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第八章 古代神復活計画編
第91話 ラブストリーマー・レトリーちゃん(29)
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まさか遠い異国であのレトリーに遭遇するとは!
しかもなんかもう出会うなり飛び掛かって抱きつくとか!?
これじゃあもうどっちがケダモノかわからん!
「ヒ、ヒヒッ、やっと会えましたわねケダモノッ! 」
「うおああ……!?」
「やはりワタクシ達の関係は運命ッ! ならばここはワタクシをもらわねばならないでしょお!? んもお側室でもいいからぁんっ!!!」
そんでもってめっちゃくちゃな事まで言い始めたし!
ホント何言ってくれちゃってんのコイツ!?
ええい、人前で腰を擦り付けてくるのはやめろォ!
『あーもーあいかわらず愛欲にまみれた面倒な女らのう。もういっそもらってやったらどうなのら。男ならハーレム願望くらいはあろう? その一員としてはうってつけではないか』
ウーティリスも何言っちゃってんのよぉ!?
つかコイツの想い知ってたなら先に教えてくんない!?
『そういう人のプライバシーに関してはあまり語りたくないのら』
変な所で道徳あるのな! 保護者として安心だよぉ!
それにだな、たしかに俺にだってハーレム願望はあるさ。
――だがその願望の中にレトリーはいない!
俺でもこんな変態を傍に置きたいとは思わん!
選り好みする権利くらいはくださぁい!!!!!
「ね!? ね!? いいでしょ!? もうイク所までイってもいいでしょおおおおおお!!?」
「よくないッ! ちっともよくなぁい!!!!!」
ちくしょう! あいかわらずやかましい!
おかげで周囲の人々までこっちを見始めてるじゃねぇか!
このままじゃこれだけで既成事実が生まれかねねぇ!!!
くっ、目を血走らせて本気だこの女!?
マジガチで俺を追ってきやがったってのか!?
「ラングさーん、会長がお戻りに~~~!」
「――ッ!?」
うっげえええ!!?
しかもこのタイミングでナーシェちゃん来ちゃいますゥ~~~!?
やめてええええええ! 余計に話がこじれちゃうううううう!!!!!
「ハッ!? あなたはナーシェ=アラーシェ、どうしてここに!?」
「あ、レ、レトリーさん……?」
「まさかラング=バートナー……という事はまさか、本当は彼女ともしっぽりシコシコォォォ!?」
「ちっがぁーーーーーーうっ!!!」
「じゃあハーレム構築中ッ!? んもぅワタクシも混ぜなさいっ!」
「やめろう! そんなんじゃないからぁ! 同じ雇い主に誘われて一緒に来ただけだからぁ!」
ひいい!? もうこじれにこじれてきたっ!
これにはさすがのナーシェちゃんも困った顔で固まるばかりだ。
説明を欲してるような雰囲気だけど、俺自身も説明が欲しい!
なんでこいつがここまでやって来たのか、その理由の説明をプリィィィズッ!!!
するとレトリーが途端に鉄面皮顔となって見上げてきた。
「なぜワタクシがここにきたのか、その理由が知りたいようですね」
「どうしてわかった。お前はモンタラーか」
「ワタクシほどの純愛者となれば愛する者が何を考えているかなど明白」
「肝心な所がちっともわかってねぇじゃねぇか!」
でもやっぱりあいかわらずのレトリーだった!
クソッ! この勢いは俺には止められそうにねぇ!
困ってないで助けてナーシェちゃあんっ!
「あ、あのですねレトリーさん、ラングさんの言った事は本当でして」
お、視線を向けたらわかってくれたらしい。
よしそのまま頼むぜ、もう君だけが頼りなんだ!
「私もギルドのやり方に不満があったので、この際だからと誘いを受諾したらラングさんと一緒だったってだけなんですよぉ」
「なんですってェェェん! ならなぜワタクシも誘わないのです!? ワタクシだってギルドを辞めてここまで来たのにィ!」
「「……え?」」
なんだって? ギルドを辞めた……?
あんなに職務に忠実だったレトリーが?
まさにギルドの誇りそのものだったレトリーが、なぜ?
「そして全財産を注ぎ込んでここまで来たのですっ! おかげでこうして出会えましたわっ! ならもうこれは運命でしょうっ!」
「おい待て、どうして俺の行き先を知っている」
「退去届けを出した際、書類に書いてあったのを記憶していました」
「抜け目がねぇ! ストーカーかっ!」
まぁこの際だから、俺の行き先がわかったのはいいとしよう。
けど安定したギルドを辞めてまでここに来るなんざ正気の沙汰じゃない。
一体何を考えてやがる……!?
……だが、コイツとしては本気だったのかもしれない。
よくよく見てみれば顔はやつれて目元はくすんでいるし、身なりも似つかわしくない質素なもの。
おまけに自慢のメガネレンズにも亀裂が入っているし、鉄面皮メガネも形無しか。
いつも体裁には気を使っていたレトリーらしくない風貌だ。
それだけの金と労力をかけてここまで来たのだろうな。
「なのでワタクシはもう戻れません。よって、ここであなたに断られたら後はそこの海に身を投げる事しか」
「わ、わかったから。だからそれだけはやめよう? な?」
「あなたがそう言うならやめます。キリッ」
「レトリーさん、思い切った事しましたね……」
ああ、困ったものだ。
いくら気持ちが本物とはいえ、人生を賭けるまで思い切るとは。
これじゃあ想いを不意にしたら俺がレトリーを殺す事になっちまう。
こういう一途な所は嫌いじゃないんだがな。
やり方ってもんを考えて欲しかったよ。
純愛派の俺にゃ刺激が強すぎるぜ。
気持ちは変わらないが、助けてやりたいって思うくらいにはな。
しかもなんかもう出会うなり飛び掛かって抱きつくとか!?
これじゃあもうどっちがケダモノかわからん!
「ヒ、ヒヒッ、やっと会えましたわねケダモノッ! 」
「うおああ……!?」
「やはりワタクシ達の関係は運命ッ! ならばここはワタクシをもらわねばならないでしょお!? んもお側室でもいいからぁんっ!!!」
そんでもってめっちゃくちゃな事まで言い始めたし!
ホント何言ってくれちゃってんのコイツ!?
ええい、人前で腰を擦り付けてくるのはやめろォ!
『あーもーあいかわらず愛欲にまみれた面倒な女らのう。もういっそもらってやったらどうなのら。男ならハーレム願望くらいはあろう? その一員としてはうってつけではないか』
ウーティリスも何言っちゃってんのよぉ!?
つかコイツの想い知ってたなら先に教えてくんない!?
『そういう人のプライバシーに関してはあまり語りたくないのら』
変な所で道徳あるのな! 保護者として安心だよぉ!
それにだな、たしかに俺にだってハーレム願望はあるさ。
――だがその願望の中にレトリーはいない!
俺でもこんな変態を傍に置きたいとは思わん!
選り好みする権利くらいはくださぁい!!!!!
「ね!? ね!? いいでしょ!? もうイク所までイってもいいでしょおおおおおお!!?」
「よくないッ! ちっともよくなぁい!!!!!」
ちくしょう! あいかわらずやかましい!
おかげで周囲の人々までこっちを見始めてるじゃねぇか!
このままじゃこれだけで既成事実が生まれかねねぇ!!!
くっ、目を血走らせて本気だこの女!?
マジガチで俺を追ってきやがったってのか!?
「ラングさーん、会長がお戻りに~~~!」
「――ッ!?」
うっげえええ!!?
しかもこのタイミングでナーシェちゃん来ちゃいますゥ~~~!?
やめてええええええ! 余計に話がこじれちゃうううううう!!!!!
「ハッ!? あなたはナーシェ=アラーシェ、どうしてここに!?」
「あ、レ、レトリーさん……?」
「まさかラング=バートナー……という事はまさか、本当は彼女ともしっぽりシコシコォォォ!?」
「ちっがぁーーーーーーうっ!!!」
「じゃあハーレム構築中ッ!? んもぅワタクシも混ぜなさいっ!」
「やめろう! そんなんじゃないからぁ! 同じ雇い主に誘われて一緒に来ただけだからぁ!」
ひいい!? もうこじれにこじれてきたっ!
これにはさすがのナーシェちゃんも困った顔で固まるばかりだ。
説明を欲してるような雰囲気だけど、俺自身も説明が欲しい!
なんでこいつがここまでやって来たのか、その理由の説明をプリィィィズッ!!!
するとレトリーが途端に鉄面皮顔となって見上げてきた。
「なぜワタクシがここにきたのか、その理由が知りたいようですね」
「どうしてわかった。お前はモンタラーか」
「ワタクシほどの純愛者となれば愛する者が何を考えているかなど明白」
「肝心な所がちっともわかってねぇじゃねぇか!」
でもやっぱりあいかわらずのレトリーだった!
クソッ! この勢いは俺には止められそうにねぇ!
困ってないで助けてナーシェちゃあんっ!
「あ、あのですねレトリーさん、ラングさんの言った事は本当でして」
お、視線を向けたらわかってくれたらしい。
よしそのまま頼むぜ、もう君だけが頼りなんだ!
「私もギルドのやり方に不満があったので、この際だからと誘いを受諾したらラングさんと一緒だったってだけなんですよぉ」
「なんですってェェェん! ならなぜワタクシも誘わないのです!? ワタクシだってギルドを辞めてここまで来たのにィ!」
「「……え?」」
なんだって? ギルドを辞めた……?
あんなに職務に忠実だったレトリーが?
まさにギルドの誇りそのものだったレトリーが、なぜ?
「そして全財産を注ぎ込んでここまで来たのですっ! おかげでこうして出会えましたわっ! ならもうこれは運命でしょうっ!」
「おい待て、どうして俺の行き先を知っている」
「退去届けを出した際、書類に書いてあったのを記憶していました」
「抜け目がねぇ! ストーカーかっ!」
まぁこの際だから、俺の行き先がわかったのはいいとしよう。
けど安定したギルドを辞めてまでここに来るなんざ正気の沙汰じゃない。
一体何を考えてやがる……!?
……だが、コイツとしては本気だったのかもしれない。
よくよく見てみれば顔はやつれて目元はくすんでいるし、身なりも似つかわしくない質素なもの。
おまけに自慢のメガネレンズにも亀裂が入っているし、鉄面皮メガネも形無しか。
いつも体裁には気を使っていたレトリーらしくない風貌だ。
それだけの金と労力をかけてここまで来たのだろうな。
「なのでワタクシはもう戻れません。よって、ここであなたに断られたら後はそこの海に身を投げる事しか」
「わ、わかったから。だからそれだけはやめよう? な?」
「あなたがそう言うならやめます。キリッ」
「レトリーさん、思い切った事しましたね……」
ああ、困ったものだ。
いくら気持ちが本物とはいえ、人生を賭けるまで思い切るとは。
これじゃあ想いを不意にしたら俺がレトリーを殺す事になっちまう。
こういう一途な所は嫌いじゃないんだがな。
やり方ってもんを考えて欲しかったよ。
純愛派の俺にゃ刺激が強すぎるぜ。
気持ちは変わらないが、助けてやりたいって思うくらいにはな。
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