115 / 148
第九章 同志達よ集え編
第115話 それでも優しいのが神
しおりを挟む
「吾人はね、すでに人を見限ったのだよ」
「「「なッ!?」」」
ダンタネルヴがモーリアンの手により復活をはたしていた。
そしてかつての古代のごとき高発達文明をもたらしていたというのだから驚きだ。
だがその知恵はあくまでもモーリアン達のためだけに。
その理由を、他でもないダンタネルヴがもったいぶる事なく答えてくれた。
ただそれは半ば真面目でもありながら、余裕ある微笑みを浮かべたままに。
「吾人もかつての神々同様、いつかは人に対し多くの恩恵を与えてきた。ディストピアと化した世界を復興し、失われた技術の代わりを生み出して与え、次代の文明の礎を築こうと誠心誠意で向き合ったものだ」
「――だが、そんな吾人達を彼等は平気で裏切った。不要だとして殺し、封印し、その力と恩恵だけを利用し続けようとしたのだ」
「「「……」」」
「そう至った事に対しての怒りは無いよ。封印された事に気付いてから色々と考え、〝ああ、それが人間の選択か〟と落胆しただけさ。それ以上の感情は沸かなかった」
そうか、ダンタネルヴもまた神だからな。
だから人間は好きでも、〝行い〟には興味が持てないんだ。
それが封神という自身を縛るような行為であろうとも。
「しかしモーリアン達に救われた後、これからどうするかと悩んだ時に思ったんだ。〝また人前に出ればいつかまた封印されてしまいかねない〟とね」
「……そうらな、そうかもしれぬ」
「そこで吾人はふと閃いた。〝ならば恩人たるモーリアンにだけ寄与すればいいじゃないか〟と。人間に恩恵を与える意味がないと悟ったからね」
なるほどな、それで人間を見限ったという事になったって訳か。
たしかに、普通ならそう考えも仕方ねぇって思うよ。
とはいえ、それで「見限った」か。
俺達が使うよりもずっと優しい言葉の使い方だとも思う。
本当に見限っているなら、外部からの人を優しく迎え入れる施設なんて作らんだろうしな。
そこん所に神らしい思いやりを感じる気がするよ。
「幸い、今なおモーリアン達は吾人を慕い続けてくれている。だから十二分に満足しているよ。そこのドネドネ君もそうさ。吾人の指示に従い、しっかりと君達を誘導してきてくれたからね」
「お褒めに預かりン光栄なんだナー」
「お主……わらわ達が来ると気付いていたのか!?」
「まさかウーティリスとは思わなかったがね。神判定機を渡していたから〝もし反応ある者から誘いを受けたら乗れ〟と伝えていた。ドネドネはその道のプロだからな、信頼しているから不安はなかったよ」
「マジかよ、気付かなかったぜ……」
「エッヘン!」
こんな俺の膝ちょっと上みたいな背丈の奴だが、相当に優秀だったらしい。
ただのエロモグラかと思っていたが意外なもんだぜ。
「おおかたウーティリス達は神の復活を目指しているといった所だろう? そして神達の封印されている地も知っていて、ここにも吾人を復活させるつもりでやってきた訳だ」
「うむ、察しがいいのはあいかわらずなのら」
「それにウーティリスが連れてきた人間なのだから、みなきっと悪い人物ではないのだろうね」
それにダンタネルヴも人を見る目はたしかなのだろう。
大した理由も話していないのにこうも見抜いてきた洞察力はすごい。
それに見つめてくる眼は優しくて、ウーティリス達にも通じる所があるから。
……だけど。
「でも、それでも協力する事はできない」
当然の答えだな。
神の復活という事は、今の時代に抗う事。
その戦いに参じてくれって安易に尋ねているようなもんなんだから。
そして正直に言えば、俺達にその意思を覆せる答えはない。
それどころか彼を勧誘する資格も権利もないのだ。
なんたってこれも結局は自分達、人のためにやろうとしている事なのだから。
「……そうか、なら仕方なかろう。そういう事だディマーユよ、こやつにはもう外の世界で力を奮う気概はあるまい」
「残念だがそのようだ。しかし我としても強制するつもりはないさ」
「すまんな」
「気にするなダンタネルヴ。そなたの思考の方がマトモなのら」
俺もそう思う。
むしろウーティリスがここまでやる気を出してくれている方が気になるくらいだ。
ニルナナカでさえ普段は人に否定的な所がある。
それは彼女が暗に人を信用していないって事の表れなのだろう。
性格はこの際置いといて。
なのにウーティリスはなんだかんだで俺達にずっと親身になってくれている。
それはあいつが〝供与〟を象徴しているからなのかもしれないけれど、でもそれ以上の何かを感じてならないんだ。
まるで「人を助ける事が使命である」と言いたげなくらいに。
普段はエロくて生意気なクセに、時に聖女みたいな面を見せやがる。
これが〝迷宮神〟ってのがなんとも言い難い違和感を感じさせてたまらん。
『フフン、それがわらわ自身の持ち味なのら』
チッ、そんでもってこうはぐらかしてくるから手に負えねぇよなぁ、まったく。
だから俺もお手上げを示しては、ウーティリスの頭をくしゃりと撫でてやる。
俺も同意見だからな、ダンタネルヴには何も言う事はねーわ。
蘇ってくれてるなら、まぁそれで充分だ。
「君達もどうやら想像以上に人の良い者達のようだ。そんな君達ならきっとウーティリス達を任せられるね」
「おう。だが時には手を貸してくれてもいいんだぜ?」
「はは、気が向いたらそうさせてもらうよ」
「お?」
するとダンタネルヴが机から降りて歩み寄り、俺に手を差し出してきた。
どうやらそこまで人間嫌いとなった訳でもなさそうだ。
だから俺も同じくらいに太い手を遠慮なく差し出し、力強く握手を交わす。
「ラングだ。覚えておいてくれ」
「なに、ウーティリスのパートナーなら忘れはしないだろう。それに、さっきから君の熱い想いが駄々洩れすぎて印象的だったからね。こっちが恥ずかしいと思えるくらいに」
「……ったく、神さんは気を抜くとすぅぐ盗聴しやがるから堪らんね」
ま、俺に裏表がないって事くらいはわかってもらえて助かる。
この出会いが後々助けになるかもしれんしな。
それで握手を終えて手を離すと、ウーティリス達も踵を返し始めた。
他のみんなも同じく、やれる事はもう無いと判断したようだ。
「送ろう」
ダンタネルヴもしつこく迫られずに済んでご機嫌なのだろう。
足早に出入口へと先回りし、扉を開いて俺達を誘ってくれた。
紳士らしい立ち振る舞いには学べそうな所もありそうだぜ。
『はぁ~~~~~~! まったくぅ、黙って聞いていればお前達はあいかわらず回りくどい事ばかりしているのよさ』
「ッ!!?」
だがこんな声が聞こえた途端、澄ましていたダンタネルヴの顔がピクッと歪んだ。
なんか掴んでいるドアノブも少し歪んでしまっているようにも見えるんだが?
「……もしかして君達は、あの魚類まで復活させたのかな?」
「うむ。肉体が消滅してしまったゆえ今は思念体に戻ってしもうたが」
「……そうか」
待って? おかしい。
さっきまでナイスミドルだったダンタネルヴが鬼の形相なんだけど?
たった一言で紳士どころか殺意まみれで歯をカチカチ打ち鳴らしてるんだけど?
ドアノブが千切れ取れたんですけどォォォ!!?
「いっそ封印したままで捨ておけばよかったものをォォォ……!」
「いやでも誘いの象徴の力は大事かなって」
「それくらい吾人が機運変換装置くらい造ってあげるし?」
『ギャッハハハ! たった今こやつらの誘いを断ったアホがなぁに言うておるのかぁ~! 思念がよじれてたまんないのよさ、笑かすでないよクソアホンタネルヴ! まったく、とんだ傑作なのよさ~~~! キィ~~~ッヒッヒヒ!!!』
「ギュリィィィ!!!!!!!!!」
ああ、もうノブが潰れて跡形もねぇ。
リブレーの奴、ダンタネルヴに相当恨まれてやがんな……。
「ならば吾人自らが貴様の思念を真っ白に改造してやろうかァァァァァァ!!!!!」
『テメーごとき脳筋があちしにどうこうできるもんかやってみろボケェェェ!!!』
そしてついに始まる第二次スーパー神舌大戦。
俺達はその熱気と寒気が入り乱れる壮絶バトルを前にただただドン引きするしかなかったのだ。
二人の戦いの模様がわからない一部の者達が寂しそうにする中で。
「「「なッ!?」」」
ダンタネルヴがモーリアンの手により復活をはたしていた。
そしてかつての古代のごとき高発達文明をもたらしていたというのだから驚きだ。
だがその知恵はあくまでもモーリアン達のためだけに。
その理由を、他でもないダンタネルヴがもったいぶる事なく答えてくれた。
ただそれは半ば真面目でもありながら、余裕ある微笑みを浮かべたままに。
「吾人もかつての神々同様、いつかは人に対し多くの恩恵を与えてきた。ディストピアと化した世界を復興し、失われた技術の代わりを生み出して与え、次代の文明の礎を築こうと誠心誠意で向き合ったものだ」
「――だが、そんな吾人達を彼等は平気で裏切った。不要だとして殺し、封印し、その力と恩恵だけを利用し続けようとしたのだ」
「「「……」」」
「そう至った事に対しての怒りは無いよ。封印された事に気付いてから色々と考え、〝ああ、それが人間の選択か〟と落胆しただけさ。それ以上の感情は沸かなかった」
そうか、ダンタネルヴもまた神だからな。
だから人間は好きでも、〝行い〟には興味が持てないんだ。
それが封神という自身を縛るような行為であろうとも。
「しかしモーリアン達に救われた後、これからどうするかと悩んだ時に思ったんだ。〝また人前に出ればいつかまた封印されてしまいかねない〟とね」
「……そうらな、そうかもしれぬ」
「そこで吾人はふと閃いた。〝ならば恩人たるモーリアンにだけ寄与すればいいじゃないか〟と。人間に恩恵を与える意味がないと悟ったからね」
なるほどな、それで人間を見限ったという事になったって訳か。
たしかに、普通ならそう考えも仕方ねぇって思うよ。
とはいえ、それで「見限った」か。
俺達が使うよりもずっと優しい言葉の使い方だとも思う。
本当に見限っているなら、外部からの人を優しく迎え入れる施設なんて作らんだろうしな。
そこん所に神らしい思いやりを感じる気がするよ。
「幸い、今なおモーリアン達は吾人を慕い続けてくれている。だから十二分に満足しているよ。そこのドネドネ君もそうさ。吾人の指示に従い、しっかりと君達を誘導してきてくれたからね」
「お褒めに預かりン光栄なんだナー」
「お主……わらわ達が来ると気付いていたのか!?」
「まさかウーティリスとは思わなかったがね。神判定機を渡していたから〝もし反応ある者から誘いを受けたら乗れ〟と伝えていた。ドネドネはその道のプロだからな、信頼しているから不安はなかったよ」
「マジかよ、気付かなかったぜ……」
「エッヘン!」
こんな俺の膝ちょっと上みたいな背丈の奴だが、相当に優秀だったらしい。
ただのエロモグラかと思っていたが意外なもんだぜ。
「おおかたウーティリス達は神の復活を目指しているといった所だろう? そして神達の封印されている地も知っていて、ここにも吾人を復活させるつもりでやってきた訳だ」
「うむ、察しがいいのはあいかわらずなのら」
「それにウーティリスが連れてきた人間なのだから、みなきっと悪い人物ではないのだろうね」
それにダンタネルヴも人を見る目はたしかなのだろう。
大した理由も話していないのにこうも見抜いてきた洞察力はすごい。
それに見つめてくる眼は優しくて、ウーティリス達にも通じる所があるから。
……だけど。
「でも、それでも協力する事はできない」
当然の答えだな。
神の復活という事は、今の時代に抗う事。
その戦いに参じてくれって安易に尋ねているようなもんなんだから。
そして正直に言えば、俺達にその意思を覆せる答えはない。
それどころか彼を勧誘する資格も権利もないのだ。
なんたってこれも結局は自分達、人のためにやろうとしている事なのだから。
「……そうか、なら仕方なかろう。そういう事だディマーユよ、こやつにはもう外の世界で力を奮う気概はあるまい」
「残念だがそのようだ。しかし我としても強制するつもりはないさ」
「すまんな」
「気にするなダンタネルヴ。そなたの思考の方がマトモなのら」
俺もそう思う。
むしろウーティリスがここまでやる気を出してくれている方が気になるくらいだ。
ニルナナカでさえ普段は人に否定的な所がある。
それは彼女が暗に人を信用していないって事の表れなのだろう。
性格はこの際置いといて。
なのにウーティリスはなんだかんだで俺達にずっと親身になってくれている。
それはあいつが〝供与〟を象徴しているからなのかもしれないけれど、でもそれ以上の何かを感じてならないんだ。
まるで「人を助ける事が使命である」と言いたげなくらいに。
普段はエロくて生意気なクセに、時に聖女みたいな面を見せやがる。
これが〝迷宮神〟ってのがなんとも言い難い違和感を感じさせてたまらん。
『フフン、それがわらわ自身の持ち味なのら』
チッ、そんでもってこうはぐらかしてくるから手に負えねぇよなぁ、まったく。
だから俺もお手上げを示しては、ウーティリスの頭をくしゃりと撫でてやる。
俺も同意見だからな、ダンタネルヴには何も言う事はねーわ。
蘇ってくれてるなら、まぁそれで充分だ。
「君達もどうやら想像以上に人の良い者達のようだ。そんな君達ならきっとウーティリス達を任せられるね」
「おう。だが時には手を貸してくれてもいいんだぜ?」
「はは、気が向いたらそうさせてもらうよ」
「お?」
するとダンタネルヴが机から降りて歩み寄り、俺に手を差し出してきた。
どうやらそこまで人間嫌いとなった訳でもなさそうだ。
だから俺も同じくらいに太い手を遠慮なく差し出し、力強く握手を交わす。
「ラングだ。覚えておいてくれ」
「なに、ウーティリスのパートナーなら忘れはしないだろう。それに、さっきから君の熱い想いが駄々洩れすぎて印象的だったからね。こっちが恥ずかしいと思えるくらいに」
「……ったく、神さんは気を抜くとすぅぐ盗聴しやがるから堪らんね」
ま、俺に裏表がないって事くらいはわかってもらえて助かる。
この出会いが後々助けになるかもしれんしな。
それで握手を終えて手を離すと、ウーティリス達も踵を返し始めた。
他のみんなも同じく、やれる事はもう無いと判断したようだ。
「送ろう」
ダンタネルヴもしつこく迫られずに済んでご機嫌なのだろう。
足早に出入口へと先回りし、扉を開いて俺達を誘ってくれた。
紳士らしい立ち振る舞いには学べそうな所もありそうだぜ。
『はぁ~~~~~~! まったくぅ、黙って聞いていればお前達はあいかわらず回りくどい事ばかりしているのよさ』
「ッ!!?」
だがこんな声が聞こえた途端、澄ましていたダンタネルヴの顔がピクッと歪んだ。
なんか掴んでいるドアノブも少し歪んでしまっているようにも見えるんだが?
「……もしかして君達は、あの魚類まで復活させたのかな?」
「うむ。肉体が消滅してしまったゆえ今は思念体に戻ってしもうたが」
「……そうか」
待って? おかしい。
さっきまでナイスミドルだったダンタネルヴが鬼の形相なんだけど?
たった一言で紳士どころか殺意まみれで歯をカチカチ打ち鳴らしてるんだけど?
ドアノブが千切れ取れたんですけどォォォ!!?
「いっそ封印したままで捨ておけばよかったものをォォォ……!」
「いやでも誘いの象徴の力は大事かなって」
「それくらい吾人が機運変換装置くらい造ってあげるし?」
『ギャッハハハ! たった今こやつらの誘いを断ったアホがなぁに言うておるのかぁ~! 思念がよじれてたまんないのよさ、笑かすでないよクソアホンタネルヴ! まったく、とんだ傑作なのよさ~~~! キィ~~~ッヒッヒヒ!!!』
「ギュリィィィ!!!!!!!!!」
ああ、もうノブが潰れて跡形もねぇ。
リブレーの奴、ダンタネルヴに相当恨まれてやがんな……。
「ならば吾人自らが貴様の思念を真っ白に改造してやろうかァァァァァァ!!!!!」
『テメーごとき脳筋があちしにどうこうできるもんかやってみろボケェェェ!!!』
そしてついに始まる第二次スーパー神舌大戦。
俺達はその熱気と寒気が入り乱れる壮絶バトルを前にただただドン引きするしかなかったのだ。
二人の戦いの模様がわからない一部の者達が寂しそうにする中で。
0
お気に入りに追加
168
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

ダンジョンの隠し部屋に閉じ込められた下級冒険者はゾンビになって生き返る⁉︎
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
Bランクダンジョンがある町に住む主人公のカナンは、茶色い髪の二十歳の男冒険者だ。地属性の魔法を使い、剣でモンスターと戦う。冒険者になって二年の月日が過ぎたが、階級はA〜Fまである階級の中で、下から二番目のEランクだ。
カナンにはAランク冒険者の姉がいて、姉から貰った剣と冒険者手帳の知識を他の冒険者達に自慢していた。当然、姉の七光りで口だけのカナンは、冒険者達に徐々に嫌われるようになった。そして、一年半をかけて完全孤立状態を完成させた。
それから約半年後のある日、別の町にいる姉から孤児の少女を引き取って欲しいと手紙が送られてきた。その時のカナンはダンジョンにも入らずに、自宅に引きこもっていた。当然、やって来た少女を家から追い出すと決めた。
けれども、やって来た少女に冒険者の才能を見つけると、カナンはダンジョンに行く事を決意した。少女に短剣を持たせると、地下一階から再スタートを始めた。

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

オタク教師だったのが原因で学校を追放されましたが異世界ダンジョンで三十六計を使って成り上がります
兵藤晴佳
ファンタジー
30代の国語教師・仮屋真琴は中国兵法に詳しいTRPGオタクである。
産休臨時任用で講師を勤める高校の授業で、仮屋はそれを隠すどころか、思いっきり晒していた。
報いはてきめんに表れ、「兵法三十六計」を使った授業を生徒に嫌われた彼は契約更新を断られてしまう。
むくれる彼は田舎へ帰る次の朝、寝ぼけ眼で引っ越し屋を迎えに出た道で、行き交うダンプカーの前に歩み出てしまう。
遠のく意識のなか、仮屋の目の前に現れたのはTRPGのステータスとパラメータだった。
気が付くと、掟破りの四畳半ダンジョンの中、ゴブリンに囚われた姫君が助けを求めてくる。
姫君の名は、リントス王国の王女ディリア。
亡き先王から王位継承者として指名されたが、その条件となる伴侶のあてがないために、宰相リカルドの妨害によって城内での支持者を得られないでいた。
国内を荒らすモンスターの巣食うダンジョンを自ら制圧することで女王の器を証明しようとしていたディリアは、王家に伝わる呪文で仮屋を召喚したのだった。
その健気さに打たれた仮屋は、異世界召喚者カリヤとして、ダンジョン制圧を引き受ける。
仮屋は剣を振るう力のないオタクなりに、深いダンジョンと無数のモンスター、そして王国の内乱へと、ディープな雑学で挑んでゆく。
授業でウケなかった「兵法三十六計」は、ダンジョンのモンスターを倒すときだけでなく、ディリアの政敵への牽制にも効果を発揮するのだった。
やがて、カリヤのもとには2回攻撃の騎士団長、宮廷を追放された魔法使いと僧侶、暗殺者、街の悪党に盗賊、そしてエルフ娘にドワーフ、フェアリーにレプラホーンと、多くの仲間が集う。
いつしかディリアの信頼はカリヤへの恋に変わるが、仮屋誠は自分の齢と職業倫理で自分にブレーキをかける。
だが、その一方でエルフ娘は自分の巨乳を意識しているのかいないのか、何かというとカリヤに迫ってくる。
さらに宰相リカルドに仕える万能の側近カストは忌々しくなるほどの美少年なのに、不思議な色香で夢の中にまで現れるのだった。
剣と魔法の世界に少年の身体で転移した中年教師。
兵法三十六計でダンジョンを制圧し、王国を救えるのだろうか?
王女の恋に巨乳エルフの誘惑、美少年への劣情というハーレム展開に始末がつけられるのだろうか?
(『小説家になろう』様、『カクヨム』様との重複掲載です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる