41 / 41
最終話 勇者達の真の冒険RTAはここから始まる
しおりを挟む
シスメさんの突然の覚醒により、ジャガンコロッサスの脅威は去り。
そして攻撃の余波で城上部をも吹き飛ばし、遂に戦いは終結した。
「なんとかやれてよかったよ。にしても、ここまでやっといて兵士の一人も来ないのは不思議なもんだ」
『恐らく先程の者が皆を支配していたのでしょう。それで洗脳が解け、皆気絶しているのだと考えられます』
しかしその被害は甚大だ。
仲間達はみな討ち死にし、装備もボロボロに。
おまけに城もこの状態だから、次の勇者召喚は一体どうなるやら。
まぁ、むしろ今まで何ともなかったのが不思議なくらいだが。
「にしてもアイツ、まるで邪神が勇者の来訪を待っているみたいな言い草だったな。俺って邪神の天敵なんじゃないのか?」
俺はあの国王に召喚された時からあの男を信用していた。
敬る姿は本物だったし、来訪の時は本当に嬉しそうだったから。
黒幕は意外な人物、だなんてよく言うけど、奴だけはそうも思えなかったんだ。
『確かに天敵ではありますが、同時に勇者がいなければ完全復活は叶いません。ゆえに勇者の訪れは邪神にとっての願いでもあるのです』
「そうだったのか。一体何なんだ、邪神って……」
ただその理由も、こうして真実を打ち明けられた事ですぐ納得に至れた。
確かにな、それなら俺を敬うのももっともだ。
スパッと邪神の所に行って完全復活させてくれれば本望だろうからな。
けどわかったのはそれくらいで、邪神の本質までは教えてもらえず。
シスメさんは口を噤み、答えようとしてくれなくて。
やはり核心は自分で探せって事なんだろう。
それはきっとシスメさんの事に関しても。
「ならシスメさん、君は一体なんなんだい? もしかして神の遣いとか」
『それも秘密です』
「だよな」
『……ですが、唯一言えるのは間違い無く勇者の味方であるという事です。少なくとも、貴方に対してはとても感謝していますよ』
「えっ?」
シスメさん自身の正体はもちろん教えてなど貰えるはずも無く。
けどその時振り向いた彼女は優しい笑顔を向けてくれていて。
とても人らしく柔らかい笑みだったから、つい見惚れて呆けてしまった。
『貴方達の推測通り、私は勇者育成を目的として現れる存在です。本来は勇者の証を手に入れた時点で消滅するのが基本でした。しかし対象の勇者の成長が未熟である場合のみ、延長して付き添う事となっているのです』
「はは、となると俺は勇者としてはまだまだ未熟って事かぁ~!」
『ふふっ、ええそうですね』
「おっとぉ、手厳しいな」
それにいつもみたいな嫌味がない。
テンプレ台詞じゃないだけでこれだけ印象が変わるもんなんだな。
『けれど、それと同時に新たなる可能性を秘めている存在でもあります』
「新たなる可能性?」
『えぇ。ただ邪神を封印する為の旅ではなく、それ以上の事を成してくれる――そんな気がしてならないのです。その可能性があったからこそ、私は仕様離反システムを起動させる事が出来たのですから』
だとすると、今のシスメさんは【お母さんモード】って言った所かな。
俺が不甲斐ないから、保護者として立ち上がってくれたのだと。
その方が仕様離反システムなんて物よりはずっとわかりやすい。
「うん、ありがとう、お陰で助かったよ」
『しかしこのシステムは制限時間が存在します。ゆえに発動できる場面は限られていると言えるでしょう。ですからまたシナリオブレイクで予想外の危機が訪れた時にだけ、再び私を頼ってくださいね』
「わかった。使い所を考える様にするよ」
『えぇ、ですから安心して冒険を続けてください。私はいつも、貴方達を見守っていますからね』
でもそのモードも遂に時間切れとなってしまった様だ。
彼女から溢れていた光が急激に弱まり、とうとう消え失せて。
それでいつものぼんやりとしたシスメさんが戻って来た。
『こうして勇者・翔助達の旅は始まった!』
「……そうだな。ここからが俺達の本当の旅なんだ。それじゃあ行こうか、シスメさん!」
だから俺は彼女と共に城を出る。
今教えてもらえた事を胸に秘めて。
冒険を成し遂げたいって想いを叶える為に。
そしていつか、この世界の真実を確かめてやろうと心に誓って。
それから翌日。
俺は第三の街へと辿り着いて早々、仲間を呼び戻した。
そうしたら仲間達は揃って謝罪し始める始末で。
やはりあれだけの集団でありながら瞬殺されたのがよほど堪えた様だ。
けど俺はそんな彼等にむしろ感謝したよ。
無限残機とはいえ死ぬ事が辛くない訳が無いからな。
にも拘わらず体を張って俺を守ろうとしてくれた事には敬意を表したい。
それで落ち着いた所で、事の顛末を全て話した。
仲間達も最初は疑ったものさ。
シスメさんがカンストオーバーの性能を発揮したなんてね。
ま、その数分後には「でもシスメさんだからあり」なんて楽観的な結論になった。
相変わらず、深く考えない奴等だなぁなんて鼻で笑ってやったもんさ。
なんだか懐かしいやりとりで、たくさん笑う事が出来たよ。
――で、更にその翌日。
「さて、準備も整ったし……そろそろ行くか!」
俺達は改めて冒険の旅に出ようとしていた。
勇者の証が戻ってきた事で、ある程度の装備は整えられる。
けど元々スッカラカンだったからな、完璧とは到底言えない。
なので先に進むのは少しだけ待つ事に。
今はちょっとでも強くなって、不測の事態に備えないといけないから。
「ではまず再びの不思議な迷宮ですな! 腕が鳴りますぞォ!」
「ダウゼンの武器も壊れちゃったから取らないとだし、二・三周は覚悟しないとね」
「その前にウチ、転職したいでっす」
「ふははは! ならばユーリスも邪神王子に転職するのだ!」
「そんな職あるの!?」
だから待望の不思議な迷宮にまたトライする事に。
今度は本気で最下層を目指すつもりだ。
強烈な武器って奴を手に入れれば、ある程度のペナルティモンスターは自分で処理できるだろうさ。
全てをシスメさんに任せる訳にはいかないから。
少しでも強くなって、自分達で何とかしてみせる。
きっと真実ってのは、そう苦労した先にこそ待っているんだって思うんだ。
「じゃあスパッと転職を済ませて迷宮行くぞぉ!」
「わかりまっした!」
だから俺達は未熟のまま強くなるよ。
シスメさんともいつまでも旅を続けて行きたいからな。
それで皆で揃ってこの世界をクリアしよう。
邪神を封印して、真実を解き明かして。
仲間達と笑い合える穏やかな平和を手に入れるんだ。
それが、この世界に呼ばれた俺の本当の役割だって信じているから。
その為になら俺は、いつまでだって進み続けられるさ。
おいでませ、バグ世界! 完
そして攻撃の余波で城上部をも吹き飛ばし、遂に戦いは終結した。
「なんとかやれてよかったよ。にしても、ここまでやっといて兵士の一人も来ないのは不思議なもんだ」
『恐らく先程の者が皆を支配していたのでしょう。それで洗脳が解け、皆気絶しているのだと考えられます』
しかしその被害は甚大だ。
仲間達はみな討ち死にし、装備もボロボロに。
おまけに城もこの状態だから、次の勇者召喚は一体どうなるやら。
まぁ、むしろ今まで何ともなかったのが不思議なくらいだが。
「にしてもアイツ、まるで邪神が勇者の来訪を待っているみたいな言い草だったな。俺って邪神の天敵なんじゃないのか?」
俺はあの国王に召喚された時からあの男を信用していた。
敬る姿は本物だったし、来訪の時は本当に嬉しそうだったから。
黒幕は意外な人物、だなんてよく言うけど、奴だけはそうも思えなかったんだ。
『確かに天敵ではありますが、同時に勇者がいなければ完全復活は叶いません。ゆえに勇者の訪れは邪神にとっての願いでもあるのです』
「そうだったのか。一体何なんだ、邪神って……」
ただその理由も、こうして真実を打ち明けられた事ですぐ納得に至れた。
確かにな、それなら俺を敬うのももっともだ。
スパッと邪神の所に行って完全復活させてくれれば本望だろうからな。
けどわかったのはそれくらいで、邪神の本質までは教えてもらえず。
シスメさんは口を噤み、答えようとしてくれなくて。
やはり核心は自分で探せって事なんだろう。
それはきっとシスメさんの事に関しても。
「ならシスメさん、君は一体なんなんだい? もしかして神の遣いとか」
『それも秘密です』
「だよな」
『……ですが、唯一言えるのは間違い無く勇者の味方であるという事です。少なくとも、貴方に対してはとても感謝していますよ』
「えっ?」
シスメさん自身の正体はもちろん教えてなど貰えるはずも無く。
けどその時振り向いた彼女は優しい笑顔を向けてくれていて。
とても人らしく柔らかい笑みだったから、つい見惚れて呆けてしまった。
『貴方達の推測通り、私は勇者育成を目的として現れる存在です。本来は勇者の証を手に入れた時点で消滅するのが基本でした。しかし対象の勇者の成長が未熟である場合のみ、延長して付き添う事となっているのです』
「はは、となると俺は勇者としてはまだまだ未熟って事かぁ~!」
『ふふっ、ええそうですね』
「おっとぉ、手厳しいな」
それにいつもみたいな嫌味がない。
テンプレ台詞じゃないだけでこれだけ印象が変わるもんなんだな。
『けれど、それと同時に新たなる可能性を秘めている存在でもあります』
「新たなる可能性?」
『えぇ。ただ邪神を封印する為の旅ではなく、それ以上の事を成してくれる――そんな気がしてならないのです。その可能性があったからこそ、私は仕様離反システムを起動させる事が出来たのですから』
だとすると、今のシスメさんは【お母さんモード】って言った所かな。
俺が不甲斐ないから、保護者として立ち上がってくれたのだと。
その方が仕様離反システムなんて物よりはずっとわかりやすい。
「うん、ありがとう、お陰で助かったよ」
『しかしこのシステムは制限時間が存在します。ゆえに発動できる場面は限られていると言えるでしょう。ですからまたシナリオブレイクで予想外の危機が訪れた時にだけ、再び私を頼ってくださいね』
「わかった。使い所を考える様にするよ」
『えぇ、ですから安心して冒険を続けてください。私はいつも、貴方達を見守っていますからね』
でもそのモードも遂に時間切れとなってしまった様だ。
彼女から溢れていた光が急激に弱まり、とうとう消え失せて。
それでいつものぼんやりとしたシスメさんが戻って来た。
『こうして勇者・翔助達の旅は始まった!』
「……そうだな。ここからが俺達の本当の旅なんだ。それじゃあ行こうか、シスメさん!」
だから俺は彼女と共に城を出る。
今教えてもらえた事を胸に秘めて。
冒険を成し遂げたいって想いを叶える為に。
そしていつか、この世界の真実を確かめてやろうと心に誓って。
それから翌日。
俺は第三の街へと辿り着いて早々、仲間を呼び戻した。
そうしたら仲間達は揃って謝罪し始める始末で。
やはりあれだけの集団でありながら瞬殺されたのがよほど堪えた様だ。
けど俺はそんな彼等にむしろ感謝したよ。
無限残機とはいえ死ぬ事が辛くない訳が無いからな。
にも拘わらず体を張って俺を守ろうとしてくれた事には敬意を表したい。
それで落ち着いた所で、事の顛末を全て話した。
仲間達も最初は疑ったものさ。
シスメさんがカンストオーバーの性能を発揮したなんてね。
ま、その数分後には「でもシスメさんだからあり」なんて楽観的な結論になった。
相変わらず、深く考えない奴等だなぁなんて鼻で笑ってやったもんさ。
なんだか懐かしいやりとりで、たくさん笑う事が出来たよ。
――で、更にその翌日。
「さて、準備も整ったし……そろそろ行くか!」
俺達は改めて冒険の旅に出ようとしていた。
勇者の証が戻ってきた事で、ある程度の装備は整えられる。
けど元々スッカラカンだったからな、完璧とは到底言えない。
なので先に進むのは少しだけ待つ事に。
今はちょっとでも強くなって、不測の事態に備えないといけないから。
「ではまず再びの不思議な迷宮ですな! 腕が鳴りますぞォ!」
「ダウゼンの武器も壊れちゃったから取らないとだし、二・三周は覚悟しないとね」
「その前にウチ、転職したいでっす」
「ふははは! ならばユーリスも邪神王子に転職するのだ!」
「そんな職あるの!?」
だから待望の不思議な迷宮にまたトライする事に。
今度は本気で最下層を目指すつもりだ。
強烈な武器って奴を手に入れれば、ある程度のペナルティモンスターは自分で処理できるだろうさ。
全てをシスメさんに任せる訳にはいかないから。
少しでも強くなって、自分達で何とかしてみせる。
きっと真実ってのは、そう苦労した先にこそ待っているんだって思うんだ。
「じゃあスパッと転職を済ませて迷宮行くぞぉ!」
「わかりまっした!」
だから俺達は未熟のまま強くなるよ。
シスメさんともいつまでも旅を続けて行きたいからな。
それで皆で揃ってこの世界をクリアしよう。
邪神を封印して、真実を解き明かして。
仲間達と笑い合える穏やかな平和を手に入れるんだ。
それが、この世界に呼ばれた俺の本当の役割だって信じているから。
その為になら俺は、いつまでだって進み続けられるさ。
おいでませ、バグ世界! 完
0
お気に入りに追加
21
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
物理系魔法少女は今日も魔物をステッキでぶん殴る〜会社をクビになった俺、初配信をうっかりライブにしてしまい、有名になったんだが?〜
ネリムZ
ファンタジー
この世界にはいくつものダンジョンが存在する。それは国ごとの資源物資でもあり、災害を引き起こすモノでもあった。
魔物が外に出ないように倒し、素材を持ち帰る職業を探索者と呼ぶ。
探索者にはありきたりなスキル、レベルと言った概念が存在する。
神宮寺星夜は月月火水木金金の勤務をしていた。
働けているなら問題ない、そんな思考になっていたのだが、突然のクビを受けてしまう。
貯金はあるがいずれ尽きる、生きる気力も失われていた星夜は探索者で稼ぐ事に決めた。
受付で名前を登録する時、なぜか自分で入力するはずの名前の欄に既に名前が入力されていた?!
実はその受付穣が⋯⋯。
不思議で懐かしな縁に気づかない星夜はダンジョンへと入り、すぐに異変に気づいた。
声が女の子のようになっていて、手足が細く綺麗であった。
ステータスカードを見て、スキルを確認するとなんと──
魔法少女となれる星夜は配信を初め、慣れない手つきで録画を開始した。
魔物を倒す姿が滑稽で、視聴者にウケて初配信なのにバズってしまう!
だが、本人は録画だと思っているため、それに気づくのは少し先の話である。
これは魔法少女の力を中途半端に手に入れたおっさんがゆったりと殴り、恋したり、嘆いたり、やっぱりゆぅたりする話だ。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
クラフト系サンドボックスゲームで遊びつくしていた俺が異世界で、メスガキお姫様の宮を造ることになった話
鯨井イルカ
ファンタジー
サンドボックスゲーム好きの主人公タツヤは、ある日突然、クラフト能力を持って異世界に飛ばされた。
そこで、国王から「娘のために宮を作ってくれ」と頼まれるが、その娘というのが、とんでもなくワガママなメスガキだった。
はたしてタツヤは、無事に宮を作り上げて元の世界に戻れるのか?
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
恋人の父親に「嫁にはやれん!」と云われたオレは・・・
もっちり道明寺♪
ファンタジー
恋人の父親に呼び出されたオレ!
長女が音信不通で、跡取りの可能性が高くなった彼女!
周りからは「結婚をして跡継ぎを!」と云われているのを知っていた。
そろそろ潮時だと思っていた・・・
マジ初投稿の、チョー初心者です!
一人称というか、独白(モノローグ)風にしか書けないので、少々判りにくいかもしれません。
お手柔らかにお願い致します! 2018/9/16
m(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる