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第二章 逆襲のダンジョンブレイク編
第16話 上級ダンジョン攻略開始!
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ウーティリスがダンジョンの存在意義を教えてくれた。
そのおかげで俺の信念は決して独りよがりではないと気付かされたんだ。
師匠から受け取った願いは、太古からの願いでもある。
きっと師匠やそのまた師匠達が受け継いで、ずっと守り通してきたのだろう。
そう信じたい。
だから俺もその願いを守ります。
いつかまたあなたに出会った時、褒めてもらうために。
俺自身への望みは、今はまだそれだけでいい。
「でもわらわは時々でもいいからお肉を食べたいのら」
「あ、うん、まぁそれくらいなら別に使ってもいい、よな?」
「かまわんかまわーん」
で、でもまぁ人間食べないと死ぬからね、少しくらいは贅沢してもいいだろう。
増長しない程度にすこし生活バランスは見直させてもらおう。
「しかし、今思うとそなたと出会えたのは運命なのかもしれぬ」
「運命? 俺との出会いが必然だったって?」
「うむ。きっとそなたのような者だけがわらわを掘り当てる事ができたのかものう」
「だとすればきっと、俺じゃなくルルイでも良かったかもな」
「えー。わらわ、独身のピュアッピュアな男子に拾われた~い♡」
「そう怪しげな事ばかり言うんじゃないとあれほど」
たしかに俺は独身だがもうピュアでもなんでもないぞ。
ハーベスター仲間の中には随分と盛った女がいるからな、一人。
「なんら童貞ではないのかつまらん。イジりがいがないのう」
「フッ、そんな概念とっくに捨てたぜ。(まぁまだ一回しかしてないけど)」
おかげで俺達ハーベスター仲間は家族も同然だ。
ある意味でいえばあの女が仲間一番のヤリ手――じゃない、やり手だな。みんなの絆を繋ぐという意味での。
「そなたの友人は本当に面白い者達ばかりなのらのう。いつか紹介しておくれ」
「ああ、縁があったらな。でも幼女趣味の奴もいるから気を付けろよ?」
「心配するでない。股を開くのを許せるのはまだそなただけなのらぁ~♡」
「いや、それは別に俺にも許さなくていい」
「かっかっかーっ! 初いのぉ~♡」
まったく……子ども姿のクセしてハレンチにほどがあるだろう、この迷宮神。
思考回路まで迷宮入りしているじゃないか。
「そう上手い事を言うでない。……さて、冗談話はそれくらいにしておくとしよう」
「どうした、何か感じたのか?」
「うむ、例のダンジョンが近くなったらしくビンビンに感じるようになったわ」
「ほらまた卑猥な表現で言うー」
「これ素なんらけどー……」
どうやら上級ダンジョンが近づいてきたらしい。
当然ながらこうやって話している間にもズンズンと掘って歩き進んでいる。
ペースは最初の頃から落ちていないからな、もうすぐ二時間ほど経つだろうし、そろそろブチ抜いても良い頃合いか。
となると相当近くまで行かないと強く感知できないのだろうか。
「しかり。ゆえにここまで来る必要がどうしてもあったという訳ら」
「それで、感じ取った雰囲気だとやれそうか?」
「問題はない。とはいえ多少だけ進路方向がズレておるからの、少しわらわの指示に従って掘ってほしい」
「了解だ」
しかしそれでも土の中である以上、頼りはウーティリスの感覚のみ。
それなので彼女の指示に従い、少しづつ方向修正して掘り進む。
するとさっそく、ウーティリスが頭をポンポンと叩いてきた。
「おっと、そこで一旦ストップするのら」
「お、わかった」
指示通りに足を止め、ひとまず話し合うためにと鞄を降ろす。
目的もやり方も把握したとはいえ、初めてだから段取りくらいは知っておきたい。
「それで何か事前打ち合わせでもするか?」
「それもあるがのう、まずその前に狙いを定める必要がある」
「もしかして財宝の位置もわかったりするって?」
「当然であろう、わらわは迷宮神であるぞ! そのくらいは朝飯前なのら!」
しかしどうやら事を起こす前にも準備が必要そうだ。
ウーティリスも頭に両手を充てて「ムムム」と唸っているし。
「――よし、見えたのら! 財宝の位置は全部で十一。場所もしっかりとな!」
「じゃあそこまで掘り進めばいいんだな?」
「うむっ! 魔物も気にするでない。まとめて掘ってしまえばよかろう」
「軽く言うよな~……言うてまぁその通りなんだけども」
それで再び彼女を背負い、指先の示す方へと再び掘り進む。
今度は高さ方向にも指示が入るから慎重にいかないと。
時間的にはまだ夜中だろうし、余裕もあるはず。
今は少しづつ、確実に狙っていくとしよう。
それにしても、随分と深く掘っていくな。
もうだいぶ地下深くにまで達していると思うのだが。
「そこでストップなのら」
「それでどうすればいい?」
「あとはわらわが指し示した方向、およそ五〇メートルの距離を一気にドズンとやればよい」
「よし行くぞ……うっりゃああああっ!!!」
方向も距離も指定してくれるなら助かる。
どうしてそこまで細かいのかはわからないが、でも今は信じるだけだっ!
ゆえに指示された通り、ドズンと大穴を一掘り。
そうしたら途端に明かりが先から漏れてきた。
どうやらダンジョンの中をみごとにブチ抜いたらしい。
それなので恐る恐る中へと入ってみる事に。
「安心せい、このフロアには他に魔物はおらぬ」
「え、他……? ――ッ!?」
だが中へと足を踏み入れようとした途端、俺はまたとんでもない物を目にしてしまった。
なんとすさまじく巨大なローブのような布がばさりと落ちてきたのだ。
それも白くて巨大な塊が「ドゴゴン!」といくつも転がっていく中で。
「ふむ、この骨とローブは死の魔王ダルグスの亡骸らのう。大き過ぎてボディが掘りきれず、命だけ消し飛んだらしー」
「し、死の、魔王ぅぅぅッ!?」
う、嘘だろ!?
もしかして今のたった一掘りで魔王が、死んだ!?
しかも死の魔王って、名前からして不死的な存在感なのに!?
冗談じゃないぞこのスキル、ほんと常識外れのとんでもない力だ……!
そのおかげで俺の信念は決して独りよがりではないと気付かされたんだ。
師匠から受け取った願いは、太古からの願いでもある。
きっと師匠やそのまた師匠達が受け継いで、ずっと守り通してきたのだろう。
そう信じたい。
だから俺もその願いを守ります。
いつかまたあなたに出会った時、褒めてもらうために。
俺自身への望みは、今はまだそれだけでいい。
「でもわらわは時々でもいいからお肉を食べたいのら」
「あ、うん、まぁそれくらいなら別に使ってもいい、よな?」
「かまわんかまわーん」
で、でもまぁ人間食べないと死ぬからね、少しくらいは贅沢してもいいだろう。
増長しない程度にすこし生活バランスは見直させてもらおう。
「しかし、今思うとそなたと出会えたのは運命なのかもしれぬ」
「運命? 俺との出会いが必然だったって?」
「うむ。きっとそなたのような者だけがわらわを掘り当てる事ができたのかものう」
「だとすればきっと、俺じゃなくルルイでも良かったかもな」
「えー。わらわ、独身のピュアッピュアな男子に拾われた~い♡」
「そう怪しげな事ばかり言うんじゃないとあれほど」
たしかに俺は独身だがもうピュアでもなんでもないぞ。
ハーベスター仲間の中には随分と盛った女がいるからな、一人。
「なんら童貞ではないのかつまらん。イジりがいがないのう」
「フッ、そんな概念とっくに捨てたぜ。(まぁまだ一回しかしてないけど)」
おかげで俺達ハーベスター仲間は家族も同然だ。
ある意味でいえばあの女が仲間一番のヤリ手――じゃない、やり手だな。みんなの絆を繋ぐという意味での。
「そなたの友人は本当に面白い者達ばかりなのらのう。いつか紹介しておくれ」
「ああ、縁があったらな。でも幼女趣味の奴もいるから気を付けろよ?」
「心配するでない。股を開くのを許せるのはまだそなただけなのらぁ~♡」
「いや、それは別に俺にも許さなくていい」
「かっかっかーっ! 初いのぉ~♡」
まったく……子ども姿のクセしてハレンチにほどがあるだろう、この迷宮神。
思考回路まで迷宮入りしているじゃないか。
「そう上手い事を言うでない。……さて、冗談話はそれくらいにしておくとしよう」
「どうした、何か感じたのか?」
「うむ、例のダンジョンが近くなったらしくビンビンに感じるようになったわ」
「ほらまた卑猥な表現で言うー」
「これ素なんらけどー……」
どうやら上級ダンジョンが近づいてきたらしい。
当然ながらこうやって話している間にもズンズンと掘って歩き進んでいる。
ペースは最初の頃から落ちていないからな、もうすぐ二時間ほど経つだろうし、そろそろブチ抜いても良い頃合いか。
となると相当近くまで行かないと強く感知できないのだろうか。
「しかり。ゆえにここまで来る必要がどうしてもあったという訳ら」
「それで、感じ取った雰囲気だとやれそうか?」
「問題はない。とはいえ多少だけ進路方向がズレておるからの、少しわらわの指示に従って掘ってほしい」
「了解だ」
しかしそれでも土の中である以上、頼りはウーティリスの感覚のみ。
それなので彼女の指示に従い、少しづつ方向修正して掘り進む。
するとさっそく、ウーティリスが頭をポンポンと叩いてきた。
「おっと、そこで一旦ストップするのら」
「お、わかった」
指示通りに足を止め、ひとまず話し合うためにと鞄を降ろす。
目的もやり方も把握したとはいえ、初めてだから段取りくらいは知っておきたい。
「それで何か事前打ち合わせでもするか?」
「それもあるがのう、まずその前に狙いを定める必要がある」
「もしかして財宝の位置もわかったりするって?」
「当然であろう、わらわは迷宮神であるぞ! そのくらいは朝飯前なのら!」
しかしどうやら事を起こす前にも準備が必要そうだ。
ウーティリスも頭に両手を充てて「ムムム」と唸っているし。
「――よし、見えたのら! 財宝の位置は全部で十一。場所もしっかりとな!」
「じゃあそこまで掘り進めばいいんだな?」
「うむっ! 魔物も気にするでない。まとめて掘ってしまえばよかろう」
「軽く言うよな~……言うてまぁその通りなんだけども」
それで再び彼女を背負い、指先の示す方へと再び掘り進む。
今度は高さ方向にも指示が入るから慎重にいかないと。
時間的にはまだ夜中だろうし、余裕もあるはず。
今は少しづつ、確実に狙っていくとしよう。
それにしても、随分と深く掘っていくな。
もうだいぶ地下深くにまで達していると思うのだが。
「そこでストップなのら」
「それでどうすればいい?」
「あとはわらわが指し示した方向、およそ五〇メートルの距離を一気にドズンとやればよい」
「よし行くぞ……うっりゃああああっ!!!」
方向も距離も指定してくれるなら助かる。
どうしてそこまで細かいのかはわからないが、でも今は信じるだけだっ!
ゆえに指示された通り、ドズンと大穴を一掘り。
そうしたら途端に明かりが先から漏れてきた。
どうやらダンジョンの中をみごとにブチ抜いたらしい。
それなので恐る恐る中へと入ってみる事に。
「安心せい、このフロアには他に魔物はおらぬ」
「え、他……? ――ッ!?」
だが中へと足を踏み入れようとした途端、俺はまたとんでもない物を目にしてしまった。
なんとすさまじく巨大なローブのような布がばさりと落ちてきたのだ。
それも白くて巨大な塊が「ドゴゴン!」といくつも転がっていく中で。
「ふむ、この骨とローブは死の魔王ダルグスの亡骸らのう。大き過ぎてボディが掘りきれず、命だけ消し飛んだらしー」
「し、死の、魔王ぅぅぅッ!?」
う、嘘だろ!?
もしかして今のたった一掘りで魔王が、死んだ!?
しかも死の魔王って、名前からして不死的な存在感なのに!?
冗談じゃないぞこのスキル、ほんと常識外れのとんでもない力だ……!
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