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第四章 首都遠征編
第44話 再突入
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チェルト一家は本当にとんでもなかったな。
超級ダンジョンだろうが関係なくマイペースを貫いていたし。
しかし楽しい時間はそこまでだ。
夜になった今、俺達は俺達でやるべき事をやろう。
「多分この辺りなら誰にも見つからずに掘れると思う」
それで俺達はチェルトに案内され、私有地の奥にきた。
広大な敷地にも驚かされたが、丘まであって魔物さえいないのが驚きだ。
こんな広い土地を何に使うんだって悩ましいくらいだよ。
「それじゃ一掘りしてくるとするか」
当然ながら今の俺はダンジョンブレイカー装備だ。
このダンジョンの謎を解き明かすつもりでここにいる。
別に得のためって訳じゃなく、単に好奇心の延長で。
ウーティリスが埋められる事になった理由を確かめたい。
神々がいなくなった理由を知りたい。
その謎がここにも隠されてるかもしれないなら行くしかないだろうさ。
「待って、私も行く。そのために装備もしてきたんだから」
「それは構わないが、ついて来れるか?」
「まかせて、これでも足には自信があるの」
チェルトもついてくるらしいが、まぁそれは構わないだろう。
どうせ正体も知られているし、今さら隠す事でもない。
だったら後はついて来られるか、だけだ。
「じゃあ行くぞ。コオオオ……ッ!!!」
魔掘具を掲げ、精神を集中する。
狙いは地下ダンジョンの最深部。
……よし、全体構造が見えてきた。
道が複雑に絡み合っているな。道が無数に分かれて伸びている。
まるで迷路だ。深部へ行く道を探すのも一苦労だなコレは。
その形を例えるなら、毛細血管。
無数に広がる血管通路が網目状に広がり、正解の道を隠している。
しかし一方で当たりの道が十二方向から徐々に伸び、最深部へと向かっている。
ならば最深部はさしずめ心臓だな。
コアがあった場所がなかなかに広い空間となっているようだ。
「しかし最深部には何もおらんようら。どうやらじいさんが言っていたのはまんざら嘘でもなさそうらの」
「やはりか、だとすると最深部以外のどこかに代替コアがあるんだな」
「なんにせよ入ってみなければわからぬ。ひとまず最深部へと向かうのら」
「わかったッ! うぅおおおおーーーーーーッ!!!!!」
以前ならば最深部に行くのにも何度も掘る必要があるだろう。
このダンジョンの深さは今までの比じゃないからな。
だが今は違う。
この魔掘具なら、そしてそれを奮える俺なら、この深ささえ苦にはならない!
ゆえに俺は最深部へと見据え、まっすぐと道具を振り下ろした。
力の限りではなく、ただ感じるままに。
先を見通し、無駄な道を突き抜け、その先の目的地だけを目指して。
――そうして生まれた穴は、まさに一直線。
一切の歪みもなく、寸分の狂いも無く。
それでいてスキルが教えてくれる。この一掘りは成功だったと。
「行こうチェルト!」
「は、はいっ!」
だから俺は迷わずこう叫んで飛び込んでいた。
警戒する事もせず、ただ走り抜くためだけに。
おかげで、ちょっと振り向けばチェルトがもうずっと後方にいる。
どうやら疾風の面具の速度に追い付く事はできないようだ。
だけど問題無い。
この道は、最深部以外のどことも繋がっていないのだから。
そう、これは俺の家に地下室を掘った時と同じ力。
すべての道を異次元的に通り抜けさせた、無限穴掘りの超能力の賜物だ。
……それをこの魔掘具が勝手に理解し、最深部へと届かせやがったぁ!
さすがだぜ魔掘具、スキルにしっかり順応している!
無理をすれば並みの道具なら壊れちまうが、コイツはその心配もいらねぇ!
間違いない、このヴェプラーンの穿鉾とかいうやつは無限穴掘りとの相性抜群じゃねぇか!
ああ楽しいなこれは! なんていい物をもらっちまったんだよぉ!
その興奮のあまり、駆ける足が思わず浮足立ってしまっている。
おかげで勢いのまま、あっという間に最深部へ到達してしまった。
「着いたか。ふむ。主らしき存在が消えて久しいからかのう、この辺りは瘴気も薄くなっておるわ」
「ダンジョンの主ってのは復活しないんだな」
「そのようなのら。強大過ぎて再生しきれぬのかもしらん」
ここまできたら昼間にウーティリスが言っている事もわかる気がする。
部屋全体が「ゴウッ、ゴウッ」という重低音を響かせているのだ。
赤い岩も明暗を繰り返しているし、さしずめ力が届いていないという感じか。
「うむ、おそらくはその通りであろう。代替コアはここから離れている可能性があるのら。おまけに主の存在リソースがあるから力を吸い取り、しかし形成しきれずに力が霧散しておる」
「理屈はよくわからないが、その代替コアがもう少し近ければ魔王級も何度も復活していた可能性があるって事か?」
「さよう。なかなかに奇跡的なバランスであるな」
「――やっと着いたぁ~~~! ラング速すぎ~!」
お、チェルトも追い付いたな。
だが残念、移動はまだ続くぞ。
「らが、力の流れはなんとなく読めた。おそらくは中層辺りに目的のブツがあろう」
「得意の感知能力で正体までわからないのか?」
「それがよくわからんのらが、妙にぼやけて感じ取りにくい。まるでモザイクが掛かっているようなのら」
「なら逆にそこに向けて掘ればいいんじゃないか?」
「それもそうであるな。よかろ、ではその妖しい地点に向けて掘り進めよ」
「了解だ」
「ひえ、まだ掘るのぉ!」
そこで俺はちょっと思う所もあって、地面へと見据えてみた。
さらには魔掘具を掲げ、思うままにガツンと地下へ穴を開ける。
するとそのずっと先に、目的地周辺の空間らしき点が見えた。
「ええっ、なんで地下に!?」
「無限穴掘りの一つの能力を少し試してみたのさ」
「おお、〝自在屈掘〟をついにマスターしたか!」
「ああそうだ。この魔掘具がそれを可能にさせてくれたよ」
そう、俺は思いっきり空間を歪めた穴を掘ったのだ。
どこから掘っても目的地に続く道をな。
距離こそ変わらないが、これで目的地に〝降りられる〟ってこった!
よし、俺もいい感じに成長しているようだな。
新しい道具のおかげでどうやら新しい道も切り拓けたみたいだ!
超級ダンジョンだろうが関係なくマイペースを貫いていたし。
しかし楽しい時間はそこまでだ。
夜になった今、俺達は俺達でやるべき事をやろう。
「多分この辺りなら誰にも見つからずに掘れると思う」
それで俺達はチェルトに案内され、私有地の奥にきた。
広大な敷地にも驚かされたが、丘まであって魔物さえいないのが驚きだ。
こんな広い土地を何に使うんだって悩ましいくらいだよ。
「それじゃ一掘りしてくるとするか」
当然ながら今の俺はダンジョンブレイカー装備だ。
このダンジョンの謎を解き明かすつもりでここにいる。
別に得のためって訳じゃなく、単に好奇心の延長で。
ウーティリスが埋められる事になった理由を確かめたい。
神々がいなくなった理由を知りたい。
その謎がここにも隠されてるかもしれないなら行くしかないだろうさ。
「待って、私も行く。そのために装備もしてきたんだから」
「それは構わないが、ついて来れるか?」
「まかせて、これでも足には自信があるの」
チェルトもついてくるらしいが、まぁそれは構わないだろう。
どうせ正体も知られているし、今さら隠す事でもない。
だったら後はついて来られるか、だけだ。
「じゃあ行くぞ。コオオオ……ッ!!!」
魔掘具を掲げ、精神を集中する。
狙いは地下ダンジョンの最深部。
……よし、全体構造が見えてきた。
道が複雑に絡み合っているな。道が無数に分かれて伸びている。
まるで迷路だ。深部へ行く道を探すのも一苦労だなコレは。
その形を例えるなら、毛細血管。
無数に広がる血管通路が網目状に広がり、正解の道を隠している。
しかし一方で当たりの道が十二方向から徐々に伸び、最深部へと向かっている。
ならば最深部はさしずめ心臓だな。
コアがあった場所がなかなかに広い空間となっているようだ。
「しかし最深部には何もおらんようら。どうやらじいさんが言っていたのはまんざら嘘でもなさそうらの」
「やはりか、だとすると最深部以外のどこかに代替コアがあるんだな」
「なんにせよ入ってみなければわからぬ。ひとまず最深部へと向かうのら」
「わかったッ! うぅおおおおーーーーーーッ!!!!!」
以前ならば最深部に行くのにも何度も掘る必要があるだろう。
このダンジョンの深さは今までの比じゃないからな。
だが今は違う。
この魔掘具なら、そしてそれを奮える俺なら、この深ささえ苦にはならない!
ゆえに俺は最深部へと見据え、まっすぐと道具を振り下ろした。
力の限りではなく、ただ感じるままに。
先を見通し、無駄な道を突き抜け、その先の目的地だけを目指して。
――そうして生まれた穴は、まさに一直線。
一切の歪みもなく、寸分の狂いも無く。
それでいてスキルが教えてくれる。この一掘りは成功だったと。
「行こうチェルト!」
「は、はいっ!」
だから俺は迷わずこう叫んで飛び込んでいた。
警戒する事もせず、ただ走り抜くためだけに。
おかげで、ちょっと振り向けばチェルトがもうずっと後方にいる。
どうやら疾風の面具の速度に追い付く事はできないようだ。
だけど問題無い。
この道は、最深部以外のどことも繋がっていないのだから。
そう、これは俺の家に地下室を掘った時と同じ力。
すべての道を異次元的に通り抜けさせた、無限穴掘りの超能力の賜物だ。
……それをこの魔掘具が勝手に理解し、最深部へと届かせやがったぁ!
さすがだぜ魔掘具、スキルにしっかり順応している!
無理をすれば並みの道具なら壊れちまうが、コイツはその心配もいらねぇ!
間違いない、このヴェプラーンの穿鉾とかいうやつは無限穴掘りとの相性抜群じゃねぇか!
ああ楽しいなこれは! なんていい物をもらっちまったんだよぉ!
その興奮のあまり、駆ける足が思わず浮足立ってしまっている。
おかげで勢いのまま、あっという間に最深部へ到達してしまった。
「着いたか。ふむ。主らしき存在が消えて久しいからかのう、この辺りは瘴気も薄くなっておるわ」
「ダンジョンの主ってのは復活しないんだな」
「そのようなのら。強大過ぎて再生しきれぬのかもしらん」
ここまできたら昼間にウーティリスが言っている事もわかる気がする。
部屋全体が「ゴウッ、ゴウッ」という重低音を響かせているのだ。
赤い岩も明暗を繰り返しているし、さしずめ力が届いていないという感じか。
「うむ、おそらくはその通りであろう。代替コアはここから離れている可能性があるのら。おまけに主の存在リソースがあるから力を吸い取り、しかし形成しきれずに力が霧散しておる」
「理屈はよくわからないが、その代替コアがもう少し近ければ魔王級も何度も復活していた可能性があるって事か?」
「さよう。なかなかに奇跡的なバランスであるな」
「――やっと着いたぁ~~~! ラング速すぎ~!」
お、チェルトも追い付いたな。
だが残念、移動はまだ続くぞ。
「らが、力の流れはなんとなく読めた。おそらくは中層辺りに目的のブツがあろう」
「得意の感知能力で正体までわからないのか?」
「それがよくわからんのらが、妙にぼやけて感じ取りにくい。まるでモザイクが掛かっているようなのら」
「なら逆にそこに向けて掘ればいいんじゃないか?」
「それもそうであるな。よかろ、ではその妖しい地点に向けて掘り進めよ」
「了解だ」
「ひえ、まだ掘るのぉ!」
そこで俺はちょっと思う所もあって、地面へと見据えてみた。
さらには魔掘具を掲げ、思うままにガツンと地下へ穴を開ける。
するとそのずっと先に、目的地周辺の空間らしき点が見えた。
「ええっ、なんで地下に!?」
「無限穴掘りの一つの能力を少し試してみたのさ」
「おお、〝自在屈掘〟をついにマスターしたか!」
「ああそうだ。この魔掘具がそれを可能にさせてくれたよ」
そう、俺は思いっきり空間を歪めた穴を掘ったのだ。
どこから掘っても目的地に続く道をな。
距離こそ変わらないが、これで目的地に〝降りられる〟ってこった!
よし、俺もいい感じに成長しているようだな。
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