105 / 148
第九章 同志達よ集え編
第105話 商会の有力者達
しおりを挟む
海神リブレー復活からはや六日。
俺達は次の計画のためにと会議室に集められた。
「みんな、よく集まってくれた。そこでだが次の計画について話そうと思う」
ただ、この場にいるのは俺達ダンジョンブレイク工業の面々だけではない。
「海神リブレーの復活は成った。しかし事情もあり、即座に協力を願えない状況にある。そこでだが、我々はその間に別の神を復活させようと考えている」
集まったのはリミュネール商会を支えてきた有力者達だ。
反抗計画の基盤ができた事で、彼らもやっと重い腰を上げてくれたらしい。
当然ながらエリクスやクリンもいる。
「まぁもうみんな察してはいると思うのだが……次に復活させる神は砂漠の精霊のモチーフとなった者、〝鍛冶神ダンタネルヴ〟!」
『えー奴を復活させんのー? いいじゃん封じとこうよー』
「この地に近いというのもあるが、かの神の力は海神リブレーの〝誘いの加護〟と同等な価値があり、もはや必須と言えよう」
『んもぉ~そこまで言うなら仕方ないなぁ~~~』
ただ、集まったみんなは揃って顔をしかめている訳だが。
声が聞こえないディマーユさんに対するリブレーの一人コントに。
つかなんでお前は勝手に独り相撲してんだ。
『キィィィーーーーーーッ!』
ええいやかましいッ!
ちっとは黙ってやがれってんだ!
『うるさいうるさーい! あちしにもおしゃべりさせるのよさーっ!』
「――という訳で目指すはエルモニアン砂漠中腹にある地下空洞。その先にあるとされるモーリアンの里での情報収集が当面の目標となるだろう」
ほらぁ、肝心なトコ聞きそびれちまったじゃねーか!
お前の声、頭を抱えちゃう人が出るくらいデカいんだから!
「頭を抱えたくなるくらいに急激な進歩なのはわかるが、どうか我の言う事を信じて従って欲しい。頼む」
「わかっておりますよディマーユ様。あなたの御心に賛同したからこそ我等はここにいるのですから」
「そう言ってくれてありがとう、オプライエン」
「ただその、思ったよりその神が節操ないなーと」
「むむ、ウーティリス達はじっと立っているだけだと思うが?」
「あ、いえ、もういいです」
「えーなにそれディマーユショックゥ~」
ほらぁオプライエンさんも諦めちゃったじゃないの!
あの長い顎ひげに引き締まった老体、あれきっと偉い人だってぇ……。
「しかしディマーユ殿、いきなり『彼女達が神だ』などと言われてもどうにも信じがたいのも事実であろう?」
「ああ。だからそれはこれから証明しよう。なのでフーラ、焦らないで聞いて欲しい」
まぁわかる、わかるよフーラさん。
その鋭い眼らしく焦る気持ちもわかるけど、人の話は最後まで聞かなきゃ。
あ、聞こえないんでしたね。すいませんウチのリブレーが邪魔しちゃって。
「しかし我らの計画が進む一方で、ギルドの動きも大きく活発化しているという話を聞く。そこでだが、皆には各地で反抗作戦を起こして頂きたいのだ」
「おおっ!?」「ついにか!?」「この時がきた……!」
ただ彼らには理屈はいらなかったようだな。
反抗作戦って言葉を聞いた途端に盛り上がりやがった。
みんなよほどギルドに煮え湯を飲まされ続けてきたんだろうか。
「して、その反抗作戦とかいかように?」
「なぁに話は簡単だ。皆には個々にダンジョンを攻略してもらう」
「「「ッ!?」」」
それにしたって唐突だなオイ。
たしかにエリクスみたいな実力があるなら攻略は簡単だろうけど。
全員がそうとも限らないだろうし、エリクスでも宝を漁るまでは無理がある。
それにその役目は俺、ダンジョンブレイカーの仕事だろう?
「フフッ、まるで自分の仕事を奪うのか、とでも言いたげだなラングよ?」
「まぁね。それしか能がないもんで」
「だが安心しろ。お前が本領は神の封印を解く事だ。そこは誰にも譲れん。しかしダンジョン攻略に限ってなら話は別だろう?」
「あっ!?」
――そうか、そういう事か!
「察した通りだ。ダンジョンブレイカーはなにも一人である必要は無いのだ」
ああ、その通りだ。
ダンジョンブレイカーという名前はあくまで「通名」でしかない。
しかもあのアーヴェストのように、その名をただ名乗るだけで誰でも役割を演じる事ができるんだ。
そしてその誰しもが各地で暴れれば、本物である俺の存在がぼやける。
さすがだな師匠。
まさかそこまで考えていたなんて。
「だからこそ皆にはそれぞれがダンジョンブレイカーを名乗った上で攻略してもらう事となるだろう。そのためのバックアップは今まで通り心配しなくていい。すでにそのための変装用装備も用意してある」
「だがしかし、我々の力だけでもギルドを出し抜けるかどうか……」
「ふふ、その点は心配するな。お前達はすぐにでもそれ相応の力を得られるのだから。なぁウーティリスにニルナナカよ?」
そんな時ふと、ディマーユさんの視線が二人に向けられる。
するとウーティリスは呆れながらも小さく頷いて見せていて。
「まったく仕方ないのぉ。スキルを授けてやるとするか」
「え~~~嫌れすぅ~~~」
「まったくお前は! 空気読まんかい!」
そうか、スキルを授ければ今よりもかなりの戦力アップを見込める。
しかも今ここにいる誰しもがA級勇者並みの実力派ばかりときた。
それならばダンジョンブレイカーの真似事なんて朝飯前だろうぜ!
ただ、それなら今までチェルトやラクシュに授けなかったのが疑問だけどな。
『すまんのう、忘れておったわ!』
忘れてただけかーい!?
『ま、厳密に言えばそれだけ神としての力が回復してきたという事なのら。さすがに封印解除直後だとそなたくらいが限度だったのでのう。しかし今ではリブレーを振り回せるくらいには回復しておるから行けるぞ!』
『ギャーーーッ! 本当に振り回すのはやめるのよさーっ!』
そうか、ならこれでチェルトもラクシュもパワーアップが見込めるな!
どんな能力が付くか楽しみだぜ!
「わぁ! やったぁ、ついに私もスキル持ちねっ!」
「た、ただすまぬ、ラクシュに関してはちと人でない部分が多過ぎて……」
「なら仕方ありませんね。諦めます」
まぁラクシュは仕方ないよな。
神依人でもなければ改造人間だし。
となるとエリクスもスキルは受け取れないか。
「卿の事は気にしなくていいよ。これでも自分の実力だけでダンジョンを押しきれる自信があるからね。どちらにせよ宝回収の方は協力者に頼む事になるし」
「基本はラングと違い、半ばギルドの勇者どもとやる事は同じだ。しかし正攻法であればあるほど奴らも手を出しにくかろう。自分達の敷いたルールのせいでな」
なるほどな、人によっちゃスキルがなくても問題はないのか。
あくまでダンジョンブレイカーという名で勇者の真似事をするだけ。
しかもギルドを介さないから奴らには金が流れない。
いい感じじゃねぇか!
「そういう訳で二人とも頼む」
「任せよ!」
――と、そんな訳で有力者達へのスキル授与がとうとう始まった。
その対象数、総勢二七人。
いきなりこの数を、とも思ったがその心配は無用だったらしい。
二人で分担するからそこまで負担はなかったみたいだ。
おかげで所要時間は三〇分弱。
たったそれだけでチェルトを含めた全員への付与が完了したのだった。
俺達は次の計画のためにと会議室に集められた。
「みんな、よく集まってくれた。そこでだが次の計画について話そうと思う」
ただ、この場にいるのは俺達ダンジョンブレイク工業の面々だけではない。
「海神リブレーの復活は成った。しかし事情もあり、即座に協力を願えない状況にある。そこでだが、我々はその間に別の神を復活させようと考えている」
集まったのはリミュネール商会を支えてきた有力者達だ。
反抗計画の基盤ができた事で、彼らもやっと重い腰を上げてくれたらしい。
当然ながらエリクスやクリンもいる。
「まぁもうみんな察してはいると思うのだが……次に復活させる神は砂漠の精霊のモチーフとなった者、〝鍛冶神ダンタネルヴ〟!」
『えー奴を復活させんのー? いいじゃん封じとこうよー』
「この地に近いというのもあるが、かの神の力は海神リブレーの〝誘いの加護〟と同等な価値があり、もはや必須と言えよう」
『んもぉ~そこまで言うなら仕方ないなぁ~~~』
ただ、集まったみんなは揃って顔をしかめている訳だが。
声が聞こえないディマーユさんに対するリブレーの一人コントに。
つかなんでお前は勝手に独り相撲してんだ。
『キィィィーーーーーーッ!』
ええいやかましいッ!
ちっとは黙ってやがれってんだ!
『うるさいうるさーい! あちしにもおしゃべりさせるのよさーっ!』
「――という訳で目指すはエルモニアン砂漠中腹にある地下空洞。その先にあるとされるモーリアンの里での情報収集が当面の目標となるだろう」
ほらぁ、肝心なトコ聞きそびれちまったじゃねーか!
お前の声、頭を抱えちゃう人が出るくらいデカいんだから!
「頭を抱えたくなるくらいに急激な進歩なのはわかるが、どうか我の言う事を信じて従って欲しい。頼む」
「わかっておりますよディマーユ様。あなたの御心に賛同したからこそ我等はここにいるのですから」
「そう言ってくれてありがとう、オプライエン」
「ただその、思ったよりその神が節操ないなーと」
「むむ、ウーティリス達はじっと立っているだけだと思うが?」
「あ、いえ、もういいです」
「えーなにそれディマーユショックゥ~」
ほらぁオプライエンさんも諦めちゃったじゃないの!
あの長い顎ひげに引き締まった老体、あれきっと偉い人だってぇ……。
「しかしディマーユ殿、いきなり『彼女達が神だ』などと言われてもどうにも信じがたいのも事実であろう?」
「ああ。だからそれはこれから証明しよう。なのでフーラ、焦らないで聞いて欲しい」
まぁわかる、わかるよフーラさん。
その鋭い眼らしく焦る気持ちもわかるけど、人の話は最後まで聞かなきゃ。
あ、聞こえないんでしたね。すいませんウチのリブレーが邪魔しちゃって。
「しかし我らの計画が進む一方で、ギルドの動きも大きく活発化しているという話を聞く。そこでだが、皆には各地で反抗作戦を起こして頂きたいのだ」
「おおっ!?」「ついにか!?」「この時がきた……!」
ただ彼らには理屈はいらなかったようだな。
反抗作戦って言葉を聞いた途端に盛り上がりやがった。
みんなよほどギルドに煮え湯を飲まされ続けてきたんだろうか。
「して、その反抗作戦とかいかように?」
「なぁに話は簡単だ。皆には個々にダンジョンを攻略してもらう」
「「「ッ!?」」」
それにしたって唐突だなオイ。
たしかにエリクスみたいな実力があるなら攻略は簡単だろうけど。
全員がそうとも限らないだろうし、エリクスでも宝を漁るまでは無理がある。
それにその役目は俺、ダンジョンブレイカーの仕事だろう?
「フフッ、まるで自分の仕事を奪うのか、とでも言いたげだなラングよ?」
「まぁね。それしか能がないもんで」
「だが安心しろ。お前が本領は神の封印を解く事だ。そこは誰にも譲れん。しかしダンジョン攻略に限ってなら話は別だろう?」
「あっ!?」
――そうか、そういう事か!
「察した通りだ。ダンジョンブレイカーはなにも一人である必要は無いのだ」
ああ、その通りだ。
ダンジョンブレイカーという名前はあくまで「通名」でしかない。
しかもあのアーヴェストのように、その名をただ名乗るだけで誰でも役割を演じる事ができるんだ。
そしてその誰しもが各地で暴れれば、本物である俺の存在がぼやける。
さすがだな師匠。
まさかそこまで考えていたなんて。
「だからこそ皆にはそれぞれがダンジョンブレイカーを名乗った上で攻略してもらう事となるだろう。そのためのバックアップは今まで通り心配しなくていい。すでにそのための変装用装備も用意してある」
「だがしかし、我々の力だけでもギルドを出し抜けるかどうか……」
「ふふ、その点は心配するな。お前達はすぐにでもそれ相応の力を得られるのだから。なぁウーティリスにニルナナカよ?」
そんな時ふと、ディマーユさんの視線が二人に向けられる。
するとウーティリスは呆れながらも小さく頷いて見せていて。
「まったく仕方ないのぉ。スキルを授けてやるとするか」
「え~~~嫌れすぅ~~~」
「まったくお前は! 空気読まんかい!」
そうか、スキルを授ければ今よりもかなりの戦力アップを見込める。
しかも今ここにいる誰しもがA級勇者並みの実力派ばかりときた。
それならばダンジョンブレイカーの真似事なんて朝飯前だろうぜ!
ただ、それなら今までチェルトやラクシュに授けなかったのが疑問だけどな。
『すまんのう、忘れておったわ!』
忘れてただけかーい!?
『ま、厳密に言えばそれだけ神としての力が回復してきたという事なのら。さすがに封印解除直後だとそなたくらいが限度だったのでのう。しかし今ではリブレーを振り回せるくらいには回復しておるから行けるぞ!』
『ギャーーーッ! 本当に振り回すのはやめるのよさーっ!』
そうか、ならこれでチェルトもラクシュもパワーアップが見込めるな!
どんな能力が付くか楽しみだぜ!
「わぁ! やったぁ、ついに私もスキル持ちねっ!」
「た、ただすまぬ、ラクシュに関してはちと人でない部分が多過ぎて……」
「なら仕方ありませんね。諦めます」
まぁラクシュは仕方ないよな。
神依人でもなければ改造人間だし。
となるとエリクスもスキルは受け取れないか。
「卿の事は気にしなくていいよ。これでも自分の実力だけでダンジョンを押しきれる自信があるからね。どちらにせよ宝回収の方は協力者に頼む事になるし」
「基本はラングと違い、半ばギルドの勇者どもとやる事は同じだ。しかし正攻法であればあるほど奴らも手を出しにくかろう。自分達の敷いたルールのせいでな」
なるほどな、人によっちゃスキルがなくても問題はないのか。
あくまでダンジョンブレイカーという名で勇者の真似事をするだけ。
しかもギルドを介さないから奴らには金が流れない。
いい感じじゃねぇか!
「そういう訳で二人とも頼む」
「任せよ!」
――と、そんな訳で有力者達へのスキル授与がとうとう始まった。
その対象数、総勢二七人。
いきなりこの数を、とも思ったがその心配は無用だったらしい。
二人で分担するからそこまで負担はなかったみたいだ。
おかげで所要時間は三〇分弱。
たったそれだけでチェルトを含めた全員への付与が完了したのだった。
0
お気に入りに追加
169
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる