31 / 41
第31話 塔攻略にこそ彼等は輝く
しおりを挟む
スーパーアスレチックダンジョン、ドオンの塔。
石床と砲弾がとめどなく飛び交う、殺意満点のステージ攻略が遂に始まった。
しかし、ただ躱して飛び乗ればいいという訳では無い。
中にはバグ石床が存在し、乗る事が出来ないものまであるという。
ゆえに反応と身体能力、そして判断力と冷静さが問われるステージなのだ。
「いいでっすか翔助様、よく見ていてくださぁいでっす!」
「お、おう……」
にも拘らず、あのユーリスが石床へ向けて意気揚々と飛び跳ねる。
普段は反射神経の弱さが目立つ彼女も、こんな時だけはやる気満々だ。
『ユーリスは倒れた』
「つまりここを飛び降りればいいんだな!? よしッ!!」
「お待ちくだされ翔助殿。ユーリスはこの際いないものとしてカウントして構いませぬ」
「ジャンプ台犬とか乗り捨てドラゴンだと思っていいわ」
「そうか。なのにアイツ、一人で無駄死にしやがって……!」
そんなユーリスが奈落の溶岩流に消えたので再び呼び出す。
それで気を取り直し、俺もダウゼンとウィシュカが選び乗った石床へと続いた。
『ユーリスは倒れた』
「もう呼び出さなくてもいい?」
「呼んでおいても問題はありませぬが、気分に任せます」
「完全に空気扱いだな」
まぁ正直、俺でも割とギリギリだけども。
石床もほぼ止まらずに動き続けているからな。
速度を落とさずに反転・往復するから飛び乗るのがすごく怖い。
慣性を無視する所はファンタジーっぽいやら、バグっぽいやら。
「翔助殿、こちらへ!」
「よし! つぉあッ!」
「掴まえたわ! せぇいっ!」
ただ多少は失敗しても平気そう。
足が少し届かなくても、ダウゼンとウィシュカが掴んで引っ張り上げてくれるんだ。
こういう協力プレイがあるのはアクションの弱い俺的にとても助かる。
こんな感じで石床を三つほど乗り越え、ようやく固定床へ。
それでふと床下を覗くと、既に一階層がぼんやりとしていた。
もうだいぶ高い所に到達していた様だ。
「ここはまだまだ序の口ですぞ」
「これから先はどんどんと難易度が上がっていくわ。注意して」
それでもまだ二層目に過ぎない。
上を見上げれば果てしないほど高い景色が見える。
奥の石床の動きも明らかにおかしく、縦回転したり、バレルロールしたり。
あんな動き、ゲームでも見た事ねぇよ!!
あんなのに一体どうやって乗れって言うんだ!?
「なんで皆、ここまで詳しいんだ……?」
「このダンジョンは難易度が高いから、修練の時に専用の訓練を受けさせられるのよ」
「最上階までの攻略までしっかり叩き込まれましたぞ。最速攻略を目指して!」
「ここだけ無駄に力入ってない!?」
けど仲間達にとっては、それらの対策も全て熟知済みらしい。
かつての勇者や祖先が積み重ねた攻略法を習得した事によって。
そう至るまでにどれだけの犠牲が出たかは予想も付かないが。
「例えば次のステップですが、動く石床を使うと回り道過ぎてリスクが高く危険でする。ですので道を変え、あの遠くの固定床へ一気に行くのです」
「そこでまずユーリスを呼び出して――放り投げるわ」
「いきなりえげつない攻略法きた」
そんな攻略法に従い、ウィシュカがその固定床へと向けてユーリスを放り投げる。
そして空かさず走り飛び、ユーリスの顔を踏みつけて空高く跳ね上がった。
その姿は美しく、迷い無く。
マゲを備えたスモウレスラー美女が今、目的地へと舞い降りる。
「さすがですな。ウィシュカの一族は特にこのダンジョンで活躍すると聞きますし」
「でもユーリスの一族に恨まれたりしてない?」
「問題ありませぬ。踏まれた事を認識しないまま倒れますゆえ」
「いや、色々と問題だろう。罪悪感とか」
『ユーリスは倒れた』
更にはウィシュカが石を括りつけたロープを振り回し、こちらへ投げ付けていて。
空かさずダウゼンが片手で掴み取り、更には俺の腕をも掴み取る。
「なに――おおッ!?」
するとその途端、俺達の身体が宙に跳ね飛んだ。
ロープが凄まじい力で引かれた事によって。
なんとウィシュカが更に先の動く石床へと移り、ロープを端に引っかけていたのだ。
石床の動きを利用して俺達を牽引したのである。
これがプロフェッショナルの仕事かよ……!
「翔助殿、ロープを掴んでくだされッ!」
「えっ!? わ、わかったあッ!」
しかも今度はダウゼンが俺にロープを掴ませてくれて。
その途端、固定床を滑りながらも俺を抱え上げる。
「ぬぅおりゃあああーーーッッッ!!!!!」
「うっおおおッッッ!!?」
で、その勢いのままに、俺をウィシュカの下まで放り投げた。
己がそのまま奈落へと落ちる事をも恐れずに。
「狼狽えてる暇は無いわッ! 飛ぶわよッ!」
「なんッだってえッ!!!」
それでも止まらない。
ウィシュカが俺の腕を引き、共に今の石床上をまた跳ね飛んだ。
直後、石床は反転し、視界からスッと消えた。
ギリギリだ。
だが最良のタイミングでもある。
石床の勢いを利用し、更なるショートカットを狙うのに丁度良いほど。
ここまで計算尽くしているのかよ!?
だが――
「クッ! 勢いが足りないッ!」
「なんだってぇ!?」
僅かに届かない。
先の固定床はまだ遠いのに、失速し始めていて。
俺が一瞬躊躇したせいで跳ねる力が足りなかったんだ。
このままでは二人揃って奈落へ、ゲームオーバーになっちまう!!
「こンのおおおーーーッッッ!!!!!」
そう思った矢先、ウィシュカが身をよじらせた。
これでもかという程に、ロープごと腕と体を引き込んで。
そして突如、逆回転。
まるで駒の如く高速で回り始めたのだ。
それも俺ごと回す程に強く激しく。
「いっけぇぇぇーーーッ!!」
その回転力が遂には俺を跳ね上げた。
強く激しく、届かなかったはずの固定床まで届かせる程に高く。
「ぐぅあッ!?」
床上に転がる俺。
落ちていくウィシュカ。
彼女は俺の為に自らを犠牲にしたのだ。
最速を選ぶがゆえに、これが最良と判断して。
全ては勇者の為にと。
これをどうして憤らずにいられようか。
「……ぐッ、ふっざけんなあッ!! 俺は、俺はそんなの絶対に認めねぇぞォォォ!!!」
例え残機があろうとも。
例え重要な目的があろうとも。
自分の身代わりとなった者を見て、いい気持ちになんてなれるはずがない。
ゆえに憤ったのだ。
己の不甲斐なさを許せなくて。
こんなミスを犯した事が悔しくて。
――だからこそ俺は、手に掴んだロープを力の限りに引っ張り上げていた。
「やるじゃない、翔助……!」
「タイトルホルダー狙うんだろ? だったらこんな所で殺してられないよな……!」
「フフッ、なら一歩近づいたわね。ここで私が死ぬのはお決まりだったんだから」
仲間達の犠牲を目の当たりにして、ようやく俺にも火が付いた様だ。
だからといってこれ以上役に立つかどうかはわからないけどな。
でもやるなら、とことんやってやる。
言っとくが俺は、ハマるとのめり込むタイプなんでな……!
と、こうして気合いが入った訳だけど。
その直後、ウィシュカは引き上げられようとした所で砲弾に撃ち抜かれた。
この塔、クッソ容赦ねぇ……!
石床と砲弾がとめどなく飛び交う、殺意満点のステージ攻略が遂に始まった。
しかし、ただ躱して飛び乗ればいいという訳では無い。
中にはバグ石床が存在し、乗る事が出来ないものまであるという。
ゆえに反応と身体能力、そして判断力と冷静さが問われるステージなのだ。
「いいでっすか翔助様、よく見ていてくださぁいでっす!」
「お、おう……」
にも拘らず、あのユーリスが石床へ向けて意気揚々と飛び跳ねる。
普段は反射神経の弱さが目立つ彼女も、こんな時だけはやる気満々だ。
『ユーリスは倒れた』
「つまりここを飛び降りればいいんだな!? よしッ!!」
「お待ちくだされ翔助殿。ユーリスはこの際いないものとしてカウントして構いませぬ」
「ジャンプ台犬とか乗り捨てドラゴンだと思っていいわ」
「そうか。なのにアイツ、一人で無駄死にしやがって……!」
そんなユーリスが奈落の溶岩流に消えたので再び呼び出す。
それで気を取り直し、俺もダウゼンとウィシュカが選び乗った石床へと続いた。
『ユーリスは倒れた』
「もう呼び出さなくてもいい?」
「呼んでおいても問題はありませぬが、気分に任せます」
「完全に空気扱いだな」
まぁ正直、俺でも割とギリギリだけども。
石床もほぼ止まらずに動き続けているからな。
速度を落とさずに反転・往復するから飛び乗るのがすごく怖い。
慣性を無視する所はファンタジーっぽいやら、バグっぽいやら。
「翔助殿、こちらへ!」
「よし! つぉあッ!」
「掴まえたわ! せぇいっ!」
ただ多少は失敗しても平気そう。
足が少し届かなくても、ダウゼンとウィシュカが掴んで引っ張り上げてくれるんだ。
こういう協力プレイがあるのはアクションの弱い俺的にとても助かる。
こんな感じで石床を三つほど乗り越え、ようやく固定床へ。
それでふと床下を覗くと、既に一階層がぼんやりとしていた。
もうだいぶ高い所に到達していた様だ。
「ここはまだまだ序の口ですぞ」
「これから先はどんどんと難易度が上がっていくわ。注意して」
それでもまだ二層目に過ぎない。
上を見上げれば果てしないほど高い景色が見える。
奥の石床の動きも明らかにおかしく、縦回転したり、バレルロールしたり。
あんな動き、ゲームでも見た事ねぇよ!!
あんなのに一体どうやって乗れって言うんだ!?
「なんで皆、ここまで詳しいんだ……?」
「このダンジョンは難易度が高いから、修練の時に専用の訓練を受けさせられるのよ」
「最上階までの攻略までしっかり叩き込まれましたぞ。最速攻略を目指して!」
「ここだけ無駄に力入ってない!?」
けど仲間達にとっては、それらの対策も全て熟知済みらしい。
かつての勇者や祖先が積み重ねた攻略法を習得した事によって。
そう至るまでにどれだけの犠牲が出たかは予想も付かないが。
「例えば次のステップですが、動く石床を使うと回り道過ぎてリスクが高く危険でする。ですので道を変え、あの遠くの固定床へ一気に行くのです」
「そこでまずユーリスを呼び出して――放り投げるわ」
「いきなりえげつない攻略法きた」
そんな攻略法に従い、ウィシュカがその固定床へと向けてユーリスを放り投げる。
そして空かさず走り飛び、ユーリスの顔を踏みつけて空高く跳ね上がった。
その姿は美しく、迷い無く。
マゲを備えたスモウレスラー美女が今、目的地へと舞い降りる。
「さすがですな。ウィシュカの一族は特にこのダンジョンで活躍すると聞きますし」
「でもユーリスの一族に恨まれたりしてない?」
「問題ありませぬ。踏まれた事を認識しないまま倒れますゆえ」
「いや、色々と問題だろう。罪悪感とか」
『ユーリスは倒れた』
更にはウィシュカが石を括りつけたロープを振り回し、こちらへ投げ付けていて。
空かさずダウゼンが片手で掴み取り、更には俺の腕をも掴み取る。
「なに――おおッ!?」
するとその途端、俺達の身体が宙に跳ね飛んだ。
ロープが凄まじい力で引かれた事によって。
なんとウィシュカが更に先の動く石床へと移り、ロープを端に引っかけていたのだ。
石床の動きを利用して俺達を牽引したのである。
これがプロフェッショナルの仕事かよ……!
「翔助殿、ロープを掴んでくだされッ!」
「えっ!? わ、わかったあッ!」
しかも今度はダウゼンが俺にロープを掴ませてくれて。
その途端、固定床を滑りながらも俺を抱え上げる。
「ぬぅおりゃあああーーーッッッ!!!!!」
「うっおおおッッッ!!?」
で、その勢いのままに、俺をウィシュカの下まで放り投げた。
己がそのまま奈落へと落ちる事をも恐れずに。
「狼狽えてる暇は無いわッ! 飛ぶわよッ!」
「なんッだってえッ!!!」
それでも止まらない。
ウィシュカが俺の腕を引き、共に今の石床上をまた跳ね飛んだ。
直後、石床は反転し、視界からスッと消えた。
ギリギリだ。
だが最良のタイミングでもある。
石床の勢いを利用し、更なるショートカットを狙うのに丁度良いほど。
ここまで計算尽くしているのかよ!?
だが――
「クッ! 勢いが足りないッ!」
「なんだってぇ!?」
僅かに届かない。
先の固定床はまだ遠いのに、失速し始めていて。
俺が一瞬躊躇したせいで跳ねる力が足りなかったんだ。
このままでは二人揃って奈落へ、ゲームオーバーになっちまう!!
「こンのおおおーーーッッッ!!!!!」
そう思った矢先、ウィシュカが身をよじらせた。
これでもかという程に、ロープごと腕と体を引き込んで。
そして突如、逆回転。
まるで駒の如く高速で回り始めたのだ。
それも俺ごと回す程に強く激しく。
「いっけぇぇぇーーーッ!!」
その回転力が遂には俺を跳ね上げた。
強く激しく、届かなかったはずの固定床まで届かせる程に高く。
「ぐぅあッ!?」
床上に転がる俺。
落ちていくウィシュカ。
彼女は俺の為に自らを犠牲にしたのだ。
最速を選ぶがゆえに、これが最良と判断して。
全ては勇者の為にと。
これをどうして憤らずにいられようか。
「……ぐッ、ふっざけんなあッ!! 俺は、俺はそんなの絶対に認めねぇぞォォォ!!!」
例え残機があろうとも。
例え重要な目的があろうとも。
自分の身代わりとなった者を見て、いい気持ちになんてなれるはずがない。
ゆえに憤ったのだ。
己の不甲斐なさを許せなくて。
こんなミスを犯した事が悔しくて。
――だからこそ俺は、手に掴んだロープを力の限りに引っ張り上げていた。
「やるじゃない、翔助……!」
「タイトルホルダー狙うんだろ? だったらこんな所で殺してられないよな……!」
「フフッ、なら一歩近づいたわね。ここで私が死ぬのはお決まりだったんだから」
仲間達の犠牲を目の当たりにして、ようやく俺にも火が付いた様だ。
だからといってこれ以上役に立つかどうかはわからないけどな。
でもやるなら、とことんやってやる。
言っとくが俺は、ハマるとのめり込むタイプなんでな……!
と、こうして気合いが入った訳だけど。
その直後、ウィシュカは引き上げられようとした所で砲弾に撃ち抜かれた。
この塔、クッソ容赦ねぇ……!
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
発展科学の異端者
ユウ
ファンタジー
世界は、科学の発展した新科学時代。ある時科学者たちは、見つけてはいけない神秘の産物を発見する。それは、この世界と他の世界をつなぐものだった。研究者はこれを応用すれば、様々なことができると考え、研究に取り組む。だがそれが世界に悲劇を齎すこととなる。
この世界の生物ではない、化け物(モンスター)がこの世界に現れるようになる。その結果、何か国かは滅びる道を進んだ。だが人類は、驚くべきスピードで対抗手段を見つける。それは『科学武装』と呼ばれるものだった。それは、科学魔法と呼ばれるものと科学武装と呼ばれるものだった。
まず科学魔法は、科学に基づき、火・水・雷・土・風を発動できるものだ。そのためには、かなりの練習と適性が必要である。逆に科学武装は、適正よりも、鍛錬の方が大事である。人にあった武器を練習する必要があり、それを習得できたものは、魔物狩りが許される。その姿を皆は『科学武装師』と呼ぶ。
これは新科学時代の、ルーア国に生まれた天災科学武装師、城ケ崎(じょうがさき)零(れい)の物語
更新予定は、基本的に土曜日、日曜日の18時頃を予定してます。
たまに、平日も投稿するかもです
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる