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第五章 ギルド圧政強化編
第56話 ニルナナカ、スキルくれるってよ
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帰ってきて一日目だが、すでにチェルトの実家のベッドが恋しい。
床で寝るのがこんなに苦痛だとは思わなかったぜ……。
もっと稼いだらベッドくらいは良いものに新調したい所だ。
……いいや、ダメだ甘えるな。
変に良い物を集めたら疑われるだけなのだから。
チェルトを盾にするのもいいが、それにも限度がある。
ここは首都ではないから彼女の影響力も少ないだろうし。
「私もこの後ギルドに行かなきゃ。近況を調べないと出遅れちゃうから」
「勇者も大変なんだな」
「うん、そこはラング達と一緒で仕事の奪い合いだからね。特に中級辺りはC級勇者もこぞって応募してくるから、なかなか枠が空いてなくてさ」
たしかにそうだったな。
首都のギルドでも勇者達がひっきりなしに押し寄せていたし。
三ヶ所あっても受付が間に合わないんじゃないかってくらい多かった。
その点、このワイスレットはまだ平和なものだ。
枠が埋まるとはいえ、そこまで競争率も高くはないから。
だからチェルトもこんな地方くんだりまで来たんだろう。
「なら俺も――」
『待て。そなたには話がある』
「――行こうと思ったけど、やっぱちと装備の確認とかしてからにするわ」
「わかった。なら先に行っておくね」
なんだウーティリスの奴、改まって。
そんなに朝ご飯が質素なのが気に食わなかったか?
ここはもう豪邸じゃないんだからな、贅沢はできないぞ。
……よし、チェルトが行ったな。
それで、なんだ話って?
「まぁ待て、ニルナナカを起こしてくる」
「いないと思ったらまだ寝てたの?」
「地下は寝つきが悪いらしくての」
「太陽神だもんな」
そういう事なら仕方ない。
そんな訳でニルナナカを連れて来るまで、茶をすすって待つ事にしよう。
別に急いでいる訳でもないしな。
しかしその後現れた物体を前にして、俺はついティーカップを落としてしまった。
なんか堕肉が現れたんだが?
全体的に力を失って溶け落ちた肉塊みたいな奴が。
自慢のストレートブロンドヘアもグシャグシャで、顔もクマが浮かんで気力がない。
綺麗だった羽根がもう落ちきって鳥肌露出してるし!
もうすでに瀕死の状態じゃねぇか! 寝つきが悪いとこうなんの!?
「あ"、あ"~~~……うぅ"~~~」
「もはやゾンビだなこれ」
「仕方あるまい。ニルナナカは朝に陽光を浴びれないとこうなってしまうのら」
「日光浴、してくる?」
「ま、平気なのら。代弁するから」
「見た目が全然平気じゃねぇよ! 不安になるだろうが!」
こうなるともはや本当に生きているのかどうかすら怪しい。
今にもかじりついてきそうな雰囲気だぞ!?
――という訳でしばし日光浴タイム。
家の前で陽を浴びせさせたら、みるみるうちに元通りになっていった。
通りすがりの人が驚く具合の再生っぷりだ。
「太陽神ニルナナカ~~~堂々復活れすぅ~~~!」
「毎度復活するなお前」
そして家の中でまた復活宣言。
これ、毎回やる気なの?
それなら彼女はなんでダンジョンで干からびていなかったのだろうか。
ずっと岩に埋まっていたなら骨と皮だけになっていそうなんだが?
「それはおそらく、普通に埋められた訳ではないからであろう。意識はあったが衰えを感じなかった辺り、封印の類で閉じ込められていたのだと思う」
ふむふむ、なるほど。
二人を埋めた奴らはそこまで凝っていたのか。
それって例のペンダントの効果を持続させるために?
まさかな……。
ともあれ話を戻すとしよう。
どうせ考えたって答えなど出ん。
「それで、俺に話したい事ってなんだ?」
「それは~~~れすね~~~スキルを~~~」
「ニルナナカがラングにスキルを与えたいと言うておる。感謝の印だそうなのら」
「えっ、スキルを? 俺はもうウーティリスから貰っているんだが?」
おいおい、まさかまたスキルだなんて。
気持ちは嬉しいが本当にいいのか?
「なにも一人一つとは決まっておらぬよ」
「そういうもんなのか」
それならいいんだが。
でもそういう事なら別に俺にじゃなくてもいいよな。
「だったら俺じゃなくチェルトに与えて欲しいんだが。ついでだし頭の中で会話する方法も教えてやってくれよ」
「え~~~嫌、れすぅ~~~」
「そうハッキリと言うな」
「当然なのら。ただのスキルならともかく、神の加護級となると相手を選ぶのら。それとなラング、思念交信は別にスキルでもなんでもないぞ」
「え? 違うのか?」
俺はてっきりキッカケをもらって話せるもんだと思っていたんだが。
「うむ。思念交信はいわば素質よ。そういった力を持つ者にしか叶わぬ」
「じゃあチェルトにはその素質がない?」
「今は、のう。いずれ開花するかもしれんし、しないかもしれん」
「傍れぇ~~~囁き続ければぁ~~~できるようになる、かもぉ~~~」
「そうか、後天的センスの問題って事か」
だとすればいつかはチェルトも思念交信ってやつに加われるかもな。
まぁ普通にしゃべれるから別に加わらなくてもいいんだが。
「という訳でどぉ~~~ん!」
「――って前触れもなく光ぶつけるんじゃねぇよ!?」
ニルナナカめ、会話が遅いくせにやる事は早い!
手首のスナップだけでシュッて投げて来るのは反則だろ!?
いいのかよ加護がそんな雑な扱いで!?
「あと投げやりに飛ばすな! 変なスキル付いたらどーすんだ!?」
「ぶつくさ言うとらんでステータスを確認せよ。そわそわ」
「わく、わくぅ!」
「んだよもう……俺はお前らの射幸心を満たす道具じゃないんだぞ」
なんか俺、いいように使われていないか?
……まぁいい、とりあえずどんなスキルが付いたか見てみよう。
ステータスオープン、と。
お、二つ目があるな、どれどれ――
「〝回源〟……なんじゃこりゃ」
「あ~~~それはぁ~~~」
「これはいわゆる超復元能力らのう」
「復元? 回復じゃなくて?」
「うむ。あらゆる物体を元あるべき形へと戻すスキルなのら」
「へぇ、太陽神のスキルだからこう、魔物をビャーッとやるもんかと思ったら。ま、これはこれでニルナナカの力っぽいよな」
「れすぅ~~~」
「うむ。ニルナナカは破邪と再生をつかさどる神であるがゆえに相応であろうっ!」
「ちなみにウーティリスは?」
「愛と美貌の神に決まっとるのらぁ~ん♡ あっはぁん♡」
「嘘をつくな嘘を」
使い道はよくわからんが、まぁ貰ったならいつか役立つ時が来るだろう。
いざって時のために、あとで試してみるとしようかな。
※ウーティリスは「穴と供与」をつかさどる神なのらー!
床で寝るのがこんなに苦痛だとは思わなかったぜ……。
もっと稼いだらベッドくらいは良いものに新調したい所だ。
……いいや、ダメだ甘えるな。
変に良い物を集めたら疑われるだけなのだから。
チェルトを盾にするのもいいが、それにも限度がある。
ここは首都ではないから彼女の影響力も少ないだろうし。
「私もこの後ギルドに行かなきゃ。近況を調べないと出遅れちゃうから」
「勇者も大変なんだな」
「うん、そこはラング達と一緒で仕事の奪い合いだからね。特に中級辺りはC級勇者もこぞって応募してくるから、なかなか枠が空いてなくてさ」
たしかにそうだったな。
首都のギルドでも勇者達がひっきりなしに押し寄せていたし。
三ヶ所あっても受付が間に合わないんじゃないかってくらい多かった。
その点、このワイスレットはまだ平和なものだ。
枠が埋まるとはいえ、そこまで競争率も高くはないから。
だからチェルトもこんな地方くんだりまで来たんだろう。
「なら俺も――」
『待て。そなたには話がある』
「――行こうと思ったけど、やっぱちと装備の確認とかしてからにするわ」
「わかった。なら先に行っておくね」
なんだウーティリスの奴、改まって。
そんなに朝ご飯が質素なのが気に食わなかったか?
ここはもう豪邸じゃないんだからな、贅沢はできないぞ。
……よし、チェルトが行ったな。
それで、なんだ話って?
「まぁ待て、ニルナナカを起こしてくる」
「いないと思ったらまだ寝てたの?」
「地下は寝つきが悪いらしくての」
「太陽神だもんな」
そういう事なら仕方ない。
そんな訳でニルナナカを連れて来るまで、茶をすすって待つ事にしよう。
別に急いでいる訳でもないしな。
しかしその後現れた物体を前にして、俺はついティーカップを落としてしまった。
なんか堕肉が現れたんだが?
全体的に力を失って溶け落ちた肉塊みたいな奴が。
自慢のストレートブロンドヘアもグシャグシャで、顔もクマが浮かんで気力がない。
綺麗だった羽根がもう落ちきって鳥肌露出してるし!
もうすでに瀕死の状態じゃねぇか! 寝つきが悪いとこうなんの!?
「あ"、あ"~~~……うぅ"~~~」
「もはやゾンビだなこれ」
「仕方あるまい。ニルナナカは朝に陽光を浴びれないとこうなってしまうのら」
「日光浴、してくる?」
「ま、平気なのら。代弁するから」
「見た目が全然平気じゃねぇよ! 不安になるだろうが!」
こうなるともはや本当に生きているのかどうかすら怪しい。
今にもかじりついてきそうな雰囲気だぞ!?
――という訳でしばし日光浴タイム。
家の前で陽を浴びせさせたら、みるみるうちに元通りになっていった。
通りすがりの人が驚く具合の再生っぷりだ。
「太陽神ニルナナカ~~~堂々復活れすぅ~~~!」
「毎度復活するなお前」
そして家の中でまた復活宣言。
これ、毎回やる気なの?
それなら彼女はなんでダンジョンで干からびていなかったのだろうか。
ずっと岩に埋まっていたなら骨と皮だけになっていそうなんだが?
「それはおそらく、普通に埋められた訳ではないからであろう。意識はあったが衰えを感じなかった辺り、封印の類で閉じ込められていたのだと思う」
ふむふむ、なるほど。
二人を埋めた奴らはそこまで凝っていたのか。
それって例のペンダントの効果を持続させるために?
まさかな……。
ともあれ話を戻すとしよう。
どうせ考えたって答えなど出ん。
「それで、俺に話したい事ってなんだ?」
「それは~~~れすね~~~スキルを~~~」
「ニルナナカがラングにスキルを与えたいと言うておる。感謝の印だそうなのら」
「えっ、スキルを? 俺はもうウーティリスから貰っているんだが?」
おいおい、まさかまたスキルだなんて。
気持ちは嬉しいが本当にいいのか?
「なにも一人一つとは決まっておらぬよ」
「そういうもんなのか」
それならいいんだが。
でもそういう事なら別に俺にじゃなくてもいいよな。
「だったら俺じゃなくチェルトに与えて欲しいんだが。ついでだし頭の中で会話する方法も教えてやってくれよ」
「え~~~嫌、れすぅ~~~」
「そうハッキリと言うな」
「当然なのら。ただのスキルならともかく、神の加護級となると相手を選ぶのら。それとなラング、思念交信は別にスキルでもなんでもないぞ」
「え? 違うのか?」
俺はてっきりキッカケをもらって話せるもんだと思っていたんだが。
「うむ。思念交信はいわば素質よ。そういった力を持つ者にしか叶わぬ」
「じゃあチェルトにはその素質がない?」
「今は、のう。いずれ開花するかもしれんし、しないかもしれん」
「傍れぇ~~~囁き続ければぁ~~~できるようになる、かもぉ~~~」
「そうか、後天的センスの問題って事か」
だとすればいつかはチェルトも思念交信ってやつに加われるかもな。
まぁ普通にしゃべれるから別に加わらなくてもいいんだが。
「という訳でどぉ~~~ん!」
「――って前触れもなく光ぶつけるんじゃねぇよ!?」
ニルナナカめ、会話が遅いくせにやる事は早い!
手首のスナップだけでシュッて投げて来るのは反則だろ!?
いいのかよ加護がそんな雑な扱いで!?
「あと投げやりに飛ばすな! 変なスキル付いたらどーすんだ!?」
「ぶつくさ言うとらんでステータスを確認せよ。そわそわ」
「わく、わくぅ!」
「んだよもう……俺はお前らの射幸心を満たす道具じゃないんだぞ」
なんか俺、いいように使われていないか?
……まぁいい、とりあえずどんなスキルが付いたか見てみよう。
ステータスオープン、と。
お、二つ目があるな、どれどれ――
「〝回源〟……なんじゃこりゃ」
「あ~~~それはぁ~~~」
「これはいわゆる超復元能力らのう」
「復元? 回復じゃなくて?」
「うむ。あらゆる物体を元あるべき形へと戻すスキルなのら」
「へぇ、太陽神のスキルだからこう、魔物をビャーッとやるもんかと思ったら。ま、これはこれでニルナナカの力っぽいよな」
「れすぅ~~~」
「うむ。ニルナナカは破邪と再生をつかさどる神であるがゆえに相応であろうっ!」
「ちなみにウーティリスは?」
「愛と美貌の神に決まっとるのらぁ~ん♡ あっはぁん♡」
「嘘をつくな嘘を」
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