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第八章 古代神復活計画編
第101話 海神リブレー復活……?
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「なんてこった、まさか神が化石になっちまってるとは……」
俺達はついに海神リブレーの封印を解く事に成功した。
だがその結果、信じられもしない現実を突きつけられる事となったが。
「……おそらくこれも封印が中途半端だったのであろう。ゆえに肉体の維持が叶わなかったのだな」
「ニルナナカの時と同じって事か」
「いや、きっとそれ以上よ。こんな海のど真ん中であるがゆえにの……」
辛いな。
ウーティリスは神仲間だろうからなおさらに。
「ま、ええか。なら次に行くとするのら」
あれ? 待って?
なんでそんな軽いの?
お前の仲間なんじゃないの?
「え? いやまぁ神の仲間ではあるけどぉ、別に全部仲がいいって訳でもなしに」
「神でも色々あるんだな」
「うむ。なので時々天変地異を起こしてまで喧嘩する時があるくらいよ」
「ロクな喧嘩じゃねぇな!」
「ヴィンザルムもいい例であろう。あそこも海神リブレーと片割れがガチ喧嘩しなければもっとまともな地になったであろうに」
「あ、そういえばそうだな……」
パッと見だと普通の人間にしか見えないんだけどな、神って。
でもまぁニルナナカの異常性を鑑みると天変地異と言われてもしっくりくるな。
となると大地を荒れさせるくらいの喧嘩をしてたのか、海神リブレーって。
そう聞いたらなんか気性が荒そうだなんて思えてきたぜ。
『ロクでもない事を吹き込むんらないのよさウーティリス』
――え?
『まったくお前のようなアホの子がどーしてここにいるんだか』
ちょ、なんだこの声は!?
ウーティリスでもニルナナカでもない!?
『お前もよアホの男。そろそろ察したらどうなのよさ』
ま、まさかこの声って……!?
「ハァ~~~……その通りよラング。これが海神リブレーなのら」
「マジ、かよ……!? 生きてる!? これで!?」
『その通り~麗しき海神リブレー様が蘇ってやったのよさ。このあちしのお声が聴ける事に感謝するがいいわアホども』
でもすっげえ生意気だコイツ!
ウーティリスが溜息吐きたくなるのもわかるくらいにッ!
「でもなんでお前これで生きられてんだ!?」
『神だから当然なのよさ。我が肉体はあくまで入れ物に過ぎぬの。その魂はこのようにして永久不滅ゥ! さぁひれ伏せアホの男よ、そして媚びて我が肉体を掘り起こすのよさ』
……俺、ちょっと誤解してたわ。
神ってみんなウーティリスやニルナナカみたいに協力的なんだって思ってた。
人に優しくて、親身で、どこか抜けているけどしっかり考えてくれるって。
だけど違ったんだな。
ウーティリス達が特別であって、他はそこまでじゃないんだって。
そうわかったからかな。
なんか俺、逆にとても気分が清々しいよ。
ウーティリスと巡り合えた事がこの上なく幸せだったんだってわかったからさ。
「そう思ってくれるラングと出会えたわらわもとっても幸せなのら♡」
「じゃあ行こうかウーティリス! 俺達の未来を掴むために!」
「うむ! ではじゃあのリブレー、永久におさらばなのら」
『え? あっちょっ、待って!?』
なのでリブレーを掘り起こす事を諦め、二人で踵を返す。
なんか喚いているようにも聞こえるが無視だ無視。
アレはのさばらせちゃいけないものだ。
そうわかった今だけは封印したゲールトを理解できる気がする。
『ごめぇん! 強がっちゃってごめんなさぁいっ! あちし寂しかったのぉ! でも嬉しくてつい調子に乗っちゃってぇ!!』
「「……」」
『お詫びに何でもするからぁ! ホンットらからぁ~! 信じていいからぁぁぁ! らからお願ぁぁぁ~~~い! うえぇぇぇ~~~んっ!』
でもなーイマイチ信用ならないんだよなー。
まだ師匠みたいな天然らしい可愛げがあればいいんだけどさー。
「うむ。なんかこう高飛車さが抜けきれぬ感じよなー」
『ピャーーーー!!!!! そう酷い事言わないれぇ! ここジメジメしててもうイヤなのよさーーー!』
「それ海神が言っちゃう……」
ま、辛いのはわかるけどな。なにせ四千年も閉じ込められているんだから。
ウーティリスも俺に見つかった時は割と必死のようだったし。
ふーむ、仕方ない。
助けてやるか?
「ったく、仕方ないのう。リブレーよ、これ以上生意気言うたら今度はわらわが貴様をダンジョンに封印してくれようぞ?」
『はひっ! 手心感謝するのよさウーティリスゥ~~~!』
「よっしゃ、決まったようだな」
ウーティリスも渋々だが了承したし、ひとまず掘り起こす事にした。
一応肉体が崩れやすくなっているので発掘するように慎重に。
それで発掘作業を始めて三〇分ほど。
ようやく体全体を掘り起こし、埋まった場所から取り出してみたのだが。
「見事にカラッカラらのう。まさに魚の干物なのら」
どうやら肉体は人魚ベースらしい。
ただもうカピカピのカリッカリで骨みたいになっている。
「仕方ない。どれだけ時間がかかるかはわからぬが、復活するまで安置しておくほかあるまい」
『えーリブレー、すぐに動きたいのよさー! エリクサーくらいあるでしょお?』
「そんな貴重品使える訳がなかろう」
「そうだな、あれも大事な世直し道具で全部渡しちまったし」
『もーエリクサーの一つ程度もないなんてダサいにも程が――ハッ!?』
「さぁてと」
『ごめん違うのぉ!!!!! 口が、いや心が滑っちゃうのぉ!」
こりゃもう完全に性格だな。
蘇った後が恐ろしいぜまったく。
しかし蘇らせると宣った以上はやるっきゃねぇ。
ま、エリクサーなんてなくったって俺にゃ別の手段があるんだぜぇ!
「フフフ、しゃーない、こんな時こそ俺のスキルの出番だな」
「むむ、えーっと、なんらったかニルナナカに貰ったのスキルって」
「久々だから忘れるのも仕方ねぇ。そう、俺がニルナナカに貰ったのは〝回源〟だ! なぁにバッチリキメてやるぜ!」
「そうかそうか回源――えッ」
『エッ!?』
「うおりゃああああああ!!! 元に戻れェェェ!!!」
なんか驚いているようだが、そんなに珍しいスキルだったかな?
おお!? 発動した瞬間に手が青色に輝いたぞ!
それと同時にミイラと化したリブレーの体がどんどんと膨らんでいく!
だんだん艶やかさを取り戻していく!
赤身を帯びてきた!
なんか縮んできた!?
あれ、どんどん小さく……?
え? あれ?
消え、ちゃった……?
「はぁ~~~……なんて事を。肉体に回源なんぞ使ったら精子に戻るに決まっとるであろう」
「はぁ!? はああああああ!?」
「回源は回復じゃなくてあるべき姿――すなわち原初の形へと戻すスキルと言ったではないか!」
「いやいやいや、俺そんな詳しく聞いてねぇよお!?」
『あ、あ、あちしの肉体が……ぐふっ!』
どうやら俺はやらかしてしまったらしい。
自慢のスキルの効果をすっかり見誤っていたようだ。
なんてこった……。
海神リブレー復活作戦、こりゃ明らかに失敗じゃねぇか!
俺達はついに海神リブレーの封印を解く事に成功した。
だがその結果、信じられもしない現実を突きつけられる事となったが。
「……おそらくこれも封印が中途半端だったのであろう。ゆえに肉体の維持が叶わなかったのだな」
「ニルナナカの時と同じって事か」
「いや、きっとそれ以上よ。こんな海のど真ん中であるがゆえにの……」
辛いな。
ウーティリスは神仲間だろうからなおさらに。
「ま、ええか。なら次に行くとするのら」
あれ? 待って?
なんでそんな軽いの?
お前の仲間なんじゃないの?
「え? いやまぁ神の仲間ではあるけどぉ、別に全部仲がいいって訳でもなしに」
「神でも色々あるんだな」
「うむ。なので時々天変地異を起こしてまで喧嘩する時があるくらいよ」
「ロクな喧嘩じゃねぇな!」
「ヴィンザルムもいい例であろう。あそこも海神リブレーと片割れがガチ喧嘩しなければもっとまともな地になったであろうに」
「あ、そういえばそうだな……」
パッと見だと普通の人間にしか見えないんだけどな、神って。
でもまぁニルナナカの異常性を鑑みると天変地異と言われてもしっくりくるな。
となると大地を荒れさせるくらいの喧嘩をしてたのか、海神リブレーって。
そう聞いたらなんか気性が荒そうだなんて思えてきたぜ。
『ロクでもない事を吹き込むんらないのよさウーティリス』
――え?
『まったくお前のようなアホの子がどーしてここにいるんだか』
ちょ、なんだこの声は!?
ウーティリスでもニルナナカでもない!?
『お前もよアホの男。そろそろ察したらどうなのよさ』
ま、まさかこの声って……!?
「ハァ~~~……その通りよラング。これが海神リブレーなのら」
「マジ、かよ……!? 生きてる!? これで!?」
『その通り~麗しき海神リブレー様が蘇ってやったのよさ。このあちしのお声が聴ける事に感謝するがいいわアホども』
でもすっげえ生意気だコイツ!
ウーティリスが溜息吐きたくなるのもわかるくらいにッ!
「でもなんでお前これで生きられてんだ!?」
『神だから当然なのよさ。我が肉体はあくまで入れ物に過ぎぬの。その魂はこのようにして永久不滅ゥ! さぁひれ伏せアホの男よ、そして媚びて我が肉体を掘り起こすのよさ』
……俺、ちょっと誤解してたわ。
神ってみんなウーティリスやニルナナカみたいに協力的なんだって思ってた。
人に優しくて、親身で、どこか抜けているけどしっかり考えてくれるって。
だけど違ったんだな。
ウーティリス達が特別であって、他はそこまでじゃないんだって。
そうわかったからかな。
なんか俺、逆にとても気分が清々しいよ。
ウーティリスと巡り合えた事がこの上なく幸せだったんだってわかったからさ。
「そう思ってくれるラングと出会えたわらわもとっても幸せなのら♡」
「じゃあ行こうかウーティリス! 俺達の未来を掴むために!」
「うむ! ではじゃあのリブレー、永久におさらばなのら」
『え? あっちょっ、待って!?』
なのでリブレーを掘り起こす事を諦め、二人で踵を返す。
なんか喚いているようにも聞こえるが無視だ無視。
アレはのさばらせちゃいけないものだ。
そうわかった今だけは封印したゲールトを理解できる気がする。
『ごめぇん! 強がっちゃってごめんなさぁいっ! あちし寂しかったのぉ! でも嬉しくてつい調子に乗っちゃってぇ!!』
「「……」」
『お詫びに何でもするからぁ! ホンットらからぁ~! 信じていいからぁぁぁ! らからお願ぁぁぁ~~~い! うえぇぇぇ~~~んっ!』
でもなーイマイチ信用ならないんだよなー。
まだ師匠みたいな天然らしい可愛げがあればいいんだけどさー。
「うむ。なんかこう高飛車さが抜けきれぬ感じよなー」
『ピャーーーー!!!!! そう酷い事言わないれぇ! ここジメジメしててもうイヤなのよさーーー!』
「それ海神が言っちゃう……」
ま、辛いのはわかるけどな。なにせ四千年も閉じ込められているんだから。
ウーティリスも俺に見つかった時は割と必死のようだったし。
ふーむ、仕方ない。
助けてやるか?
「ったく、仕方ないのう。リブレーよ、これ以上生意気言うたら今度はわらわが貴様をダンジョンに封印してくれようぞ?」
『はひっ! 手心感謝するのよさウーティリスゥ~~~!』
「よっしゃ、決まったようだな」
ウーティリスも渋々だが了承したし、ひとまず掘り起こす事にした。
一応肉体が崩れやすくなっているので発掘するように慎重に。
それで発掘作業を始めて三〇分ほど。
ようやく体全体を掘り起こし、埋まった場所から取り出してみたのだが。
「見事にカラッカラらのう。まさに魚の干物なのら」
どうやら肉体は人魚ベースらしい。
ただもうカピカピのカリッカリで骨みたいになっている。
「仕方ない。どれだけ時間がかかるかはわからぬが、復活するまで安置しておくほかあるまい」
『えーリブレー、すぐに動きたいのよさー! エリクサーくらいあるでしょお?』
「そんな貴重品使える訳がなかろう」
「そうだな、あれも大事な世直し道具で全部渡しちまったし」
『もーエリクサーの一つ程度もないなんてダサいにも程が――ハッ!?』
「さぁてと」
『ごめん違うのぉ!!!!! 口が、いや心が滑っちゃうのぉ!」
こりゃもう完全に性格だな。
蘇った後が恐ろしいぜまったく。
しかし蘇らせると宣った以上はやるっきゃねぇ。
ま、エリクサーなんてなくったって俺にゃ別の手段があるんだぜぇ!
「フフフ、しゃーない、こんな時こそ俺のスキルの出番だな」
「むむ、えーっと、なんらったかニルナナカに貰ったのスキルって」
「久々だから忘れるのも仕方ねぇ。そう、俺がニルナナカに貰ったのは〝回源〟だ! なぁにバッチリキメてやるぜ!」
「そうかそうか回源――えッ」
『エッ!?』
「うおりゃああああああ!!! 元に戻れェェェ!!!」
なんか驚いているようだが、そんなに珍しいスキルだったかな?
おお!? 発動した瞬間に手が青色に輝いたぞ!
それと同時にミイラと化したリブレーの体がどんどんと膨らんでいく!
だんだん艶やかさを取り戻していく!
赤身を帯びてきた!
なんか縮んできた!?
あれ、どんどん小さく……?
え? あれ?
消え、ちゃった……?
「はぁ~~~……なんて事を。肉体に回源なんぞ使ったら精子に戻るに決まっとるであろう」
「はぁ!? はああああああ!?」
「回源は回復じゃなくてあるべき姿――すなわち原初の形へと戻すスキルと言ったではないか!」
「いやいやいや、俺そんな詳しく聞いてねぇよお!?」
『あ、あ、あちしの肉体が……ぐふっ!』
どうやら俺はやらかしてしまったらしい。
自慢のスキルの効果をすっかり見誤っていたようだ。
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