せると信じている」
ディマーユさんの見立てでは、ゲールトの所有戦力は少ないという。
しかし神域自体に防衛機構が存在し、ゲールトもその防衛力を強化している可能性が多いに有り得るというのだ。
でもそれはあくまで機械的な防衛システムであり、性能はそこまで高くないそう。
よって勝負所はまさに開幕。
そこを越える事が勝利の鍵の一つと言える。
「そしてそこを越えればおそらく、七賢者が待ち構えているだろう」
あとはその七賢者って奴らを倒す。
そうする事でこの戦いは終結するって訳だ。
「その相手との勝敗の鍵は我やニルナナカ、そしてラングだ」
「俺が……?」
「そう。ただし力で押す要素ではなく、お前という存在そのものがファクターとなりうると信じている。確証は無いがな」
よくわからんが俺を買ってくれていると捉えていいのだろう。
とりあえずその期待に応えるよう精一杯戦うとするさ。
「よってこの三人を守る事が他一〇名の役目であり、命を賭けるに足る使命だと思って欲しい。それに命を賭けれぬというのであればここに残ってもらう。どうだ、お前達にその気概はあるか?」
とはいえ、誰しもが俺みたいに単純ではないのだろうな。
ディマーユさんがこう釘を刺す辺り、自陣営のメンツにも癖があるのかもしれん。
なにせその視線は俺達ダンジョンブレイク工業には向けられていない。
エリクスを始め、商会側の戦力に向けて言い聞かせているかのようだから。
……ただ、こう発破をかけられて萎える奴なんざいない訳だが。
「もちろんなんですねーっ! この時のためにオラは戦ってきたんですねーっ!」
「打倒滅至ゲールト。剣塵聖オプライエンにそれ以外の懸念などありませぬ」
「あなたが言うからこそ命を賭けれる。このフーラ、果てるまで付き従う所存」
この期に及んで怯むなら有力者に名を連ねてはいないって事なのだろう。
先のベゼールとディオットって奴らも厳つい顔で頷き応えている。
すなわち何の不安要素もないって事だ。
「――よしッ! ならばこれより神域への転送を始める! キスティ、誘いの力を我らに!」
「いいだろう、お前達を神域へ誘ってやろう! ニョーッホッホッホォ!!!」
「ナーシェ、転送装置の起動を開始せよ!」
「はいっ! みなさん、どうか御武運を!」
そしてこんな号令と共に床の魔法陣が起動を始める。
青紫の光筋が走り、零れ、空間に光文字を刻み始めたのだ。
しかもそんな文字がすぐに割れ、弾け、四方へ散っていく。
するとどうだ。
割れた文字片が途端に魔法陣の周りを飛び回り、再び文字を描き始めた。
――いや、これは文字じゃない。
そのように見えるだけの、規則性の一切ない乱雑記号だ。
誘いの力を受けて〝狂わされた〟転送機能へと変えられているのである。
「見よ、キスティの力を! もはや準備万端ぞぉ!?」
「よし、では各自で願え! 神域への転移を!」
「わらわ達が行き先を補正しよう! 失敗せぬから安心せい!」
「れすぅ~~~!」
そんな記号の光に照らされる中、俺達はただ願う。
神域への転移を、そして全員の到達を。
ナーシェちゃんやレトリー、ダンタネルヴや商会の仲間達が見守る中で。
――そうして視界が真白に包まれていく。
一瞬、空に浮いているような感じがした。
まるで天国にいる心地さえ感じた。
このまま目を閉じたままでいたいと思うくらいに。
「ラングッ!」
「――ッ!?」
だがその呼び声と共に目を見開く。
すると視界はすでに白壁によって構築された場所を映していた。
しかもその時にはもうチェルトとミラが飛び出していたのだ。
それも無数の閃光筋がほとばしるその最中へと。
これが噂の防衛機構、その光すべてが殺意の輝きだ。
でもそんな輝きをすべてラクシュが弾いてくれている。
周囲から出現した砲台も、エリクスがもう槍を突き刺して破壊してくれていた。
さすが改造人間組は反応速度が段違いに速い。
「はあああーーーーーーッ!!!」
「やあああーーーーーーッ!!!」
その一方でチェルトが凄まじい速さで壁を跳ねて進み、進路先の砲台を両断。
ミラも炎弾を操ってチェルトへの攻撃を防ぎ、さらには砲台を幾つも爆砕。
初めての組み合わせにしてはかなりのコンビネーションだ。こっちも相当だぜ。
「は、速い!?」
「あれがダンジョンブレイク工業の力なのか!?」
「くっ、我らも乗り遅れるな!」
それに遅れてオプライエンさん達も続く。
ただし彼等の足ではおそらく追い付くのは無理だろう。
それくらいチェルトとミラが速い。速すぎる。
もうA級で括れなさそうなくらいの実力を見せつけているしな。
「張り切っているな、お前の仲間達は」
「ああ、こういう時こそ強いぜチェルトは。ミラまでは把握しきれてないがな」
だからこそ俺達は悠々と進めるってもんだ。
「エリクス、クリン、お前達には後方からの伏兵対応を頼む」
「お任せあれ」「了解ですねーっ!」
「では行こう、彼らに置いて行かれないようにな」
「れっつごーなのらっ!」
「ラングゥ、キスティも背負って欲しいのよさぁ。姫抱っこでいいからぁ」
「てめーは自分で走れっ!」
「えー、もう走るのはやーやーなのぉーーー!」
ま、子守りならぬ神守りもなかなかに大変そうだがな。
背後では現在、ウーティリスとキスティで鞄枠争奪戦が勃発中だ。
ええいうっとおしいッ!
あと空から肩に乗ろうとしないでニルナナカ、そのまま潰される自信あるから。
ラクシュは物欲しそうな眼をしないで? 袖を引っ張らないで?
それとどさくさに紛れてディマーユさんまで乗ろうとしないでくれません?
ほらぁ、エリクスがめっちゃ睨んできてるじゃんかぁ!
……これってもしかして俺、七賢者にまで到達する前に過労死するのでは?
そして今、俺達は拠点にこしらえられた大型ポータルの上に立っている。
全員が万全に、装備一式をそろえた上で。
そう、最終決戦がまもなく始まろうとしているのだ。
「見ての通り、神域に出撃するのは我を始め、ダンジョンブレイク工業の面々にエリクス、クリン、オプライエン、フーラ、ベゼール、ディオットの総勢十三人だ」
「なるほど。これが世界を救う十三人衆、という訳ですか」
「だからといって気負うなよエリクス? お前の気持ちもわかるが」
「卿はそこで復讐に囚われるほど若いつもりはありませんよ。目的は果たしましょう、たとえそれで卿の命が失われようとも。結果が伴えばそれで満足です」
商会側の面々はいずれもゲールトに対して並々ならぬ因縁があるらしい。
だからこそ誰しもが思い思いに意気揚々としているものだ。
あの普段が軽いエリクスでさえ、今は異様なまでに落ち着いているし。
「ラング達も準備はいいな?」
「ええ、ダンタネルヴが鍛えてくれた装備もいい感じですぜ」
「私に至っては新しい剣まで造ってくれたしね」
「装備を一新して頂けたのが幸いです。これでまた主様の力になれる」
一方の俺達はそんな因縁が薄いからか、気が軽い。
思いつめたって仕方ないしな、こういう時こそ落ち着いていかなければ。
しかしダンタネルヴの鍛えた装備は本当にすごい。
一つ一時間程度で仕上げた簡易改造なのに力が何倍にも感じられるのだ。
武器じゃないマトックでこれなんだからな、チェルトのように新造武具となればその力は比較にもならないだろうよ。
「キスティに何もないなんて信じらんなーい!」
「だってキスティはその顕現武装の方がずっと強いって言われたじゃない……」
「あちしだって新しいもの欲しいー! ミラ、その耳飾りよこしなさいのよさ!」
「ええーっ!? これは駄目だってぇーっ!」
防具、道具面も充実している。
ミラも魔力制御をより精密に行えるようになる装飾品を作ってもらっていた。
有り余る魔力の制御には相応の負荷がかかるらしく、その助けがあればもっと強い力が発揮できるらしいというのだ。
今以上の力ってのがいまいちわからんがな。
今でさえ相当なのだから超級くらいは超えてしまうかもしれん。
「人類の未来を賭けた最終決戦だというのに気軽なものだ」
「そう言うなディオット殿、彼らもまたそれなりには理解しているだろうからな」
ただ、そんな力も知らないであろう二人の小言も聴こえてくる。
このベゼールとディオットという男達は俺もあまり絡んだ事がない。
しかしディマーユさんが選んだのだから、これでもきっと頼りにはなるのだろうよ。
曲がりなりにも仲間なのだから今はそう信じるしかない。
「……さて、では乗り込む前に一つだけ我から言わせてもらおう」
そうして周りを見ていたら、ディマーユさんがみんなを制するように声を上げる。
すると誰しもが押し黙り、彼女へと視線を向けた。
「おそらく現地に到達した直後より、激しい反撃に見舞われる事となるだろう」
「「「ゴクリ……」」」
「しかしそれを全員が力を合わせて阻止、突破してもらいたい。貴殿らにはそれが成せると信じている」
ディマーユさんの見立てでは、ゲールトの所有戦力は少ないという。
しかし神域自体に防衛機構が存在し、ゲールトもその防衛力を強化している可能性が多いに有り得るというのだ。
でもそれはあくまで機械的な防衛システムであり、性能はそこまで高くないそう。
よって勝負所はまさに開幕。
そこを越える事が勝利の鍵の一つと言える。
「そしてそこを越えればおそらく、七賢者が待ち構えているだろう」
あとはその七賢者って奴らを倒す。
そうする事でこの戦いは終結するって訳だ。
「その相手との勝敗の鍵は我やニルナナカ、そしてラングだ」
「俺が……?」
「そう。ただし力で押す要素ではなく、お前という存在そのものがファクターとなりうると信じている。確証は無いがな」
よくわからんが俺を買ってくれていると捉えていいのだろう。
とりあえずその期待に応えるよう精一杯戦うとするさ。
「よってこの三人を守る事が他一〇名の役目であり、命を賭けるに足る使命だと思って欲しい。それに命を賭けれぬというのであればここに残ってもらう。どうだ、お前達にその気概はあるか?」
とはいえ、誰しもが俺みたいに単純ではないのだろうな。
ディマーユさんがこう釘を刺す辺り、自陣営のメンツにも癖があるのかもしれん。
なにせその視線は俺達ダンジョンブレイク工業には向けられていない。
エリクスを始め、商会側の戦力に向けて言い聞かせているかのようだから。
……ただ、こう発破をかけられて萎える奴なんざいない訳だが。
「もちろんなんですねーっ! この時のためにオラは戦ってきたんですねーっ!」
「打倒滅至ゲールト。剣塵聖オプライエンにそれ以外の懸念などありませぬ」
「あなたが言うからこそ命を賭けれる。このフーラ、果てるまで付き従う所存」
この期に及んで怯むなら有力者に名を連ねてはいないって事なのだろう。
先のベゼールとディオットって奴らも厳つい顔で頷き応えている。
すなわち何の不安要素もないって事だ。
「――よしッ! ならばこれより神域への転送を始める! キスティ、誘いの力を我らに!」
「いいだろう、お前達を神域へ誘ってやろう! ニョーッホッホッホォ!!!」
「ナーシェ、転送装置の起動を開始せよ!」
「はいっ! みなさん、どうか御武運を!」
そしてこんな号令と共に床の魔法陣が起動を始める。
青紫の光筋が走り、零れ、空間に光文字を刻み始めたのだ。
しかもそんな文字がすぐに割れ、弾け、四方へ散っていく。
するとどうだ。
割れた文字片が途端に魔法陣の周りを飛び回り、再び文字を描き始めた。
――いや、これは文字じゃない。
そのように見えるだけの、規則性の一切ない乱雑記号だ。
誘いの力を受けて〝狂わされた〟転送機能へと変えられているのである。
「見よ、キスティの力を! もはや準備万端ぞぉ!?」
「よし、では各自で願え! 神域への転移を!」
「わらわ達が行き先を補正しよう! 失敗せぬから安心せい!」
「れすぅ~~~!」
そんな記号の光に照らされる中、俺達はただ願う。
神域への転移を、そして全員の到達を。
ナーシェちゃんやレトリー、ダンタネルヴや商会の仲間達が見守る中で。
――そうして視界が真白に包まれていく。
一瞬、空に浮いているような感じがした。
まるで天国にいる心地さえ感じた。
このまま目を閉じたままでいたいと思うくらいに。
「ラングッ!」
「――ッ!?」
だがその呼び声と共に目を見開く。
すると視界はすでに白壁によって構築された場所を映していた。
しかもその時にはもうチェルトとミラが飛び出していたのだ。
それも無数の閃光筋がほとばしるその最中へと。
これが噂の防衛機構、その光すべてが殺意の輝きだ。
でもそんな輝きをすべてラクシュが弾いてくれている。
周囲から出現した砲台も、エリクスがもう槍を突き刺して破壊してくれていた。
さすが改造人間組は反応速度が段違いに速い。
「はあああーーーーーーッ!!!」
「やあああーーーーーーッ!!!」
その一方でチェルトが凄まじい速さで壁を跳ねて進み、進路先の砲台を両断。
ミラも炎弾を操ってチェルトへの攻撃を防ぎ、さらには砲台を幾つも爆砕。
初めての組み合わせにしてはかなりのコンビネーションだ。こっちも相当だぜ。
「は、速い!?」
「あれがダンジョンブレイク工業の力なのか!?」
「くっ、我らも乗り遅れるな!」
それに遅れてオプライエンさん達も続く。
ただし彼等の足ではおそらく追い付くのは無理だろう。
それくらいチェルトとミラが速い。速すぎる。
もうA級で括れなさそうなくらいの実力を見せつけているしな。
「張り切っているな、お前の仲間達は」
「ああ、こういう時こそ強いぜチェルトは。ミラまでは把握しきれてないがな」
だからこそ俺達は悠々と進めるってもんだ。
「エリクス、クリン、お前達には後方からの伏兵対応を頼む」
「お任せあれ」「了解ですねーっ!」
「では行こう、彼らに置いて行かれないようにな」
「れっつごーなのらっ!」
「ラングゥ、キスティも背負って欲しいのよさぁ。姫抱っこでいいからぁ」
「てめーは自分で走れっ!」
「えー、もう走るのはやーやーなのぉーーー!」
ま、子守りならぬ神守りもなかなかに大変そうだがな。
背後では現在、ウーティリスとキスティで鞄枠争奪戦が勃発中だ。
ええいうっとおしいッ!
あと空から肩に乗ろうとしないでニルナナカ、そのまま潰される自信あるから。
ラクシュは物欲しそうな眼をしないで? 袖を引っ張らないで?
それとどさくさに紛れてディマーユさんまで乗ろうとしないでくれません?
ほらぁ、エリクスがめっちゃ睨んできてるじゃんかぁ!
……これってもしかして俺、七賢者にまで到達する前に過労死するのでは?
0
お気に入りに追加
169
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
大地魔法使いの産業革命~S級クラス魔法使いの俺だが、彼女が強すぎる上にカリスマすぎる!
倉紙たかみ
ファンタジー
突然変異クラスのS級大地魔法使いとして生を受けた伯爵子息リーク。
彼の家では、十六歳になると他家へと奉公(修行)する決まりがあった。
奉公先のシルバリオル家の領主は、最近代替わりしたテスラという女性なのだが、彼女はドラゴンを素手で屠るほど強い上に、凄まじいカリスマを持ち合わせていた。
リークの才能を見抜いたテスラ。戦闘面でも内政面でも無理難題を押しつけてくるのでそれらを次々にこなしてみせるリーク。
テスラの町は、瞬く間に繁栄を遂げる。だが、それに嫉妬する近隣諸侯の貴族たちが彼女の躍進を妨害をするのであった。
果たして、S級大地魔法使いのリークは彼女を守ることができるのか? そもそも、守る必要があるのか?
カリスマ女領主と一緒に町を反映させる物語。
バトルあり内政あり。女の子たちと一緒に領主道を突き進む!
――――――――――――――――――――――――――
作品が面白かったらブックマークや感想、レビューをいただけると嬉しいです。
たかみが小躍りして喜びます。感想などは、お気軽にどうぞ。一言でもめっちゃ嬉しいです。
楽しい時間を過ごしていただけたら幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
千技の魔剣士 器用貧乏と蔑まれた少年はスキルを千個覚えて無双する
大豆茶
ファンタジー
とある男爵家にて、神童と呼ばれる少年がいた。
少年の名はユーリ・グランマード。
剣の強さを信条とするグランマード家において、ユーリは常人なら十年はかかる【剣術】のスキルレベルを、わずか三ヶ月、しかも若干六歳という若さで『レベル3』まで上げてみせた。
先に修練を始めていた兄をあっという間に超え、父ミゲルから大きな期待を寄せられるが、ある日に転機が訪れる。
生まれ持つ【加護】を明らかにする儀式を受けたユーリが持っていたのは、【器用貧乏】という、極めて珍しい加護だった。
その効果は、スキルの習得・成長に大幅なプラス補正がかかるというもの。
しかし、その代わりにスキルレベルの最大値が『レベル3』になってしまうというデメリットがあった。
ユーリの加護の正体を知ったミゲルは、大きな期待から一転、失望する。何故ならば、ユーリの剣は既に成長限界を向かえていたことが判明したからだ。
有力な騎士を排出することで地位を保ってきたグランマード家において、ユーリの加護は無価値だった。
【剣術】スキルレベル3というのは、剣を生業とする者にとっては、せいぜい平均値がいいところ。王都の騎士団に入るための最低条件すら満たしていない。
そんなユーリを疎んだミゲルは、ユーリが妾の子だったこともあり、軟禁生活の後に家から追放する。
ふらふらの状態で追放されたユーリは、食料を求めて森の中へ入る。
そこで出会ったのは、自らを魔女と名乗る妙齢の女性だった。
魔女に命を救われたユーリは、彼女の『実験』の手伝いをすることを決断する。
その内容が、想像を絶するものだとは知らずに――
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる